【社会人向け】おすすめの英語勉強法とは？ゼロからでも独学は可能？

社会人になってから英語の必要性を感じている方も多いのではないでしょうか。

英語を独学で学びたいけれど、

「何から始めたらよいかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか。

忙しい社会人が英語を習得する鍵は、

「時間の確保」と「英語勉強に対する正しい理解」の2つです。

この記事を読めば

• ゼロから学習する社会人におすすめの英語勉強法
• 忙しい社会人が学習を継続するためのコツ
• 英語学習におすすめのツール

などがわかりますよ。

限られた時間を有効に使い、独学で英語力を身に付けたい方はぜひご一読ください。

社会人でも努力次第ではゼロから独学で英語習得は可能！

社会人になってから英語を学び直そうと考えている方の中には、「大人になってから英語を習得するのは難しいのではないか…」

と不安を感じている方もいるでしょう。

しかし、英語を学ぶのに遅すぎることはありません。社会人になってからでも、努力次第で十分に英語を習得できます。実際、大人になってから学ぶ利点も多くあります。

例えば、大人であれば英語を学ぶ目的や目標が明確にわかるため、目的に合わせて効率的に学習を進めることができます。会議や出張、旅行など実生活で英語を使う機会が既にある場合もあるでしょう。練習と実践を繰り返して英語力を向上させられることも大きな利点です。

社会人が独学で英語を習得する方法は多くありますが、共通して重要なのは「時間の確保」と「英語勉強に対する正しい理解」の2つです。

まず、「時間の確保」については、毎日コツコツと英語の学習を続けることが大切です。週末だけでなく、仕事がある日も英語学習の時間を確保することが欠かせません。

そして、「英語の正しい理解」も非常に重要です。手探りで学習するのではなく、なぜこの学習が必要なのかを理解しながら進めることで、効果的に学習でき、挫折しにくくなります。

次項以降では、「時間の確保」や「英語勉強の正しい理解」について詳しく解説していきます。

社会人が英語学習を始める前にするべきこと4選

むやみに英語学習をスタートすると、

• 何から始めたらよいかわからない
• 上達しない

と早々に挫折してしまう可能性があります。

学習を始める前に、下記4つのポイントを確認しましょう。

• 英語には魔法がないことを意識する
• 目標を決める
• 英語の仕組みを理解する
• 基礎知識を確認する

それぞれ解説します。

英語には魔法がないことを認識する

英語を簡単に話せるようになる魔法は存在しません。

それどころか、「実は簡単に話せるようになる方法があるのではないか」と考えることは、学習の継続を妨げる可能性があるので注意が必要です。

なぜなら、疑問を抱きながら学習を進めることは、学習への集中を妨げ、挫折の原因になりかねないからです。

社会人が英語を習得するには、一般的に最低でも約1000時間の学習が必要と言われています。毎日1時間ずつ勉強しても、約3年半かかる計算です。また、英語と日本語は言語間距離が遠く、共通点がほとんどないため、基礎からじっくりと積み上げていく必要があります。

英語を習得するためには、複数のトレーニングや教材を組み合わせ、時間をかけて根気よく学習を続けることが不可欠です。

目標を決める

明確な目標を決めることも大切です。

目標を設定する際には、「英語ができるようになったらどうなるのか？」「何をしたいのか？」「何が変わるのか？」を具体的にイメージしてみましょう。漠然とではなく、具体的に考えをまとめることで、英語を話せる未来をよりリアルに感じることができます。

また、大きな目標だけでなく、小さな目標を設定することも重要です。スモールステップを達成していくことで、目標に近づいている実感を得ながら学習を進められます。

学習を始める前に、具体的な目標をしっかりと定めておきましょう。

「英語の仕組み」を理解する

「英語の仕組み」を理解してから学習に取り組むと、学習計画を立てやすくなります。

「英語の仕組み」とは、英語の4つのスキル（リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング）がどのように形成されているかを理解することです。

