ビジネスや日常でよく使う「〜してください」。
英語で自然に言おうとすると “Please〜” しか思いつかない…という人は多いでしょう。
しかし、英語ではシーンや関係性によって使う表現が大きく変わり、使いこなせないと意図せず失礼になってしまうこともあるのです。
この記事を読めば
- 「してください」の基本的な英語表現とニュアンスの違い
- シーン別「してください」「してくださいませんか」の英語例文
- 「してください」を使いこなすコツ
などがわかりますよ。
“Please〜”一辺倒から卒業し、シーンや立場に合った適切な「~してください」を使いこなせるようになりたい方は、ぜひご一読ください。
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「〜してください」を英語で表す基本フレーズ
「〜してください」にあたる英語は一つではなく、フォーマル・カジュアル・ビジネス・日常会話など、シーンによって使い分けが必要です。
まずは、どんな場面でも応用しやすい代表的な依頼表現を整理しておきましょう。
基本の「~してください」:“Please〜”
日本語の「〜してください」に最もよく対応する表現は、やはり “Please + 動詞” です。
例:
- Please send me the file.
(そのファイルを送ってください)- Please wait here.
(ここでお待ちください)
“Please” は基本かつ万能な依頼表現ですが、ストレートすぎて丁寧さに欠けると感じられる場面もあります。特にビジネスメールや初対面の相手に使うと、やや命令口調に聞こえる可能性もあるため注意が必要です。
実際の英語では、もっと柔らかい言い回しや遠回しな依頼表現がよく使われます。
“Please”は依頼表現としてまず覚えるべき言葉ですが、ビジネスシーンで適切に依頼ができるようになりたいのであれば、次項でご紹介するより丁寧な表現をしっかりと押さえておきましょう。
「していただけますか?」を丁寧に伝える表現(Could you / Would you)
“Could you〜?” や “Would you〜?” は、ビジネスで最もよく使われる丁寧な依頼表現です。
例:
- Could you check this report by tomorrow?
(このレポートを明日までに確認していただけますか?)- Would you mind sharing the document?
(その資料を共有していただけますか?)
“Could you” は「〜してもらえますか?」という柔らかいニュアンスで、“Please” よりも丁寧です。
“Would you” はさらに丁寧度が高く、上司や顧客への依頼にも使いやすい万能の表現と言えるでしょう。
また “Would you mind + 動名詞” は、「〜していただけませんか?」と遠慮がちに聞こえる表現で、より配慮を感じさせる言い回しです。
「命令っぽく聞こえない」自然な言い方のコツ
英語では、命令口調に聞こえないための工夫が多くあります。
代表的なものは以下のような表現です。
“I’d appreciate it if you could〜”(〜していただけるとありがたいです)
丁寧でビジネスメールなどによく使われる表現です。
例:
- I’d appreciate it if you could send me the report by Friday.
(金曜日までにレポートを送っていただけるとありがたいです。)- I’d appreciate it if you could let me know your decision soon.
(早めにご判断をお知らせいただけると助かります。)
“It would be great if you could〜”(〜してもらえると助かります)
ややカジュアルですが、丁寧さを保った自然な言い回しです。
例:
- It would be great if you could join the meeting tomorrow.
(明日の会議に参加していただけると助かります。)- It would be great if you could review this document.
(この書類を確認していただけると助かります。)
“Would it be possible to〜?”(〜していただくことは可能でしょうか?)
非常に丁寧で、上司・取引先・初対面の相手への依頼に適しています。
例:
- Would it be possible to reschedule the meeting?
(会議の日程を変更していただくことは可能でしょうか?)- Would it be possible to have the data by next Monday?
(来週の月曜日までにデータをご用意いただくことは可能でしょうか?)
これらは単なる依頼というより、「お願いする姿勢」をより明確に伝えられる表現です。
日本語の「〜していただけますと幸いです」に近いトーンで、ビジネスメールなどでも好まれます。
シーン別「〜してください」「していただけますか?」の英語例文集
同じ「してください」でも、上司への依頼と友人へのお願いでは適切な英語が異なります。ここでは、よくあるシーン別に使える表現と例文を紹介します。
ビジネスシーンで使える丁寧な依頼表現
ビジネスでは、相手との関係性に応じて表現を使い分けることが重要です。
◆上司・取引先への依頼:
例:
- Could you review the proposal by Friday?
