ビジネスの場面では、会議・プレゼン・メールなど、相手に内容を解説する機会が頻繁にあります。
しかし、いざ英語で説明しようとすると混乱してうまく解説できなかったり、相手の質問が理解できず解説できなかったりとうことも珍しくありません。
この記事を読めば、
- 「解説する」を表す主要英語表現の違いと使い分け
- ビジネスシーンで使える「解説」の英語フレーズ
- わかりやすく説明するための構成・伝え方のコツ
- 解説表現を聞き取り、実践で使いこなすためには?
がわかりますよ。
英語でスムーズに説明し、相手に「伝わる解説」ができるようになりたい方は、ぜひご一読ください。
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英語で「解説する」を正しく使い分けよう
英語で「解説する」に該当する単語はいくつかありますが、意味や使う場面は明確に異なります。
まずは、最もベーシックな4種類の動詞を整理しておきましょう。
“explain” の基本的な意味と使い方
“explain” は「理由・背景・仕組み・成り立ち」を論理的に説明するときに使う、最も汎用的な動詞です。
例:
- Let me explain the reason.
(理由を説明します)- Can you explain how it works?
(どう動くのか説明してくれますか?)
“explain” の後には to + 人 を必要とする点にも注意しましょう。
誤:Explain me the rule.
正:Explain the rule to me.
ビジネスで「背景」や「プロセス」を説明するときは、まずこれを押さえておくべきと言えます。
“describe” の使いどころ
“describe” は「特徴・状態・見た目」を描写するときに使います。
例:
- Can you describe the issue?
(その問題の状況を説明してくれますか?)- Let me describe our product.
(製品の特徴を説明します)
“explain” と違って、ここでは 理由より“特徴”にフォーカスします。
つまり、何が起きているか・どんな様子かを伝えたい場面に向いています。
“clarify” “make it clear” の使い分け
“clarify” は「曖昧な点を明確にする」というニュアンスで、相手の疑問や不安を取り除くときに便利です。
例:
- Let me clarify the point.
(その点を明確にします)- I’d like to clarify what I meant.
(私が意図したことをはっきりさせたいです)
より口語的に言いたい場合は “make it clear” も使えます。
例:Let me make it clear.
(はっきりさせます)
その他よく使われる「解説」関連表現
ビジネスではこちらの表現も頻出です。
break down(複雑な内容を噛み砕いて説明する)
複雑な情報を小さく分けて、わかりやすくするイメージの動詞です。
例:
- Let me break down the process into three simple steps.
(プロセスを3つの簡単なステップに分解して説明します。)- I’ll break it down so everyone can understand the key points.
(みんなが要点を理解できるように噛み砕いて説明します。)
walk through(手順を順に説明する)
実際に一緒に歩くイメージで「手順を一緒に辿る」ニュアンスがあります。
例:
- Let me walk you through the setup procedure.
(セットアップ手順を順にご案内します。)- Can we walk through the new workflow together?
(新しいワークフローを一緒に確認していきませんか?)
go over(全体をざっと見直しながら説明する)
「一緒に見て確認する」という軽めのニュアンスで、会議でよく使われます。
例:
- Let’s go over the report before the meeting.
(会議前にレポートをざっと確認しましょう。)- Let me go over the main points with you.
(主要ポイントを一緒に見ていきましょう。)
outline(要点をまとめて説明する)
細部まで説明せず、全体像や重要ポイントをまとめて話すときに使います。
例:
- Let me outline the key points of today’s presentation.
(今日のプレゼンの要点をまとめて説明します。)- I’d like to outline our plan for the next quarter.
(次の四半期の計画の概要を説明したいと思います。)
これらを使えると、相手の理解レベルに合わせて柔軟に解説できるようになります。
シーン別で使える「解説の英語フレーズ」
どの表現をどの場面で使うのかがわかると、英語の解説は一気にクリアになります。
ここではビジネスシーン別に、頻出の英語フレーズをまとめました。
ビジネス会議で説明するとき
- Let me explain the point.
(ポイントを説明します) - Let me clarify the background.
(背景を説明します) - To be more specific,…
(より具体的に言うと)
短いフレーズから始めることで、聞き手は「説明が始まる」と予測できます。
プレゼンで流れを解説するとき
- Let me walk you through the process.
