日常会話でもビジネスシーンでも、よく登場するのが「迷う」という表現。「どちらにすべきか迷っている」「判断に迷う」「話についていけず混乱してしまう」など、日本語では幅広い状況を一言で表せますよね。
しかし英語では、get lost / be confused / hesitate / be torn / be unsure など、状況に応じて使うべき表現が大きく変わります。単語を知っていても、「どの迷いをどう表せば自然なのか」がわからず戸惑う人は少なくありません。
この記事を読めば、
- 「迷う」を表す主要英語表現の違いと使い分け
- シーン別(道に迷う・判断に迷う・気持ちが揺れる等)の自然なフレーズ
- ビジネスで丁寧に“迷い”を伝える英語のコツ
- 学んだ表現を会話で使いこなすためのリスニング戦略
などがわかりますよ。
英語で自分の「迷い」を自然に表現したい方、会議や会話で相手の“迷うサイン”を正確に聞き取りたい方は、ぜひご一読ください。
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「迷う」を英語でどう表す?まず理解すべき3つの基本表現
「迷う」を英語にするには、状況ごとに適切な動詞を使い分けることが大切です。
まずはどんな場面にも対応できるよう、最も基本となる3つの表現をおさえておきましょう。この3つを理解すると、会話の中で相手がどんな“迷い”を表現しているのか瞬時に把握できるようになります。
get lost:道に迷う・場所がわからないとき
“get lost” は「道に迷う」「(場所として)どこにいるかわからない」といった、物理的な迷いを表す表現です。
例:
I got lost on the way to the station.
(駅へ向かう途中で道に迷いました。)
I’m lost. Can you help me?
(道に迷ってしまいました。助けてもらえますか?)
旅行や出張で必須のフレーズで、緊急時にも使えるシンプルで強力な表現です。
be confused:情報や状況に混乱して迷うとき
“be confused” は、情報が多かったり複雑だったりして「混乱して迷う」状態を指します。
ビジネス・日常のどちらでもよく使われます。
例:
I’m confused about the schedule.
(スケジュールについて混乱しています/よくわかっていません。)
I got confused because the instructions were unclear.
(説明が不明確だったので混乱しました。)
「情報処理の迷い」を表す便利な表現です。
hesitate:判断・行動をためらうとき
“hesitate” は「ためらう」「躊躇する」という、心理的な迷いを表す言葉です。
行動を起こす前の慎重な態度を表すときに使います。
例:
I hesitated to ask him.
(彼に質問するのをためらいました。)
I’m hesitant to make a decision now.
(今、決断することをためらっています。)
ビジネスシーンでも相手に配慮しながら迷いを伝えられます。
そのほかの表現(be torn / can’t decide / be uncertain など)
場面によっては他の表現がより自然な場合もあります。
be torn(どちらにすべきか板挟みで迷う)
例:I’m torn between A and B.
(AとBの間で迷っています/決めかねています。)
can’t decide(決められない)
例:I can’t decide which to choose.
(どれを選ぶべきか決められません。)
be unsure(確信が持てず迷っている)
例:I’m unsure about the plan.
(その計画について確信が持てません。)
not be certain(判断に自信が持てない)
例:I’m not certain if this is the right approach.
(これが適切なやり方なのか確信が持てません。)
微妙なニュアンスの違いを押さえると、英語での表現力がぐっと広がります。
シーン別|「迷う」を英語でどう言う?例文でわかる使い分け
「迷う」の英語は、状況によってニュアンスが大きく変わります。
ここでは、実際の場面を想定しながら自然な英語表現と例文をまとめました。旅行、日常、ビジネスのどれでもすぐ活用できます。
①道に迷ったとき(迷子・場所がわからない)
道に迷ったときの定番は “I’m lost.” ですが、使い方には注意が必要です。
「迷子です」という意味に加え、「いまの場所がわからない」ニュアンスが強いため、困っている状況を正確に伝える効果があります。
■道を聞くときのフレーズ
Excuse me, I’m lost. Could you tell me how to get to the museum?
(すみません、道に迷ってしまいました。美術館への行き方を教えていただけますか?)
I can’t find this place. Can you show me the way?
(この場所が見つかりません。道を教えてもらえますか?)
