日常会話のあいさつとして何気なく使われることの多い「近況を聞く」一言。
日本語では「最近どうですか?」「お変わりありませんか?」と自然に言えますが、英語になると どの表現を使えばいいのか迷ってしまう 方も多いのではないでしょうか。
“How are you?” だけで本当に足りるのか、“How have you been?” や “How’s everything going?” はどう使い分けるのか。相手との関係性やビジネス・雑談といった場面によって、適切な近況表現は大きく変わります。
この記事を読めば
- 英語で「近況を聞く」代表的な表現とニュアンスの違い
- ビジネス/雑談/メールで使い分けるポイント
- 相手に配慮した自然な聞き方・返し方
- 近況表現を正しく聞き取るためのリスニングのコツ
がわかります。
英語でのあいさつや雑談をスムーズに始めたい方、ビジネスシーンで失礼のない近況表現を身につけたい方は、ぜひご一読ください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
リスニング力を上げたいけどどうしたらいいかわからない・・という方へ。
当社のLINE公式アカウントで簡単なアンケートにお答えいただくと、無料で『リスニング力を飛躍的に上げる英語学習法』のWeb bookをプレゼント。




下のボタンからぜひ「友だち追加」をお願いいたします!

英語で「近況を聞く」表現が意外と難しい理由
英語で近況を聞くのは一見シンプルに見えますが、実際の会話では「これで合っているのかな?」と不安になる人が少なくありません。理由は学校英語で習った表現と、実際のビジネスや日常会話で使われる英語の間にギャップがあることがあるからです。
ここでは、なぜ「近況を聞く英語」が難しく感じられるのかを整理していきます。
「How are you?」だけでは足りない場面が多い
英語学習の初期に必ず習うのが「How are you?」ですが、実際の会話ではこの一言だけで済まない場面が多くあります。
久しぶりに会った相手、仕事上の関係者、メールでのやり取りなど、状況に応じて別の言い回しが求められます。「How are you?」しか知らないと、会話がそこで止まってしまうことも少なくありません。
日本語感覚の直訳が不自然に聞こえてしまう
「最近どうですか?」「何か変わりありませんか?」といった日本語をそのまま英語にしようとすると、不自然な表現になりがちです。
英語では、状況や関係性を前提にした聞き方が好まれるため、日本語の感覚をそのまま当てはめると違和感が出てしまいます。
シーンに合った適切な表現を選ぶことが大切です。
ビジネスでは「聞き方」次第で印象が大きく変わる
ビジネスシーンでは、近況を聞く一言が相手への配慮や距離感を表します。
フランクすぎると軽く見られ、逆に堅すぎると壁を作ってしまうこともあります。だからこそ、場面に合った表現を使い分けることが重要なのです。
英語で自然に近況を聞く基本フレーズ一覧
近況を聞く英語表現には、よく使われる定番フレーズがあります。これらを知っておくだけでも、会話の入り口がぐっと楽になるもの。
まずは基本となる表現を押さえましょう。
How have you been?|定番で使いやすい近況表現
「How have you been?」は、「最近どうしていましたか?」というニュアンスで、久しぶりに会う相手によく使われます。
ビジネスでも日常でも使える、汎用性の高い表現です。
How’s everything going?|全体的な状況を聞きたいとき
仕事や生活全体をざっくり聞きたいときに便利なのがこの「How’s everything going?」です。
具体的な話題に踏み込む前のクッションとしても使えます。
What have you been up to lately?|最近の出来事を聞く
「What have you been up to lately?」は、相手の最近の活動や出来事に興味があることを自然に伝えられる表現です。
カジュアル寄りですが、関係性ができていればビジネスでも使えます。
How are things on your end?|ビジネス寄りの言い回し
「How are things on your end?」はメールやミーティングでよく使われる表現で、「そちらの状況はいかがですか?」というニュアンスです。
相手の仕事の進捗を聞きたいときにも使えます。
「How are you?」以外の近況の聞き方を使い分けるポイント
表現を知っていても、使い分けができなければ意味がありません。
ここでは、近況を聞く表現を選ぶ際の考え方を整理します。
相手との関係性(初対面/知り合い/親しい)
近況を聞く英語表現は、相手との距離感によって使い分けることが重要です。
初対面や関係が浅い相手には、無難でフォーマル寄りの表現を選ぶと安心です。
【フォーマル・初対面/関係が浅い相手】
- How have you been?
