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形式主語のit完全ガイド:ビジネスシーンで使える英語力を手に入れる

  • 文法は間違っていないはずなのに、相手が理解しづらそうな表情を見せている…。

その原因は発音といったものだけではなく、形式主語のitがうまく使えておらず、一文が長くなっているからかもしれません。

この記事を読めば

  • 形式主語のitの意味や役割
  • 形式主語のitの使い方と代表的な構文
  • 形式主語のitを使えるレベルにまで落とし込む方法

などがわかりますよ。

伝わりやすい英文が作れるようになりたい方や、ネイティブのような話し方をしたい方は、ぜひご一読ください。

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目次

そもそも形式主語のitとは? ― 意味・役割

文法の学習項目の中でも、あまり注目される存在ではない「形式主語のit」。しかし形式主語のitは、文章を読みやすくしたり情報の焦点を変えたりと、重要な役割をはたします。

まずは形式主語のitとは何か、その意味と役割を見ていきましょう。

形式主語itと代名詞itの違いを一発判定

形式主語のitと混同しやすいのが、代名詞のitです。

用途構造のポイント具体例日本語訳
代名詞 it置き換え元が 前 にあるWhere is my phone?It’s on the desk.「私の電話はどこ? ― 机の上だよ。」
形式主語 it“本当の主語”が 後ろ に来るIt’s important to back up your data.「データをバックアップすることが重要だ。」

判断のコツは以下の2つ。

コツ①:it の直後が be動詞+形容詞/動詞+to不定詞/that節 なら形式主語の疑い濃厚。
コツ②:代名詞 it は、ひと言で置き換えられる “モノや状況” が直前に存在する。

なぜ主語をitに置き換える? ― 論理的・語順的な必然性

主語をitに置き換える理由は、主に以下の3つです。

1.主語が長いと読みづらい

✕ To implement the new security protocol before the audit is essential.
◎ It is essential to implement the new security protocol before the audit.
訳:監査前に新しいセキュリティプロトコルを導入することが不可欠だ。

形式主語のitを用い長い不定詞句を後ろへ回すことで、読みやすくなっています。

また冒頭の“essential”にフォーカスがあたりやすく、この文章で重要な点がわかりやすくなっている点もポイントです。

2.情報の焦点を述語や形容詞に当てたい

It was surprising that the startup turned a profit so quickly.
訳:そのスタートアップが急速に黒字化したのは驚きだった。

形式主語のitを用い文頭に近い位置に「surprising」を置くことで、“何が驚きか”を強調する構図になっています。

3.that 節/to 不定詞節を後置し、英語の〈S V〉リズムを維持

英語は「主語→動詞」を先に出すことで、聞き手が文の骨格を早期に把握できる仕組みです。動詞が早く現れれば、「文が述べたい中心行為や状態」を聞き手が瞬時に把握できるからです。

ところが主語が that S V や to do … のように長いと、動詞が後ろへ押し流されます。

聞き手は“いつ動詞が来るのか”を待ちながら大量の情報を一時記憶にキープしなければならず、混乱を招きかねません。

✕ 長い主語が先行する例
That the market responded so quickly to the policy change surprised analysts.
(政策変更に市場がこれほど早く反応したことがアナリストを驚かせた。)

上の文では、動詞 surprised がようやく顔を出すまでに11語も続きます。そこで登場するのが形式主語 itです。

it を先頭に置けば動詞をすぐ提示でき、聞き手は骨格を迷わずつかめます。

◎ 形式主語で後送りした例
It surprised analysts that the market responded so quickly to the policy change.

