英文のメールや報告書を書くのに、すごく時間がかかってしまう…。そんな悩みをお持ちではありませんか?
結論から言うと、英作文の基本構成や具体例を入れる方法などを理解すれば、英作文はかなり書きやすくなるものです。
この記事を読めば
- 英作文の基本構成
- 説得力のある英作文を書くためのポイント
- 英作文力を実践的な英会話力につなげるための方法
などがわかりますよ。
自信を持って英作文を書きたい方や、英作文を英会話力アップにつなげていきたい方は、ぜひご一読ください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
リスニング力を上げたいけどどうしたらいいかわからない・・という方へ。
当社のLINE公式アカウントで簡単なアンケートにお答えいただくと、無料で『リスニング力を飛躍的に上げる英語学習法』のWeb bookをプレゼント。




下のボタンからぜひ「友だち追加」をお願いいたします!

英作文の基本構成をマスターする
同じ情報でも、構成ひとつで理解度と説得力は大きく変わります。ここでは “三段落構成” を軸に、主張が瞬時に伝わる文章設計を見ていきましょう。
三段落構成:イントロ・本論・結論の役割と書き分け方
英語エッセイの黄金パターンは Introduction → Body → Conclusion。それぞれの段落で「何を書けばいいか」「どの程度の長さが妥当か」が明確になると、全体の論理がブレません。
以下にサンプルを示します。
1.Introduction – 背景+主張
【書き方のポイント】
①背景 → ②問題提起 → ③主張(thesis)を2〜3文に集約する。
<例>
In recent years, remote work has evolved from a temporary crisis response into a strategic advantage for many companies. This essay argues that flexible work policies cut overhead while boosting employee well-being.
(近年、リモートワークは一時的な危機対応から企業戦略上の優位性へと進化しました。本稿では、柔軟な勤務制度が経費を削減し社員の幸福度を高めると主張します。)
2.Body ① – 論点 A
【書き方のポイント】
1 段落 = 1 論点。トピックセンテンス直後にデータや例を述べるようにしましょう。
<例>
First, employees who work remotely save an average of two hours a day in commuting time, allowing them to redirect that energy toward higher-value tasks.
(まず、リモート勤務者は平均で通勤時間を1日2時間節約でき、その分をより価値の高い業務に振り向けられます。)
3.Body ② – 論点 B
【書き方のポイント】
追加情報はmoreover やin addition で橋渡しして論理を繋げましょう。
<例>
Moreover, companies reduce office-related costs such as rent and utilities by up to 30 percent when they shift to a hybrid model.
(さらに、ハイブリッド勤務へ移行すると、家賃や光熱費などのオフィス経費を最大30%削減できます。)
4.Conclusion – 要点再提示+示唆
【書き方のポイント】
①主張の再確認 → ②要点の総括 → ③行動提案の順で締めるとわかりやすいです。
<例>
In conclusion, remote work simultaneously lowers expenses and enhances productivity; therefore, organizations that embrace flexible policies will stay competitive in a tight labor market.