(最近いかがお過ごしですか?) - How are things going on your end?
(そちらの状況はいかがでしょうか?)
これらは丁寧で角が立たず、ビジネスシーンでも使いやすい表現です。
一方、ある程度関係性ができている相手や親しい相手には、少しカジュアルな言い回しのほうが自然に聞こえます。
【カジュアル・親しい相手】
- How’s everything going?
(全体的にいかがですか?/最近どうですか?) - What have you been up to lately?
(最近は何をしていましたか?)
相手との距離が縮まっている場合は、こうした表現のほうが「形式的すぎない」印象になります。
会話の場面(雑談・会議・メール)
同じ相手でも、会話の場面によって適した表現は変わります。
雑談では柔らかく、会議では簡潔に、メールでは丁寧さを意識するのがポイントです。
雑談で使いやすい表現
- How’s it going?
(最近どう?)- How have things been lately?
(最近の調子はいかがですか?)
堅すぎない表現を選ぶことで、会話が自然に広がります。
会議・打ち合わせでの表現
- How are things going with the project?
(そのプロジェクトの進捗はいかがですか?)- Could you give us a quick update on how things are going?
(現在の状況について、簡単に共有してもらえますか?)
要点を意識した聞き方にすることで、ビジネスらしい印象になります。
メール・チャットでの表現
- I hope you’re doing well.
(お元気でいらっしゃることを願っています。)- I just wanted to check in and see how things are going.
(近況はいかがかと思い、ご連絡しました。)
文章だけのやり取りでは、こうしたクッション表現を入れることで、丁寧で配慮のある印象になります。
聞きたい内容の深さ(軽く/具体的に)
近況を聞くときは、「軽く様子を知りたい」のか、「具体的な進捗を知りたい」のかによって表現を変える必要があります。
軽く近況を聞きたい場合
- How have you been?
(最近いかがお過ごしですか?)- How’s everything going?
(最近どうですか?/全体的にいかがですか?)
全体的な状況をざっくり聞けるため、相手に負担をかけません。
具体的な内容を聞きたい場合
- How are things going with the new project?
(新しいプロジェクトの進捗はいかがです?)- How have things been since we last spoke?
(前回お話ししてから、状況はいかがですか?)
最初から踏み込みすぎるのではなく、「まずは軽い表現 → 相手の反応を見て具体的な質問」という流れを意識すると自然な会話になります。
【シーン別】近況を聞くときの英語例文
ここからは、実際によくあるシーン別に近況を聞く英語表現を見ていきましょう。
久しぶりに連絡する相手に近況を聞く英語
久しぶりの連絡では、まず「また連絡できてうれしい」という気持ちを示したうえで近況を聞くと、相手への関心が自然に伝わります。
いきなり用件に入らず、ワンクッション置くのがポイントです。
例:
- It’s been a while. How have you been?
(お久しぶりですね。最近いかがお過ごしですか?)- I hope you’ve been doing well. How are things going these days?
(お元気でいらっしゃることを願っています。最近はいかがですか?)
ビジネスシーンで丁寧に近況を聞く英語
ビジネスでは、相手の時間や立場を尊重した、控えめで丁寧な表現が求められます。
直接的すぎず、状況確認として聞くのがポイントです。
例:
- How are things going on your end?
(そちらの状況はいかがでしょうか?)- I just wanted to check how things have been going recently.
(最近の状況を少し伺いたいと思いまして。)
メール・チャットで使える近況確認フレーズ
文章だけのやり取りでは、トーンが冷たく伝わりやすいため、定型のクッション表現を使うことで丁寧さと配慮を示せます。
例:
- I hope you’re doing well.
(お元気でいらっしゃることを願っています。)- I just wanted to check in and see how things are going.
(近況はいかがかと思い、ご連絡しました。)
フォーマルな場面で使える近況表現
公式な場や目上の相手には、感情を出しすぎない落ち着いた表現が好まれます。
「丁寧・簡潔・控えめ」を意識しましょう。
例:
- I hope everything is going well for you.
(すべて順調に進んでいらっしゃることを願っております。)- May I ask how things have been recently?
(差し支えなければ、最近のご様子を伺ってもよろしいでしょうか。)
カジュアルな会話で自然に近況を聞く英語
雑談では、堅苦しさを避けることで相手が話しやすくなります。短く、口語的な表現を使うのがポイントです。
例:
- How’s it going?
(最近どう?)- What have you been up to lately?
(最近何してたの?)