この仕組みを把握することで、必要なスキルをバランスよく身に付け、独学でも確実に成果を上げられます。

「英語の仕組み」は、次の5stepで成り立っています。

このうちリスニングに関わるのは音声知覚と意味理解、スピーキングに関連するのは概念化と文章化、音声化です。全体にかかわるのは、単語や文法などの知識データベースです。これらのどの要素が欠けてしまっても英会話は成り立ちません。

「英語の仕組み」の全体像を把握した上で、自分に足りないスキルを中心に身に付けていくことが効率の良い学習法です。

基礎知識を確認する

本格的な学習を始める前に、中学で習った単語や文法の基礎知識を振り返り、抜けている部分を補いましょう。

英語の学習は積み重ねが大切です。最初に中学レベルの基本的な構文や単語をしっかりとマスターすることが欠かせません。

基礎がしっかりしていれば、少し複雑な構文でも難しさを感じる部分のみを新しく学べば、理解がスムーズに進みます。逆に、基盤がしっかりしていなければ、少しレベルが上がっただけで手に負えなくなる可能性があります。

基礎力の確認には、中学レベルの単語帳や文法書を読みなおしたり、簡易テストを使用したりするとよいでしょう。　

ゼロから学習する社会人におすすめの英語勉強法

ここからは、ゼロから学習する社会人におすすめの英語勉強法を紹介します。

各課題に対するおすすめの勉強法は以下の通りです。

• リーディングには「チャンクリーディング」
• リスニングには「シャドーイング」と「多読」
• スピーキングには「瞬間英作文」と「オンライン英会話」

なお、知識データベース（文法や単語の学習）はいくらあっても十分すぎるということはありません。単語や文法の学習は欠かさず行った上で、課題ごとのおすすめの勉強法も同時に実施していきましょう。

リーディングを向上したい人は？

まず、リーディングを向上させたい方におすすめの勉強法を紹介します。

リーディングを向上させるために効果的な方法として「チャンクリーディング」があります。

チャンクリーディング

リーディング力の向上にはチャンクリーディングが効果的です。

チャンクリーディングとは、英文を理解しやすい小さなまとまり（チャンク）に分割し、順番に処理していく読み方です。リーディング速度を上げ、正確に英文を読み進めたい方におすすめします。

例えば、次の文章を例に挙げてみましょう。

この文章をチャンクリーディングすると、以下のようになります。

一度に長い文章を読むのではなく、チャンクごとに意味を捉えていくことで、返り読みをせずに、英語の語順のまま読めるようになります。

チャンクリーディングが問題なく行える場合は、後述する多読を試してみることをおすすめします。

その他のリーディングのおすすめの学習法を知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。

リスニングを向上したい人は？

リスニングを向上させるには、リスニングに欠かせない「音声知覚」と「意味理解」の2つを鍛えることが大切です。

「音声知覚」の習得にはシャドーイング、「意味理解」には「多読」が適しています。

それぞれやり方とともに紹介します。

シャドーイング

シャドーイングとは、英語音源の2〜3語後をスクリプトを見ずにシャドー（影）のように追いかけ発話する英語学習方法です。

シャドーイングは、リスニングに欠かせない「音声知覚の自動化」に圧倒的な効果を発揮します。

音声知覚とは、聞こえてくる音を瞬時に言葉として認識することです。例えば「ラナウェイ」という音を聞いて”run away”という熟語だと理解することです。

「音声知覚」がスムーズに行えるようになると、脳が「意味理解」に集中でき、リスニング力が大きく向上します。

シャドーイングの実施手順は以下の通りです。

※2日目以降は、STEP5と6のみ行う

シャドーイングについてより詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

多読

多読もリスニング力の向上に効果的です。理由は、多読によって、リスニングに欠かせない「意味理解」の速度が向上するからです。

「意味理解」とは、聞き取った英語の意味を理解すること。

多読は英語を滑らかに読む方法で、続けることで、英語の語順のまま理解するスキルが向上します。リスニングにおいても、聞こえてくる語順のまま意味を理解できるようになり、意味理解の速度が上がります。

