ビジネスでも日常生活でも、頻繁に登場するのが「計画」という言葉です。
「来月の計画を共有します」「会議の議題を整理します」「戦略を立て直しましょう」など、英語で正確に伝えたい場面は多いですよね。
しかし英語では plan・schedule・strategy・agenda・roadmap など似た表現が複数あり、どれを使えばよいのか迷ってしまう方も少なくありません。
この記事を読めば、
- 計画を表す主要英語表現の違いと使い分け
- ビジネスシーン別自然な「計画」を表す英語フレーズ
- プロジェクト・予算・マーケ・旅程など用途別の実践例
- 計画の表現を聞き取り実務で使いこなすための学習法
などが理解できますよ。
英語で「計画を立てる」「予定を調整する」「戦略を考える」を自信を持って伝え、会議や業務をスムーズに進めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
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「計画」を英語で言う基本語彙:plan・schedule・strategy・agenda の違い
同じ「計画」でも、日々の予定を管理したいのか、部門全体の戦略を立てたいのかで使う英語は変わります。
まずは計画を表す英語の基本語彙のニュアンスと使いどころを、初心者でもすぐに使える短い例文付きで紹介します。
plan:達成したい目的のために作る「計画・方針」
plan は最も汎用性が高く、「何を達成するために、どのように行動するか」を表します。働き方改革の施策からプロジェクト計画まで、目的があるなら plan が基本です。
- I’d like to share our plan for next month.
(来月の計画を共有したいです。)- We need a plan to reduce overtime.
(残業を減らすための計画が必要です。)
【ポイント】
- 目的がはっきりしている
- 実現に向けて複数のステップが存在する
- “idea” のような未成熟ではなく、実行前提
schedule:日程・時間軸に基づいた「予定」
schedule は「時間に紐づく計画」です。日程、開始時刻、締切などカレンダーに落ちる内容で使います。
- What’s your schedule this week?
(今週のご予定はいかがですか?)- We’re behind schedule.
(予定より遅れています。)
【ポイント】
- 仕事や会議の「日時」
- スケジュール調整・延期の文脈
- 「必ず1次元:時間」
planと混同しやすいですが、scheduleは何時何日に何をするかに集中しています。
strategy:成果を出すための「戦略的な計画」
strategy は目的達成のための長期的・体系的計画です。「方向性」「市場アプローチ」「組織方針」など、実務レベルで深い思考が前提となります。
- We need to revise our marketing strategy.
(マーケティング戦略を見直す必要があります。)- Our strategy focuses on customer retention.
(当社の戦略は顧客維持に重点を置いています。)
【ポイント】
planとstrategyの違いは以下の通りです。
- plan:タスクレベル〜中期の行動計画
- strategy:戦略レベルの意思決定
agenda:会議や打ち合わせの「議題・進行計画」
agenda は会議で「何について話すか」「どの順番で進めるか」を表します。
会議の冒頭で共有すると、その会議に参加する全員の思考軸が揃うため非常に重要です。
- Let me share the agenda for today.
(本日の議題を共有させてください。)- Please add item 3 to the agenda.
(議題に3番目の項目を追加してください。)
【ポイント】
日本語の「アジェンダ」は抽象的に使われがちですが、英語では基本的に会議前提です。
roadmap:長期的な目標達成に向けた「ロードマップ」
roadmap は、ゴールまでの道筋とステップを時間軸で示す計画です。IT開発、製品開発、社内制度導入、採用戦略などで使われます。
- Here’s our product roadmap for the year.
(今年の製品ロードマップです。)- The roadmap consists of three phases.
(ロードマップは3つのフェーズで構成されています。)
【ポイント】
- 長期的
- 優先順位や段階が明確
- “We may adjust the roadmap.” のように柔軟性が前提
シーン別|計画に関する英語表現と自然な例文
実際のビジネス現場では、「単語の意味を知っている」だけでは足りません。
会議・メール・日常会話など使うシーンに応じた丁寧な表現を覚えることで、相手に誤解なく伝わる英語になります。シーン別の計画に関する英語表現と自然な例文を見ていきましょう。
「計画する」「計画を立てる」を英語で言う
【基本表現】
- make a plan(計画を作る)
- plan to do(〜する計画)
- set up a plan(体制や仕組みとしての計画)
- outline a plan(概要を示す)
- prepare a plan(資料・提案としての計画)
例:
- We’re planning to introduce a new product next quarter.
(来期に新製品を導入する計画です。)- Let me outline the plan first.