(結論として、リモートワークは費用削減と生産性向上を同時に実現します。ゆえに柔軟な制度を導入する企業こそが、人材獲得競争で優位に立てるでしょう。)
トピックセンテンスで主張を一瞬で伝えるコツ
各Body段落の1文目にトピックセンテンス(=パラグラフ(段落)の主題を提示する文)を置くと、読み手は段落の目的を瞬時に把握できます。
「主張 + キー要因」を意識的に盛り込みましょう。
以下にいくつかの事例をご紹介します。
英文 | 日本語訳 | 判定 | 解説 |
---|---|---|---|
There are many reasons for remote work. | リモートワークには多くの理由があります。 | X | 何が重要なのか曖昧で読み手が次を想像できない |
Remote work boosts employee productivity by reducing commute fatigue. | リモートワークは通勤疲労を減らし、社員の生産性を高めます。 | ○ | 「主張=生産性向上」+「理由=通勤疲労軽減」を同時提示 |
By eliminating daily commutes, remote work boosts employee productivity and improves work–life balance. | 毎日の通勤をなくすことで、リモートワークは生産性とワークライフバランスを向上させます。 | ◎ | 複数のメリットを並列し、段落後半の展開を予告 |
ポイントは以下の3つです。
- 具体名詞と動詞を使い「誰が何をどうするか」を明示
- 数値や比較語(higher, faster)を入れると説得力アップ
- 段落末に残すのではなく冒頭に置くことで読者の “期待値” を決定
論理をつなぐ接続詞・ディスコースマーカー早見表
ディスコースマーカー(=文章や会話の流れをスムーズにし、内容を理解しやすくするために用いられる言葉やフレーズ)は多用しすぎると冗長、少なすぎると論理が分断されます。
まずは用途別にレパートリーを最小限覚え、段落内=接続副詞・語句内=前置詞句で使い分けましょう。
役割 | 代表語句 | 使い方例 | 日本語訳 | ワンポイント |
---|---|---|---|---|
追加 | moreover / in addition / furthermore | In addition, this policy lowers costs. | さらに、この方針は費用を削減します。 | 前述内容を補強したいときに使用 |
対比 | however / on the other hand / nevertheless | However, initial investment is high. | しかし、初期投資は高額です。 | 相反情報を提示し議論を深める |
因果 | therefore / thus / consequently | Therefore, sales rose by 15 percent. | その結果、売上は15%増加しました。 | 原因を先に示し結果を導く |
例示 | for example / for instance | For example, our Tokyo branch adopted the same model. | 例えば、東京支社も同じモデルを採用しました。 | 具体例を添えて抽象→具体を明示 |
強調 | indeed / in fact | Indeed, customer churn dropped to 2 percent. | 実際、顧客離れは2%に低下しました。 | データや事実を強調し読者を納得させる |
要約 | in summary / overall / to sum up | In summary, flexible hours benefit both staff and management. | 要するに、フレックスタイムは従業員と経営陣の双方に利益をもたらします。 | 終盤で論点を整理し記憶に残す |
使い方のコツは以下の3つです。
- 1段落に2個以上連続で使わない(過剰装飾を防ぐ)
- 接続副詞 (therefore, however) は文頭 / セミコロン後に置きカンマで区切る
- 前置詞句 (because of, due to) は文中で原因・理由を組み込む
これらを意識するだけで、文章の“骨組み”が見えるようになり、読み手は迷わずロジックを追えるようになります。
説得力を生む論理展開&具体例の入れ方
ただ意見を述べるだけでは読み手には響きません。以下の書き方を参考に、データ・譬え・対比を組み合わせて主張に具体性を持たせましょう。
例示・比較・因果で読者を納得させるフレームワーク
主なフレームワークとして、PREP法とCES法があります。
必要に合わせてフレームを選びましょう。それぞれのフレームワークの使い方と例を解説します。
Point–Reason–Example–Point(PREP)
【使い道】
主張を端的に示し、根拠と具体例で裏付けてから再確認する “王道” パターン。TOEFL/ビジネスプレゼンの両方で使えます。
ステップ | 役割 | 英文例 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|---|---|
Point | 主張 | Remote work should become the default option for knowledge workers. | 知的労働者にとってリモートワークを標準にすべきです。 | 導入で立場を明示 |
Reason | 理由 | Because it prevents commute-related fatigue and increases focus during core hours, | 通勤による疲労を防ぎ、集中力の高いコアタイムを確保できるからです。 | “because” で因果を明確化 |
Example | 実例 | A 2024 survey by Gallup found that remote employees were 18 % more productive than on-site staff. | 2024 年の Gallup 調査では、在宅勤務者の生産性はオフィス勤務者より 18%高いと報告されています。 | 数値を入れると説得力が跳ね上がる |
Point | まとめ | Therefore, companies that adopt flexible policies will gain a competitive edge. | したがって柔軟な制度を導入する企業は競争優位を得られます。 | 冒頭の主張を言い換えて締める |
最後のPointでは “In short, therefore, as a result” などで総括し、「行動提案」または「次の段落への橋渡し」へつなげると流れが自然になります。
Cause–Effect–Solution(CES)
【使い道】
問題提起型のメールや報告書に最適です。
原因→結果→解決策の順で示し、解決策パートに自社サービスや次アクションを置くと CTA(Call to Action=読者に取ってほしい“次の行動”)に直結します。
論理一貫性が高まり、読者の納得度が高まる手法として知られています。
1.Cause(原因)
High employee turnover is largely caused by unclear promotion criteria.