多読の詳しい実施方法や効果について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

スピーキングを向上したい人は？

スピーキング力を向上させたい方には、「瞬間英作文」と「オンライン英会話」がおすすめです。

忙しい社会人でもスキマ時間を使って取り組める方法なので、ぜひ参考にしてください。

瞬間英作文

瞬間英作文は、短文を暗唱し瞬時に口から出すトレーニング方法です。

瞬間英作文を実施することで、英文を即座に組み立てるスキルが養われ、文章を作る能力が向上します。

また、続けることで、頭の中で一から文書を組み立てなくても瞬時に発せされる基本の英作文をいくつもストックできます。その結果、実践の場でとっさに英語が出てくるようになることもメリットです。

学習方法は以下の通りです。

ポイントは、複雑な文章ではなく中学レベルの簡単な文章から始めること。また、ただ呟くだけではなく、感情をこめて発話し、流暢さや滑らかさを鍛えることも大切です。

オンライン英会話

話せるようになるには、実践の場数を踏んで実際の会話に慣れることも大切です。

オンライン英会話であれば自宅や職場からレッスンを受講できます。早朝や深夜に開講しているスクールも多く、忙しくても受講しやすいことがメリットです。

オンライン英会話を効果的に受講するために意識したいポイントは、受け身にならず、目標を持ってレッスンを受けること。目標は「昨日学んだ〇〇の構文を絶対に使う」など、日々の学習に紐づいた内容であればより効果的です。

また、レッスンの振り返りも実施しましょう。実践の場であるオンライン英会話は、自分に足りないスキルや知識を見つけるチャンスです。必ず振り返りを実施し、次の学習に活かしましょう。

忙しい社会人が学習を継続するためのコツ4選

続いて、忙しい社会人が学習を継続するためのコツ4つを紹介します。

• 自分の目的にあった学習を実施する
• 日々の行動に紐づける
• インプットとアウトプットの割合を意識する
• 必要な場合はプロも利用する

挫折しないために重要なポイントなので、ぜひ読み進めてください。

①自分の目的にあった学習を実施する

自分の目的にあった学習を実施しましょう。

英語学習といっても、日常会話からビジネス英語、旅行英語、資格対策まで英語を学ぶ目的は多岐に渡ります。どのシーンの英語を習得したいかによって、優先すべき語彙や文法、フレーズや適した教材は異なります。

目的に合わない学習を続けていては、効率よく目標に到達できません。伸び悩みを感じ、挫折する可能性もあります。

自分の目的にあった学習を実施し、効率よく英語力を伸ばしましょう。

②日々の行動に学習を紐づける

忙しさやモチベーションに左右されずに英語学習を継続するためのコツは、英語学習を習慣化させること。

習慣化させるためには、すでに行っている日々の行動に学習を紐づけると効果的です。

例えば

• 通勤時間にアプリ学習
• 入浴中にオンラインレッスンの振り返り
• 皿洗い中にリスニング

など、すでに毎日当たり前に行っている行動に英語学習を結び付けることで、無理なく習慣化しやすくなります。

まずは短い時間でも英語に触れることを意識し、慣れてきたら徐々に時間を伸ばしたり、学習内容を見直したりしましょう。

通勤時間を使って学習したい方は、こちらの記事を参考にしてください。

③インプットとアウトプットの割合を意識する

インプットとアウトプットの割合を意識することも欠かせないポイントです。

第二言語習得論では、効果的な割合はインプットが9割、アウトプットが1割とされています。

日々のトレーニングでは、リスニングやリーディングを通じて多くの英語に触れることが重要です。充実したインプットは、アウトプットの質を向上させる手助けとなります。

同時に、アウトプットも欠かせません。実際のコミュニケーション向上のためには、定期的にオンライン英会話や英会話アプリでアウトプットすると効果的です。自分の言葉で表現することで実践的な英語力が身に付きます。

