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西暦の英語表現を完全ガイド|書き方・読み方・使い分けを徹底解説

日常生活でもビジネスでも頻繁に目にするのが「西暦」に関する表現です。

「2025年にリリース予定です」「1998年に創業しました」など、日本語では自然に使っている年号も、いざ英語になると読み方や言い回しに迷うことは多いですよね。

この記事を読めば、

  • 西暦の基本的な読み方のパターン
  • 2000年代と2020年代の読み方の違い
  • ビジネス文書で使う西暦の正しい書き方
  • 聞き取りにくい年号表現を理解するリスニングのコツ

などがわかりますよ。

「2030年までに」「1990年代後半」「2024年ごろ」などの英語表現を自然に使えるようになりたい方や、会議・メール・プレゼンで正確に年号を伝えたい方は、ぜひご一読ください。

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目次

西暦の英語「読み方」の基本ルール

西暦の読み方には明確なパターンがあり、これを押さえるだけでかなり西暦に関する英語が理解しやすくなります。また、年号はネイティブでも読み方が揺れる部分があり、状況や年代によって複数の表現が選ばれます。

まずは基本ルールとそのバリエーションを理解していきましょう。

1000年代・2000年代の読み方の違い

西暦の読み方は「年代によってパターンが変わる」のが特徴です。

■ 1000年代(1066、1492、1984 など)

1000年代は、話し手の年代や国、地域を問わず4桁の数字を「前半2桁+後半2桁」で読むのが基本です。

  • 1066 → ten sixty-six
  • 1492 → fourteen ninety-two
  • 1975 → nineteen seventy-five
  • 1984 → nineteen eighty-four

2桁ずつリズムよく読むのがポイントです。日本の学校教育でも馴染みのある読み方ですね。

■ 2000年代(2000〜2009)

この年代は読み方に特徴があります。

  • 2000 → two thousand
  • 2001 → two thousand one または two thousand and one

twenty zero one といった言い方はしません。

2000年代前半は「thousand」を使う読み方が一般的です。

■ 2010年代以降(2010〜)

ここからは読み方が二分されます。

2024 →

  • twenty twenty-four(近年主流)
  • two thousand twenty-four(ややフォーマル)

ニュースやビジネスの場では twenty twenty のほうが自然に響きます。

フォーマル/カジュアルで読み方は変わる?

実は年号の読み方には「厳密な正解」がありません。その代わり、以下のような傾向が存在します。

2024年を例に見ていきましょう。

■ フォーマル寄り

  • two thousand twenty-four
  • two thousand and twenty-four(主に英国)

■ カジュアル・一般的

  • twenty twenty-four

ビジネス会議やプレゼンでは、短くリズムよく聞こえる twenty twenty- 系が好まれることも増えています。

ネイティブが実際に使う年号の読み方の傾向

ネイティブの年号表現は「流れ」「言いやすさ」「地域」で、以下のような揺れがあります。

  • アメリカではカジュアルな場面で twenty twenty- 系が急増
  • イギリスでは two thousand and〜 が依然として多い
  • 2010年代ごろは読み方が混在しやすい(two thousand ten / twenty ten)

映画やニュースで聞き取れない原因の一つが、この揺れ幅の広さです。複数のパターンを知っておくことで、「聞き取りストレス」が大きく減ります。

西暦の「書き方」を英語で正しく使う方法

西暦の英語表記は、ビジネスメールや契約書、海外企業とのやり取りなど、日常的に目にする機会が多いものです。
しかし前項でもご紹介した通り、英語の「日付」は国や年代ごとにルールが異なり、書き方を誤ると誤解を生むリスクもあります。

ここでは、実務で役立つ西暦の書き方を整理し、混乱しやすいポイントを分かりやすくまとめました。

ビジネス文書・契約書・メールでの正しい表記ルール

ビジネスで日付を書く場合、もっとも重要なのは誤解を生まない表記を選ぶことです。

■ 一般的な推奨表記

  • January 15, 2025(アメリカ式)
  • 15 January 2025(イギリス式・国際機関で広く使用)

