「ストレスは体に悪い」と信じていませんか?実はその思い込みこそが、健康に悪影響を与えているかもしれません。今回ご紹介するTEDトーク「How to make stress your friend(ストレスと友だちになる方法)」では、健康心理学者ケリー・マクゴニガル氏が、ストレスとの新しい付き合い方を提案します。
英語学習者にとっても、興味深いテーマとともにリスニング教材として最適な内容です。
本記事では、プレゼン内容の要点から印象的な英語表現、効果的な学習法、そしてTED教材を使ったシャドーイングの実践方法まで、段階的に紹介するので、ぜひ日々の学習に役立ててください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
リスニング力を上げたいけどどうしたらいいかわからない・・という方へ。
当社のLINE公式アカウントで簡単なアンケートにお答えいただくと、無料で『リスニング力を飛躍的に上げる英語学習法』のWeb bookをプレゼント。




下のボタンからぜひ「友だち追加」をお願いいたします!

ケリー・マクゴニガルのTED「How to make stress your friend」とは?
ストレスは健康の敵——そう思い込んでいませんか?
このセクションでは、ケリー・マクゴニガル(Kelly McGonigal氏)がTEDで語る「ストレスとの前向きな付き合い方」について、プレゼンの背景と要点をわかりやすく解説します。
プレゼン概要と背景
「ストレスは体に悪い」——多くの人がそう信じています。しかし、このTEDトークで登壇したのは、その前提を大きく覆す心理学者、ケリー・マクゴニガル氏。彼女はスタンフォード大学で健康心理学を教えており、かつては「ストレスは万病の元」と考え、学生にもそのように伝えてきました。
ところが、ある大規模調査結果が彼女の価値観を大きく揺さぶります。それは、「ストレスそのもの」よりも、「ストレスを悪いものだと信じていること」が死亡リスクに影響していた、というもの。むしろ「ストレスを味方だと考える人たち」のほうが健康状態が良く、長生きする傾向にあったのです。
その驚きの結果を受け、彼女は自らの信念を問い直し、最新の研究をもとに“ストレスとの健全な付き合い方”を新たに提唱。プレゼンでは、科学的知見に基づいた具体的なエビデンスと、日常に取り入れやすい実践的な考え方が展開されています。
トークの要点まとめ
このプレゼンで伝えられるのは、「ストレス=悪」という一元的な見方から脱却し、視点を変えることで私たちの体・心・行動に良い変化をもたらせるという希望です。
以下にその主なポイントをまとめます。
① ストレスは「捉え方」がすべて
心拍数が上がる、息が荒くなる——そんな生理的反応は、危険信号ではなく「体がチャレンジに備えてくれているサイン」とも捉えられます。思考を変えるだけで、実際の身体反応やパフォーマンスに違いが現れるという実験も紹介されます。
② ストレス反応には“人とつながる力”がある
ストレス下で分泌される「オキシトシン」は、他者とのつながりを促すホルモン。思いやりを高め、支援を求める行動を後押しすることで、結果として心身の回復力が高まるのです。
③ 「やりがい」がストレスを意味あるものに変える
ストレスを感じる場面の多くは、「自分にとって大事なことに向き合っている証拠」でもあります。プレゼンでは、「困難から逃げる」よりも「意味を追いかける」ことの方が、健康にも幸福にもつながると語られます。
ケリー氏は、こうした知見を通じて、「ストレスのある人生こそが豊かな人生である」というメッセージを伝えています。この視点の転換は、英語学習においても役立つ示唆に満ちています。
TEDトーク内の印象的な英語フレーズ集
このセクションでは、「How to make stress your friend」の中から、心に残る英語フレーズやビジネスにも応用できる語彙をピックアップしました。意味だけでなく、学習・実践に活かせる視点でご紹介します。
心に響く表現と日本語訳
ケリー・マクゴニガル氏のトークには、ストレスへの見方を変えてくれる力強い言葉が数多く登場します。ここでは、その中でも特に印象的な3つのフレーズをピックアップしました。
“How you think about stress matters.”
