- 日常的な英会話はできるけれど、少し複雑なビジネスシーンでの英会話となると聞き取れなかったり、言葉につまってしまったりする…。
その悩みは、高校英語レベルの文法知識がしっかりと定着していないからかもしれません。
この記事を読めば
- 高校レベルの英語とは何か
- 高校英語レベルの文法一覧と例文
- 高校英語レベルの文法知識を実践的な英語力につなげる方法
などがわかりますよ。
基本的な英会話力から一歩上に進みたい方や、ある程度複雑なビジネスシーンでも対応できるようになりたい方は、ぜひご一読ください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
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高校英語レベルとは?
中学英文法が英語力という家の土台を作る工程だとすれば、高校英文法はその土台に柱や梁などをのせる骨組みの段階です。ここを押さえれば、ビジネスシーンでも情報のニュアンスを正確に扱えるようになります。
まずは高校英語レベルとはどのようなものなのか、見ていきましょう。
CEFR・英検・TOEICスコアで見る難易度目安
ビジネスで英語を使う場面を想像すると、実務の中心は「情報の受け取り」と「意思決定のための発信」です。
高校英語を修了したレベル――すなわち CEFR B1〜B2、英検2級〜準1級は「英語でなんとかやりとりをできるレベル」になります。
尺度ごとの具体的な意味合いと到達イメージを押さえておきましょう。
指標 | スコア帯 | できること | 例文 |
---|---|---|---|
CEFR B1 | B1下位 | 出張先での手続き・日常業務を英語で処理 | Could you confirm my reservation? (予約を確認していただけますか?) |
CEFR B2 | B2上位 | 会議で議題を追い、要点を発言 | We need to address the budget overrun. (予算超過に対処する必要があります。) |
英検2級 | – | 事実報告や簡単な提案が可能 | The figures show steady growth this quarter. (今四半期は着実に成長しています。) |
英検準1級 | – | 論理展開を含むプレゼン・交渉が可能 | Given the market trend, postponing the launch is advisable. (市場動向を踏まえると、発売延期が得策です。) |
TOEIC 600 | 550–650 | メール・電話で基本業務を遂行 | I’ll follow up with the client this afternoon. (今日の午後、顧客に追って連絡します。) |
TOEIC 850 | 800–900 | ネイティブ主体の会議で主体的に発言 | Let me clarify the timeline so we all align. (スケジュールを明確にして認識を合わせましょう。) |
“高校英語=基礎完成+応用力” の理由
高校英文法をしっかりとおさえることで、以下のように文章の「長さ」と「情報の密度」を自在に変えられるようになります。
これは交渉・プレゼン・レポート作成といった 説得フェーズ で大きな武器になるポイントです。
1.品詞機能の多層化 ―― 名詞節・形容詞節・副詞節で情報を圧縮
What matters is that we meet the deadline.
(重要なのは 我々が締切を守ることだ。)
単純文2つを名詞節1つに織り込むことで、主語を先に提示し結論を強調できます。
2.論理関係の精緻化 ―― 仮定法・分詞構文で条件・理由・譲歩を一発提示
If the shipment were delayed, we would lose the client.
(もし出荷が遅れたら、その顧客を失うだろう。)Having secured additional funding, we expanded the project.
(追加資金を確保したので、プロジェクトを拡大した。)
一文内で「条件→結果」を完結させることで、議論の因果関係がクリアに伝わります。
3.語順コントロール ―― 強調構文・倒置でキーメッセージを前面に
It was during the negotiation that we reached consensus.
(我々が合意に至ったのは 交渉の最中 だった。)Only after the audit did we notice the discrepancy.
(監査の後になって初めて、その不一致に気付いた。)
議論などでキーとなるポイントを英語で自然に強調し、聞き手の注意を誘導できます。
つまり高校英語は「文法のパーツを自在に組み換え、目的に合わせて情報を凝縮・強調できる」フェーズだと言えます。
逆にここが曖昧だと、TOEIC高得点でも現場で“伝わらない”現象が頻発してしまうもの。文法を「例文+用途」と結びつけながら習得し、実務で即取り出せる状態へ落とし込みましょう。
高校英語文法一覧|カテゴリ別チェックリスト+例文
高校英語文法一覧を見て自分が理解していない点だけを学んでいけば、効率よく弱点を克服しながらビジネスシーンでも十分通用する英語力を身につけることができます。
高校レベルの英語文法一覧を例文つきで説明します。
動詞・時制(現在完了/仮定法/受動態 ほか)
時制を間違えると、プロジェクトの進捗や責任範囲がズレてしまい、大きなトラブルのもとになってしまうこともあります。
高校英語レベルの動詞・時制の代表的な3つを対比で押さえましょう。
時制・構文 | コア機能 | 例文 | 日本語訳 | 使いどころ |
---|---|---|---|---|
現在完了 | “過去〜現在” の線を引く | We have negotiated the price twice already. | すでに2回価格交渉を行いました。 | 進捗報告・実績提示 |
仮定法過去 | “ありえた世界線” を示す | If I were you, I’d propose a discount. | 私があなたなら値引きを提案します。 | 助言・リスク提示 |
受動態 | “動作の受け手” を主語に | The contract was signed yesterday. | 契約書は昨日締結されました。 | 行動主体より結果が重要な場面 |
準動詞(不定詞/動名詞/分詞構文)
準動詞は「動詞を部品化して文のパーツにする仕組み」です。
用途が分かれば選択ミスは激減する他、TOEICや英検といった試験の選択問題でも、かなり答えが絞りやすくなり得点アップにつながります。
1.不定詞―未来志向
We decided to postpone the launch.
