- 単語や文法は合っているはずなのに、なぜか通じない
- 相手の英語は聞き取れるのに、自分が話すと聞き返される
──そんな経験はありませんか?
原因の多くは “発音の間違い”と“イントネーションや音の流れのズレ”にあります。発音とイントネーションはリスニングとスピーキングの要とも言えるもの。
どちらか一方が欠けても、ネイティブには不自然に聞こえ、あなた自身も聞き取りに苦労します。
この記事を読めば
- 発音とイントネーションの違い
- 正しい発音・イントネーションを身につける方法
- 日本人が間違いやすいイントネーション
- 発音・イントネーション改善に効果的な学習方法
などがわかりますよ。
伝わりやすい英語が話せるようになりたい方は、ぜひご一読ください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
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発音とイントネーションの違いとは?
「日本人の発音は悪い」と考える英語学習者は多いもの。実際、発音にコンプレックスを感じている人も少なくないでしょう。
ですが、そもそも「発音が悪い」とは、具体的には発話のどのような問題点を指すのでしょうか。まずは発音とは何か、イントネーションの違いを含めて解説します。
両者を切り分け、学ぶ順序と重点を明確にしましょう。
発音=個々の音 / イントネーション=音の高低・リズム
発音 (pronunciation) は母音・子音そのものの出し分け、舌の位置、声帯の振動といった“点”の技能。一方のイントネーション (intonation) は、文全体のピッチの上げ下げ、ストレス(強勢)の配置、リズムといった“線”の技能を言います。
例えるなら、発音が楽器の音色、イントネーションがメロディです。音色が正確でも、メロディが崩れれば曲にはなりません。
発音とイントネーションは互いに補完関係にあります。
例えば正しい母音を出せても、適切な高低差やリズムがなければ「何を強調しているのか」「どういう感情なのか」が伝わりにくくなります。逆に抑揚だけ真似しても、音が不鮮明では意味を取り違える危険があります。
両者をバランスよく磨くことで、英語の「意味の設計図」がクリアになり、ビジネスの現場でも一発で意図を届けられるスピーカーになれるのです。
ストレス(強勢)の位置が意味を変える代表例
イントネーションは単に聞き取りやすさに関わるだけのものではなく、文章の意味自体に影響を及ぼすこともあります。
例えば早口言葉のようなこの文章。
We can present the present at the present.
「私たちは現在(at the present)、その贈り物(the present)をお渡しする(present)ことができます。」という意味ですが、動詞 prəˈzent と名詞 ˈprezənt はストレス位置が異なります。
また英語ではしばしばストレス移動だけで文意を対比させることもあります。
例えば
She didn’t steal the money
という文章。
Sheにストレスを置けば「それは彼女ではなく別の誰かだ」を強調しますし、 didn’tにストレスを置けば「彼女が金を盗んだのか疑わしい」という意味合いに変わります。
ストレスの位置を自在に操ることで、自分の意図をより正確にニュアンス込みで伝えられるようになるのです。
発音とイントネーションの重要性
ビジネス現場では聞き返しが増えるほど時間と信頼を失います。発音だけ正しても単調に聞こえ、イントネーションだけ磨いても音が崩れては意味が伝わりません。両者を並行して習得することで、初めて「伝わる・聞き取れる」英語になります。
さらに、発音とイントネーションの両方がそろうと、相手に「この人は話す内容だけでなく話し方にも注意を払っている」と好印象を与えられます。
逆にどちらかが不十分だと、「何となく不自然」「聞き取りづらい」と感じさせ、コミュニケーションの質が落ちるリスクがあります。両輪で磨くことが成功のカギです。
正しい発音を身につける4ステップ
日本人は「r」と「l」が区別できないとはよく言われる話ですが、やみくもに「r」と「l」の音を聞いても、日本語の「ラ行」の音に引っ張られて、結局聞き取ったり話したりすることができません。
正しい発音を身につけるには、体系的に音を分析し理解するのが一番の近道です。
