仕事で英語を使っていると、「例えば」をどう表現すればいいのか迷った経験はありませんか。
英語で「for example」を思い浮かべても、それだけでは単調に感じたり、会話がぎこちなくなったりすることがあるでしょう。
実際、ネイティブは場面に応じてさまざまな言い換えを使い分けています。この記事では「例えば」を英語で自然に言う方法をシチュエーション別にご紹介します。
この記事を読み終える頃には、場面別に「例えば」の表現を使い分けられるようになり、実践で使える表現力が身につくでしょう。
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「例えば」を英語でどう言う?基本表現3つ
英語で「例えば」を表すときにまず覚えておきたいのが for example / like / such as の3つです。どれも例を示すときに使えますが、使用場面やニュアンスが異なります。
for exampleは最も広く使える基本形、likeはカジュアルな会話に便利、such asは書き言葉やフォーマルな場面で自然です。
これらを組み合わせて使い分けられると、英語での説明力がぐっと高まりますので、ここで具体的に確認していきましょう。
もっとも一般的な “for example”
「for example」はもっともオーソドックスな「例えば」の表現です。会話でも文章でも違和感なく使えるため、最初に覚えるべき表現といえるでしょう。
特にビジネスの場では、論理的に説明したいときに役立ちます。注意点としては、多用すると単調な印象になるため、文章では類義表現と交互に使うのがおすすめです。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
For example, you can start with a small task. | 例えば、小さなタスクから始められます。 |
There are many ways to study English, for example, reading aloud. | 英語を学ぶ方法はたくさんあります。例えば音読です。 |
会話でよく使う “like”
「like」は日常会話で頻繁に使われる「例えば」にあたる表現で、カジュアルで自然な響きがあり、フレンドリーな会話や雑談で特に便利です。
例えば「I like outdoor activities like hiking.」のように、親しい人との会話でさらっと例を挙げると自然です。ただし、ビジネス文書やフォーマルなスピーチでは避けた方が無難なので、覚えておきましょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
I enjoy sports like tennis and soccer. | 私はテニスやサッカーのようなスポーツを楽しみます。 |
You should eat more vegetables like carrots. | 人参のような野菜をもっと食べた方がいいですよ。 |
かしこまった場面で使える “such as”
「such as」は「〜といった」というニュアンスで、フォーマルな文章やプレゼンに適しています。特に具体例を列挙して専門性や説得力を高めたいときに有効です。
ビジネス提案書や学術的な文脈でも違和感なく使え、受け手に知的で整理された印象を与えられます。口語でも使えますが、やや堅い響きになる点は意識しておきましょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Our company provides services such as consulting and training. | 当社はコンサルティングや研修といったサービスを提供しています。 |
There are many fruits such as apples and oranges. | リンゴやオレンジといった果物がたくさんあります。 |
シチュエーション別:「例えば」の英語表現
「例えば」と一口にいっても、会話なのかプレゼンなのか、あるいは書き言葉かによって最適な表現は異なります。
ビジネスの現場では状況に応じた使い分けができると、より説得力を持って相手に伝えられるでしょう。
ここでは、実際に会社で英語を使う社会人が直面しやすい3つのシーンに分けて、それぞれにふさわしい「例えば」の表現とその活用法をご紹介します。
ビジネス会話での「例えば」
日常的な会議や同僚との打ち合わせでは、会話のテンポを崩さずに例を挙げる必要があります。ここでは like が最も自然で、ネイティブも頻繁に使う表現です。
「We could target markets like Southeast Asia.」といえば、スムーズに議論を展開できます。
ただし、上司や取引先への説明ではカジュアルすぎる印象になる場合があるため、「for example」と切り替えて使う柔軟さが大切です。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
We need tools like project management software. | プロジェクト管理ソフトのようなツールが必要です。 |
You might, for example, check the competitor’s website. | 例えば、競合のウェブサイトを確認するのもよいでしょう。 |
プレゼン・スピーチでの「例えば」
プレゼンやスピーチでは、聞き手に「これから例を出します」と明確に示すことが重要です。
ここで頼りになるのが for example や to illustrate です。前者は分かりやすく、後者はややフォーマルで強調のニュアンスを加えられます。
「To illustrate, our revenue doubled last year.」のように使えば、データの裏付けを示すときに効果的です。視覚資料と組み合わせて使うとさらに説得力が高まるでしょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
