- 英語学習のモチベーションが続かない
- 教材選びに迷って手が止まっている
そんなビジネスパーソンにこそ試してほしいのが、TEDトークの活用です。中でも、心理学者アンジェラ・ダックワース氏による名プレゼン「Grit: The power of passion and perseverance(成功のカギは、やり抜く力)」は、英語のリスニング素材として非常に優秀であり、同時に自分自身の学習姿勢にも深い気づきを与えてくれる内容です。
本記事では、このTEDトークの要点や英語表現の解説、そして実際の英語学習への応用方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
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アンジェラ・ダックワースのTED「GRIT」とは?
まず、「GRIT」とはどのような動画なのか簡単に解説します。
プレゼン概要と背景
2013年にTEDで公開された「Grit: The power of passion and perseverance」は、公開から数年で2,500万回以上の再生回数を記録した、TEDの中でも非常に人気のあるプレゼンです。スピーカーは心理学者のアンジェラ・ダックワース氏。彼女は元・中学校教師であり、現在はペンシルバニア大学の教授として、人間の「やり抜く力=grit」が成功にどう影響するかを研究しています。
このプレゼンでは、学業やビジネス、スポーツなどさまざまな分野において、成功を左右するのは「才能」よりも「情熱と粘り強さ」であるという考えを提唱しています。「成功する人は、途中で諦めない人である」。このメッセージは、多くの英語学習者やキャリアに悩むビジネスパーソンにとって強い共感を呼び、今でも世界中で引用され続けています。
トークの要点まとめ
以下は、TEDトーク「Grit」の要点をかいつまんで整理したものです。
- Gritの定義:
ダックワース氏は「Grit」を、「長期的な目標に対して情熱と粘り強さをもって取り組む力」と定義しています。つまり、才能よりも、コツコツ継続する力のほうが成功に直結するという主張です。 - 才能≠成功:
“才能がある=成功する”とは限らない。むしろ、才能があっても努力しなければ成果にはつながらない。彼女はこの点を明確にするために、「努力は才能を能力に変え、努力は能力を成果に変える」と語っています。 - なぜGritが重要なのか?:
実際に、さまざまな分野(教育、軍隊、営業など)で行った調査からも、「Grit」が高い人ほど、長期的に成果を上げていることがわかっています。 - 教育現場への示唆:
成績の良し悪しではなく、生徒が「どれだけやり抜くか」を評価する必要があるという点は、学び続ける大人にとっても大きなヒントです。 - 「Grit」は後天的に伸ばせる:
良いニュースとして、Gritは生まれつきの才能ではなく、育てられるものだと彼女は強調しています。つまり、私たち一人ひとりが今日から鍛えることができる力なのです。
このように、「Grit」は単なる気合いや根性論ではなく、科学的な研究と実例に基づいた“成功の原則”として提案されています。英語学習という長期戦に挑む私たちにとっても、非常に実用的で示唆に富んだ内容だと言えるでしょう。
TEDトーク内の印象的な英語フレーズ集
アンジェラ・ダックワースのTEDトークには、シンプルで力強い英語表現が数多く登場します。ここでは、その中から「インスパイアされる名言」と「ビジネスでも活用できる語彙・フレーズ」をピックアップし、日本語訳とともに紹介します。
心に響くインスパイア表現と日本語訳
まずは、スピーチの中でも特に印象に残る名言を3つご紹介します。どれも短く覚えやすい上に、英語学習のモチベーション維持にもぴったりです。
① “Grit is passion and perseverance for very long-term goals.”
(グリットとは、非常に長期的な目標に向かう情熱と粘り強さである)
Gritの定義そのものを表す一文です。スピーチの中核にあるメッセージであり、リスニング学習者としても最初に聞き取っておきたいフレーズです。
②“Grit is sticking with your future, day in, day out, not just for the week, not just for the month, but for years, and working really hard to make that future a reality.”
(グリットとは、あなたの未来に日々こつこつと取り組み続け、週や月ではなく何年もかけて、その未来を実現するために懸命に努力することだ)
こちらのフレーズには日々の英語で使える表現が散りばめられています。例えば「make ○○○ a reality」だったら、「Let’s make this idea reality (このアイディアを実現しよう)」などのように使えます。
③ “Grit is living life like it’s a marathon, not a sprint.”
(グリットとは、人生を短距離走ではなくマラソンのように生きること)
長期戦を意識したマインドセットの重要性を、比喩的に伝えています。感覚的にも理解しやすく、ビジネスや学習にそのまま応用できる表現です。特に「it’s A, not B (AではなくB)」という表現は知っておくと表現の幅が広がりますよ。
これらのフレーズは、英語日記やスピーチ練習の冒頭などに取り入れることで、英語表現力と自己表現力の両方を高めることができます。
ビジネスでも使える語彙・表現
TEDトークで紹介された単語の中には、ビジネス英語でも頻出のキーワードが多く含まれています。ここでは、英語学習者として押さえておきたい単語を例文とセットで紹介します。
① grit(やり抜く力、根気)
You need grit to complete a project under tight deadlines.
(厳しい締め切りの中でプロジェクトを完了するには、やり抜く力が必要だ)
② perseverance(忍耐力、粘り強さ)
Her perseverance eventually led to a breakthrough in negotiations.