(金曜日までに提案書をご確認いただけますか?)- Would it be possible to schedule a meeting next week?
(来週ミーティングを設定いただくことは可能でしょうか?)
◆同僚・部下への依頼:
例:
- Can you handle this task by noon?
(このタスクを正午までに対応してもらえますか?)- Please make sure to update the data.
(必ずデータを更新してください)
◆ビジネスメールでの丁寧表現:
例:
- I would appreciate it if you could send me the details.
(詳細を送っていただけると幸いです)- It would be great if you could confirm by tomorrow.
(明日までにご確認いただけると助かります)
日常会話・カジュアルな場面での「してください」
カジュアルな会話では、もっと直接的かつ親しみやすい表現が好まれます。
例:
- Can you pass me the salt?
(塩を取ってくれる?)- Could you help me with this?
(ちょっと手伝ってもらえる?)- Please call me later.
(あとで電話してね)
また質問形式にすると、より柔らかい印象を与えます。
例:
- Do you mind helping me out?
(手伝ってもらってもいい?)- Would you be able to give me a ride?
(車に乗せてくれる?)
旅行・レストラン・接客シーンで役立つ表現
旅行やサービス利用の場面では、「してください」は頻出です。
例:
- Could you bring me the menu?
(メニューを持ってきていただけますか?)- Please wake me up at 7 a.m.
(午前7時に起こしてください)- Would it be possible to get a late check-out?
(レイトチェックアウトは可能でしょうか?)
海外滞在中は、こうした丁寧な依頼表現を使えるかどうかで印象が大きく変わります。
現地でのやり取りをスムーズにするためにも、定番フレーズはしっかり覚えておきましょう。
「してください」と「してくれますか」の違いとニュアンスを理解しよう
日本語では似た意味でも、英語では丁寧さや距離感が大きく異なります。
状況に応じて最適な表現を選ぶために、ニュアンスの違いを押さえておきましょう。
「Please〜」「Could you〜」「Would you〜」の丁寧さ比較
同じ「してください」でも、丁寧さには明確な段階があります。
使い分けを意識することで、相手に与える印象が大きく変わります。
Please〜 → 最も直接的でやや命令的
例:Please call me back later.
(あとで電話してください)
簡潔で分かりやすい反面、目上の人やビジネスでは少し強く感じられることもあります。
Could you〜 → 丁寧かつ自然な依頼
例:Could you send me the details?
(詳細を送っていただけますか?)
丁寧さと自然さのバランスがよく、ビジネス・日常のどちらでも使いやすい表現です。
Would you〜 → より丁寧で配慮ある表現
例:Would you help me with this task?
(この作業を手伝っていただけますか?)
より控えめで配慮のある印象を与え、社外メールやフォーマルな場面でも安心して使えます。
この3つの違いを理解しておくと、場面に応じて「ちょうどよい丁寧さ」で依頼できるようになります。
依頼を柔らかくする英語の工夫(if節・mind構文など)
さらに丁寧さや遠回しさを加えたい場合は、if節や mind 構文を使うとより柔らかく聞こえます。
これらは「失礼に聞こえない英語」にするための強力なツールです。
◆I was wondering if you could〜(〜していただけるかと思ってお伺いしました)
例:I was wondering if you could review this document.
(この書類をご確認いただけるかと思いまして。)
◆Would you mind〜ing?(〜していただいてもよろしいですか?)
例:Would you mind waiting here for a moment?
(少しここでお待ちいただけますか?)
このような表現は「お願い」というニュアンスが強くなり、相手に圧を与えずに依頼ができます。
特にビジネスの場面では、「命令しているように聞こえない」ことが信頼関係を築く上で重要です。
依頼への返事(OK・断るとき)の言い方も身につけよう
依頼を受けたときの返答表現もセットで覚えておくと、コミュニケーションがぐっとスムーズになります。
承諾する場合(快諾・前向きな印象)
◆Sure. / Of course. / No problem.(もちろん)
例:Sure, I’ll do it right away.