どちらを選んでも構いませんが、文書全体で統一することが絶対条件です。

■ ビジネスで避けるべき表記

01/02/2025(国によって「1月2日」「2月1日」と解釈が分かれる)

海外とのやり取りでは数字のみの表記は非常に危険です。誤読を防ぐために「月を英語表記で書く」ことがベストです。

■ 契約書でよく見る表記

the 1st day of March, 2025

フォーマルな文書ではこのスタイルも多く使われます。相手の文化や業界慣習に合わせて使い分けましょう。

国・文化で異なる日付表記(アメリカ式 / イギリス式)

日付表記は地域差があるため、相手の国に合わせた形式を選ぶ必要があります。

■ アメリカ式(MM/DD/YYYY)

January 5, 2025
数字表記だと 01/05/2025

特徴:月 → 日 → 年の順。アメリカ企業向けのメールで使われることが多い。

イギリス式(DD/MM/YYYY)

5 January 2025
数字表記だと 05/01/2025

特徴:日 → 月 → 年の順。EU圏や国際機関ではこちらが一般的。

■ 国際的に安全な表記

5 January 2025
January 5th, 2025

この2つは国際ビジネスで最も無難で誤解が少ない形式です。

in 2025 / the year 2025 の使い分け

同じ「2025年」を表す表現でも、文脈によって自然な言い方が異なります。

in 2025

もっとも一般的で、中立的な表現です。

例:We will launch the new service in 2025.

「2025年に」の意味で、多くの文章で使えます。

the year 2025

強調したいとき、文書に重みを持たせたいときに使用します。

例:The year 2025 will mark our 50th anniversary.

契約書・声明文・スピーチなどフォーマル寄りの場面に向いています。

during 2025

期間を示したいときに使う表現です。

例:Sales increased significantly during 2025.

by 2025 / until 2025

締切や期間終了を表す英語として重要です。

  • by 2025 → 2025年までに(期限)
  • until 2025 → 2025年までずっと(継続)

意思疎通のトラブルが起こりやすい部分なので、意味の違いを明確に理解しておきましょう。

「西暦○○年頃」「○○年代」の自然な言い換え表現

ビジネスでも歴史説明でも使う “曖昧な年代” を英語で表現する方法です。

around 2020 / about 2020
意味:「2020年ごろ」

柔らかい表現で、会話・メールでよく使われます。

the early 2000s / the late 1990s
「年代前半、後半、半ば」

  • the early 2000s(2000年代前半)
  • the mid-2010s(2010年代半ば)
  • the late 1990s(1990年代後半)

日本語の「~年代」の英語版として使えば、説明も分かりやすくなります。

in one’s 30s / in their 50s

人の年代も同じルールで表現できます。
「〜代」という意味で、年齢の幅をざっくり示したいときに使う表現です。

例:

  • He is in his 30s.(彼は30代です)
  • They are in their 50s.(彼らは50代です)

日本語の「30代」「50代」と同じ感覚で使えるので、人物紹介や経歴説明でもよく使われます。

circa 1995(c. 1995 / ca. 1995)

学術文献・歴史資料で使う「およそ」です。
ビジネスではそこまで頻度は高くありませんが、知っておくと便利です。

会議・プレゼンで役立つ「西暦・年代」の英語フレーズ集

会議やプレゼンでは、年号を自然に説明できるかどうかで話のわかりやすさが大きく変わります。未来の予定、過去の出来事、歴史的な流れなど、年号はビジネスの文脈でも頻出です。

実際の会議で使えるフレーズを厳選し、スムーズに使えるようにシーン別にまとめました。

未来の予定を年号で説明するときのフレーズ

プロジェクトスケジュールや中長期計画の説明では「未来の西暦」が欠かせません。

■ よく使う基本フレーズ

  • We plan to launch the new system in 2026.
    (2026年に新システムをローンチする予定です。)
  • Our mid-term goals will be achieved by 2030.
    (2030年までに中期目標を達成します。)
  • The budget for 2025 has already been finalized.
    (2025年の予算はすでに確定済みです。)