インプットとアウトプットのバランスを取りながら学習を進めましょう。

④必要な場合はプロも利用する

独学が難しいと感じる場合は、プロの手を利用するのも1つの方法です。

伸び悩みを感じている、どのように勉強したらよいかわからないなどの悩みを抱えたまま学習を継続するのは難しいものです。自分の学習方法に自信が持てなければ、上達に影響が出る可能性もあります。

そのような方におすすめなのが英語コーチングです。プロのコーチが現在の英語力を分析し、最適な学習プランを提案してくれます。さらに、仕事やプライベートとの両立が可能な具体的な学習スケジュールを提示してくれるため、学習内容に悩むことなく効果的に勉強できます。

英語の独学も可能ですが、プロのサポートを受けることで学習を挫折せずに続けられる可能性が高まるでしょう。

ゼロからの英語勉強におすすめのツールとは？

ここからは、社会人がゼロから英語学習を始める際の、定番の学習ツールを3つ紹介します。

それぞれのメリットやデメリットも併せて解説するので、自分にはどのツールが合うのか参考にしてください。

アプリ

1つ目のおすすめは、アプリです。

最近では、AIを搭載したアプリが多くあり、自動的に学習プランを作成してくれたり、実際に会話ができたりするなど、高い学習効果が期待できるツールです。

アプリを活用する最大のメリットは、スマホ1台で学習が完結すること。手軽に持ち運びができ、スキマ時間や通勤時間など、いつでも学習を始められます。また、クイズや音声、発音認識機能など、学習をサポートする機能が豊富に揃っているのも魅力の一つです。無料のアプリも多く提供されているので、予算を気にせず学習できるのも利点でしょう。

一方で、アプリの選択肢が多いため、アプリ選びに迷うことがデメリットです。また、無料のアプリは広告が多く、学習内容が限定的な場合があるため注意が必要です。書き込みができないので、手を動かしながら学びたい方にもあまり向いていません。

本・参考書

2つ目のおすすめツールは本・参考書です。

本や参考書は一般的に質が高く、自分の目的に合った教材を見つけやすいのが魅力です。書き込んだり印をつけたりできることも、学習を効果的に進める上での利点です。

ただし、本や参考書は購入が必要であるため、無料での学習が難しい点がデメリットです。また、一部の教材は重かったりサイズが大きかったりして、持ち運びが不便な場合もあります。音声や映像での学習につながりにくいことも考慮すべき点です。

YouTube

3つ目のおすすめのツールはYouTubeです。

YouTube は無料で様々な動画にアクセスできることが魅力です。自分の目的や趣味に合う動画であれば、楽しく学習を継続できるでしょう。音声だけでなく、視覚からも情報を得られるため、理解が深まりやすいことも魅力です。文法解説動画や資格対策動画なども充実しているので、独学でも講義を受けているような感覚で学ぶことができます。

ただし、動画の質はクリエーターに大きく影響するので、質の高い動画を見つけることが大切です。また、だらだらと動画を見続けてしまうと、学習につながらない可能性があるので注意が必要です。

忙しい社会人が効率よく

忙しい社会人が英語の勉強を効率的に進めるためには、「時間の確保」と「英語勉強に対する正しい理解」の2つを意識することが大切です。

「何のための勉強なのか」をしっかりと理解し、目的に合った学習を毎日継続することで、確実に英語力を向上させられるでしょう。

もし学習に行きづまったり、より早く効果を得たりしたい場合は、コーチングやオンライン英会話などのプロの手を借りることも1つの方法です。

また、社会人におすすめのアプリ学習の中には、英語のプロからサポートが受けられるサービスもあります。

例えば、シャンテンであれば、ビジネス英語のプロがリスニングに最も効果的なシャドーイングを毎日添削。

教材は初心者から上級者、日常会話からビジネスまで幅広く用意されているので、自分のレベルや目的に合った内容でシャドーイングが行えます。

アプリ1つで学習が完結するため、学習時間や場所を選ばず忙しい人でも学習を続けられることも魅力です。

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