(ストレスについてどう考えるかが重要です。)
ストレスそのものよりも「それをどう捉えるか」が、健康や行動を左右するというこのTEDトークの核となるメッセージです。短くても説得力のある一文で、日常会話でも引用しやすい表現です。
“Chasing meaning is better for your health than avoiding discomfort.”
(不快を避けるより、「意味」を追い求めるほうが健康に良いのです。)
「逃げるよりも進む」ことで人は前向きな力を得られる——そんなメッセージが詰まった名言です。chasingという動詞の力強さが印象的で、自己啓発系の話題やプレゼン資料にも応用しやすいでしょう。
“When you choose to view your stress response as helpful, you create the biology of courage.”
(ストレス反応を「役立つもの」と見なした瞬間、勇気の生物学が生まれるのです。)
この一文は、心理と生理のつながりを語る場面で登場します。”biology of courage(勇気の生物学)” という詩的なフレーズがユニークで、記憶に残りやすい表現です。
上記のフレーズを使用できそうな場面を想像しながら音読を繰り返すと、また1つ自分の中の語彙として溜まります。
ビジネスでも使える語彙・表現
このトークには、ストレスの捉え方や回復力に関する語彙が多く含まれています。日常生活はもちろん、変化の多いビジネス環境でも活用できる表現が豊富です。
ここでは、実用性の高い単語・語句を例文とともにご紹介します。
英語表現 | 日本語訳 | 英文例 |
---|---|---|
freak me out | 怖がらせる、混乱させる | The sudden market crash really freaked me out. (市場の急落には本当に混乱させられました。) |
intervention | 介入、対策 | The manager’s timely intervention prevented a major conflict. (マネージャーの適切な介入により大きな衝突を防げました。) |
bottling it up | 感情を抑え込む | He kept bottling it up until it affected his performance. (彼は感情を抑え込み続けた結果、業務に支障が出ました。) |
stress-induced damage | ストレスによる悪影響 | Chronic stress can lead to stress-induced damage in both health and productivity. (慢性的なストレスは健康と生産性の両方に悪影響を及ぼす可能性があります。) |
resilience | 回復力、適応力 | Emotional resilience is a key trait for successful leaders. (感情的な回復力は成功するリーダーに不可欠な資質です。) |
prematurely | 早すぎる時期に、時期尚早に | The project was shut down prematurely due to budget cuts. (予算削減のため、プロジェクトは早期に打ち切られました。) |
どの語彙も、単なる学習用語にとどまらず、実務・マネジメント・プレゼンなど幅広い場面で応用できるのが特徴です。
TED talksで英語を勉強したい場合は?
TEDは英語学習の優良教材としても注目されています。このセクションでは、TED talksを使って効率よく英語力を高めるための視聴ステップや、効果的な学習法を解説します。
動画を使用した3ステップ学習
TEDトークは18分以内で1テーマに集中しているため、英語学習者にとって非常に扱いやすい素材です。「How to make stress your friend」もそのひとつ。
効果的な学習には、以下の3ステップでの活用がおすすめです。
- 視聴(まずは字幕なしで)
1回目は、字幕なし・スクリプトなしで視聴して全体の内容とスピーカーの雰囲気をつかみます。 - 理解(スクリプト+日本語訳で確認)
次にスクリプトを参照しながら内容を細かく確認。気になった語彙や表現にマーカーをつけると効果的です。 - 定着(音読や書き取り、要約で)
聞き取った内容を自分の言葉で要約したり、重要フレーズを使って短文を作成することで、実践力が身につきます。
