日本語ではとても便利な「したがって」ですが、いざ英語にしようとすると“therefore”“thus”“so”“as a result” など、どれを選べばよいか迷ってしまうことはありませんか?
実は「したがって」にあたる英語表現は一つではなく、文脈やフォーマル度によって使い分けが必要です。
しかも日本語と英語では「したがって」の置き場所や語感が微妙に異なるため、直訳のままだとぎこちなく聞こえることもあります。
この記事を読めば
- 「したがって」を表す基本の英語表現
- 「したがって」のニュアンスと使い分け
- ビジネスシーンで自然に使いこなすコツ
などがわかりますよ。
英語で自然に「したがって」と言えるようになれば、会議やプレゼン、メールなどの論理展開がぐっと伝わりやすくなるもの。
一歩進んだ表現力を身につけたい方は、ぜひご一読ください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
リスニング力を上げたいけどどうしたらいいかわからない・・という方へ。
当社のLINE公式アカウントで簡単なアンケートにお答えいただくと、無料で『リスニング力を飛躍的に上げる英語学習法』のWeb bookをプレゼント。




下のボタンからぜひ「友だち追加」をお願いいたします!

「したがって」を表す基本の英語表現
「したがって」を表す英語表現はいくつもありますが、それぞれ微妙にニュアンスやフォーマル度が異なります。
まずは代表的な表現から意味と使い方を整理していきましょう。
最も代表的な表現 ― therefore の意味と使い方
therefore は「したがって/ゆえに」という意味で、もっとも代表的かつ汎用性の高い表現です。
前述の事実から論理的に導かれる結論を述べるときに使います。ビジネス文書・プレゼン・レポートなどで頻出のため、必ず押さえておきたい接続副詞です。
例:We need to reduce costs; therefore, we must spend less money.
(コストを削減する必要があります。したがって、支出を抑えなければなりません。)
ポイント:英語では ; therefore, のようにセミコロン+コンマで挟むか、文頭に Therefore, と置くのが自然です。
端的に結論を示す ― thus / consequently
thus は「したがって/それゆえ」に加え「そのようにして」という手順的なニュアンスも持つ、ややフォーマルな語です。consequently は「その結果(として)」という結果強調の語感で、書き言葉でよく使われます。
例:
- The team automated the process, thus saving time.
(チームはプロセスを自動化しました。したがって、時間を節約できました。)- The market slowed; consequently, our revenue declined.
(市場が鈍化しました。その結果、売上が減少しました。)
ポイント:thus は「thus + 動詞ing」「thus + 過去分詞」で副詞的に使うと自然です。単独で節と節をつなぐ「等位接続詞」にはなりません。
会話でよく使われる ― so / that’s why
カジュアルな会話では so(だから/したがって)や that’s why(だから〜なんだ)が非常に自然です。即座に結論へ進めたいときに便利ですが、フォーマルな書き言葉では避けるのが無難です。
例:
- So, we’ll need to change our plan.
(したがって、計画を変更する必要があります。)- That’s why we’re moving the deadline.
(したがって、締め切りを動かすのです。)
結果・影響を明確に示す ― as a result / accordingly / hence
as a result は中立で使いやすい書き言葉、accordingly は「それに応じて」という方針変更・処置の含み、hence はややかたい語で「ゆえに/それゆえ」が近いです。
慣用的に hence the delay のように名詞を後ろに置く形もよく見ます。
例:
- As a result, we will revise the budget.
(したがって、予算を見直します。)- Supply is limited; hence the price increase.
(供給が限られています。したがって値上げです。)
文脈によって変わる「したがって」のニュアンス
同じ「したがって」でも、文脈によって適切な英語表現は異なります。
意味を取り違えると不自然になったり、伝わり方が変わってしまうため注意が必要です。文脈によって変わる「したがって」のニュアンスを確認しましょう。
「結果を述べる」と「理由を述べる」の違い
therefore / thus / as a result は結果を提示します。
一方で because / since は理由を提示する語で、「したがって」そのものではありません。日本語では一文にまとめやすいですが、英語では理由と結果を役割分担して表すのが自然です。
〈結果を述べる〉
The data shows a decline in sales; therefore, we need to change our strategy.
(データは売上の減少を示しています。したがって、戦略を変える必要があります。)
〈理由を述べる〉
Because the team is understaffed, we may postpone the launch.
(チームが人手不足なので、発売を延期する可能性があります。)※こちらは「理由」のため、therefore に置き換えると不自然になります。
「したがって」の位置と役割(接続副詞としての使い方)
英語では「したがって」に相当する語が、文頭・文中に置かれます。位置によってリズムや強調が変わるため、使い分けを意識しましょう。
〈文頭で接続詞的に使う〉
Therefore, we need to delay the launch.
(したがって、発売を延期する必要があります。)
〈セミコロンで前文と結ぶ〉
We missed the milestone; therefore, we’ll adjust the scope.
(マイルストーンを逃しました。したがって、スコープを調整します。)
〈副詞的に簡潔化(thus + 〜ing)〉
We consolidated vendors, thus reducing costs.
(ベンダーを集約し、したがってコストを削減しました。)
フォーマル/カジュアルの使い分け
文脈に合わない表現を使うと、丁寧さや親しみやすさのバランスを欠いてしまいます。場面ごとに選び分けましょう。
〈フォーマルな表現〉
- therefore
- thus
- consequently
- accordingly
- hence
- as a result
Our proposal has several issues; therefore, it needs revision.
(提案には複数の問題があります。したがって、修正が必要です。)
〈カジュアルな表現〉
- so
- that’s why
So, you’re not joining us?
(したがって=つまり、来ないってこと?)
シーン別「したがって」の英語例文集
シーンごとに「したがって」を英語で言い換える練習をしておくと、いざというときにスムーズに言葉が出てきます。
ビジネスで出番の多い場面に絞って紹介します。
英会話で使う「したがって」の例文
- So, we need to change our plan?
(したがって、計画を変えるべきってこと?)- Therefore, we should start earlier.
(したがって、もっと早く始めるべきですね。)
会話では so でテンポよく結論へ進めたり、要所で therefore を使って論理性を示すのが効果的です。
ビジネスメールで使う「したがって」の例文
- We could not achieve our target. Therefore, we need to rethink our strategy.
(目標を達成できませんでした。したがって、戦略を見直す必要があります。)- The project is behind schedule; accordingly, the timeline will be updated.
(プロジェクトが遅れています。したがって、タイムラインを更新します。)
メールでは簡潔で論理的な表現が好まれます。Therefore, / As a result, はビジネスシーンで頻出です。
プレゼンやスピーチで使う「したがって」の例文
- As a result, our sales doubled last year.
(したがって、昨年の売上は2倍になりました。)- Consequently, we will launch the new product next month.
(したがって、来月に新製品を発売します。)
聴衆に伝えたい結論を強調する場面で活用できます。
エッセイや論述で論理展開に使う「したがって」の例文
- The data shows a clear trend; therefore, we can conclude that the market is growing.
(データは明確な傾向を示しています。したがって、市場が成長していると結論づけられます。)- The method is cost-effective, thus saving both time and money.
(その方法は費用対効果が高く、したがって時間とお金を節約します。)
論理的な文章では therefore / thus / consequently などの接続副詞が重要な役割を果たします。
「したがって」を使いこなすのに必要な力
「したがって」を表す英語表現を知っていても、相手の発言の因果関係を正しく理解できなければ会話で活かすことはできません。
ここでは、リスニング力が重要な理由とその伸ばし方を解説します。
聞き取れないと正しい「したがって」の表現が選べない
「したがって」と一口に言っても、therefore / thus / so / as a result など、ニュアンスや使いどころは様々です。
相手の話が理由を述べているのか、結果を述べているのか、方針の変更を告げているのか――この区別を聞き取れないまま表現を選ぶと、論理展開がちぐはぐになり、意図が正確に伝わらないリスクがあります。
つまり「したがって」に関する英語表現を適切に使いこなすには、語彙知識だけでなく、相手の意図を正確に聞き取り理解するリスニング力が欠かせないのです。
リスニング力を伸ばすにはシャドーイングが効果的
前述の通り、「したがって」の英語表現を使いこなすにはリスニング力が不可欠です。そのための効果的な学習法がシャドーイングです。
【シャドーイングとは】
英語音声を1〜2語遅れて影のように追いかけながら発話するトレーニング方法
【シャドーイングの効果】
シャドーイングを継続することで、音を単語やフレーズとしてまとまりで捉える「音声知覚」が鍛えられます。その結果内容をきちんと聞き取れ、自然に応答できるようになります。
また、スクリプトを確認しながら練習することで語彙・文法の理解も深まり、英語の基礎力全般を底上げできるのもシャドーイングのメリットです。
さらに英語特有の音の連結やリズムを繰り返し再現することで、スピーキング力向上にもつながります。
シャドーイングの詳しいやり方については以下の記事を参考にしてください。