(まず計画の概要を説明します。)
なおよく起こる単語の選択ミスとしては以下のようなものがあります。
✕: I will make the schedule to improve sales.
→ scheduleは売上アップの「戦略」には不適。
○: I will make a plan to improve sales.
(売上を改善するための計画を作ります。)
“目的→方法→行動” の順に合う単語を選ぶことが重要です。
プロジェクト計画を英語で説明する
プロジェクト管理では、話す内容の細かさによって使う英語が変わります。
全体像を示す言い方もあれば、具体的な作業内容を指す言い方もあります。
【基本表現】
- project plan:プロジェクト全体の計画
- project timeline:時間軸
- scope:対象範囲
- kick-off:開始ミーティング
- milestones:節目
- deliverables:成果物
例:
- We have set three milestones for this quarter.
(今期は3つのマイルストーンを設定しました。)- We will finalize the scope during the kick-off meeting.
(キックオフ会議でスコープを確定します。)
丁寧な言い方であっても、曖昧な表現は避けるのがビジネス英語の基本です。
「なんとか頑張ります」「内容は調整します」ではなく、固有名詞+数字+期限を組み合わせた英語が信頼されます。
会議の議題・アジェンダを英語で示す
会議で議論が迷子になる最大の原因は「何から・どの順番で話すのか」が共有されないことです。
日本語では「今日話したいことはですね…」と口頭で始めがちですが、英語圏では議題(agenda)を最初に明確化するのが基本となります。
【基本表現】
- agenda(議題・進行計画)
- agenda items(議題の項目)
- meeting objectives(会議の目的)
- prioritize topics(優先順位を決める)
例:
- Let me share the agenda for today.
(本日の議題を共有させてください。)- Could we prioritize item 2, as it is urgent?
(急ぎなので、議題2を優先できないでしょうか?)
スケジュール調整・予定変更の英語
仕事では、想定通りに計画が進むことのほうが少ないものです。
ただし予定を変える際、英語では「謝意」「相手への配慮」を示す丁寧な表現が重要です。直接的な命令は避け、相手が調整しやすい余地を残す言い回しを心がけましょう。
【基本表現】
- Could we reschedule to…?
(〜に予定を変更してもよろしいでしょうか?) - Would you mind pushing it back to…?
(〜に後ろ倒しにしてもよろしいでしょうか?) - Could we move the meeting forward?
(会議を前倒しにできますか?)
例:
- Do you mind if we reschedule to next week?
(来週へ予定を変更してもよろしいでしょうか?)- Could we push back the meeting by 30 minutes?
(会議を30分後ろにずらせないでしょうか?)
丁寧さの鍵は “Could / Would / Do you mind”です。
直接 “We need to change.” というと不躾に聞こえることが多いため注意しましょう。
計画への同意・承認を求める表現
プロジェクト計画は、共有よりも承認プロセスが難しいことが多いです。
上司や顧客に納得してもらうには、曖昧な聞き方ではなく相手がYES / NOを選びやすい質問を使いましょう。
【基本表現】
- approve(承認する)
- sign off(正式承認)
- agree on(〜に合意する)
- align with(方向性を揃える)
例:
- I’d like your approval on the plan.
(この計画について承認をいただきたいです。)- Could you sign off on the proposal by Friday?
(金曜までにご承認いただけますか?)
英語では、承認期限をセットするのが自然です。ただし強制感を与えないよう “Could you…?” を優先しましょう。
計画がうまくいかなかった時の表現
計画がうまくいかなかったとき、責任回避ではなく事実ベースで伝えることが大切です。
英語の会議では感情よりも、「次のステップ」をセットにして報告するのが好まれます。
【基本表現】
- It didn’t go as planned.
(計画通りにいかなかった) - We’re off track.
(進行が想定から外れている) - We fell behind.
(遅れが出ている)
例:We need to revise the plan due to budget issues.
(予算の問題により、計画を見直す必要があります。)
失敗報告 = 実行の意志を示す機会です。理由を述べ、代替案・改善案とセットで発言しましょう。
ビジネスで頻出する計画の英語表現
計画表現は、部署・役割によって使う単語が大きく変わります。
この章では会議資料・報告メールで実際に使われる自然な英語に絞って紹介します。
予算・資金計画(finance / budget planning)
プロジェクトでも部門でも、予算計画は必ず英語で触れるテーマです。
数字を曖昧にせず、具体的な金額・期間・対象をセットで伝えるのがポイントです。
【基本表現】
- budget plan(予算計画)
- annual budget(年間予算)
- estimate / cost estimate(見積もり)
- exceed(超過する)
例:
- We need an annual budget plan.