(社員離職率が高い主因は昇進基準の不透明さです。)
2.Effect(結果)
As a consequence, recruitment costs have risen by 25 % over the past year.
(その結果、採用コストは昨年比 25%増となっています。)
3.Solution(解決策)
Introducing a transparent skills matrix will clarify expectations and reduce churn.
(スキルマトリクスを導入して期待値を明確化すれば、離職率は下がります。)
Solution部分は “should, need to, can” で行動を提案し、メリットを添えると実行確率が上がります。
パラフレーズ&コロケーションで表現の幅を広げる
同じ単語の連続は、どこかぎこちなく「子供っぽい」印象を与えてしまいます。パラフレーズとコロケーションをうまく活用し、表現の幅を広げましょう。
パラフレーズ(言い換え)で単語の重複を回避
パラフレーズには以下のようなものがあります。
ベース | 洗練表現 | 例文 Before | 例文 After | 日本語訳 |
---|---|---|---|---|
increase | boost / accelerate / surge | Sales increased by 10 %. | Sales surged by 10 %. | 売上が 10% 急増した。 |
important | crucial / pivotal / essential | It is important to innovate. | Innovation is pivotal to growth. | イノベーションは成長に不可欠だ。 |
make | generate / craft / establish | We need to make a plan. | We must craft a detailed plan. | 詳細な計画を策定 する必要がある。 |
同じ意味でも単語を変えるだけで文章にメリハリがでるもの。意識的にパラフレーズをし、リズムの良い文章を作成しましょう。
コロケーション(自然な語の組み合わせ)でネイティブ感を演出
コロケーションとは、ある単語と特に相性が良くネイティブが高い頻度で一緒に使う語の組み合わせを指します。
英作文では単語単体より、単語の「組み合わせ」が自然かどうかでネイティブ度が判断されるもの。
COCA(Corpus of Contemporary American English)や “Oxford Collocations Dictionary” で確認し、動詞+名詞・形容詞+名詞のコロケーションのストックを多く持つとライティングが滑らかになります。
コロケーションには以下のようなものがあります。
- strong argument:強力な主張/説得力のある論拠
- compelling evidence:説得力のある証拠/動かぬ証拠
- incremental improvement:漸進的(段階的)な改善
- boost morale:士気を高める/やる気を引き上げる
- curb spending:支出を抑える/経費を削減する
- mitigate risk:リスクを軽減する/危険を緩和する
文の長さ・リズムを整えて読みやすさを最大化
日本語と同じように、英文もあまりにも長かったり、リズムが悪かったりすると読みづらいもの。
以下のルールとカットの方法などを参考に、文の長さやリズムを整えて、読み手がストレスなく読み進めていける文章を書いていきましょう。
①15〜20語ルールと“呼吸”ポイント
読みやすい長さ:平均15〜20語。25語を超えたら分割を検討しましょう。
呼吸:カンマ・セミコロン・ピリオドでリズムを刻むと、読み手は内容をチャンク(=意味の塊)ごとに処理しやすいです。
②長文のカット&短文の連結例
問題文 | 改善ポイント | 改善後 |
---|---|---|
Our team managed to increase customer satisfaction scores to 92 % which is the highest level recorded since 2021 and this improvement demonstrates the effectiveness of our new onboarding program. | “and / which” 以降が蛇足。2 文に分割し主語を明確化。 | Our team raised customer satisfaction to 92 %—the highest level since 2021. This jump proves the new onboarding program works. |
