「IELTSスピーキングのパート3が苦手…」そんな悩みをお持ちではありませんか?
パート2で話したテーマを一歩拡張し、社会的・抽象的な視点で深掘りするため、苦手とする人が多いセクションでもあります。
この記事を読めば
- IELTSスピーキングパート3の試験形式と評価基準
- 高得点を取るための回答テンプレートと展開テクニック
- IELTSスピーキングパート3例題とバンド7+模範解答
- IELTSスピーキングパート3攻略のためのポイント
がわかります。
IELTSスピーキングパート3対策で悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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IELTSスピーキングパート3の概要
まずは試験形式や質問のタイプ、評価基準など概要を解説します。
IELTSスピーキングパート3特有の対話形式の特性を理解し、質問を正確に聞き取って論理的に意見を組み立てるコツを押さえ、自信をもって本番に臨みましょう。
試験形式と流れ
所要時間:4〜5分
質問数:5〜7問(すべてパート2で話したトピックを起点に展開)
質問タイプ:
- Opinion … 自分の意見を述べる質問(例: “Do you think urban life is better than rural life?”)
- Advantages/Disadvantages … 利点・欠点を比較する質問(例: “What are the advantages and disadvantages of online shopping?”)
- Prediction/Speculation … 将来の展望や推測を問う質問(例: “How do you think education will change in the next 20 years?”)
- Hypothetical… 仮定の状況で答える質問(例: “If governments banned cars in city centers, what would happen?”)
- Comparison… 過去と現在、国や世代間の比較を求める質問(例: “How has communication between people changed compared to 30 years ago?”)
パート3では、まず試験官がパート2でのあなたの話題(例: 「思い出に残る旅行」)を引き合いに出しつつ、より広い社会的・抽象的テーマへと質問を深めていきます。
準備時間はなく、質問を聞いたらすぐに回答を始める形式です。
序盤は意見を簡潔に述べ、中心部では理由や具体例を交えて肉付けし、最後に短くまとめる。こうした流れを意識して話すことで、自然な対話のリズムを保ちながら論理的に応答できます。
評価基準
IELTSスピーキングパート3の評価基準は以下の通りです。
評価項目 | 着眼点 |
---|---|
Fluency & Coherence | ためらいの少なさ/論理の一貫性 |
Lexical Resource | 幅広い語彙とインパクトのある表現 |
Grammatical Range & Accuracy | 多様な構文・正確な時制運用 |
Pronunciation | イントネーション・ストレスの自然さ |
パート3は 即興力 が評価に直結します。
意見形成が遅れると沈黙や単調な文の繰り返しにつながり、バンドを落とす原因になるため、以下のテンプレートで回答の「型」を身体に入れましょう。
IELTSスピーキングパート3で高得点を狙う回答テンプレートとテクニック
IELTSスピーキングパート3では、質問に対し「何を言うか」だけでなく「どう構成して話すか」が得点を左右します。高得点を狙うのに必要なのは、IELTSスピーキングパート3の回答の型の習得と、いくつかのテクニックです。
IELTSスピーキングパート3で高得点を狙う回答テンプレートとテクニックをご紹介します。
PREPで回答する
IELTSスピーキングパート3の回答の型としておすすめなのが「PREP」です。
ステップ | 役割 | ポイント(初心者向け解説) |
---|---|---|
Point | 結論提示 | まず「自分の意見はこうです」と端的に一文で示す。話の「地図」を最初に渡すイメージ。 |
Reason | 理由 | なぜその意見なのかを2〜3文で説明。because … を使って理由をつなげると◎。 |
Example | 具体例 | 数字、調査データ、体験談などで裏付け。「ただ…だ」と言うだけでなく、「なぜそれが分かるのか」を示す。 |
Point | 総括・つなぎ | 「だから結局こうなる」というまとめ、あるいは次の質問につなげる。聞き手に「ここで話が終わった」と分かる合図。 |
この順番には、聞き手にとって自然で分かりやすい流れを生み出す狙いがあります。
まず Point(P) で自分の結論や意見を端的に示すことで、聞き手を話の核心に引き込みます。続く Reason・Example(R・E) では、その結論を裏付ける理由や具体的事例を丁寧に補足し、主張に説得力を与えます。最後に Point(P) で全体の論点をまとめることで、“話しっぱなし”ではなく「ここで一区切り」という目印を提示し、論理を綺麗にまとめることができるのです。
