接客業で使える英語フレーズ集｜リスニング力を鍛えて自然なおもてなしを

• 突然外国人観光客から質問され、あたふたしてしまった…。
• 相手の質問が聞き取れず固まってしまった。

日本人にとって、英語での接客は大きな壁になりがちです。

この記事を読めば

• 接客業で英語力が求められている理由
• 接客業で使える便利なシーン別英語フレーズ
• フレーズ暗記＋リスニング力向上が必要不可欠な理由

などがわかりますよ。

観光客の多いお店で働いている方や、外国のお客様にもっと丁寧な接客をしたいと考える方はぜひご一読ください。

接客業で英語フレーズが必要とされる理由

訪日外国人の増加により、レストランやホテル、アパレルショップなどさまざまな接客現場で英語対応が求められています。

特に観光地や都市部の店舗では、英語での案内や商品説明が日常的になっているところも珍しくありません。

英語フレーズを覚えておくことは、外国人顧客とのスムーズなコミュニケーションを可能にするだけでなく、サービスの質を高め、顧客満足度を上げる大きな武器になります。

さらに、簡単な英語であっても自然に声をかけられるだけで、お客様に安心感や好印象を与えることができます。

特別な接客マニュアルがなくても、よく使う英語フレーズをいくつか押さえておくだけで、現場での対応力は大きく変わるでしょう。

接客業で使う定番英語フレーズ【シーン別】

接客で使う英語フレーズは、挨拶から商品説明、会計、クレーム対応まで多岐にわたります。

ここでは、よく使う場面ごとに役立つ表現をまとめました。

お客様を迎える挨拶・声かけ

外国人のお客様が来店された際、まずは自然な挨拶で好印象を与えたいものです。

シンプルで丁寧な英語表現を覚えておきましょう。

“Welcome! How can I help you today?”
（いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか？）