For example, our costs decreased by 10%. | 例えば、当社のコストは10%減少しました。 |
To illustrate, let me show you last year’s figures. | 例として、昨年の数値をご覧ください。 |
書き言葉(レポート・メール)での「例えば」
レポートやビジネスメールなど、フォーマルな書き言葉では such as や for instance が自然です。これらを使うと文章に知的で整理された印象を与えられます。
「The report covers issues such as time management and cost control.」と書けば、プロフェッショナルな雰囲気を演出できるでしょう。また、同じ文書内で「for example」と交互に使えば、表現の単調さを避けられます。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Our team analyzed factors such as efficiency and accuracy. | 私たちのチームは効率や正確性といった要因を分析しました。 |
Many companies, for instance, have shifted to remote work. | 例えば、多くの企業がリモート勤務に移行しました。 |
例文で学ぶ!「例えば」の英語表現集
ここまで紹介した表現を実際に使いこなすためには、例文に触れて自分で声に出すことが欠かせません。
英語学習では「知識を知っている状態」から「実際に使える状態」へと移行することが重要です。そのために、会話、プレゼン、書き言葉という3つのシーンごとに例文をまとめました。
自分の仕事の場面に近いものを意識して練習すれば、自然にフレーズが口から出てくるようになるでしょう。
ビジネス会話の例文
日常的な会議や同僚との雑談では、自然にテンポよく「例えば」を挟むことが求められます。
ここでは like や for example を中心に使うのが効果的で、あまりかしこまらずに例を出すことで、会話がスムーズに流れ、相手も理解しやすくなります。
以下の例文を繰り返し声に出して練習すると、即戦力として活用できるようになるでしょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
We should expand to new regions, like Southeast Asia. | 東南アジアのような新しい地域に進出すべきです。 |
You could, for example, check the client’s feedback. | 例えば、クライアントのフィードバックを確認できます。 |
プレゼン・スピーチの例文
プレゼンテーションでは聞き手に「これから例を出す」と明確に伝えることが大切で、for example や to illustrate を活用すると効果的です。
例文を暗記するのではなく、自分の発表内容に置き換えて練習することがポイントです。
会議室やセミナーで実際に声に出して使うと、聞き手の理解を助けると同時に、話の流れを論理的に整理する役割を果たします。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
For example, our costs decreased by 15% last year. | 例えば、昨年はコストが15%削減されました。 |
To illustrate, let’s look at the case study of Company A. | 例として、A社の事例を見てみましょう。 |
レポートやメールの例文
ビジネスレポートやメールでは、フォーマルな印象を与える表現が求められます。
such as や for instance は、読者に分かりやすく具体例を示すのに最適です。
自分がよく使う場面(報告書、提案書、顧客へのメールなど)に合わせて書き換えて練習すると、すぐに実務に活かせますよ。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
The report covers topics such as cost control and risk management. | この報告書では、コスト管理やリスク管理といったテーマを扱っています。 |
Many companies, for instance, have already adopted remote work. | 例えば、多くの企業がすでにリモート勤務を導入しています。 |
「例えば」を英語で自然に使うコツ
「例えば」という表現は便利ですが、状況を考えずに使うと不自然に聞こえたり、相手に違和感を与えたりします。ここでは、社会人が実際のビジネスの場で活用するときに意識したい3つのコツをご紹介します。
- フォーマル/カジュアルを使い分ける
- 表現の多用を避ける
- 似た表現のニュアンスを理解する
これらを意識することで、例を挙げる力が自然で説得力のある英語に変わるでしょう。
①フォーマル/カジュアルの使い分け
前述の通り「for example」「such as」はビジネスの会議や文書に適しており、信頼感を与えます。
一方「like」「say」はフランクな場面では自然ですが、フォーマルな場では稚拙に聞こえることもあり、場面に応じて表現を切り替えることが重要です。
例えば、上司への報告メールでは「for example」を選び、同僚との雑談なら「like」で十分です。こうした意識が、英語の印象を大きく左右します。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
For example, our team achieved the target last month. | 例えば、私たちのチームは先月目標を達成しました。 |