テクニック:コネクター(つなぎ言葉)の使い分け
上記PREPをスムーズに表現するのに必要なのが、「コネクター(つなぎ言葉)」の習得です。
コネクターからはじめることで、その文章で「何をこれから伝えたいのか」がわかりやすくなり、論理的な印象を与えることができます。
用途 | 例1 | 例2 | わかりやすい使い方 |
---|---|---|---|
意見提示 | In my view | From my perspective | 「私の考えでは…」と冒頭で。 |
理由追加 | Furthermore | On top of that | 「さらに…」でEパートを繋ぐ。 |
対比 | Conversely | Nevertheless | 「一方で…」「しかし…」で深みを出す。 |
総括 | All things considered | To sum up | Lパート直前に。話の区切りを明示。 |
同じ単語やコネクターを連続で使うと単調に聞こえるため、例1と2の両方をおぼえておきましょう。
実践!IELTSスピーキングパート3例題&模範解答
上記PREPを利用した回答例を例題とともに見ていきましょう。
例題1
質問:What are the disadvantages of relying too much on social media for news?
(SNSにニュースを頼りすぎることの欠点は何ですか?)
回答例(Band 7+ 相当)
P (Point):
I think one major drawback is the spread of misinformation.
(大きな欠点は、誤情報が拡散しやすい点だと思います。)
R (Reason):
On many platforms, users can share articles without fact-checking, which means rumors can go viral before any verification occurs.
(多くのプラットフォームではユーザーが簡単に情報をシェアできるため、検証されないまま噂が拡散しやすいのです。)
E (Example):
For instance, in 2023 a false report about a pandemic vaccine circulated on Twitter and reached over 100,000 retweets within hours, causing public panic.
(例えば2023年、あるワクチンに関する虚偽情報がTwitter上で数時間で10万リツイートを超え、公衆の不安を煽りました。)
P (Point):
Therefore, while social media is convenient, it also poses serious risks to informed decision-making.
(したがって、SNSは便利ですが、正確な判断を妨げる深刻なリスクも伴うのです。)
このように、PREPの各パートを意識しながら文章を組み立てることで、論理的な回答が可能になります。
例題2
質問:How has technology changed the way students learn compared to the past?
(テクノロジーは学習方法をどう変えた?)
回答例(Band 7+ 相当)
P (Point):
In my opinion, technology has fundamentally transformed learning by making it more interactive and personalized.
(私の考えでは、テクノロジーは学習を根本的に変革し、よりインタラクティブでパーソナライズされたものにしています。)
R (Reason):
This immediacy of feedback was unthinkable twenty years ago, when we relied solely on printed textbooks and weekly quizzes.
(この即時のフィードバックは20年前には考えられなかったことで、その当時は印刷された教科書と週一回の小テストのみに頼っていました。)
E (Example):
For instance, AI-driven platforms like adaptive vocab apps analyze a student’s weak areas in real time and adjust the material accordingly.
(例えば、適応型語彙アプリのようなAI駆動プラットフォームは、学生の弱点をリアルタイムで分析し、それに応じて教材を調整します。)
P (Point):
Consequently, students today can progress at their own pace, which fosters intrinsic motivation.