まずは正しい発音を身につける4ステップを見ていきましょう。
① IPA(国際音声記号)で母音・子音の基礎を固める
IPA は“発音の地図”とも呼べる体系で、日本語にない *θ, ð, æ* なども一目で舌の位置や口の開き具合が分かります。まずは英語の音を記号とともに一覧で確認し、鏡を見ながら口の形や舌の先端、舌の奥の位置を丁寧に再現してみましょう。
記号を見ただけで頭の中で音が再生できるレベルを目指すと、初見の単語でも正しい発音がイメージしやすくなります。
② 口・舌・声帯のポジションを動画で確認する
文字だけの説明ではイメージがぼやけがち。
ネイティブスピーカーがスローモーションで発音する口内の動きを撮影した動画を活用し、舌先・舌の奥・唇の丸め方や声帯の振動を視覚でインプットしましょう。
特に 「r」 や 「l」 の微妙な舌の巻き方は、動画で正確な動きを見ると再現精度が格段に上がります。実際に自分の口の動きを録画して比べるのも効果的です。
③ ミニマルペア練習で自他の聞き分けを強化
「ship–sheep」「light–right」といった1音だけ異なるペアを厳選し、毎日20セットを録音→セルフチェック→AI 添削の流れで練習しましょう。
“聞き分けられる音は発音できる”という逆転の発想で、リスニングとスピーキングを同時に鍛えます。
間違えやすいペアの誤答理由が可視化されると、どの音を要重点化すべきか明確になり、短期間での上達が可能です。
④ AIフィードバックで弱点を数値化
発音診断アプリなどを使うと、母音の長さ、子音の有声音・無声音の切り替え、声の揺れ具合などがスコア化されます。可視化されたデータをもとに「改善前→改善後」のグラフを約10日ごとに更新し、目に見える形で進捗を確認しましょう。
数値目標を設定するとモチベーションが維持しやすく、弱点克服に向けて効率的に取り組めます。
自然なイントネーションを手に入れる5ステップ
「日本人の英語が伝わらないのは発音のせい」とはよく聞く話ですが、発音と同じくらいイントネーションも「伝わりやすい英語」の大切な要素です。
発音ではなく、イントネーションのせいで伝わりづらい英語になっているケースも珍しくありません。
自然なイントネーションを手に入れるための5ステップを見ていきましょう。
① 英語の基本リズム:強弱・高低・長短を意識する
英語はストレスタイミング言語なので、「強く読む単語(ストレス語)同士が等間隔に並ぶように話す」と覚えるとわかりやすいです。
例えば
I will finish it today.
という文章。
この文では「I」「finish」「today」の3つがストレス語です。これらを「トントントン」と同じリズム間隔で配置するために、間の “will” や “it” は素早く、できるだけ短く発音します。するとネイティブのような自然な抑揚がつくようになります。
さらに、メトロノームやリズムアプリを使い、強勢語だけをクリック音に合わせて発声すると、自然なタイミング感が身に付きます。
慣れてきたら徐々に速度を上げ、ビジネス会議のスピードにも対応できるようトレーニングしましょう。
② ピッチ変化を可視化して耳と目を同期させる
波形&ピッチ分析ソフト(Praat など)を用い、自分の発話とネイティブ音声のピッチカーブを重ねると、語頭の立ち上がりや語尾の下降が一目瞭然。聴覚だけに頼らず、視覚フィードバックで精度が倍増します。
特に疑問文や強調したい箇所のカーブがどう違うかを比較すると、その違いが直感的に理解できます。
定点撮影のように、毎回同じフレーズを分析する習慣をつけると、変化が数字として記録され、上達を実感しやすくなるでしょう。
③ ストレス移動で意味が変わる例文ドリル
“I didn’t say he stole the money.”
という文章。強く読む(ストレスを置く)単語を変えるだけで、次のように意味がガラリと変わります。
※太字の部分がストレスを置く部分です。
1)I didn’t say he stole the money.
→「(他の人は言ったかもしれないけど)私が言ったわけではない」
2)I didn’t say he stole the money.
→「私は“そう言った”のではなく、別の言い方をした」
3)I didn’t say he stole the money.
→「(口に出して)言ったわけではない」(筆記など別の手段かも)
4)I didn’t say he stole the money.