(年間予算計画が必要です。)- The cost exceeds the initial estimate.
(コストが初期見積もりを超えています。)
budget plan はプロジェクト単位・部署単位のどちらにも使える便利な表現です。
英語では数字をぼかさず、具体的な金額や数値を添えることが信頼につながります。
マーケティング計画(marketing plan)
マーケティングの英語は、施策のリストなのか、戦略の枠組みなのかで表現が変わります。
同じ「計画」でも粒度(=どれくらい詳しいか)が異なる点に注意しましょう。
【基本表現】
- marketing plan(施策計画)
- go-to-market strategy(市場導入戦略)
- brand awareness(ブランド認知)
例:
- Our go-to-market strategy includes digital campaigns.
(当社の市場導入戦略にはデジタル施策が含まれます。)- We plan to increase brand awareness.
(ブランド認知を高める計画です。)
marketing planは施策や活動のことであり、go-to-market strategyは市場投入の全体方針(戦略)です。
同じ「計画」でも、対象範囲と深さが違います。
進捗報告(progress report / status update)
進捗報告は、簡潔に事実を伝えるのが最優先です。
曖昧な主観表現より、成果・割合・状態を明確に示す言い回しが好まれます。
【基本表現】
- on track(計画通り)
- behind schedule(遅れている)
- progress(進捗)
- complete(完了)
例:
- We are on track.
(計画通りです。)- Our progress is 70% complete.
(進捗は70%です。)
“on track” はネイティブが非常によく使う表現です。“fine”“okay”のような曖昧な表現より、客観的に伝わるため信頼されます。
期限・締切(deadline / due date / timeline)
締切に関する英語は、対象と厳格さで単語が変わります。
曖昧な「頃」ではなく、日時を指定することが重要です。
【基本表現】
- deadline(厳格な締切)
- due date(提出期限)
- timeline(計画全体の時間軸)
例:
- The deadline is fixed.
(期限は確定しています。)- Could you extend the due date?
(期限を延ばしていただけますか?)
締切は相手への影響が大きいため、理由・背景とセットで提示するのがビジネス英語のマナーです。
また英語圏では「締切前の進捗共有」が前提とされ、黙って期限直前まで待つのは悪手と捉えられます。
日常でも使える計画関連の英語
「計画」の英語は仕事だけでなく日常生活でも役立ちます。
旅行、学習、家族イベントなど軽いトーンで使える表現を覚えることで、海外滞在でも困りません。
旅行計画(travel plan / itinerary)
旅行計画に関する英語は、どの程度細かく共有するかで使う単語が変わります。
友人との会話なら plan で十分ですが、ホテル予約や移動日程を含む正式な旅程は itinerary を使います。
【基本表現】
- travel plan(旅行計画)
- itinerary(旅程・日程表)
- book / reserve(予約する)
- accommodation(宿泊)
例:
- I’m planning a trip to Kyoto.
(京都旅行を計画しています。)- What’s your itinerary?
(旅程はどうなっていますか?)
itinerary は予約・移動・宿泊など具体的な情報を含む旅程を指します。一方で、軽い会話では plan を使うほうが自然で伝わりやすいです。
学習計画(study plan / learning schedule)
学習計画は「内容」と「時間」のどちらに重きを置くかで単語が変わります。
何を学ぶかを整理するなら study plan、時間割や日々のペースを示すなら learning schedule が適切です。
【基本表現】
- study plan(学習計画・学習方針)
- learning schedule(学習スケジュール)
- adjust(調整する)
- follow((計画に)従う)
例:
- I’m following a daily study plan.
(日々の学習計画に沿って勉強しています。)- I need to adjust my learning schedule.
(学習スケジュールを調整したいです。)
study plan は「何を・どれくらい・どの順に学ぶか」を整理する概念的な計画で、learning schedule は「曜日・時間帯・頻度」など実際の時間管理に近い表現です。
目標達成・ロードマップの表現
目標達成の英語では、道筋(roadmap)だけでなく、具体的な達成指標(milestone, target)がセットで語られることが多いです。
【基本表現】
- roadmap(ロードマップ)
- milestones(主要な節目・達成ポイント)
- target(目標値)
- achieve(達成する)
例:Our roadmap consists of three main phases.