(その結果、今日の学生は自分のペースで学習を進められ、内発的動機づけが促進されます。)
PREP法を使うことで、わかりやすく論理的な回答になっています。また以下のポイントをおさえることで、高得点につなげているのも注目しておきましょう。
高得点ポイント
- 専門語彙:AI‑driven, adaptive, intrinsic motivation
- 複雑構文:関係詞節 when we relied…/分詞構文 making it…
さらに実際に回答するときは、キーワードにストレスを置きイントネーションで対比を強調すると、発音の評価基準でも高得点が期待できます。
IELTSスピーキングパート3攻略|リスニング力がカギ
IELTSスピーキングパート3は、上記回答の型を理解したり、つなぎ言葉などつかえる表現を習得することで、かなり取り組みやすくなります。
一方IELTSスピーキングパート3では、スピーキング力以上にリスニング力が重要な要素であることは留意しておきたいもの。
IELTSスピーキングパート3でリスニング力が重要な理由と、リスニング力向上のコツをご紹介します。
IELTSスピーキングパート3でリスニング力が重要な理由
パート 3では試験官の質問意図を瞬時に捉え、論点を外さず応答することが前提です。問いを聞き取れなければ、PREPなどの回答型や高度な語彙を駆使しても的外れのスピーチとなり、流暢さや一貫性のバンドが大きく低下します。
つまりIELTSスピーキングパート3でスピーキング力を活かすには、リスニング力があることが大前提ということです。
またリスニング力が上がると、弱形・リンキングなど英語特有の音変化を正確に認識できるようになります。自分の発音時にも同じ変化を再現しやすくなり、発音評価の向上に直結します。
加えて、質問をストレスなく理解できればワーキングメモリの負荷が減り、その分を論理構成や語彙選択に回せるため、回答全体の質も底上げされます。
リスニング力向上には「シャドーイング」
「シャドーイング」とは、英語の音源の1~2語後を影のように追いながら発話するトレーニングです。
音と単語のつながりを意識しながら「聞く→即復唱」のループを重ねることで、音声知覚が自動化し、耳に入った音と単語・フレーズが瞬時に結び付くようになります。
音を聞いてから意味を理解するまでのスピードが速くなり、結果としてリスニング力が向上するのです。パート3で試験官の長めのフォローアップ質問を受けても、意図を正確に捉え、PREP型で的確に返答できる余裕が生まれます。
さらに音源の発音・弱形・リズムを「完全コピー」する過程で、発音も鍛えられるのもポイントです。IELTSスピーキングパート3の評価項目のPronunciation向上にも直結します。
聞こえる音が増えるほど発声できる音も増え、リスニングとスピーキングが相乗的に伸びていく好循環が生まれます。IELTSで高バンドを狙うなら、シャドーイングを英語学習に取り入れましょう。
シャドテンでIELTSスピーキングパート3を攻略しよう
IELTSスピーキングパート3は回答の型を知り、例題を解きながら回答の型のあてはめ方を理解することで、かなり取り組みやすくなります。
また前述した通り、回答の型を活かすのにリスニング力は必須です。リスニング力向上におすすめなのが、シャドーイングに特化したアプリ「シャドテン」です。
シャドテンには以下のような特徴があり、IELTSスピーキングパート3の質問の意図をとらえる力を確実に養います。
【シャドテンの特徴】
◆プロの添削で確実に上達
英語特有の音声変化を中心に、プロが毎日添削します。改善点を的確にフィードバックしてくれるので、効果的に発音やリズムを修正可能で、効率的なIELTSスピーキング評価項目の「発音」対策が可能です。プロからの指導を受けることで、独学よりも早くリスニング力や発音が向上します。
◆豊富な教材と便利な機能
4つのアクセントに対応し、1000以上の教材を収録しています。IELTSの教材もあるため対策にも◎です。またAB再生やスピード調整、スクリプト表示切り替えなど便利な機能も充実しており、スムーズに学習を進められます。
シャドテンでシャドーイングトレーニングをすることでビジネスシーンでの英語力向上につながるのはもちろん、IELTSスピーキングにも格段に取り組みやすくなりますよ。
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