- 何度言っても Pardon? と聞き返される
- 会議で発言するたびに自信が萎える
そんな経験はありませんか。
日本語ネイティブの私たちが英語の発音でつまずくのは、母語と目標言語の音声体系が根本的に異なるから──と頭では理解していても、「どう練習すれば通じる音になるのか」が分からずに止まってしまうビジネスマンが少なくありません。
本記事では、日本人の発音が通じない原因や、発音改善におすすめのトレーニングをご紹介します。
具体的なトレーニングの手順についても解説していますので、ぜひ英語学習の参考にしてください。
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発音が通じない3大原因と日本語訛りの壁
英語の発音が通じない主な理由として、
- 日本語と英語で音素の種類や構造が大きく異なること
- カタカナ表記が実際の音を単純化してしまうこと
- 英語特有の音声変化(リエゾン・リダクション・ストレス)が無意識に無視されること
の3つが挙げられます。それぞれが組み合わさることで「聞き慣れたはずなのに通じない」というジレンマを生み出します。
それでは、これら3つの原因を具体例とともに深掘りしていきましょう。
①日本語と英語の母音・子音ギャップ
日本語には基本の母音が「あ・い・う・え・お」の5種類しかなく、常に子音と母音がセットです。
一方、英語には20前後の母音と約24種の子音が存在し、とくに日本語にはない /r/ と /l/、摩擦音の /θ/・/ð/ などは見た目に似ていても音響的に大きく異なります。
たとえば「rice(/raɪs/)」と「lice(/laɪs/)」の聞き分けは日本語話者にとって難関ですが、正しい舌の位置と唇の形を意識すれば発音は確実にクリアになります。
②カタカナ英語が定着するメカニズム
日本語学習者は英単語をカタカナで音写すると、どうしても音節末に母音を加えてしまいがちです。
たとえば「desk」を「デスク」、「golf」を「ゴルフ」と読むと、実際の「/desk/」や「/ɡɑːlf/」に含まれる子音の繋がりが分断され、ネイティブには不自然に響きます。
カタカナで覚えた発音が刷り込まれると、脳はそのパターンでしか再生できないまま定着してしまいます。
脱カタカナの第一歩は、まず英語特有の子音の繋がりを正確にイメージすることです。
③リエゾン・リダクション・ストレスの聞き取りづらさ
英語はリズム言語で、アクセントのある音節の母音は伸ばし、アクセントのない音節は短くなったり聞こえなくなったりします。たとえば「I want to go」はネイティブの会話では「/aɪ wɑːnə ɡoʊ/(アィウォナゴゥ)」のように聞こえ、単語境界が曖昧になります。
この音声変化を無視して一語ずつ丁寧に発音しても、ネイティブには機械的に聞こえてしまうのです。
聞き返されない発音を習得するには、シャドーイングで自然なリエゾンやリダクション、ストレスパターンを体で覚えるのが近道となります。
発音改善でビジネスが変わる!5つのメリット
英語発音を磨くことで得られるビジネス上のメリットは、以下の5つに整理できます。
- 会議・プレゼンテーションで聞き返されない
- 電話・オンライン会議でも誤解ゼロ
- TOEFL・IELTS・英検スピーキング高得点
- グローバル案件へ即戦力で参画
- 自己効力感とキャリア評価の上昇
これらのメリットが相乗的に働くと、コミュニケーションの質が格段に向上し、業務スピードや信頼度も大きくアップします。
ここからは各メリットの具体的効果と、実際にどう発音練習を取り入れればよいかを詳しく見ていきましょう。
①会議・プレゼンテーションで聞き返されない
会議やプレゼンテーションでは、少しの発音の曖昧さが相手の理解を妨げ、何度も同じ説明を繰り返す原因になります。
発音がクリアになると、専門用語や数字も正確に伝わり、議論の進行や意思決定がスムーズになります。加えて、イントネーションやストレスを適切に強調することで、メッセージの要点が際立ち、相手の集中力を引きつける効果もあるのです。
提案内容の説得力が高まり、成功率が飛躍的にアップします。