“Good evening. Table for two?”
（こんばんは。2名様でしょうか？）

“Please feel free to look around.”
（ご自由にご覧ください。）

これらの挨拶は、接客の第一歩として定番です。笑顔と合わせるだけで印象が大きく変わります。

商品説明・案内に使う英語フレーズ

商品やサービスを案内するときは、短く明確に説明するのがコツです。難しい単語を使う必要はありません。

“This model is our best-seller.”
（このモデルが一番人気です。）

“It comes in different colors.”
（色違いもございます。）

“Would you like to try this on?”
（試着されますか？）

特にアパレルや雑貨店では、「試着」「サイズ」「素材」に関する単語やフレーズを押さえておくと便利です。

注文・支払い・会計時の英語フレーズ

飲食店やカフェでは、注文や会計に関するフレーズが必須です。

“Are you ready to order?”
（ご注文はお決まりですか？）

“Would you like anything to drink?”
（お飲み物はいかがですか？）

“Your total is 2,500 yen.”
（お会計は2,500円です。）

“Cash or credit card?”
（現金ですか、クレジットカードですか？）

クレーム対応や謝罪の丁寧な英語表現

クレーム対応は接客業の中でも難易度が高い場面です。冷静かつ丁寧に対応するための定型表現を覚えておきましょう。

“We apologize for the inconvenience.”
（ご不便をおかけして申し訳ございません。）

“Let me see what I can do for you.”
（できることを確認いたします。）

“Thank you for bringing this to our attention.”
（ご指摘いただきありがとうございます。）

謝罪フレーズを知っているだけで、相手の印象は大きく変わります。

観光客に喜ばれる英語のおもてなし表現

観光客向けの案内では、親しみやすく温かみのある表現が喜ばれます。

“Do you need any recommendations?”
（おすすめをご紹介しましょうか？）

“Would you like me to show you the way?”
（道をご案内しましょうか？）

“Enjoy your stay in Japan!”
（日本での滞在をお楽しみください！）

スーパー・レストラン・ホテルなど業種別フレーズ例

上記の表現は、多くの業界で使える一般的な接客フレーズです。一方で、業種ごとに必要なフレーズは異なっています。

それらを覚えることで、より一層外国人観光客にも対応しやすくなるでしょう。

レストラン

“Would you like to see our dessert menu?”
（デザートメニューをご覧になりますか？）

“How would you like your steak cooked?”
（ステーキの焼き加減はいかがなさいますか？）

“Would you like a refill?”
（おかわりはいかがですか？）

“Is everything to your satisfaction?”
（お料理はお口に合いますか？）

ホテル

“Would you like me to call a taxi for you?”
（タクシーをお呼びしますか？）

“Check-in starts at 3 p.m.”
（チェックインは午後3時からです。）

“Could I have your passport, please?”
（パスポートを拝見できますか？）

“Breakfast is served from 7 to 10 a.m.”
（朝食は午前7時から10時までご用意しています。）

コンビニ

“Would you like to heat this up?”
（こちら温めますか？）

“Do you need a plastic bag?”
（レジ袋はご利用になりますか？）

“Please scan here for payment.”
（こちらでお支払いをお願いします。）

“We have an ATM over there.”
（あちらにATMがあります。）

薬局

“Do you have a prescription?”
（処方箋はお持ちですか？）

“Take this medicine after meals.”
（この薬は食後にお飲みください。）

“Would you like a smaller package?”
（小さいサイズはいかがですか？）

“Please tell me your symptoms.”
（症状を教えていただけますか？）

スーパー

“Would you like to use a basket?”
（カゴをご利用になりますか？）

“This item is on special offer today.”
（本日こちらの商品は特売です。）

“Please place your items here.”
（商品はこちらに置いてください。）

“Do you have a loyalty card?”
（ポイントカードはお持ちですか？）

免税店

“Do you need tax-free shopping?”
（免税をご利用ですか？）

“May I see your passport?”
（パスポートを拝見できますか？）

“You can get a tax refund at the counter.”
（カウンターで税金が還付されます。）

“This brand is very popular with travelers.”
（このブランドは旅行者に人気です。）

アパレル

“Would you like to try this on?”
（試着されますか？）

“We can adjust the length for you.”
（丈を調整できます。）

“This item is on sale today.”
（本日はセール価格です。）

“We have this in different colors.”
（他の色もございます。）

接客英語フレーズを自然に使いこなすために必要なこと

接客英語をスムーズに使いこなすには、暗記だけでなく「理解」と「反応スピード」が重要です。特に顧客の英語を聞き取れないと会話が成立しません。

ここでは、自然な接客英語を身につけるためのポイントを紹介します。

フレーズ暗記だけでは不十分：リスニング力が必要な理由

接客中に相手の質問が聞き取れないと、たとえ答えを知っていても対応できません。

例えば、”Do you have this in a larger size?”（これの大きいサイズはありますか？）という簡単な質問でも、スピードやアクセントが違えば聞き逃すことがあります。

聞き逃してしまえば、いくらフレーズを完璧に暗記しても、どのフレーズを使えば良いかわからず意味がありません。

一方でリスニング力があれば、お客様の意図をすばやく理解し、覚えたフレーズを適切に返せます。つまり接客業向けの英語フレーズを使いこなすには、リスニング力が必要不可欠なのです。

ネイティブらしい発音・イントネーションを身につけるコツ

接客では「聞き取りやすい英語」を話すことも重要です。ネイティブ並みの発音でなくても、音の強弱やリズムを意識するだけで伝わり方は大きく変わります。

例えば、”Would you like…?” の ”would you”が「ウッジュー」とつながる音変化を真似するだけでも自然な印象になります。

シャドーイング練習でこうしたイントネーションを体に染み込ませると効果的です。

短く簡単でも失礼のない表現の選び方

接客では、短いフレーズで失礼なく伝えることが大切です。

例えば、”Wait!” よりも “Just a moment, please.” （少々お待ちください。）の方が柔らかく丁寧です。短いフレーズを中心に覚えつつ、失礼に聞こえない表現を選ぶことで、お客様に安心感を与えられます。

まとめ：接客業英語フレーズは「聞く力」とセットで習得しよう

接客英語を実際に使えるようになるには、暗記よりも「聞く力」がカギです。

シャドーイングは、英語の音を正確に聞き取りながら声に出すトレーニングで、リスニングと発音の両方を同時に鍛えられます。

「フレーズを覚えたけれど会話が続かない…」という人は、シャドーイングを取り入れて基礎力を固めるのがおすすめです。

接客英語に効く！シャドーイング4つの効果

シャドーイングは、接客業で必要な英語フレーズを「聞いて・話して・使いこなす」ための最短ルートです。

単なる音読ではなく、耳と口を同時に動かすトレーニングだからこそ、接客現場で役立つ力が効率的に身につきます。

1. リスニング力が劇的に向上

・音声知覚が磨かれる
音源を1～2語遅れで追いかけながら声に出すことで、英語の音と単語・フレーズが自然に結びつきます。

・接客フレーズの聞き取り精度UP
“Would you like a bag?”（袋はいかがですか？）など、現場でよく耳にする表現を即座に理解できるようになります。

2. 単語・文法が定着する

・学習前に必ず意味を確認
シャドーイングは英文スクリプトを読み、単語や文法を把握してから行うため、自然に知識が強化されます。

・繰り返しの反復効果
同じ課題を3～4日続けて練習することで、暗記ではなく「使える英語」として定着します。

3. 英語の語順で理解できる脳になる

・返り読みが不要に
英語を日本語語順に直さず、聞いたまま理解する習慣がつきます(*コンテンツシャドーイングの場合)。

・会話スピードへの対応力UP
“Would you like to try this on?”（試着されますか？）など、リアルタイムで返答できる感覚が身につきます。

4. 発音とイントネーションが改善

・自然な英語のリズムに慣れる
音声を完全に再現する練習により、ネイティブに近い抑揚やリズムが身につきます。

・伝わる接客英語に
“Welcome! How can I help you?” も、発音がクリアになることで好印象を与えやすくなります。

英語で適切な接客をしたいなら、ぜひシャドーイングを英語学習に取り入れましょう。

シャドテンでリスニング力を鍛え自然なおもてなし英語を実現

シャドーイングをさらに効率的に続けたいなら、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」がおすすめです。

シャドテンは、プロが毎日添削を行い、英語特有の音声変化やイントネーションの改善点をフィードバックしてくれる点が最大の魅力です。さらに、1000以上の教材があり、4つのアクセントにも対応しています。

ABリピート再生や速度調整、スクリプトの表示切り替え機能など、シャドーイングに必要な機能も充実。

「覚えたフレーズを自然に使いたい」「相手の英語を聞き取れるようになりたい」という方は、まずシャドテンを試してみてください。接客現場での自信が大きく変わるはずです。

また、当社公式LINEの「友だち追加」をしてアンケートにお答えいただくと「リスニング力向上に役立つWeb book」が受け取れます。 リスニングに役立つ情報もLINEで配信していますので、ぜひこの機会にご登録ください。