ここでは It + 動詞 を最初に示し、「何が驚かせたのか」は動詞の後ろに回しています。

形式主語のitを省くと不自然になるケースと例外

以下のようなケースの場合、形式主語のitを省くと不自然になってしまいます。

ケース不自然な例自然な例日本語訳
形容詞述語Important to arrive on time.It’s important to arrive on time.時間通りに到着することが重要だ。
主語不明の受動Was decided that we postpone the launch.It was decided that we postpone the launch.発売を延期することが決定された。
距離・時間表現Five minutes takes to walk there.It takes five minutes to walk there.そこまで歩くのに5分かかる。

一方で例外もあり、主語が極端に短いケースでは形式主語のitを使わない方が自然です。

To see is to believe.(見ることは信じること)

上記のように不定詞がわずか2語で、リズムが崩れないと判断されるときは itを置きません。

形式主語の役割は “読みやすさ” と “焦点の提示”。この2つが損なわれなければ、省略しても許容されることがあると覚えておきましょう。

that 節 vs to 不定詞節 ― 選択のポイント

形式主語 it の後ろには to不定詞節 か that節 のいずれかを置けますが、選択基準はシンプルです。

どちらを使う?何を強調する?例文
to 不定詞節これから行う「具体的な行為」It’s important to review the contract.
(契約書を見直すことが大切です。)
that 節すでに判明している「事実・結果・真偽」It’s clear that the project will be delayed.
(プロジェクトが遅延することは明らかです。)

【基本ルール】

1.行動を促す/手順を示す → to不定詞

It’s easy to overlook minor errors.(小さなミスは見落としやすい。)

→「どんな行為が簡単か」を示したい。

2.出来事・状態・真偽を評価する → that節

It’s unfortunate that the meeting was canceled.(会議が中止になったのは残念です。)

→「起きた事実」について感想を述べたい。

3.感情・驚き系の形容詞は that節が自然

It’s surprising that sales increased during the recession.(不況下で売上が増えたことは驚きです。)

→「驚いたこと」「安心したこと」といった感情は具体的行動より“事実”に焦点が当たるため、that節がしっくりきます。

代表的な形式主語のit構文と語順ルールを体系化

ここからは、実務でよく遭遇するパターンをご紹介します。

例文はすべてビジネスシーンを想定しているので、しっかりと覚えて実際に使えるレベルにまで落とし込みましょう。

It + be + 形容詞 + to 不定詞

  • It’s essential to submit the proposal by Friday.
    (提案書を金曜日までに提出することが不可欠です。)
  • It’s difficult to reach consensus without sufficient data.
    (十分なデータなしで合意を得るのは難しいです。)
  • It’s easy to overlook minor errors in a long report.
    (長い報告書では小さなミスを見落としがちです。)

このパターンは「~することは〇〇だ」という評価を真っ先に示したいときに便利です。形容詞には important / easy / hard / essential など、行為の価値・難易度・必要性を表す語を置きます。

形容詞を先に出すことで、読者や聞き手は文の評価ポイントを一瞬で理解できます。

It + be + 形容詞 + that 節(to 不定詞とのニュアンス差)

  • It’s remarkable that the team met all milestones ahead of schedule.
    (チームがすべてのマイルストーンを予定より早く達成したのは驚くべきことです。)
  • It’s unfortunate that the negotiations broke down at the final stage.
    (交渉が最終段階で決裂したのは残念です。)
  • It’s reassuring that our clients have responded positively.
    (顧客が好意的に反応してくれたのは心強いです。)

that 節は「事実・結果」そのものに評価を与えるときに使います。

to 不定詞 が「これから行う行為」にフォーカスするのに対し、that 節は すでに起きた出来事や客観的事実 へ感情や判断を添えるイメージです。

It + 動詞(takes / costs / seems など) + to 不定詞

  • It takes about two hours to compile the monthly report.
    (月次報告書をまとめるのには約2時間かかります。)
  • It costs less than fifty dollars to upgrade the software.
    (ソフトウェアをアップグレードするのに50ドル未満で済みます。)
  • It seems impossible to finish the audit today.
    (監査を今日終えるのは不可能に思われます。)

この型は 所要時間・費用・可能性などを具体的に伝える定番表現です。動詞が takes / costs / seems / appears などに替わるだけで、時間・お金・見込みをシンプルに示せます。

ビジネスのスケジュール確認や見積提示で重宝します。

It + be + 動名詞(worth / fun など)