②電話・オンライン会議でも誤解ゼロ
電話やオンライン会議では、視覚情報が限られるため、発音の正確さと音声の明瞭さが特に重要です。雑音や回線の遅延があっても、はっきりした発音と適切なリズムで話すと、聞き取りやすさが格段に向上します。
さらに、チャットや画面共有と併用すると、発言内容をテキストで確認でき、やり取りの正確性と迅速性が飛躍的に伸びます。
その結果、手戻りや再確認の手間が減少し、プロジェクトの進行スピードが加速されるでしょう。
③TOEFL・IELTS・英検スピーキング高得点
TOEFLやIELTS、英検のスピーキング試験では、発音と流暢さが明確な採点基準に含まれます。単に文法や語彙を正しく使うだけでなく、ネイティブに近い発音で話すことで得点が大きく跳ね上がるのが特徴です。
模擬試験を通じて発音ミスが減ると、多くの場合、スコア全体もバランスよく上昇します。
さらに、シャドーイングで一語一句のニュアンスを再現する練習を重ねると、本番でも適切なスピードとイントネーションを維持しやすくなるので、自信を持って臨めるようになります。
④グローバル案件へ即戦力で参画
グローバル案件では、現地スタッフや海外クライアントとのコミュニケーションが鍵を握ります。発音がクリアになれば、初対面でも意図したニュアンスが正確に伝わり、プロジェクトのキックオフや仕様調整がスムーズに進むのが実感できます。
また、リスニング力の向上により現地の会議でも後れを取らず、情報の把握と意思決定が迅速化される点も大きなアドバンテージになるでしょう。
信頼関係が早期に構築されることで、チーム内での評価も一段と高まります。
⑤自己効力感とキャリア評価の上昇
自分の発音が改善すると、「英語が通じた」という成功体験が日々積み重なり、自己効力感が自然と高まります。その自信は新規プロジェクトや海外出張への挑戦意欲を後押しし、役割や担当範囲の拡大にも繋がるでしょう。
上司や同僚からの評価も向上し、昇進や海外勤務などのキャリアチャンスが広がります。
長期的には、英語スキルを活かした研修講師やプロジェクトリーダーへの道も開けるでしょう。
おすすめの発音トレーニング
「発音を改善したい」と思ったら、テキストや文法だけでなく、日々の学習に意識的に「音」を取り入れることが重要です。
ここからは、おすすめの発音トレーニングをご紹介しますので、ぜひ参考にしながら学習計画を立ててみてください。
発音トレーニングの比較:シャドーイングが最強な理由
発音改善に効果的な代表的トレーニングは、次の4つです。
- ディクテーション(聞き取った英文を書き起こす)
- リピーティング(音声をすぐに繰り返して発声する)
- フォニックス(文字と音の対応ルールを学ぶ)
- シャドーイング(音声の後を追って同時に発声する)
どれを選ぶか迷ったら、ぜひ以下の表を参考にしてください。
学習法 | 音再現 | リズム習得 | リスニング効果 | 即時アウトプット |
---|---|---|---|---|
ディクテーション | △ | × | ◎ | × |
リピーティング | ○ | △ | △ | △ |
フォニックス | ◎ | △ | × | △ |
シャドーイング | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ディクテーションやリピーティング、フォニックスはいずれかの項目で効果が偏っているのに対し、シャドーイングは「音再現」「リズム習得」「リスニング効果」「即時アウトプット」のすべてで効果がある学習法と言えます。
シャドーイングは、教材の音声を再生し、聞こえた通りに声に出して追いかけるだけなので、特別な準備も不要です。ビジネスシーンでよく使われるフレーズやプレゼン用スクリプトを素材にすれば、実践的な英語力が自然に身につきます。
まずは1日数十分からシャドーイングを始めて、通じる英語の感覚を体に染み込ませましょう。
効果が出る!シャドーイングの正しいやり方
シャドーイングは、正しいやり方で継続すれば、発音改善の効果が期待できる学習法です。反対に、間違った方法で継続しても、なかなか効果が現れません。
