「英語が話せるようになるには3,000時間かかる」と耳にしたことはありませんか?
忙しい社会人にとって3,000時間=毎日2時間学習しても約4年――気が遠くなる数字です。
しかし近年の研究や実践例を読み解くと、時間だけを気にしても成果は出にくいことがわかります。
本記事では「3000時間説」の根拠と限界を整理したうえで、レベル別のリアルな学習時間の目安、習慣化のコツなどを紹介します。ぜひご一読ください。
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レベル別・目的別に見る英語習得時間の目安
「結局あと何時間やれば良いのか」をつかまない限り、日々の学習計画は立てにくいものです。ここではCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と日本の英検を対応させ、業務レベルごとに必要とされるおおよその“累計学習時間”を整理してみましょう。
まず多くの企業が「会議で発言できる最低ライン」として挙げる英検準1級(CEFR B2)は、国内研究で平均1850時間が目安とされています。
さらに交渉や専門的な説明をこなす英検1級(C1)になると2590時間前後まで跳ね上がります。これは学校での授業時間(およそ1000 時間)を含めた累計値なので、社会人になってから積むべき“追加学習”は、それぞれ850時間と1590時間程度と考えるのが実態に近いでしょう。
一方、「仕事で簡単な電話応対ができれば十分」というB1レベルなら、英国ケンブリッジ大学のガイドラインが示す350〜400時間を新規投入すれば到達可能とされます。つまり、すでに高校英語を終えている人は、毎日1時間の学習を続ければ1年〜1年半で“聞いて返せる”ラインに立てる計算です。
ここで忘れてならないのが「最初の100時間」。オンライン英会話など実践系トレーニングを100時間こなすと、講師の質問を聞き取り、最低限返答できる自分を実感し始めるという人が多い印象です。
学習の手応えが見えるまでの助走距離と考え、まずは100時間を連続で走り切る目標を掲げると挫折しにくくなります。
以上を図式化すると下記のとおりです。あくまで平均値ですが、自分のゴールと残り時間を数値化しておくと、日々の学習が“貯金”として可視化され、モチベーションが落ちにくくなります。
目的 | 目指すCEFR・英検 | 必要累計時間 | 社会人が追加で積む目安 | 想定期間(毎日1h換算) |
---|---|---|---|---|
日常会話・電話応対 | B1(–) | 1000〜1200h | 350〜400h | 12〜18か月 |
会議で発言 | B2(準1級) | 1850h | 約850h | 2年強 |
交渉・専門プレゼン | C1(1級) | 2590h | 約1590h | 4年強 |
POINT
自分の目的が「社内ミーティング発言」なのか「国際商談」なのかで、必要時間は倍近く変わります。まずはゴールを狭く定義し、あと何百時間なのかを具体的にカウントしましょう。
日本人が英語習得に時間がかかる3つの理由
1.言語構造の距離──SOVとSVOの隔たり
日本語は〈主語‐目的語‐動詞〉のSOV型、英語は〈主語‐動詞‐目的語〉のSVO型です。語順が逆転するだけでなく、日本語は助詞で文の役割を示すため語順が入れ替わっても成立しますが、英語は語順そのものが文法ルールであり意味の骨格です。
この“言語間距離”が大きいほど頭の中で語順を組み替える認知負荷が増し、到達に時間を要すると言われます。
2.音素とリズムの違い──母音5 対 20+子音24
日本語の母音が5つしかないのに対し、英語は約20母音と24子音を区別します。特に語末子音や長短母音の対立は、日本語の「拍リズム」には存在しません。
そのため耳が持たない音をまず“聞き分け”、その後“発音”に置き換える二段階の学習が必要になり、必然的に学習時間が延びるわけです。
3.アウトプット環境の不足──「話す」機会が決定的に少ない
学校教育では基本的にはリーディングと文法に時間が割かれ、発話量が圧倒的に足りないまま大人になるケースがほとんどです。
言語学の実証研究でも、チャンク暗記や即時作文など“強制的アウトプット”を取り入れた授業は、同じ授業時間でも学習効果が有意に高まると報告されています。
社会人の場合、普段から「これ英語でどうやって表現したらいいんだろう?」など学習時間以外にもアウトプットの機会を設けると英語力向上に貢献します。
英語を習得する1日の時間サイクル例
1. 早朝 5〜15 分──“プレウォーム”リスニング
起床直後は前頭前野がまだ静かな半覚醒状態にあり、新しい音声パターンを受け入れやすい時間帯と言われます。
ポッドキャストやニュースを聞き、耳を英語モードに切り替えましょう。内容は理解度より「リズムとイントネーションを浴びる」ことが目的です。
2. 通勤・スキマ 10〜30 分──語彙・フレーズのインプット
移動中は SRS(Spaced Repetition System)アプリで単語カードを回転。15 分おきの短時間学習を 1 日に 2〜3 回挟むだけで、総学習量が同じでも定着率が大幅に伸びることが報告されています。
3. 帰宅前後30分x2──シャドーイング&瞬間英作文でアウトプット
帰宅後はシャドーイングを30分、英作文を30分合計1時間、実際に声に出しながら行いましょう。1時間と聞くと多いように感じますが、入浴時間や調理時間、食器の片付け時間などを利用しながらあっという間です。
シャドーイングでリスニング力を、瞬間英作文でスピーキング力を向上させることができます。


習慣化で「時間」を味方に──継続を生むテクニック
頭ではわかっていても三日坊主になりやすいのが語学学習。そこで役立つのが 「日々の生活習慣に埋め込む」ことです。
例えば、通勤時間は単語をする。入浴時間はシャドーイングをする。など毎日自分の中ですでにあるルーティーンに学習を追加することで、無理なく継続することが可能です。
さらに、
- 可視化ログ──アプリの連続学習日数や累積時間を毎晩チェック
- ご褒美設計──7 日連続で学習できたらお気に入りのカフェへ
といった小さな報酬と進捗の見える化を組み合わせると、学習行動がドーパミン的に“心地いい”として脳に刷り込まれ、時間を味方につけた“自走”モードに入ることができますよ。
まとめ|正しい時間配分と習慣が英語力向上への近道
英語習得に 3,000時間かかるという数字は、あくまで“語学距離”を平均化した目安に過ぎません。本当に重要なのは、
- ゴールを明確にして残り時間を数値化すること
- 1 日に 3 つの学習モード(早朝・スキマ・集中)を配置すること
- 普段の生活に学習を織り込むこと
この3点を押さえれば、忙しい生活の中でも確実に学習時間を確保することができ、結果英語力を伸ばすことが可能です。
もし「独学では発音やリズムの自己評価が難しい」「客観的な修正サイクルを入れたい」と感じるなら、シャドーイング特化アプリ『シャドテン』を活用してみてください。
プロ講師が毎日添削し、音声変化・リズム・抑揚まで細かくフィードバックしてくれるため、“学習 → 反省 → 修正”を 24時間以内に完結できます。さらに 1000以上の教材と4アクセント対応で、業務や試験の目的に合わせた素材選びも簡単。スマホ1つで学習が完了するので、場所を問わず隙間時間にも行えます。
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