→「“彼”(別の誰かではなく彼)が盗んだと言ったわけではない」
5)I didn’t say he stole the money.
→「“盗んだ”と言ったわけではない」(借りたと言ったかも)
6)I didn’t say he stole the money.
→「“金”だとは言っていない」(違う物を指していた可能性)
7)I didn’t say he stole the money.
→「私は“彼が金を盗んだ”とは一度も言わなかった」
このようにセリフの中の一語を強調するだけで、聞き手の受け取り方が大きく変わるのがわかりますね。ぜひ1日3文、強調する場所をずらしながら声に出し、どんなニュアンスが生まれるか体で覚えてみてください。
ドリルを行う際には、自分の声を録音し、再生しながらイントネーションの強弱を客観的にチェックしましょう。
さらに同僚や学習パートナーに聞いてもらい、どのストレス移動が一番クリアに意図を伝えられたかフィードバックをもらうのも有効です。
④ 音読→シャドーイング→リピーティングの順で自動化
まず台本を見て音読し、次にシャドーイングを実施します。最後にスクリプトなしでリピーティングをしてみましょう。
この3段階を1セットとして何回か回すと、ピッチ変化が口と脳に定着します。このとき音読フェーズでは「なぜその部分を強調するのか」を声に出して意識すると、シャドーイング時に自然に抑揚がつきます。
リピーティングでは録音を聞き返し、自分のイントネーションとネイティブの差をメモして次回に反映しましょう。
⑤ 実際のビジネス会話でフィードバックをもらう
会議後に “Was my tone clear?” と同僚に聞き、具体例を挙げてもらいます。実戦の評価は机上練習の何倍もの気づきを与えてくれます。
またオンライン会議であれば録画機能を使い、自分の発言部分を後で確認すると効果的です。
フィードバックを受けたらすぐに同じフレーズを使って練習し、改善ポイントをリアルタイムで修正できるようにしましょう。
日本人が陥りがちなイントネーションの落とし穴5つ
「日本語訛りの英語だね」と言われる原因は、文法でも語彙でもなくイントネーションであるケースも多いもの。
代表的な5つの癖を理解し、意識的に修正しましょう。
①語尾が常に下がる“平板化”
日本語の文末下降をそのまま英語に当てはめると、疑問文まで低く終わり “命令口調” に聞こえる恐れがあります。特にビジネスメールの読み上げや会議冒頭の挨拶で語尾が平板だと、相手に威圧感や冷たさを与えかねません。
自然な英語では、文末を少し持ち上げることで「質問」「依頼」「提案」などの意図が明確に伝わります。
②質問文でも語尾が上がらない
Yes/No疑問文は語尾上昇が基本であり、ピッチ上げ幅は約3~5セミトーンが目安と言われています。3~5セミトーンとは、「ほんの少しだけ、でも確実に声の高さを上げる」ことがわかる程度。具体的には、自分の声を想像して「今より1~2段階だけ上げる」ことを意識すると、ネイティブの話し方に近くなります。
例えば“Are you coming?” の “coming” を普通より少しだけ高めに発声するだけで、疑問文らしいトーンになります。語尾が上がらないと単なる平叙文と誤解されるため、相手の反応が得られにくくなります。
練習時には、語尾だけに意識を集中し、「…………?」のリズムを体で覚えると効果的です。
複合名詞でメインストレスを誤る
例えばmarketing strategyという言葉を、marketingにもstrategyにもストレスを置いて読むと少し幼稚に感じられることも。
「前部形容語は弱め、後部名詞を強める」をルールを基本として、話すときにもそれを徹底しましょう。また複合名詞は「修飾部+被修飾部」がひとまとまりの単語として扱われるため、聞き手は最後の語に重きを置いて聞きます。
このストレス配置を守らないと、重要情報が埋もれてしまい、ビジネスの要点が伝わりづらくなります。
数字・日付・固有名詞の強調ミス
数字と固有名詞は情報の核。数字と固有名詞を話す際は、声を少し高め(1.5倍ほど高いイメージ)にし、子音をはっきり出すことを意識し、聞き手が拾いやすい“山”を作りましょう。