■ “by / until” の聞き取りは特に重要

  • by 2028 → 2028年までに(期限)
  • until 2028 → 2028年までずっと(継続)

ネイティブの発音では “by” と “until” が弱く発音されることが多く、聞き漏らすと意味を誤解してしまいます。

リスニング学習では特に意識したいポイントです。

過去の出来事・歴史を年代で説明するフレーズ

事業の歴史紹介、レポート、振り返りの場では「過去の年号」がよく登場します。

■ 基本の説明フレーズ

  • Our company was founded in 1998.
    (弊社は1998年に設立されました。)
  • Sales started to grow rapidly in the early 2010s.
    (売上が急速に伸び始めたのは2010年代前半です。)
  • The major system update took place around 2005.
    (大規模なシステム更新は2005年ごろに行われました。)

■ 歴史的な流れを説明したいとき

  • Throughout the 20th century…
    (20世紀を通して…)
  • During the late 1990s…
    (1990年代後半の間に…)

英語では「early / mid / late」を使った説明が非常に自然で、聞き手にもイメージが伝わりやすくなります。

  • early …「~年代前半」(例:the early 2000s=2000~2003ごろ)
  • mid …「~年代半ば」(例:the mid-2010s=2014~2016ごろ)
  • late …「~年代後半」(例:the late 1990s=1997~1999ごろ)

正確な年を特定できなくても、おおよそのタイミングをスムーズに共有できる便利な表現です。

スピーチや発表でよく使う年代表現

スピーチでは、少し丁寧でリズムのよい言い方を選ぶと印象が良くなります。

■ よく使われる表現

  • The year 2025 will mark an important milestone for us.
    (2025年は私たちにとって重要な節目となるでしょう。)
  • As of 2024, we have expanded to 15 countries.
    (2024年の時点で、私たちは15の国へ事業を拡大しています。)
  • In 2030, we envision achieving full carbon neutrality.
    (2030年に完全なカーボンニュートラルを達成することを想定しています。)

フォーマルな場面では “the year 2025” のように “the year” を付けると文章に重みが出ます。

数字を滑らかに発音するためのコツ

数字は英語学習者にとって「発音が難しい領域」です。

理由は以下のとおりです。

  • 子音と母音のつながりが強く、音が変化しやすい
  • 桁が大きくなると音の塊が複雑になる
  • ネイティブは数字を非常に速く読む傾向がある

■ 滑らかに発音するための意識ポイント

  • 2桁ずつの音の塊で覚える(twenty twenty-four)
  • ストレス(強勢)を置く位置を決める
  • リエゾン(音の連結)を理解する

特に「2024(twenty twenty-four)」は twenty → twenty → four の3ブロックとして練習すると習得が速くなります。

和暦と西暦

日本のビジネス環境では、和暦と西暦が混在しています。

そのため、海外とのやり取りの際に「和暦を英語で説明したい」「令和をどう書けば良い?」という場面も多くあります。

ここでは、実務で即使える和暦の英語表現をまとめます。

和暦を英語で説明する自然な文の作り方

和暦には英語で直接対応する単語がないため、「西暦に変換して説明する」方法が最も自然です。

■ 基本の説明方法

Reiwa 5 corresponds to 2023 in the Gregorian calendar.
(令和5年は西暦2023年に相当します。)

この “corresponds to” は非常に便利な表現で、ビジネス文書にも使えます。

■ シンプルに説明したい場合

  • Reiwa 5 (2023)
  • Heisei 30 (2018)

書類上は括弧で西暦を添えるだけで十分伝わります。

ビジネス文書で和暦を扱う際の注意点

和暦は日本の行政文書では一般的ですが、海外企業には馴染みがありません。

注意すべきポイントは以下のとおりです。

相手が日本企業でない限り、和暦単体の使用は避ける

和暦は海外の相手には馴染みがないため、誤解される可能性があります。
また、西暦に変換する手間を相手に与えてしまううえ、背景となる文脈が伝わりにくいというデメリットもあります。

どうしても和暦を使う場合は必ず西暦を併記する

  • 令和5年(2023年)
  • 平成30年(2018年)