(プロセスを順に説明します) - Here’s an overview of…
(〜の概要です)
スライドと合わせながら使うことで、聞き手の負荷を減らせます。
図表・データを説明するとき
- This chart shows…
(この図は〜を示しています) - As you can see from the figure…
(図をご覧いただくとわかるように)
データは具体的であるため、聞き手の注意が向きやすい場面です。
仕組みやコンセプトを噛み砕いて説明するとき
- To put it simply,…
(簡単に言うと) - Here’s how it works.
(仕組みはこうです)
複雑な内容はシンプルな言い回しから始めることで理解が深まります。
手順をステップごとに説明するとき
- Here are the steps to follow.
(これから行うステップは以下の通りです) - First…, Next…, Finally…
(まず… 次に… 最後に…)
手順説明はテンプレート化しておくと、英語でも迷わず話せます。
場面に合わせて「丁寧さ・ニュアンス」を調整するコツ
英語では直接的な言い方を避けたい場面も多く、丁寧さを調整できるとトラブルを未然に防げます。
丁寧・カジュアル・誤解防止の3つの観点からチェックしていきましょう。
丁寧な依頼・説明をしたいとき
- Would you mind if I explain…?
(説明してもよろしいでしょうか) - Let me clarify…
(補足させてください)
日本語の “よろしければ” に近い丁寧さで、会議やメールで使いやすい表現です。
カジュアルでフランクに伝えたいとき
- Let me break it down for you.
(わかりやすく説明するね) - It’s like this: …
(つまりこういうこと)
社内の同僚やフランクな関係で使うと自然です。
誤解を防ぐための英語フレーズ
- Just to avoid any misunderstanding,…
(誤解を避けるために付け加えると) - In other words,…
(言い換えると)
解説中に少しでも不安がある場合、このひとことを挟むだけで意思疎通の質が変わります。
英語でわかりやすく解説するためのポイント
解説は「話す内容」だけでなく「構成」「つなぎ方」も重要です。
ここでは、すぐに実践できる3つのポイントを紹介します。
説明の「型」を覚える
ビジネスでは、情報を整理して伝えるための“説明の型”が存在します。
この型を覚えておくと、英語で話すときに「何から言えばいいのか」「どこまで話せばいいのか」で迷わなくなり、会議でもメールでもスムーズに説明できるようになります。
基本的な説明の型は、以下の5ステップです。
- 結論(何を伝えたいのか)
- 背景(なぜその話をしているのか)
- 根拠(データ・理由・事実)
- 例(具体例でイメージを固める)
- まとめ(もう一度、要点を短く)
この順番を守ることで、話の流れが自然になり、相手にも正確に伝わりやすくなります。
では、この5ステップを実際の英語表現に当てはめてみましょう。
例:新しいプロジェクト管理ツールを導入した理由を説明する場合
① 結論
We decided to introduce a new project management tool.
(新しいプロジェクト管理ツールを導入することにしました。)② 背景
Recently, our team has faced delays due to unclear task assignments.
(最近、タスクの割り当てが不明確で、チーム内に遅延が生じていました。)③ 根拠
The new tool allows us to track progress in real time and assign tasks more efficiently.
(新しいツールは進捗をリアルタイムで確認でき、タスクをより効率的に配分できます。)④ 例
For example, it automatically notifies members when deadlines are approaching.
(例えば、締め切りが近づくと自動でメンバーに通知してくれます。)⑤ まとめ
So overall, it will help us improve productivity and avoid delays.
(つまり全体として、生産性向上と遅延の防止につながります。)
例・たとえ話を活用する
抽象的な説明も、例を添えるだけで格段に理解度が上がります。
- For example,…(例えば…)
- It’s like…(それは〜のようなものです。)
例:
- For example, our new system reduces manual work by 30%.
(例えば、新しいシステムは手作業を30%削減します。)- It’s like switching from handwritten notes to automatic transcription.
(手書きのメモから自動文字起こしに切り替えるようなものです。)
接続詞で話の流れを整理する
整理して話すのが苦手な人や、話しているうちに頭が混乱してしまう人は、以下のような接続詞を意識的に使うようにしましょう。
話すときに整理するのが苦手な人ほど、接続詞は強い味方になります。
- first / then / finally(最初に/次に/最後に)
- however / on the other hand(しかしながら/一方で)
- for example / in short(例えば/要するに)
例:
- First, let me explain the current issue.
