TOEIC S&Wのスピーキングで高得点を取るには？問題や攻略法を解説！

• TOEICのリスニングとリーディングはそこそこ取れるのに、スピーキングでは声が出ない…。

そんな英語学習者は多いものです。

結論から言うと、TOEICスピーキングはTaskごとの問題構成と回答の型を知ることで、かなり得点が取りやすくなります。

この記事を読めば

• TOEICスピーキングテストの概要
• TOEICスピーキングTaskごとの問題構成と回答テンプレート

などがわかりますよ。

TOEICスピーキングで高得点を狙っている方は、ぜひご一読ください。

試験概要と採点基準

TOEICスピーキングは約20分・11問構成のコンパクトな試験です。

とはいえ、Delivery（発音・流暢さ）／Language Use（文法・語彙）／Topic Development（内容展開）の3軸で細かく評価されるため、闇雲に話すとスコアは伸びません。

まずは全体像と評価ポイントを掴みましょう。

基本データ：試験時間・問題数・受験料・実施日程・概要

TOEICスピーキングは、約20分の試験です。

TOEIC® Speaking & Writing TestsもしくはTOEIC® Speaking Testで受験することができます。

TOEICと言えばTOEIC® Listening & Reading Testを指すことが多いもの。しかしTOEICスピーキングは、国際化が加速する中「実際に使える英語力の証明」として確実に注目を集めています。

採点の3軸 — Delivery／Language Use／Topic Development

TOEICスピーキングは単に「英語が話せるか」を測る試験ではなく、発音・語彙文法・論理展開という3つの視点でバランスが取れているかをチェックします。

逆に言えば、どれか一つが欠けてもスコアが伸び悩むため、自分の弱点をこの3軸に当てはめて分析することが高得点への近道です。

下表の評価ポイントと対策キーをもとに、練習時からフィードバックの視点をそろえておきましょう。

項目	評価されるポイント	高得点の鍵
Delivery	発音・イントネーション・流暢さ	音声変化を忠実に再現し、ポーズを戦略的に入れる
Language Use	語彙の幅・文法の正確さ	構文パターンを拡張し、主語・動詞の一致ミスをゼロに抑える
Task ppropriateness	内容の論理性・具体性	PREP や O-P-R-W 型で筋道を示し、具体例を入れる

TOEICスピーキング11問の問題形式と攻略ポイント

TOEICスピーキングで出題される問題は、毎回同じ形式です。そのため各タスクごとの問題形式と回答のテンプレート、そして時間配分を覚えれば、焦ることなく安定して回答できます。

各タスクの問題形式や回答のポイントを見ていきましょう。

Task 1-2｜音読問題（Read Aloud）— 発音とイントネーションを整えるコツ

【問題形式】
45秒の準備後、45秒で短い英文を朗読する。句読点や文脈に合わせてイントネーションを変えられるか、発音の明瞭さと流暢さが評価される。

【回答のポイント】

• 主要名詞にストレスを置き、意味のかたまりごとにピッチを上下させる。
• 子音連結（linking）や弱形を再現するとネイティブらしい滑らかさになる。
• 読み上げ前の45秒で「／」などを入れて呼吸位置を視覚化しておくと安定。

【回答のテンプレート】

• 深呼吸→出だしはワントーン高め。
• カンマで小休止、ピリオド後は⤵︎で落とす。
• 意味段落ごとにペースを微調整し、最後ははっきり閉じる。

【問題例と読み方】

The marketing department is pleased to announce that our new social-media campaign begins next Monday. During the first week, please share the promotional video with your professional network and record any customer feedback you receive. Your timely cooperation will help us measure the campaign’s impact and refine our strategy before the official product launch in July.

Task 3-4｜描写問題（Describe a Picture）— 視覚情報を30秒で言語化するテンプレート

【問題形式】
写真を45秒で観察し、30秒で内容を描写。何を見ているかを論理的かつ具体的に伝える力が試される。

【回答のポイント】

• S-V-M 法（状況→メイン→詳細）の3段階で組み立てると時間配分が安定。
•  “There is/are”の連発は単調になるため、現在進行形や能動態を多用。
•  人・物・背景の順で視線を移すと聞き手が場面をイメージしやすい。

【回答のテンプレート】

• 状況： “This picture shows … ”
• メイン： “In the center, … is/are … ”
• 詳細： “To the left / In the background, … ”

Task 5-7｜応答問題（Respond to Questions）— 5W1Hで即答力を鍛える

【問題形式】
3問連続のインタビュー形式の問題です。準備時間なしでTask5・6は15秒、Task7は30秒で答えます。質問の意図を外すと得点が大きく下がるため注意が必要です。

【回答のポイント】

• 冒頭にある質問語をしっかりと捉え、「何を答えるべきか」を把握。
• 15秒回答は 1 センテンス＋具体例、30秒回答は 2-3 センテンスで展開。
• シャドーイング＆リプロダクションで「語尾下げ質問音」を体に刷り込むと瞬発力UP。