(ロードマップは3つのフェーズで構成されています。)
roadmap は長期計画の全体像を示し、milestones はフェーズごとの到達点を指します。
単に努力を表現するのではなく、定量的な達成基準を設定するのが英語的な伝え方です。
計画に関する英語表現を使いこなすには
計画に関する英語表現は、単に暗記するだけでは使いこなすことはできません。
ビジネスシーンで実際に使えるようになるにはリスニング力が必須である理由と、リスニング力向上の方法を解説します。
「リスニング力」が必要な理由
「計画する」という英語表現は、単体で突然使われることはほとんどありません。
実際のビジネスでは、会議の内容や相手の発言を踏まえて、「それではこの方針で計画しましょう」「では次のステップとして計画を立てましょう」というように、前後の流れを受けて使われることが多いです。
つまり相手が何を言っているかを理解できなければ、そもそも “plan” や “set up a plan” といった計画に関する表現そのものが使えません。
さらに、計画の話題では以下のような情報が一度に提示されます。
- 期限(deadline / timeline)
- 役割分担(responsibility)
- 優先順位(priority)
- 進捗(status / progress)
これらを聞き取れなければ、どの計画を立てるべきか判断できず、適切に英語で提案したり合意を形成することもできません。
またネイティブの発話は音が連結・短縮されるため、文字で知っているだけでは理解が追いつかないことも多いもの。
だからこそ、計画の英語を実務で使いこなすには、表現を覚えるだけでなく会議の内容を正しく聞き取るリスニング力が不可欠なのです。
リスニング力向上の近道|シャドーイング
前述の通り、計画に関する英語表現を使いこなすにはリスニング力が必要不可欠です。シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を向上させましょう。
【シャドーイングとは】
聞こえた音源の1~2語後を、影のように追いかけながら発話するトレーニングです。音読などと違いスクリプトを見ずにトレーニングするため、実際の会話に近い状況でリスニング力が鍛えられます。
【シャドーイングのメリット】
◆音声知覚の向上
音声知覚とは音を単語・フレーズとして捉える力のこと。計画の話題では、期限・段階・優先順位など複数の情報が一度に出てきます。
シャドーイングを続けることで音声知覚が向上し、音を聞いた瞬間に文字やフレーズがイメージできるようになり、timeline・milestone・revise the plan のような表現も格段にとらえやすくなります。
◆ リスニング全体の底上げ
音声知覚が強化されると、意味理解にも余裕が生まれます。音→単語・フレーズ→意味理解という一連の流れがスムーズになり、リスニング力が向上します。
◆ スピーキング力の向上
相手の発言をスムーズに聞き取れることで、考える→発話するプロセスにも余裕が生まれます。その結果文章構築に労力を割くことができ、スピーキングが行いやすくなります。
◆発音・リズム感の改善
ネイティブの発音や抑揚を真似する過程で、英語特有のリズムや発音に慣れることができます。結果として自分が発話するときも、相手に伝わりやすい英語で話せるようになります。
このようにシャドーイングにはたくさんのメリットがあります。
表現をただ知っているだけで終わらせず、実際の会議で使える力へと変えていくために、ぜひ継続して取り入れてみてください。

まとめ|計画の英語は使い分け+リスニングで武器になる
計画に関する英語は、選ぶ単語ひとつでニュアンスが変わります。plan / schedule / strategy / agenda / roadmap を正確に使い分けることで、あなたの伝える意図がクリアになるもの。
さらにビジネスシーンで学んだフレーズを実際に使いこなすには、リスニング力の強化が欠かせません。
そのためにはシャドーイングを継続的に行うことが有効です。
計画の英語を実践で使いこなすなら「シャドテン」

英語の計画に関する表現を“使えるレベル”に引き上げたい方におすすめなのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
最大の特徴は、英語のプロがあなたのシャドーイング音声を毎日添削してくれること。英語特有の音声変化(リエゾン・脱落・弱形)を中心に、改善点と良かった点を丁寧にフィードバックしてくれます。
教材は1000以上・4つのアクセントがあり、自身の英語学習の目的やレベルにぴったり合った教材でトレーニングができるのも魅力です。
さらにAB再生・速度調整・スクリプトON/OFFなど、シャドーイングに必要な機能が揃っているため、初心者からビジネス現場で英語を使う人まで幅広く対応できます。
もしあなたがビジネスシーンで聞き取れないことが多い、正しく聞き取れているか自信がないと感じるなら、シャドテンでリスニング力を鍛えるべき時です。
計画の英語を「読む知識」から「使える武器」に最短で変えたい方に、シャドテンは最適な学習手段になるでしょう。
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