(もちろん、すぐにやります)
◆I’d be happy to.(喜んで)
例:I’d be happy to help.
(喜んでお手伝いします)
断る場合(丁寧に断る表現):
◆I’m afraid I can’t.(申し訳ありませんができません)
例:I’m afraid I can’t attend the meeting.
(残念ですが、会議には参加できません)
◆I’d love to, but I’m busy at the moment.(したいのですが、今は忙しくて)
例:I’d love to join, but I have another appointment.
(参加したいのですが、別の予定があります)
“Sorry, I can’t.” のような直接的な表現よりも、「I’m afraid(残念ながら)」や「I’d love to, but〜(〜したいのですが)」といった前置きを入れることで、断り方がずっと柔らかく丁寧になります。
「してください」を使いこなすには“リスニング力”が必要
いくら「してください」の英語フレーズを覚えても、それだけでは実務で使いこなせるようにはなりません。
「してください」を使いこなすにはリスニング力が必須である理由と、その学習方法を解説します。
「依頼表現」は相手の意図を理解してこそ使える
いくら「〜してください」という英語表現を正しく使えるようになっても、そもそも相手の言っている内容や意図を理解できていなければ、それは的外れな依頼になってしまいます。
例えば会議で決まった方針や要件が聞き取れていないまま別部署に依頼してしまうと、「言われた通りに伝えたのに、内容が違っていた」「依頼の方向性がずれていた」といったミスにつながります。
依頼表現は単なる言い回しではなく、「相手が何を求めているか」を正確に理解できるリスニング力があってこそ意味を持つのです。
シャドーイングで音声知覚を鍛えるメリット
英語の依頼表現を使いこなせるようになるには、前述の通りリスニング力が必要不可欠です。
そのために大切なのが「音声知覚」の向上です。
音声知覚とは
音声知覚とは、英語の音を単語として認識する力のこと。
例えば「ラナウェイ」という音が聞こえたときに、「run」と「away」の2語で成り立つと認識することを言います。音声知覚が向上すると、意味理解にも余裕がうまれ
「ラナウェイ」→「run」「away」→「逃げる」
という、音を聞いてから意味を理解するまでのプロセスがスムーズになり、リスニング力が格段に向上します。
シャドーイングの効果
こうした音声変化を聞き分け、音声知覚を自動化するには、シャドーイングが最も効果的です。
シャドーイングは、聞こえた英語を1〜2語遅れて声に出して再現するトレーニングであり、スクリプトを見ずに聴覚情報だけで処理するため、実際の会話に近い状態で耳を鍛えられます。
継続すれば自然なスピードの英語も聞き取れるようになり、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
また音源の再現を繰り返す中で、英語特有の発音やリズムに慣れることもでき、スピーキングにも効果を発揮します。
さらに、シャドーイング前にスクリプトを確認すれば、語彙や文法といった英語の基礎力向上にもつながるのもシャドーイングのメリットです。

まとめ:「シャドテン」で「〜してください」を使いこなそう
「〜してください」という表現を“使える”ようになるには、単に覚えるだけでなく、相手の言葉を正確に聞き取れるリスニング力が必要です。
シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を確実に向上させましょう。
シャドテンでシャドーイングの効果を最大化させよう
シャドーイングの効果をさらに高めるのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
シャドテンでは、プロが英語特有の音声変化を中心に毎日添削し、良かった点と改善点を具体的にフィードバックしてくれます。自分では気づけない発音の癖や聞き取りの弱点を客観的に知り、効率よく改善できるのが独学との大きな違いです。
さらに、教材は4つのアクセント・1000以上と豊富で、英語学習の目的やレベルに合ったコンテンツが必ず見つかります。AB再生やスピード調整、スクリプト表示切り替えといった機能も充実しており、ストレスなくシャドーイングを続けられるのも魅力です。
英語の依頼表現を「知っている」から「自然に使える」に変えたい方は、ぜひシャドテンでビジネスシーンでも使えるリスニング力を手に入れてください。
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