【回答のテンプレート】

質問語	15秒（1 文＋具体例）	30秒（2〜3 文で展開）
Who …?	“The person who ●● is ▲▲.”例: “The person who handles our budget is Mr. Sato.”	“The person who ●● is ▲▲. He/She also □□, which makes him/her the best fit for this role.”
When …?	“It was ▲▲ (time expression).”例: “It was last April.”	“It was ▲▲ when ●●. Since then, □□ has happened.”
Where …?	“It was/They are at ▲▲.”例: “It was at our Tokyo branch.”	“It was at ▲▲, which is ●●. That location was chosen because □□.”
What …?	“It is/was ▲▲.”例: “It was a product launch event.”	“It was ▲▲. The main objective was □□, and it turned out successful.”
Why …?	“Because ▲▲, we decided to ●●.”例: “Because sales were declining, we decided to launch a promotion.”	“We chose this approach because ▲▲. As a result, □□ improved by △△ percent.”
How …?	“We do it by ▲▲.”例: “We do it by using cloud-based software.”	“We do it by ▲▲. First, we ●●; then we □□, which saves both time and cost.”

Task 8-10｜情報応答問題（Respond to Questions using Information Provided）— 表を瞬時に読み取るスキル

【問題形式】
表やスケジュールを45秒で読み、Task8・9は15秒、Task10は30秒で質問に回答します。数値と比較を的確に言語化する力が問われます。

【回答のポイント】

• 表は“Upper-Left→Trend→Detail”で視線を動かし、要点を3つ抽出。
• 数字は暗記せず「比較語」（higher, lower, twice as much）で要約。
• 具体値をひとつだけ挿し、残りを割合表現にすると時間を節約。

【回答のテンプレート】

◆比較・対照を示す表現

• … is higher than …（…は…より高い）
• … is lower than …（…は…より低い）
• … costs 20 dollars less than …（…は…より20ドル安い）
• … is twice as much as …（…は…の2倍である）
• … is almost the same as …（…は…とほぼ同じである）

◆数量・割合を示す表現

• an increase of 15percent（15％の増加）
• a decrease of roughly one-third（およそ3分の1の減少）
• about half the amount（約半分の量）
• over three times the value（3倍以上の値）
• just under 10 minutes longer（10分弱長い）

◆理由・結果を補足する表現

• mainly because of …（主な理由は…だからです）
• which leads to …（これにより…が起こります）
• therefore, it’s more suitable for …（したがって、より…に適しています）
• as a result, customers can …（その結果、顧客は…できます）

◆まとめ・推奨を示す表現

• Overall, the best option is …（総合的に見ると、最適な選択は…です）
• In short, I’d recommend …（要するに、私は…を推奨します）
• To sum up, choosing … will …（まとめると、…を選ぶことで…になります）

Task 11｜意見提示問題（Express an Opinion）— O-P-R-W型で論理的に話す

【問題形式】
社会的トピックについて45秒準備、60秒で自分の意見を述べます。論理展開と具体例の一貫性が重視されます。

【回答のポイント】

• O-P-R-Wフォーマット（Opinion-Point-Reason/Result-Wrap-up）で迷わず構成。
• 1文15語以内×4文程度に区切るとフィラー削減＆聞き取りやすさUP。
•  教育・リモートワーク・環境・テクノロジー・健康の5大テーマを事前にストック。

【回答のテンプレート】

セクション	使える導入表現
Opinion（意見提示）	– I believe that …（私は…と信じています）- In my view, …（私の考えでは…）- I’m convinced that …（私は…と確信しています）- Personally, I think …（個人的には…と思います）- From my perspective, …（私の視点では…）- It’s my strong opinion that …（強い意見として…だと思います）
Point（主張・要点）	– The key point is that …（重要な点は…ということです）- One major reason is that …（大きな理由の一つは…です）- A primary benefit is that …（主な利点は…です）- The main advantage is that …（最大の利点は…です）- What matters most is that …（最も重要なのは…です）- First and foremost, …（何よりもまず…）
Reason / Result（理由・結果）	– Because of this, …（このため…）- As a result, …（その結果…）- This leads to …（これが…につながります）- Consequently, …（結果として…）- Therefore, …（したがって…）- Thanks to this, …（これのおかげで…）
Wrap-up（まとめ・提案）	– For these reasons, …（これらの理由から…）- In short, …（要するに…）- Overall, it’s clear that …（総合的に明らかなのは…）- To sum up, …（まとめると…）- Thus, we should …（したがって私たちは…すべきです）- Hence, I recommend …（よって私は…を推奨します）

まとめ

TOEICスピーキングはTaskごとの問題構成や回答のテンプレートを覚えることでかなりやりやすくなります。しかし、実際に使えるスピーキング力をつけようと思う方は「リスニング力」を同時に上げることがおすすめです。なぜならコミュニケーションの第一歩目は常にリスニングだからです。

リスニング力向上におすすめなのが、シャドーイングに特化したアプリ「シャドテン」。シャドーイングをすることで音声知覚が向上し、リスニング力が格段にアップします。

またシャドテンには以下のような特徴もあり、TOEICスピーキング対策にもぴったりです。

またAB再生やスピード調整、スクリプト表示切り替えなど、便利な機能も充実しています。

アプリでの学習のためスキマ時間にも取り組みやすく、またシャドーイングから課題提出までアプリ1つで完結するため、忙しい社会人にとっても取り組みやすいです。

現在シャドテンでは7日間の無料体験も実施しております。この機会にぜひ使いやすさを実感してTOEICスピーキングテストで対応できるリスニング力&発音を身につけましょう！

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