シャドテンでリスニング力を強化し「したがって」を自然に使いこなそう
「したがって」は英語では一語で対応できるわけではなく、therefore / thus / as a result / consequently / accordingly / so / that’s why など文脈に応じた複数の表現を使い分ける必要があります。
フォーマル/カジュアル、結果強調/方針変更といったニュアンスも異なるため、シーンに合った使い方を身につけることが大切です。そして、これらの表現を実際の会話で使いこなすには、相手の発言を正確に聞き取るリスニング力が欠かせません。
リスニング力を鍛えるには、シャドーイングに特化した「シャドテン」の活用がおすすめです。
【シャドテンの特徴】
◆ プロによる毎日の添削
英語特有の音声変化やイントネーションをプロが毎日添削。録音を送るだけで改善点が明確になり、独学では気づきにくい弱点を短期間で修正できます。
◆ 1000以上の教材で多様なアクセントに対応
4種類のアクセントに対応した1000以上の教材を収録。そのため自分のレベル・ニーズに合った教材で学習をすることができ、効率的にリスニング力を伸ばせます。
◆ シャドーイングを支える便利機能
AB再生・スピード調整・スクリプト表示切り替えなどの機能を駆使すれば、苦手なフレーズや表現も集中的に練習できます。
状況に応じた「したがって」の英語表現を正しく理解し、実際のビジネス現場で自信を持って使いこなしたい方は、ぜひシャドテンを試してみてください。
また、当社公式LINEの「友だち追加」をしてアンケートにお答えいただくと「リスニング力向上に役立つWeb book」が受け取れます。 リスニングに役立つ情報もLINEで配信していますので、ぜひこの機会にご登録ください。

シャドテンオリジナルWeb book『究極のリスニング学習法』をプレゼント!!
全5問のアンケートに答えるだけで無料でGETできるので、ぜひ友だち追加してみてくださいね。
- 最新のリスニングTips
- リスニング診断
- 限定セミナー情報
など、リスニング力を上げたいあなたにピッタリなお役立ち情報を配信中です。