(彼女の粘り強さが、最終的に交渉の突破口を開いた)
③ resilience(回復力、困難に立ち向かう力)
Resilience is essential in times of rapid organizational change.
(急激な組織変化の中では、回復力が不可欠だ)
④ passion(情熱)
He speaks about the project with genuine passion.
(彼はそのプロジェクトについて心からの情熱をもって語っている)
⑤ determination(決意、断固たる意志)
With strong determination, she overcame multiple setbacks.
(強い決意で、彼女は何度もの挫折を乗り越えた)
これらの単語はすべて、アンジェラ氏のトークを通じて繰り返し登場します。TEDのスクリプトを使ってこれらの語彙をシャドーイングし、口に出す練習をすることで、リスニングだけでなく語彙の定着や発音矯正にもつながります。
TEDを英語学習に活かす!視聴ステップとポイント
TEDトークは、英語学習者にとって“最高の生教材”の一つです。実際のネイティブの話し方に触れられるうえ、興味深いテーマが多く、学びながら飽きずに続けられるのが魅力です。しかし「ただ見るだけ」ではリスニング力の向上には限界があります。
ここでは、英語力と内容理解を同時に高めるための具体的な学習ステップを解説します。
視聴→理解→定着の3ステップ学習法
TEDトークは一度見ただけで完璧に理解するのは難しいため、以下のように3段階で視聴と復習を行う方法をおすすめします。
【Step 1:1回目は日本語字幕または英語字幕で全体像をつかむ】
最初は細かい単語やフレーズを気にせず、トークの構成やテーマを大まかに理解することを優先しましょう。
- 英語字幕をONにして視聴する
- 難しければ日本語字幕でざっと流れを確認してもOK
TEDはスクリプト(全文)も公開されているので、視聴後にざっと目を通すのも効果的です。
【Step 2:スクリプトを活用して内容を深掘り】
次に、英語スクリプトを読みながら再度視聴します。
この段階では以下のような作業を行うと効果的です:
- 不明な単語・表現に線を引いて意味を調べる
- 重要なセンテンスを書き出してノートにまとめる
- トークの展開(起承転結)を理解し、メモを取る
スクリプトと音声を照らし合わせることで、「どこが聞き取れなかったのか」「なぜ聞き取れなかったのか」が明確になります。
【Step 3:字幕なしで再挑戦&音読・リプロダクション】
最後に、字幕をOFFにして再視聴してみましょう。
この時点で「以前より聞き取れる」「意味がわかる」と実感できれば、学習効果がしっかり出ている証拠です。
さらに、以下のようなアクティブな練習も取り入れると効果倍増です。
- 気に入ったセンテンスを音読する
- トークの内容を自分の言葉で要約する(リプロダクション)
TEDの魅力は、実際に“話したくなる内容”が多いこと。こうしたトレーニングによって、単なるリスニング練習を超えて「使える英語」が身についていきます。
シャドーイングでリスニング&スピーキング力を強化
3ステップ学習の中でも、リスニング力向上に最適なのは「シャドーイング」です。
シャドーイングとは、音声のすぐ後を追いかけて同じように発話するトレーニングで、以下のような効果が得られます。
シャドーイングの効果
- リスニングの精度が格段に上がる(音のつながりに慣れる)
- 英語らしいリズムやイントネーションが身につく
- 発音・口の動き・瞬発力が鍛えられる
- 理解しながら聞く「処理速度」が速くなる
なぜ効果的なのかはこちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせてお読みください。

TEDトークでのシャドーイング実践方法
TEDのスクリプトを使えば、次のような流れで練習できます。
- シャドーイングをする範囲(30秒~1分程度)を決める
- 音声のみを聞き大まかな内容を把握する
- スクリプトを見ながら音声を聞き発音や全体の意味を理解する
- 5回を目安にオーバーラッピング(スクリプトを見ながら音声と同時に発話)を行う
- シャドーイング(スクリプトを見ずにお手本音声の1~2語後を追うように発話)を行う(20回以上)
- 録音した自分の音声を聞き振り返りを行う
ポイントは、「完璧に言える」ことを目指すのではなく、「どの単語を発話しているか常に意識しながらスピーカーのリズムや発音を真似する」ことに集中することです。
TEDを使ったシャドーイングは、英語学習の中でも特に応用力を高めてくれるメソッドです。とはいえ、自分でやろうとすると「続かない」「正しくできているかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか?
そんなときにおすすめなのが、シャドーイング特化アプリ「シャドテン」です。シャドテンでは英語のプロが毎日あなたのシャドーイング音源を添削してくれるため、自分でも気づかなかったような発話ミスに気づくことができ学習の質を向上させます。
他にも、
- AB再生、スピード調整、スクリプトの表示切り替えなどシャドーイングに特化した学習機能が充実
- GRITを含む複数のTED教材を提供。TEDを含む教材総数は1000以上あるため、自分のレベルに合った教材で学習を行える
などの特長があります。
まとめ
Angela DuckworthのTEDトーク「Grit: The Power of Passion and Perseverance」は、英語学習中のビジネスパーソンにとって、内容・英語表現ともに非常に価値のある教材です。
「才能よりも努力」「やり抜く力こそが成功の鍵」というメッセージは、まさに英語学習という長期戦を戦う私たちへの応援でもあります。
TEDトークは見て終わりではなく、ぜひ「シャドーイング」をして「使える英語力」にしていきましょう!
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