  • It’s worth conducting a pilot test before full deployment.
    (本格導入前にパイロットテストを実施する価値があります。)
  • It’s fun working with an international team.
    (国際的なチームと働くのは楽しいです。)
  • It’s no use arguing over settled issues.
    (決着済みの問題について議論しても無駄です。)

ここでは動名詞(-ing 形)が 「その行為自体」 を名詞化し、価値・楽しさ・無駄などの評価を与えます。

特に worth / fun / no use / no good と組み合わせることで、「コストに見合う」「やりがいがある」「無益だ」といったニュアンスを端的に表現できます。

学んだ形式主語のitを実践で使うには…リスニング力向上が不可欠

口語でも文章でもよく使われる「形式主語のit」。形式主語のitをおさえることで、リズムよくわかりやすい英文を作ることができます。

一方で形式主語を「知っている」だけでは、実際の会話ではなかなか使うことができません。学んだ形式主語のitを実践で使うには「リスニング力向上が不可欠」である理由と、リスニング力向上の方法を解説します。

英会話の起点は「リスニング」

「Could you update the report?」を「adapt the report」と聞き違え、資料を作り直す…。

そんな痛い経験はありませんか。

英語コミュニケーションでは、相手の言葉を“正確に受け取る”ことがすべての出発点です。いくら文法・語彙を完璧に暗記しても、入力精度が低ければアウトプットは的外れになります。

逆に、聞き取りができれば単語を並べるだけでも最低限の反応が可能になり、蓄えた文法知識を活かす土台が生まれます。つまり英会話の起点はリスニングであり、形式主語のitといった文法学習と並行して鍛えるべきスキルなのです。

リスニング力向上にはシャドーイングが有効

リスニング力向上におすすめなのが「シャドーイング」です。

シャドーイングは、流れてくる音声を1~2語遅れて“影”のように真似するトレーニング。〈音を受け取る → 意味を推測する → 口で再現する〉を同時に行うため、聞く・理解する・話すの3技能が一気に鍛えられます。

特に形式主語のitは、冒頭にくるIt’sが文中で非常に弱くなるため、聞き落としがちです。シャドーイングで自分の口で再現できるまで繰り返すと、耳が弱形に敏感になり「聞こえない it」が浮き上がってきます

しっかりと聞き取れた状態で、その再現をすることで、実際に使えるレベルまで形式主語の知識が定着するもの。形式主語のitを含めた文法学習と合わせてシャドーイングを実施し、実践的な英語力を養いましょう。

まとめ|形式主語のitをマスターしビジネス英語を次のレベルへ

形式主語it は「文章を読みやすく整える」「情報の焦点を移す」「聞き取りの先読みを助ける」といった重要な役目があります。

ビジネスシーンでも非常に役立つ項目であり、形式主語のitを学んだら必ず耳と口で運用し、会議でもメールでも“自然に使える状態”へ押し上げましょう。

特にシャドーイングに特化したアプリ「シャドテン」なら、英会話の起点となるリスニング力向上はもちろん、聞き逃しやすい形式主語のitを含めてしっかりと再現できるようになり、効率的に実践的な英語力へと近づけることができます。

【シャドテンの特徴】

◆プロの添削で確実に上達
英語特有の音声変化を中心に、プロが毎日添削します。良かった点と改善点を的確にフィードバックしてくれるので、効果的に発音やリズムを修正でき、効率的にリスニング力を向上できます。

◆豊富な教材と便利な機能
4つのアクセントに対応し、1000以上の教材を収録。AB再生やスピード調整、スクリプト表示切り替えなど、便利な機能も充実しています。

英語文法の学習とシャドテンを並行して実施することで、英会話に必要な文法力やリスニング力を効率よく向上させることができ、ビジネスシーンでも自信を持って英語を話せるようになります!

ぜひシャドテンを英語学習に取り入れてみてください。

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Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(PGU)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっている。
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この記事を書いた人

シャドテンラボ編集部です。
英語を聞き取れるようになりたい全ての人に、最適な英語学習法をお伝えするために日々記事を更新しています。

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