例えば会議の開始時間やプロジェクト名をただ読み上げるだけでは、聞き手の注意が散漫になります。
アクセントをつけるだけで「ここが重要です」というサインを送り、認識のズレを防げます。
感情を込めず単調になりがち
日本人は感情による抑揚が控えめなことが多いです。日本にいるときと同じトーンで喜びや謝罪を表現すると、誤解を招くこともあります。
表情とジェスチャーを連動させ、感情カーブを声に乗せましょう。英語のミーティングでは声の高低をつけ、「賛同」「異議」「驚き」を積極的に伝えることを意識してください。
意図しない平坦さは無関心に聞こえるため、聞き手の共感や信頼を得るためにも感情の起伏の表現は大切です。
発音・イントネーショントレーニングにはシャドーイング
発音やイントネーションの大切さはわかったけれど、何から始めれば良いかわからない…。
そんな人におすすめなのが、発音やイントネーションを意識しながら音と単語のつながりを学ぶことができる「シャドーイング」です。
シャドーイングとは何か、シャドーイングが発音・イントネーションにもたらす効果について解説します。
シャドーイングとは
シャドーイングは、流れる英語音声の1~2語後を、影のように追いかけながら発話する学習法です。スクリプトを見ずに、音を聞きながら即座に音を再現するため、リピートやオーバーラッピングよりも高い負荷がかかります。その分英語のアクセントやリズム、音声変化のパターンを身体に染み込ませやすく、リスニング力が格段に向上します。
また音源の完全再現を目指す中で、英語の発音やイントネーションに慣れることができ、スピーキング力も同時に鍛えられるのもメリットです。難易度は高めですが、毎日継続すれば最短で「聞こえる」「話せる」英語力を手に入れられる効果的なメソッドと言えるでしょう。
シャドーイングが発音・イントネーションにもたらす効果
シャドーイングは、流れる音声を一瞬で再現することで、発音とイントネーションを同時に身体に叩き込みます。
特に以下の3点で大きな効果が得られます。
①発音の正確さが上がる
ネイティブの口の動きを模倣するため、母音の長短や子音のクリアさが自然と身につきます。
②イントネーションが定着する
ピッチ変化やストレス配置を体で覚えるので、感情や疑問を込めた抑揚がブレずに再現できるようになります。
③リズム感が強化される
単語間の間隔を一定に保つ練習を繰り返すことで、英語特有のリズムが自動化されます。
このようにシャドーイングは「聞く」「理解する」「話す」を一連の動作として高速循環させるため、発音精度とイントネーションの両方を効率よく伸ばせる最強メソッドです。
シャドーイングで発音とイントネーションを鍛え「伝わる英語力」を身につける
発音やイントネーションは、伝わりやすい英語の基礎ともいえるものです。
いくら文法が正しくても難しい語彙を使っても、発音が間違っていたりイントネーションが平坦すぎたりすると、言いたいことが正しく伝わらなくなってしまいます。
発音とイントネーションを鍛えるのにおすすめなのが、前述したシャドーイングです。
シャドーイングに特化したアプリ「シャドテン」には以下のような特徴があり、独学よりさらに効率的に発音やイントネーションを向上させることができます。
【シャドテンの特徴】
◆プロの添削で確実に上達
英語特有の音声変化を中心に、プロが毎日添削。発音やイントネーションなど、自分では気づかなかった改善点などを的確にフィードバックしてくれるので、効果的に発音・イントネーションを改善することができます。
◆豊富な教材と便利な機能
4つのアクセントに対応し、1000以上の教材を収録しています。発音やイントネーションは同じネイティブでも国によって違いはあるものですが、シャドテンなら様々な国の発音やアクセントでシャドーイングができ、世界中で話される英語に対応しやすくなります。
◆便利な機能
AB再生やスピード調整、スクリプト表示切り替えなど、便利な機能も充実しているため、ストレスなく学習を進めていけます。
現在シャドテンでは7日間の無料体験も実施しております。この機会にぜひ使いやすさを実感してみてください!
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