(発売を延期することを決定しました。)
“これから行う行為”を示すので、計画・目標の共有に最適です。
2.動名詞―既成事実・一般論
Meeting the deadline is critical
(締切を守ることが極めて重要です。)
プロセスそのものを名詞化し「ルール化・重要度」を語るときに便利です。
3.分詞構文―前後関係を1文に圧縮
Having finished the report, she went home.
(報告書を仕上げて彼女は帰宅した。)
理由・条件・時間などをまとめ、メール文を簡潔にわかりやすくすることができます。
助動詞・法(推量/義務/許可/可能)
助動詞は義務の度合や推測の程度など、細かなニュアンスを伝えるのに必要不可欠な要素です。
しっかりとおさえ、自分の言いたいことを過不足なく伝えられるようにしましょう。
助動詞 | 主なカテゴリ※1 | 強さ目安※2 | 例文 |
---|---|---|---|
can | 可能・許可 | 100 (能力) / 60 (許可) | You can access the file now. (今そのファイルにアクセスできます。) |
could | 可能・推量 (控えめ)・許可 (丁寧) | 60 (能力) / 50 (推量) | We could finish earlier, but it depends. (早く終えられるかもしれませんが、状況次第です。) |
may | 許可・推量 | 70 (許可) / 50 (推量) | You may leave when you’re done. (終わったら退席して構いません。) |
might | 推量 (低) | 30 | Sales might drop next quarter. (来期は売上が下がるかもしれません。) |
will | 意思・未来・推量 (高) | 90 | I will send the report tonight. (今夜レポートを送ります。) |
would | 丁寧依頼・仮定法推量 | 80 | Would you clarify that point? (その点をご説明いただけますか?) |
shall | 意思・提案 (堅め) | 80 | Shall we start the meeting? (会議を始めましょうか?) |
should | 義務・助言 | 70 | You should back up the data. (データをバックアップすべきです。) |
must | 強制義務・確信推量 | 95 | You must submit the form by 5 p.m. (17時までに提出必須です。) |
have to | 義務 (外部要因) | 95 | We have to cut costs this year. (今年はコスト削減が必要です。) |
ought to | 義務・助言 (やや堅い) | 75 | We ought to consider her proposal. (彼女の提案を検討すべきです。) |
need to | 必要性 (口語) | 60 | You need to update the software. (ソフトを更新する必要があります。) |
had better | 強い助言 (警告) | 85 | You had better double-check the figures. (数値を再確認した方がいいですよ。) |
関係詞・比較・強調など構文系
短い文章を続けて話すだけでも、十分に言いたいことは伝わります。しかしスピーチのテンポが悪くなり、子供っぽい印象をもたれてしまいかねません。
関係代名詞や比較といったものを取り入れて、わかりやすくメリハリのある文章を作れるようになりましょう。
関係代名詞 ―― “どの名詞か” を後ろからピンポイントで特定する接着剤
先行する名詞(the file)に追加情報を添えて一文にまとめる構文です。適切に使うことですっきりと文章全体をまとめることができ、ビジネスシーンにふさわしい文章にすることができます。
例:The file that you sent is corrupted.
(あなたが送ったファイルは破損しています。)
比較級 ―― 二者を並べて “どちらが上か下か” を示す評価ツール
形容詞や副詞の比較級(-er / more + 形容詞)で優劣・増減を強調することができます。
提案書やレポートで「なぜ採用すべきか」を端的に示し、説得力を底上げする、ビジネスパーソンなら必ず使いこなしたい要素です。
例:This solution is more efficient than the previous one.