■ 契約書では西暦統一が安全

契約書や国際資料では、日付は西暦で統一されるのが一般的です。

「西暦の英語」を使いこなすために

西暦の英語表現は、読み方と書き方のルールを覚えれば、知識としては十分理解できます。しかし、実際のビジネスの現場では「聞き取れるかどうか」が使いこなせるかどうかの分岐点です。

西暦に関する英語表現を使いこなすにはリスニング力が必須である理由と、リスニング力向上の方法を解説します。

欠かせないのは“リスニング力”

西暦の英語表現を使いこなすには、まず前提として「年号そのものが単独で話されることはほとんどない」という点を理解する必要があります。

会議やプレゼンでは、年号は状況説明や背景、方針の一部として登場することが多く、前後の文脈を理解できてこそ正しく意味をつかめるからです。

つまり、相手がどの時代の話をしているのか、何年の出来事について言及しているのか、その話が未来なのか過去なのかを聞き分けられなければ、西暦を使う場面そのものに正しく参加できません。

さらに数字や年代は、英語の中でもとくに聞き取りが難しい要素です。

理由としては、

  • 音が省略されやすい(twenty twenty-four → 「トウェニトウェニフォー」など)
  • 強勢の置き方が日本語と異なる
  • ネイティブは数字を非常に速く読む傾向がある
  • 文脈の中で一瞬しか出てこない

などが挙げられます。

例えば nineteen ninety-nine は序盤が弱く発音されることが多く、2024(twenty twenty-four)は twenty の “t” が脱落して聞こえることもあります。

このように、西暦は「ルールを覚えるだけ」で使えるものではなく、実際の音とスピードに慣れて初めて理解できるようになります。

言い換えれば、リスニング力こそが英語で西暦を正確に理解し、自然に使いこなすための土台なのです。

シャドーイングで「西暦の英語」を聞き取れる耳をつくる

前述の通り西暦の英語を使いこなすには、年号のルールを知るだけではなく、相手の発言内容を正確に聞き取り、数字や年代が含まれた文脈そのものを理解するリスニング力が欠かせません。

シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を向上させましょう。

■シャドーイングとは?

シャドーイングとは、英語音声を聞きながら1〜2語遅れて声に出して追いかける学習法です。
スクリプトを見ずに行うことで、実際の会議や会話に近い条件でリスニング力を鍛えられるのが特徴です。

■シャドーイングが「西暦の英語」に効果的な理由

シャドーイングを続けることで、英語の音を単語やフレーズ単位で素早く捉える「音声知覚」が鍛えられます。
例えば 2024(twenty twenty-four)は“t”が弱くなったり、単語が連続して聞こえたりすることがありますが、音声知覚が弱いとこうした自然な音の変化に対応できません。

つまり「音から意味へ瞬時に結びつける」力が不足していると、「トウェニトウェニフォー」 と聞こえても、それが“2024年”だとすぐに理解できないのです。

逆に音声知覚が鍛えられると、数字や年代が聞こえた瞬間に意味が浮かび、理解に余裕が生まれます。結果として、年号を聞いてから理解するまでのプロセスがスムーズになり、西暦の英語を正確に理解できるようになります。

さらに英語特有のリズムや連結を真似て発音することで、自分の発話も滑らかになり、会議や会話での表現にも良い循環が生まれるのもシャドーイングのメリットです。

加えて、シャドーイング前にスクリプトを確認すれば語彙の使われ方が理解でき、より実践的な語彙学習ができるのもポイントです。

まとめ|西暦の英語は“読み方+書き方+リスニング”で使いこなせる

西暦の英語表現は、ルールさえ押さえれば決して難しくありません。

数字の区切り方、フォーマル・カジュアルの違い、国ごとの書き方など、知識として理解することで読み書きはすぐに上達します。

しかし、実際のビジネスの場で求められるのは 「聞き取って理解し、会話に参加できること」 です。

数字や年号は発音が速く、音声変化も多いため、リスニングの土台作りは欠かせません。

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Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(PGU)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっている。
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この記事を書いた人

シャドテンラボ編集部です。
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