目的別|相手に配慮した近況の聞き方
近況といっても、仕事・家庭・体調など、話題によって適した聞き方は異なります。
相手に余計な負担をかけない表現を選ぶことが大切です。
相手の仕事の近況を聞く英語表現
仕事について聞く場合は、進捗を詮索するのではなく、「状況確認」というスタンスで聞くと、プレッシャーを与えずに済みます。
例:
- How are things going at work?
(仕事のほうはいかがですか?)- How is the project coming along?
(そのプロジェクトはどんな進み具合ですか?)
家族・プライベートに配慮して近況を聞く英語
プライベートな話題は、相手が話したい範囲に任せるのが基本です。軽く触れる程度の表現が安心です。
例:
- How have things been outside of work?
(お仕事以外ではいかがですか?)- I hope everything is going well for you and your family.
(ご家族も含めて、順調でいらっしゃることを願っています。)
体調を気遣う形で近況を聞く英語
体調については、心配している気持ちをシンプルに伝えることが大切です。
詳しく聞きすぎない表現を選びましょう。
例:
- How are you feeling these days?
(最近、体調はいかがですか?)- I hope you’re feeling better now.
(もう体調は良くなっていますか?)
深掘りしすぎず無難に近況を聞く英語
相手の状況がよく分からないときは、全体をざっくり聞ける表現が安全です。会話の主導権を相手に委ねられます。
例:
- How have things been?
(最近どうですか?)- How’s everything going?
(全体的にいかがですか?)
初対面・あまり親しくない相手への近況表現
距離感が重要な場面では、定番で無難な表現を使うのがベストです。
失礼になりにくく、ビジネスでも安心して使えます。
例:
- How are you today?
(本日はお元気ですか?)- How have you been recently?
(最近はいかがお過ごしですか?)
近況を聞かれたときの自然な返し方【受け答え表現】
近況を聞く側だけでなく、聞かれたときの返し方も重要です。
近況を聞かれた際の受け答え表現を確認しましょう。
簡単に近況を返す定番フレーズ
近況を聞かれたときは、まず短く返すだけでも十分です。
長く説明しようとせず、シンプルに返すことで会話をスムーズに始められます。
例:
- I’m doing well, thanks.
(元気にしています、ありがとうございます。)- Pretty good. Things have been busy but going well.
(まあまあです。忙しいですが、順調ですよ。)
仕事の近況を伝える英語
仕事の近況を伝える場合は、細かい説明よりも「今どんな状態か」を端的に伝えるのがポイントです。
相手に余計な負担をかけず、ビジネスらしい受け答えになります。
例:
- Work has been going well. I’ve been working on a new project.
(仕事は順調で、新しいプロジェクトに取り組んでいます。)- Things have been a bit busy lately, but everything is on track.
(最近は少し忙しいですが、すべて予定通り進んでいます。)
話を広げる返し方・質問の返し方
近況を返したあとに相手にも質問を返すと、会話が自然に続きます。
一方通行で終わらせず、キャッチボールを意識しましょう。
例:
- I’ve been doing well. How about you?
(元気にしています。あなたはいかがですか?)- Things are going pretty well on my side. How are things going for you?
(こちらは順調です。そちらはいかがですか?)
「近況を聞く」英語表現を使いこなすには
近況を聞くための英語表現は、単に暗記するだけでは実際の会話で使えるようにはなりません。
近況を聞く英語表現を使いこなすにはリスニング力が必要な理由と、リスニング力向上の方法を解説します。
リスニング力が大切な理由
近況を聞く英語表現は、単体で使われることはほとんどなく、実際には会話の流れの中で自然に使われます。
同じ近況表現であっても、軽いあいさつなのか、仕事の進捗を確認したいのか、あるいは具体的な報告を求めているのかなど、話される場面や前後の文脈によって意味合いが変わることがあるのです。
その違いを正しく理解するには、単にフレーズを覚えるだけでなく、その表現がどのような状況でどんなトーンで使われているのかを音声から判断できることが重要です。
例えば次のような近況表現を聞いたとき、「どこまで答えるべきか」を瞬時に判断できると、会話の流れをスムーズにつかむことができます。
例:
- How have things been lately?
(最近の調子はいかがですか?)- How are things going with the project?
(そのプロジェクトの進捗はどうなっていますか?)
