ビジネスでも日常会話でも、頻繁に登場するのが「残り」という表現。「残り5分です」「残りの資料を送付します」「残りのタスクを進めます」など、英語で正確に伝えたい場面は多いですよね。
しかし英語では remaining、left、the rest など似た表現が複数あり、どれを使えばいいのか悩む方も少なくありません。
この記事を読めば、
- 「残り」を表す主要英語表現の違いと使い分け
- シーン別「残り(時間・数量・資料・会議)」の自然な英語フレーズ
- ビジネスで即使える「残り」英語の実践例
などがわかりますよ。
英語で「残り時間」「残りのタスク」「残りの資料」をスムーズに伝え、会議や仕事をより効率的に進めたい方は、ぜひご一読ください。
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英語の「残り」は1つじゃない|基本表現3つの違いを理解しよう
英語では「残り」を表す言葉が複数あり、状況に応じて適切な単語を選ぶ必要があります。まずは remaining・left・the rest の3つを軸に、それぞれのニュアンスを整理していきましょう。
最初に違いを押さえておくと、後のシーン別表現もスッと理解できるようになります。
“remaining”|フォーマルでビジネス文書向きの「残り」
“remaining” は 形式ばった・フォーマルな「残り」を表す表現で、ビジネスメールや資料などでよく使われます。
- the remaining tasks
(残りのタスク) - the remaining 10%
(残り10%) - the remaining days
(残りの日数)
【特徴】
- 文章語的で丁寧
- 数値や名詞の前につけて明確に示す
- 正式な資料でも自然に使える
例:I will complete the remaining tasks by tomorrow.
(残りのタスクを明日までに終わらせます。)
“left”|会話で最も使われる自然な「残り」
“left” は動詞 “leave(残す)” の過去分詞で、残されている=残りの意味で最もカジュアルに使えます。
会話の中で最も頻出する語彙です。
- 3 minutes left
(残り3分) - Only two seats left.
(残り2席) - Do we have any time left?
(残り時間はありますか?)
【特徴】
- 会話での出現率が高い
- 文末に置かれやすい
- 弱く発音されるため、リスニングで聞き取りづらいことがある
例:There are only two tickets left.
(残り2枚しかありません。)
“the rest”|「残り全部」をシンプルに示す表現
“the rest” は 残り全部・残りの部分 を示す最もシンプルな表現です。
- the rest of the team
(チームの残りのメンバー) - the rest of the presentation
(プレゼンの残りの部分) - I’ll take care of the rest.
(残りは私がやります。)
【特徴】
- 「全部まとめて」感が強い
- 数量を明示しないケースに最適
- 会話でもビジネスでも汎用性が高い
例:Please review the rest of the document.
(残りの部分をご確認ください。)
“others / else” との違いも整理しておこう
“others”“else” は「他の(もの・人)」を表す言葉で、残り=remaining portion とは少し意味が異なります。
- others:他の人・他のもの
- else:~以外の
例:
- Do you need anything else?
(他に必要なものはありますか?)- Some people agreed, but others didn’t.
(賛成した人もいるが、他の人はしなかった)
「残り」ではなく「その他」を指す点に注意しましょう。
シーン別に使える「残り」の英語表現一覧
「残り」という言葉は、時間・数量・タスク・資料・食べ物など、さまざまな場面で登場します。
シーン別に使える「残り」の英語表現を見ていきましょう。
数量の「残り」
数量を表すときは “left” と “remaining” が中心です。
- There are three spots left.
(残り3枠です)- Only 10% remains.
(残り10%です)- The remaining participants will join later.
(残りの参加者は後から参加します)
特に 数字+left は会議や社内連絡で頻出します。
時間の「残り」
時間系の「残り」は “left” が最も使われます。
- We have five minutes left.
(残り5分です)- How much time is left?
(残りの時間は?)- There’s only one day left to submit the report.
(レポート提出まで残り1日です)
数値+left の音は弱くなることもあるため、リスニングで聞き逃しやすい表現の1つです。
作業・タスクの「残り」
タスク表現では “remaining” がフォーマルで使いやすいです。
- the remaining tasks
(残りのタスク)- the remaining steps
(残りのステップ)- Let’s focus on the remaining work.
(残りの作業に集中しましょう)
会話なら “the rest of the tasks” でも自然です。
資料やデータの「残り」
資料系は “the rest” または “remaining” が中心です。
- I’ll send the remaining files by today.
(残りのファイルを今日中に送ります)- Please check the rest of the slides.
(残りのスライドを確認してください)
“remaining files” は特にメールでよく使われます。
会議の「残り」──残りの議題・残り時間を伝える
- the remaining agenda items
(残りの議題)- the rest of the meeting
(残りの会議内容)- We have 10 minutes left in this meeting.
(この会議は残り10分です)
会議進行では “left” が頻出します。
在庫・数量の「残り」
- How many units are left?
(残りはいくつですか?)- Only a few items are left in stock.
(在庫はあと少しです)- The remaining inventory will be shipped tomorrow.
(残りの在庫は明日出荷します)
ビジネスシーンでは数字と一緒に使うケースが多いため、発音変化に慣れておく必要があります。
食べ物・飲み物の「残り」
- Is there any coffee left?
(コーヒーは残っていますか?)- Do you want the rest of the cake?
(ケーキの残り、食べますか?)
日常会話では “left” か “the rest” が自然です。
ビジネスで自然に使える「残り」英語フレーズ集
ここではメール・会議・日常会話でそのまま使える実践的フレーズを紹介します。
すぐにビジネス現場で使えるものだけを厳選しています。
メールで使う丁寧な残り表現
- I will send the remaining documents shortly.
(残りの資料をすぐに送ります。)- Could you review the rest of the report?
(レポートの残りをご確認いただけますか?)- Please complete the remaining items by Friday.
(金曜日までに残りの項目を完了してください。)
“remaining documents” など、フォーマルで簡潔な表現が好まれます。
会議・プレゼンで使う残りのポイント表現
- Let’s move on to the remaining agenda items.
(残りの議題に移りましょう。)- We have five minutes left, so let me summarize.
(残り5分ですので、まとめます。)- I’ll explain the rest of the points briefly.
(残りのポイントを簡潔に説明します。)
会議では残り時間や議題をテンポよく示す必要があるため、短く明確に伝えられる表現が役立ちます。
日常会話でサッと言えるシンプル表現
- How much time is left?
(残り時間どれくらい?)- Anything left to do?
(やることは残ってる?)- I’ll take the rest.
(残り全部もらうね)
“left” を使った短い表現ほど、リスニングでは聞き取りづらくなります。
「残り」の英語表現を使いこなすには
「残り」の英語表現は、単に語彙やフレーズを覚えただけでは実際の会議や会話で使いこなすことができません。
残りに関する英語表現を使いこなすにはリスニング力が不可欠である理由と、リスニング力向上の方法を解説します。
弱形・連結で聞こえにくい「残り」関連フレーズの特徴
“left” “rest” “remaining” は、話し言葉では音が弱くなったり、前後の単語と連結したりします。
例:
- There are five minutes left.
→ minutes_left が一塊になり「ミニッツレf」のような音に- the rest of the
→ 「ザレsトヴダ」のように流れる音に
単語を知っていても聞き取れなければ実践で使うことはできません。英語表現を自然に使いこなすには、まず 音として認識できること(音声知覚=音を単語・フレーズとして捉える力) が欠かせないのです。
前後関係が理解できなければ正しく反応できない
「残り」を意味する英語表現は、単独で使われる場面は実は多くありません。
例えば「それでは結論のでていない残りの課題については、追ってミーティングを設定いたします。」といったように、会議の締めや話のまとめとして使われることが非常に多く、必ず前後の文脈(何の残りなのか・議題のどこまで進んだか・次に何が必要なのか) とセットで使われます。
つまり、相手が説明している内容や会議の流れを理解していないと、
- 相手が何の “remaining tasks” を指しているのか
- “the rest” がどこまでの範囲を含むのか
- “left” が時間を指しているのか、それとも数量なのか
こうした区別ができず、正しく反応することも自分の発話に使うこともできません。
「残り」表現は会議の中で状況を整理したり、次のアクションを示したりするための重要な合図でもあります。だからこそ正しいリスニングと文脈の理解が欠かせないのです。
リスニング力向上にはシャドーイング
シャドーイングを継続すると、英語の音を単語やフレーズとして瞬時に認識する音声知覚 が鍛えられます。音声知覚が鍛えられると音を聞いた瞬間に単語が浮かぶようになるため意味理解の余裕が生まれます。
その結果、「音 → 単語・フレーズ → 意味理解」というリスニングの一連の流れがスムーズになり、会議中の「残り時間」「残りのタスク」「残りの資料」などの情報を正確に処理できるようになります。