「シャドーイングを実践したい」という方は、以下の手順に沿ってシャドーイングのトレーニングを始めてみてください。
- 音声を聞いて、内容の理解度を確認する
- スクリプトと音声を照らし合わせて、発音や文章の意味を理解する
- オーバーラッピング(音声に合わせて音読する)を5回程度行う
- 必要に応じてマンブリング(スクリプトを見ずに小声で音声を追いかける)を1〜3回程度行う
- シャドーイングを20回程度を目安に行う
- 録音して振り返りを行う
2日目以降は、上記の⑤と⑥を繰り返して行いましょう。
課題別シャドーイングTipsで弱点を克服
できるだけ短期間でシャドーイングの効果を実感するためには、発音の苦手なポイントに焦点を当ててトレーニングをするのがおすすめです。
ここでは、特に発音が不安な子音やイントネーション、音声変化まで、3つの切り口で弱点を解消するドリルをご紹介します。
自分の課題に合わせた練習で、効率的にクリアな発音習得を目指しましょう。
r/l・th など苦手子音の集中トレ
シャドーイング中に「なかなか発音できない」「いつもここで止まってしまう」という音があれば、その音に集中してトレーニングするのがおすすめです。
たとえば、/r/と/l/の区別が難しい場合は、「right」と「light」のようなミニマルペアを繰り返し練習しましょう。
まずは鏡を見ながら舌先の位置と唇の形をチェックし、0.8倍速の音源で正確に口を動かす感覚を身につけます。慣れてきたら通常速度の音声に戻し、シャドーイングのスクリプトから該当する子音を含むフレーズだけを抜き出して発音してみましょう。
その後、自分の録音をネイティブ音源と比べ、違いを確認したうえで再トレーニングすることで、クリアな子音発音が定着します。
継続するほど自然なアクセントやリズムも同時に向上します。
アクセント・イントネーションを乗せるドリル
英語らしい抑揚を体得するには、1文を「意味の山」でブロック化してみましょう。まずは短いフレーズを「山登り」のように声を上げ下げし、アクセントのある部分を大げさに伸ばして録音します。
再生して抑揚が滑らかかチェックし、自然な音になるまで繰り返しましょう。
ビジネスメールの定型文などの実用的な素材を使うと学びも深まります。
リエゾン・リダクションを自然に出すコツ
滑らかさを習得したいという方は、「want to」→「/ˈwɒnə/」のように、音のつながりを意識して練習してみましょう。
まずスクリプトでリエゾン箇所にマーカーを付け、声に出す前に口パクで繋がりを確認します。次に音声を0.8倍速で再生し、滑らかに発音できるまでシャドーイングします。
慣れたら原速に戻し、文全体を通してリエゾンが自然に出るかチェックしましょう。
シャドーイングにおすすめの英語アプリ
シャドーイングに特化した英語アプリとして最もおすすめなのが「シャドテン」です。
シャドテンを使えば、毎日英語のプロによるシャドーイング音声の添削が受けられ、ABリピートや0.5〜2倍速の速度調整、スクリプト表示切替など、効率的に発音の細部まで習得できる機能が充実しています。
さらに、教材はビジネス英語からニュース、映画セリフまで幅広く揃い、日々のモチベーションを維持しながら通勤・休憩中でもスマホ1つで学習可能です。
まずは無料体験で機能を試し、使い心地を確かめてみてください。
まとめ:今日からシャドーイングを習慣化し、ネイティブ発音と自信を手に入れよう
発音は「筋トレ」に似ています。正しいフォームを習得し、負荷と休息のバランスを保てば必ず成果が見えてきます。発音トレーニングの中でも、シャドーイングは音再現・リズム体得・リスニング向上を同時にかなえる万能トレーニングです。
独学では難しいトレーニングですが、「シャドテン」などの英語アプリを使えば、初心者でも取り組みやすいです。ぜひこの機会に、シャドテンを使ってシャドーイングのトレーニングを始めてみてください。
トレーニングを継続すれば、職場での英語会議やプレゼンテーションの場面でも、自信をもって発言できるようになること間違いなしです。
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