前者は雑談としての近況確認ですが、後者は具体的な状況説明を求めています。
この違いは、単語だけを見ていても分かりません。前後の話題や言い方をリスニングで正確に捉える必要があります。
近況を聞く英語表現は、相手との関係性、会話の目的、そして話し手の意図まで含めて理解する必要があります。
つまり、「近況を聞く英語表現やフレーズ」を実践で使いこなすためには表現の暗記だけでなく、リスニングを通して文脈を理解する力が不可欠なのです。
リスニング力向上にはシャドーイング
前述の通り、近況を聞くための英語表現を使いこなすにはリスニング力が重要です。
シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を向上させましょう。
シャドーイングとは
シャドーイングとは、聞こえてきた英語音声の1~2語あとを、影(shadow)のように追いかけて発話するトレーニングです。
スクリプトを見ずに行うため、実際の会話と同じように、
- 音を聞く
- 意味を処理する
- 口を動かす
というプロセスを同時に鍛えられるのが大きな特徴です。
近況表現のように、短く・速く発せられる英語に慣れるには非常に効果的な学習法です。
シャドーイングの効果
シャドーイングには、「近況を聞く英語」を使いこなすうえで役立つ、次のような効果があります。
◆ 音声知覚の向上
シャドーイングを続けることで、英語の音を「ただの音」ではなく単語やフレーズとして捉える力(音声知覚)が向上します。
- How’ve you been?
- How’s it going?
といった近況表現は、実際の会話では音がつながったり省略されたりするため、聞こえづらいことも多いもの。シャドーイングによって、こうした英語特有の音の変化に慣れることで、ネイティブの自然なスピードでも聞き取りやすくなります。

◆ リスニング力の底上げ
音声知覚が向上すると、意味理解に余裕が生まれます。音 → フレーズ → 意味理解という流れがスムーズになるため、雑談としての近況確認なのか、仕事の状況を聞かれているのかといった違いを、聞いた瞬間に判断できるようになります。
結果として、近況を聞かれたときの反応速度と理解力が大きく向上します。
◆ スピーキング力の向上
リスニングに余裕が生まれると、「何と言えばいいか」を考えるための余力をスピーキングに回せるようになります。その結果、コミュニケーションがよりスムーズになります。
◆ 発音・リズム感の改善
音源をできるだけ忠実に再現しようとするシャドーイングでは、英語特有のリズムやイントネーションも同時に身につきます。その結果、聞き取りやすく相手に伝わりやすい英語になり、近況を聞く・返すといった短いやり取りでも、英語らしい自然な印象を与えられるようになります。
このようにシャドーイングは、コミュニケーションにおいてメリットがたくさんある学習法です。

まとめ|英語で近況を聞けるようになると会話は一気に楽になる
英語で近況を聞く表現には、How have you been? や How are things going? などさまざまな言い回しがあります。
しかし本当に大切なのは、相手がどの程度の近況を求めているのかを正しく聞き取り、自分も状況に合った返しができることです。
近況表現は、あいさつや雑談、会議の冒頭などで短く・速く使われるため、フレーズを知っているだけでは実践では通用しません。
相手のトーンや文脈を音声から判断できるリスニング力が欠かせないのです。
リスニング力向上の近道は「シャドテン」

英語で近況を自然に聞き、返答し、会話を広げられるようになりたい方には、シャドーイング特化型アプリ 「シャドテン」 がおすすめです。
シャドテンでは、プロが英語特有の音声変化を中心に、毎日シャドーイング音声を添削してくれます。良かった点と改善点を具体的にフィードバックしてもらえるため、自分では気づきにくい「聞き取れない原因」を正確に把握できます。
教材は1000以上、4つのアクセントに対応。AB再生やスピード調整、スクリプト表示切り替えなど、シャドーイングを続けやすい機能も充実しています。
英語で近況を聞く・返すを“知識”で終わらせず、実務で使えるスキルに変えたい方は、ぜひ一度シャドテンでシャドーイングを体験してみてください。
また、当社公式LINEの「友だち追加」をしてアンケートにお答えいただくと「リスニング力向上に役立つWeb book」が受け取れます。 リスニングに役立つ情報もLINEで配信していますので、ぜひこの機会にご登録ください。

シャドテンオリジナルWeb book『究極のリスニング学習法』をプレゼント!!
全5問のアンケートに答えるだけで無料でGETできるので、ぜひ友だち追加してみてくださいね。
- 最新のリスニングTips
- リスニング診断
- 限定セミナー情報
など、リスニング力を上げたいあなたにピッタリなお役立ち情報を配信中です。