The report is clear. It is concise. It is persuasive. | 短文が連続→接続副詞で滑らかに。 | The report is clear, concise, and persuasive. |
これらのテクニックを組み合わせれば、読者は論点を迷わず追い、最後までストレスなく読み切ることができます。
英作文力がリスニング&スピーキングまで底上げする理由
前述した英文作成のポイントや具体例の入れ方などをおさえることで、説得力のある論理的な文章が書けるようになります。
この英作文力は、実はリスニング力とスピーキング力の土台ともいえるもの。
英作文力がリスニング&スピーキングまで底上げする理由と、英作文力を実践的な英会話力向上につなげるための学習方法について解説します。
なぜ“書く力”が“聞く力”と“話す力”を支えるのか
英作文を通じて語順や論理構造を意識的に組み立てる習慣が付くと、耳から入る英文を瞬時にチャンク化でき、意味の予測が働くためリスニング処理が加速します。
リスニングのプロセスである音声知覚→意味統合の前半を短縮できるイメージです。
また、文の型と語彙の相性(コロケーション)を文字で定着させることで、スピーキング時も語順崩れや単語探しにワーキングメモリを浪費せずに済み、思考に集中できます。
さらに、書く過程で自分の弱点を可視化できるため、文法ミスや語彙不足を後工程でリスニング・スピーキングに持ち込まないのも副次的メリットです。
結果として発話が滑らかになり、対話のテンポも維持しやすくなるもの。書く→読む→聞く→話すの循環が成立し、各技能が相互にブーストし合う点こそが“書く力”の最大のレバレッジなのです。
文章構造を理解するとシャドーイング効果が跳ね上がる
シャドーイングは、音源の1~2語後をスクリプトを見ずに追いかけながら発話する高負荷のリスニングのトレーニングです。
英文構造が脳内テンプレ化されていれば、語順解析に使うリソースをほぼゼロにでき、発音・抑揚・リエゾンの再現に全集中できます。
その結果、弱形や連結音がクリアに聞こえ、口から出る英語もネイティブのリズムに近づきます。さらに、頭の中で意味ブロックを先読みできるようになるため、速い英語でも“聞き逃し”が激減します。
反復するほど耳・舌・脳が同じパターンで同期し、リスニングとスピーキングの両輪が加速度的に強化されます。
まとめ|英作文×シャドテンで英会話力を一気に伸ばそう
英作文の型を押さえ、論理展開・文法チェック・セルフ編集を回せば “伝わる文章” の土台は完成します。そこにシャドーイングを組み込み、音声知覚と発話筋を鍛えれば、書く・聞く・話す が三位一体で伸び続けるもの。
シャドーイングに特化したアプリ「シャドテン」を学習に取り入れ、英会話力を一気に伸ばしていきましょう。
【シャドテンの特徴】
◆プロの添削で確実に上達
英語特有の音声変化を中心に、プロが毎日添削。良かった点と改善点を的確にフィードバックしてくれるので、効果的に発音やリズムを修正できます。
◆豊富な教材と便利な機能
4つのアクセントに対応し、1000以上の教材を収録。AB再生やスピード調整、スクリプト表示切り替えなど、便利な機能も充実しています。
プロのコーチが毎日あなたのシャドーイング音声を添削し、音声変化・イントネーションの細部までフィードバックしてくれるのがシャドテンの最大の魅力です。
豊富な教材と AB ループ再生・速度調整など学習効率を高める機能が充実しているので、この記事で学んだ“論理的に組み立てた英作文”を耳と口に同時インプットが可能。
「書く力で構文を理解→聞いて再現→話して定着」の循環が回り出すと、ビジネス会議でも即座に英文が口をついて出る感覚を味わえます。
また、当社公式LINEの「友だち追加」をしてアンケートにお答えいただくと「リスニング力向上に役立つWeb book」が受け取れます。 リスニングに役立つ情報もLINEで配信していますので、ぜひこの機会にご登録ください。

シャドテンオリジナルWeb book『究極のリスニング学習法』をプレゼント!!
全5問のアンケートに答えるだけで無料でGETできるので、ぜひ友だち追加してみてくださいね。
- 最新のリスニングTips
- リスニング診断
- 限定セミナー情報
など、リスニング力を上げたいあなたにピッタリなお役立ち情報を配信中です。