(この解決策は前の案よりも効率的です。)
強調構文(It-cleft)―― 文の一部にスポットライトをあてる
「It is + 強調したい語句 + that節」で、聞き手に覚えてほしい時期・理由・人物などを前面に押し出す手法です。スライドやプレゼンで注目点を一点集中させたいときに効果的です。
例:It is in Q3 that we expect a profit surge
(利益急増を見込むのは 第3四半期です。)
前置詞・副詞・接続詞など語法系
前置詞と接続詞は「論理の接着剤」のようなもの。似た表現の使い分けがカギです。
表現 | 機能・ニュアンス | 例文 |
---|---|---|
In addition to A | A「に加えて」 | In addition to the cost, we must consider time. (コストに加え、時間も考慮する必要があります。) |
Although A, B | 逆接:AでもB | Although the budget is tight, we can adjust. (予算は厳しいものの、調整は可能です。) |
Despite A | 逆接:Aにもかかわらず(※後ろは名詞/動名詞) | Despite heavy rain, the event went ahead. (大雨にもかかわらず、そのイベントは実施された。) |
Because of A | 原因:Aのために(※後ろは名詞) | The flight was canceled because of fog. (霧のため、便が欠航になりました。) |
While A, B | 同時進行/対比:Aする間にB/Aだが一方でB | While sales rose in Asia, they fell in Europe. (アジアで売上が伸びた一方、ヨーロッパでは落ち込んだ。) |
Unless A, B | 条件:Aでない限りB | Unless we act now, we will miss the deadline. (今すぐ行動しない限り、締切に間に合いません。) |
Instead of A | 代替:Aの代わりに | We chose video calls instead of face-to-face meetings. (対面会議の代わりにビデオ通話を選びました。) |
文法×リスニングの相乗効果|聞こえるから使える
高校英語レベルの文法をしっかりとおさえることで、通訳なしでもなんとか一般的な業務がこなせる英語力になります。一方でただ文法を学ぶだけでは、ビジネスシーンの英会話では戸惑ってしまうことが多いはずです。
文法学習と並行すべきは「リスニングトレーニング」である理由と、リスニング力向上におすすめの学習方法を解説します。
英語が聞き取れるからこそ文法力が活きる
「Could you update the report?」を「adapt the report」と聞き違え、徹夜で資料を作り直した…。そんな痛い経験は、語彙や文法が足りないからではなく 入力精度(リスニング) が原因である場合も多いです。
高校英語レベルの文法を完璧に覚えても、相手の音声を正しく受け取れなければ〈構文解析→意味理解〉のプロセスに進めません。
逆に聞き取りさえできれば 単語を並べるだけでも最低限の応答が可能になり、現在完了や仮定法など高難度の文法知識を活かす土台が生まれます。
つまり英会話のスタート地点はリスニングなのです。文法一覧で弱点を可視化したら、まず耳の解像度を上げるトレーニングを優先しましょう。
リスニング力向上にはシャドーイングが有効
リスニングを劇的に伸ばす最短ルートがシャドーイング。
流れる音声を1〜2語遅れで “影” のように復唱するこの方法は、〈音を単語・フレーズとしてとらえる → 意味を理解する → 口で再現する〉を同時並行で行うため 聞く・理解する・話すの3技能を一気に鍛えられます。
特に高校英語で登場する 関係代名詞thatや助動詞の弱形は、会話中で/ðæt(ザッt)/→ /ðət(ザッ)/ → /ət(ダッ)/ と舌打ち程度にまで短縮されたり、そもそも省略されたりするため聞き落としがち。
自分の口で再現できるまで反復すると耳が音声変化に敏感になり、「聞こえない that」や無声化した /t/ を認識できるようになります。

まとめ|一覧で可視化→シャドテンで運用力強化へ
高校英語の文法を一覧で“見える化”すると、学習の優先順位が自動的に浮かび上がります。あとはその知識を「聞ける・話せる」状態にリンクさせるだけ。
その状態に変化させるのにおすすめなのが、シャドーイングに特化したアプリ「シャドテン」です。
シャドテンには以下のような特徴があり、高校英語文法の復習と並行して実施することで、ビジネスシーンでも使える実践的な英語力が効率的に身につきます。
【シャドテンの特徴】
◆プロの添削で確実に上達
英語特有の音声変化を中心に、プロが毎日添削します。良かった点と改善点を的確にフィードバックしてくれるので、効果的に発音やリズムを修正できます。
◆豊富な教材と便利な機能
4つのアクセントに対応し、1000以上の教材を収録。AB再生やスピード調整、スクリプト表示切り替えなど、便利な機能も充実しています。
英語文法の学習とシャドテンを並行して実施することで、英会話に必要な文法力やリスニング力を効率よく向上させることができ、ビジネスシーンでも自信を持って英語を話せるようになります!
ぜひシャドテンを英語学習に取り入れてみてください。
また、当社公式LINEの「友だち追加」をしてアンケートにお答えいただくと「リスニング力向上に役立つWeb book」が受け取れます。 リスニングに役立つ情報もLINEで配信していますので、ぜひこの機会にご登録ください。

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