■“I’m lost.” の正しい使い方
- 一時的に道に迷っている
- 自分の場所が把握できない
- 会議内容が理解できないとき
会議などのビジネスシーンでも、理解できないという意味でI’m lost.を使うことができます。
ただしビジネスでは、より丁寧な以下のような言い換えのほうが自然です。
I’m not following.
(話についていけていません。)
I’m not sure I understand this correctly.
(正しく理解できているか自信がありません。)
■海外で道案内を頼む自然な英語
Is this the right way to the station?
(この道は駅に行く方向で合っていますか?)
Could you point me in the right direction?
(正しい方向を教えていただけますか?)
旅行でもビジネス出張でもすぐに活用できるフレーズばかりです。
②判断に迷ったとき(ビジネス・日常)
「どちらにすべきか迷う」「判断を保留したい」などの状況は、ビジネスで頻出です。
丁寧に伝えられる英語を知っていると、コミュニケーションの質が大きく変わります。
■どちらにすべきか迷う
I can’t decide which option is better.
(どちらの選択肢がよいのか決められません。)
I’m torn between A and B.
(AとBの間で迷っています。)
■判断を保留したい
I’d like to think it over a bit more.
(もう少し考えたいです。)
Can we put this on hold for now?
(この件を一旦保留できますか?)
■決断前のやわらかい言い回し
I’m still considering my options.
(まだ選択肢を検討しているところです。)
I’m not fully convinced yet.
(まだ完全には納得できていません。)
相手を不快にさせず、ビジネス上で丁寧に迷っていることを表現できます。
③気持ちが揺れて迷っているとき(心理的迷い)
気持ちが揺れている“心理的な迷い”には、日本語でも微妙なニュアンスがあります。
英語でも状況によって使う表現が変わります。
■be torn / can’t decide / be unsure の違い
- be torn → 板挟みで迷う
- can’t decide → 決断できない
- be unsure → 不確かで迷っている
例:
I’m torn between moving abroad and staying here.
(海外へ移住するか、ここに留まるかで迷っています。)
I’m unsure if this is the right choice.
(これが正しい選択かどうか確信が持てません。)
■ビジネス向けの控えめ表現
I’m not certain about this approach.
(このアプローチについてはまだ確信がありません。)
I need a little more time to reflect.
(もう少し考える時間が必要です。)
柔らかく悩みを伝えられる便利なフレーズです。
④意見・選択肢がありすぎて迷うとき
選択肢が多すぎて迷うときは「どれを選べばいいかわからない」を表す表現が自然です。
■代表フレーズ
I’m not sure which to choose.
(どれを選ぶべきかよくわかりません。)
There are too many options. It’s hard to decide.
(選択肢が多すぎて、決めるのが難しいです。)
■曖昧な状況の説明
I’m a little lost here. Could you clarify?
(ちょっと理解が追いついていません。説明してもらえますか?)
※この “lost” は「道に迷う」ではなく「理解ができていない」の意味。
ビジネス会議や商品選びなど、あらゆる場面で重宝します。
⑤理由を説明しながら迷っている状況を伝える
「〜なので迷っています」と理由を付けると、納得度の高い伝え方になります。
例:
I’m hesitant because the risks are unclear.
(リスクが不明確なのでためらっています。)
I’m unsure since the direction hasn’t been confirmed.
(方針がまだ確認されていないため、迷っています。)
■会議・メールで使える例文
I’m still considering this as I need more data.
(さらなるデータが必要なため、この件はまだ検討中です。)
I’d like to take more time to evaluate the situation.
(状況を評価するために、もう少し時間をいただきたいです。)
ビジネスでの丁寧なコミュニケーションに必須です。
ビジネスシーンで使う「迷う」関連の便利フレーズ
ビジネスの場面では、直接的すぎたり曖昧すぎたりすると相手の判断を誤らせてしまいます。
ここでは、自然で丁寧な“迷いを伝える英語表現”を整理します。
会議で「判断に迷っています」と伝えるフレーズ
会議中に判断がつかない場合、ストレートに「迷っています」と言うのではなく進行の流れを止めないよう丁寧に伝えることが大切です。
以下の表現は、その場に配慮しながら現状を正直に共有できます。
I haven’t reached a conclusion yet.
(まだ結論には至っていません。)
I need a bit more time to decide.
(決めるまでにもう少し時間が必要です。)
I’d like to review the details once again.