また、シャドーイング前にスクリプトを確認して練習することでスクリプト内で使われている表現が、文脈と一緒に定着します。
さらに英語特有の連結(リエゾン)や弱形を真似することで発音やリズムが滑らかになり伝わりやすい発音を副次的に獲得できるのがシャドーイングの強みです。
このようにシャドーイングは、「聞ける力」と「使える力」を同時に伸ばせる数少ない学習法です。以下の記事で詳しくやり方を解説しているので、あわせてご覧ください。

まとめ|英語の「残り」表現を使いこなせばコミュニケーションがスムーズに
「残り」を表す英語表現は remaining・left・the rest を中心に複数ありますが、それぞれニュアンスが異なるため、シーンに応じた使い分けが必要です。
またネイティブが発する「残り」表現は、音の弱化や連結で聞き取りにくいことも多いため、シャドーイングでリスニング力を伸ばすことが実用化のカギになります。
シャドーイングの効果を最大化させる「シャドテン」

シャドーイングの効果を最大化させるのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
シャドテンではあなたが行ったシャドーイング音声をプロの英語コーチが毎日添削。音の変化を中心とした発音の改善点と良かった点を丁寧にフィードバックしてくれるため、独学よりはるかに効率的にリスニング力が向上できます。
さらに教材は1000以上、アクセントは4種類と豊富で、自身の英語学習の目的やレベルにぴったり合った教材でトレーニングできるのも魅力です。加えてAB再生・速度調整・スクリプト表示切り替えなど、シャドーイングに特化した機能も充実しておりストレスなくトレーニングを進めていけます。
実践的なリスニング力を最短で伸ばしたい方は、ぜひ一度シャドテンを試してみてください。
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