(最初に、現在の課題を説明します。)- The domestic market is slowing. On the other hand, overseas demand is growing.
(国内市場は鈍化しています。一方で、海外需要は伸びています。)
これらを使うと情報のまとまりが一気に明確になります。
解説に関する英語表現を使いこなすには
英語の「解説」に関する表現は、単語を覚えるだけでは実践で使いこなすことはできません。
英語表現を自然に使いこなすにはリスニング力が欠かせない理由と、リスニング力向上の方法を解説します。
リスニング力が必須な理由
「解説」に関する英語表現は、単語単体でポンと使われることはほとんどありません。
多くの場合、次のように 背景→要点→補足説明 の流れの中に埋め込まれて登場します。
例:
- “Let me explain why this happened.”
(この状況が起きた理由を説明します。)- “To clarify the point, here’s what we found.”
(その点を明確にするために、わかったことを共有します。)
このように「解説」表現は必ず文脈と一緒に使われるため、前提となる説明や議論全体を聞き取れなければ意味を理解できず、適切なタイミングで使うこともできません。
ビジネスの場では、
- 相手が何を説明しているのか
- どの部分が重要なのか
- 背景・理由・結論のどこに解説表現が使われているか
を正確に理解したうえで、自分の意見や説明を組み立てる必要があります。
これは「単語を知っているか」ではなく、話の流れをつかむリスニング力があるかどうか に左右されます。
つまり解説に関する英語表現を実践で使いこなすためには、語彙暗記も大事ですが、同時に“聞いて理解する力=リスニング力”を鍛えることが不可欠なのです。
リスニング力を伸ばすなら「シャドーイング」が最適
前述の通り、英語の「解説」に関する表現をいくら覚えても、相手の説明を正確に聞き取れなければ自然に使いこなすことはできません。
シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を効果的に向上させましょう。
シャドーイングとは
シャドーイングとは、英語音声の1〜2語後を追いかけて発話する学習法です。
音読などと違いスクリプトを見ずにトレーニングするため、実際の会話に近い状況でリスニング力を鍛えられるのが特徴です。
シャドーイングの効果
シャドーイングを継続すると、英語の音を単語やフレーズとして瞬時に認識する音声知覚が鍛えられます。その結果、英語を 音 → 単語・フレーズ → 意味理解というリスニングの一連のプロセスが格段にスムーズになり、リスニング力全体が底上げされるのです。
また、シャドーイング前にスクリプトを確認しながら練習することで語彙が文脈の中で自然に定着します。
さらに英語特有の音の連結(リエゾン)やリズムを真似することで、自分の発音やイントネーションも滑らかになり、伝える力の向上にもつながるのがシャドーイングの強みです。
このようにシャドーイングにはいろんなメリットがあります。詳しいやり方については以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてお読みください。

まとめ
英語での「解説」は、単語の使い分け・シーン別フレーズ・話し方の構成を理解すると、ぐっと使いやすくなります。
ただし、実際の会話でそれらを自然に使いこなすには、解説英語を正確に聞き取るリスニング力が欠かせません。
リスニング力向上には「シャドテン」

英語の「解説」を正確に聞き取り、実践で自然に使えるようになりたい方におすすめなのが、シャドーイング特化型アプリ 「シャドテン」 です。
シャドテン最大の特徴は、英語のプロがあなたのシャドーイング音声を毎日添削してくれること。リエゾン・脱落・強勢といった英語特有の音声変化を踏まえながら、改善点と良かった点を具体的にフィードバックしてくれます。
教材は 1000以上・4アクセント対応と非常に豊富で、英語学習の目的やレベルに合わせて最適な素材を選べます。さらに、AB再生・速度調整・スクリプトのON/OFFなど、シャドーイングに必要な機能がすべて揃っているため、忙しいビジネスマンでも高い質でトレーニングを継続できるのもポイントです。
この記事で学んだ「解説に関する英語表現」を自然に使えるレベルへ引き上げたい方は、ぜひ一度シャドテンを体験してみてください。
あなたの英語理解は、大きく進化するはずです。
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