TEDはスクリプトが公式サイトに掲載されているため、リスニングとリーディングの両軸から英語を強化できる点が最大の魅力です。
シャドーイングでリスニング力を強化
プレゼンのような「自然で抑揚のある英語」を習得したいなら、やはりシャドーイングが最も効果的です。シャドーイングとは、音声のすぐ後を追うように、そっくり真似して英語を発話するトレーニング法。特にTEDトークのようなナチュラルな英語は、教材として以下の点で優れています。
- 抑揚・リズム・感情の乗った自然な英語が学べる
- 論理的な構成で、スピーキングの参考にもなる
- 長文でも「意味のまとまり」で切って聞く練習ができる
なぜシャドーイングがリスニング向上に有効かはこちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひあわせてご覧ください。

TEDトークでのシャドーイング実践方法
実際にTEDトークの動画を使ったシャドーイングを行う際は、以下のようなステップを踏むと効果的です。
- シャドーイングをする範囲(30秒~1分程度)を決める
- 音声のみを聞き大まかな内容を把握する
- スクリプトを見ながら音声を聞き発音や全体の意味を理解する
- 5回を目安にオーバーラッピング(スクリプトを見ながら音声と同時に発話)を行う
- シャドーイング(スクリプトを見ずにお手本音声の1~2語後を追うように発話)を行う(20回以上)
- 録音した自分の音声を聞き振り返りを行う
このような方法でTEDを反復的に使えば、「TEDを楽しむ」から「TEDで鍛える」へと、学習の質が格段に上がります。
まとめ
ケリー・マクゴニガル氏のTEDトーク「How to make stress your friend」は、ストレスというネガティブに捉えられがちなテーマに、新たな光を当ててくれるプレゼンです。
私たちは日々、仕事や人間関係の中でプレッシャーにさらされながら生きています。そんな中で「ストレスは悪」と思い込むよりも、「これは自分が頑張っている証拠」「成長のチャンス」と捉え直すことで、心と体がより前向きに反応する。そんな思考の転換は、メンタルヘルスだけでなく、ビジネスにおけるレジリエンスや人間関係構築にも直結する重要な視点です。
また、このTEDトークは、英語学習という観点でも非常に優れた教材です。
- 論理展開が明快で聞き取りやすい
- リスニング・リーディング・発話すべての練習に応用可能
- 感情と知性が交差する英語プレゼンに触れられる
このように、“知的刺激”と“英語力の実践的向上”の両方を叶えてくれるのがTEDトークの大きな魅力です。
TEDシャドーイングを習慣にするなら「シャドテン」
TEDを使ってシャドーイングを始めたい方におすすめなのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
シャドテンでは、今回紹介した「How to make stress your friend」を含む複数のTED教材を提供。実際のスピーチを元に、毎日プロ講師によるフィードバックを受けることができます。
シャドテンが選ばれる理由:
- ① プロが毎日添削
英語特有の音声変化(リエゾン、リダクションなど)を指摘・修正してくれるため、聞き取る力がぐんぐん伸びる。 - ② TEDを含む1000以上の教材
自分の興味やレベルに合わせて教材が選べ、学びに飽きがこない。 - ③ 学習継続を支える仕組み
AB再生やスクリプト切り替え、録音機能などシャドーイングに最適化された設計で、毎日の学習が習慣化しやすい。
ストレスを「敵」ではなく「味方」として受け入れるように、英語学習も「苦しい」から「楽しい」「やりがいのあるもの」へと変えていきましょう。
英語学習の質を一段引き上げたい方は、ぜひシャドテンの無料体験を試してみてください。
また、当社公式LINEの「友だち追加」をしてアンケートにお答えいただくと「リスニング力向上に役立つWeb book」が受け取れます。 リスニングに役立つ情報もLINEで配信していますので、ぜひこの機会にご登録ください。

シャドテンオリジナルWeb book『究極のリスニング学習法』をプレゼント!!
全5問のアンケートに答えるだけで無料でGETできるので、ぜひ友だち追加してみてくださいね。
- 最新のリスニングTips
- リスニング診断
- 限定セミナー情報
など、リスニング力を上げたいあなたにピッタリなお役立ち情報を配信中です。