(詳細をもう一度確認したいです。)
相手への配慮を示しつつ、正直な状況を伝えられる表現です。
クライアント対応で使える丁寧な表現
クライアントへの回答を急がず、慎重に検討している姿勢を見せることで信頼関係を保てます。
直接「迷っている」とは言わず、前向きな検討姿勢を示す言い回しが効果的です。
We’re still evaluating the best approach.
(最適な方法を引き続き検討しています。)
We’d like to take some time to consider this proposal.
(この提案について検討する時間をいただきたいです。)
Let us get back to you after a further review.
(さらに検討した後で、あらためてご連絡いたします。)
信頼を損なわず、丁寧に迷っていることを伝えられます。
提案・意思決定の場面で使える迷いの言い換え表現
意思決定の場面では、慎重に判断したい気持ちを柔らかく伝えることが重要です。
以下の表現を使うことで、決断を急がず、より良い選択肢を探している姿勢を示せます。
I’m not entirely convinced yet.
(まだ完全には納得できていません。)
I’d like to explore a few more options.
(いくつか他の選択肢も検討したいです。)
There are some points I’d like to clarify first.
(まず確認したい点がいくつかあります。)
柔らかい英語を選べば、ビジネスの場面でも円滑にコミュニケーションが進みます
「迷う」英語表現を正しく使いこなすためには
迷いを表す英語表現はさまざまですが、実際の会話で使いこなすには単に語彙やフレーズを暗記するだけでは不十分です。
学んだ英語表現を使いこなすにはリスニング力が必要不可欠である理由と、リスニング力向上の方法を解説します。
リスニング力が必須な理由
「迷う」に関する英語表現は、単独で使われることはあまりありません。
ビジネスの場面なら会議の内容を聞いたうえで「判断に迷っている」ことが多いですし、旅行先でも “I’m lost.” と伝えたあとに続くのは「どこへ行きたいのか」「どう道順を説明されるのか」といった追加情報です。
つまり前後の文脈を正しく理解できなければ、“迷う” に関する英語を適切に使いこなすことはできません。
たとえ自分の迷いを相手に伝えることができたとしても、そのあとに返ってくる説明や指示を聞き取れなければ、次に取るべき判断や行動を決められなくなってしまいます。
だからこそ、「迷う」に関する表現を実践で使うには、語彙やフレーズ暗記以上にリスニング力が欠かせないのです。
リスニング力を伸ばすにはシャドーイングが最適
シャドーイングを継続すると、英語の音を単語やフレーズとして瞬時に認識する「音声知覚」が鍛えられます。
これは、「迷う」に関する英語表現を聞き取るうえでも非常に重要です。実際の会話では迷っている理由の説明や状況の補足が続くことが多く、その“前後の文脈”を正確に捉える力が求められるからです。
例:
I’m a bit unsure because the schedule isn’t confirmed yet.
(スケジュールがまだ確定していないので、少し迷っています。)Let me explain why I’m hesitant to decide.
(なぜ決断をためらっているのか説明させてください。)
こうした「迷い」の背景を説明する英語は、日常でもビジネスでも頻繁に使われます。
シャドーイングを続けていると、音が聞こえた瞬間に単語やフレーズとして認識できるようになり、内容理解のスピードに余裕が生まれます。
その結果、「音 → 単語・フレーズ → 意味理解」という一連のリスニングプロセスが驚くほどスムーズになり、コミュニケーション力全体が底上げされるのです。

また、シャドーイング前にスクリプトを確認しながら練習することで、表現が文脈の中で自然に身につき、実際の会話でも使えるようになります。
さらに英語特有の連結(リエゾン)や弱形、リズムを真似ることで、自分の発音も滑らかになり、相手に伝わりやすくなる効果もあります。
このようにシャドーイングには数々のメリットがあり、英語でのコミュニケーションを目指している人にはぜひ取り組んで欲しいトレーニングです。

まとめ|状況別の「迷う」英語を理解して自然に使いこなそう
「迷う」を意味する英語表現は、道に迷うのか、判断に迷うのか、気持ちが揺れているのか——その状況によって使う単語が大きく変わります。
場面に応じて適切な英語を使えるようになると、日常会話だけでなくビジネスでも誤解なく意思を伝えられるようになります。そのためには単語を覚えるだけでなく、実際の会話で使われる“音”として理解することが欠かせません。
記事で紹介した表現を押さえつつ、シャドーイングを取り入れることで、迷いに関する英語を自然に聞き取れるようになりますよ。
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