I enjoy activities like running and swimming. | 私はランニングや水泳のような活動を楽しみます。 |
会話で多用しすぎない
便利だからといって「for example」を何度も使うと、話が単調に聞こえます。会話では例を挙げすぎず、一つか二つに絞るのが効果的です。
また、例を補うときは接続詞や強調表現を組み合わせると、話の流れが自然になります。
例えば「This is especially true in…」や「One clear case is…」を取り入れるとバリエーションが増えます。意識的に調整することで聞き手の集中力を維持できます。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
One clear case is our recent project in Asia. | 明確な例として、最近のアジアでのプロジェクトがあります。 |
This is especially true in customer service. | 特に顧客対応においては、この点が当てはまります。 |
「例えば」に似た表現との違いを理解する
似た表現を混同すると誤解を招きかねません。like は「〜のように」という比較の意味を持つため、「such as」と同じ感覚で使うと不自然になることがあります。
例えば「I like fruits like apples.」は「リンゴのような果物が好き」という意味で、「I like fruits such as apples.」よりも曖昧です。
場面に合わせて正確な表現を選ぶことが、自然で伝わりやすい英語につながります。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
I like fruits like apples. | リンゴのような果物が好きです。(リンゴに似た果物を指す可能性あり) |
I like fruits such as apples. | リンゴなどの果物が好きです。(具体的にリンゴを含む) |
フレーズを知っていても会話できない?本当の課題とは
「for example」や「such as」といった表現を覚えても、実際の会話でスムーズに使えないと感じる人は少なくありません。
その大きな理由は、リスニング力不足にあります。
ネイティブは単語をつなげて速く話すため、「for example」が「フォエグザンポー」と聞こえることも多く、頭で知っている表現と耳で聞いた音が一致しないのです。結果として、相手の会話についていけず、せっかく覚えたフレーズを使うタイミングを逃してしまうのです。
語彙や表現を増やすだけでは不十分で、聞き取る力を鍛えることが英会話上達のカギとなります。そこで、ここからはリスニング力の向上におすすめの学習法「シャドーイング」をご紹介します。
リスニング力を伸ばすならシャドーイング
リスニング力を効率的に高める方法として注目されているのが シャドーイング です。
これは、聞こえてきた英語音声をほぼ同時に繰り返して声に出すトレーニングで、通訳者の訓練にも取り入れられています。最大の効果は、例えばリエゾンや弱形などの英語特有の音声変化を耳で体感・蓄積できることです。
シャドーイングを通じて英語の音に慣れていくと、「音声知覚」という音を認識する能力が強化されます。
その結果、実際のリスニング場面では音を拾うことに余計なエネルギーを使わずに済み、そのぶん理解の方に集中できるようになります。
こうした仕組みによって、シャドーイングはリスニング力を底上げしてくれるのです。

シャドーイングの正しいやり方
「シャドーイングが効果的なのはわかるけれど、結局どうやってやればいいの?」と迷っている方も多いはずです。実際に挑戦したものの、「正しい進め方がわからず続かなかった」という経験を持つ方もいるでしょう。
そこで、挫折せずに進められる基本のステップをまとめました。
ぜひこの流れに沿って実践してみてください。
〈シャドーイングの基本ステップ〉
- まず音声を通して聞き、どのくらい理解できるかを確認する
- スクリプトと音声を突き合わせながら内容と発音を丁寧にチェックする
- オーバーラッピング(音声に合わせてスクリプトを声に出す)を5回程度繰り返す
- 必要があれば、マンブリング(スクリプトを見ずに小声で音を追いかける)を1〜3回ほど行う
- シャドーイングを20回以上繰り返す
- 最後に自分の声を録音し、聞き返して改善点を見つける
2日目以降は⑤と⑥を中心に進めましょう。
目安としてシャドーイングは30回以上を意識すると定着しやすくなります。詳しいやり方はこちらの記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてください。

シャドーイングにおすすめのアプリ
正しい手順を理解しても、毎日一人で継続するのは意外と難しいものです。
特に社会人は忙しく、自己流でやっていると「これで合っているのかな」と不安になったり、途中で挫折してしまうことも少なくありません。
そんなときに役立つのが、シャドーイング専用のアプリ「シャドテン」です。
シャドテンを使えば、あなたのシャドーイング音声を英語のプロが毎日添削して、自分では気づけない発音の弱点やリズムの崩れも的確に指摘してもらえます。
独学よりも短期間で効果を実感できるため、忙しい社会人にこそアプリ活用はおすすめです。
まとめ:「例えば」の英語表現を学んで、実践力はシャドーイングで磨こう
「例えば」を英語で言う方法は一つではなく、for example / like / such as をはじめ、状況に応じた使い分けが大切です。これらを自在に使えるようになると、会話やプレゼンの説得力が大きく高まります。
ただし、知識だけでは会話に活かせません。
相手のスピードに合わせて聞き取り、適切な場面で表現を使うためにはリスニング力が欠かせません。
その力を効率的に鍛える方法が「シャドーイング」、そして社会人におすすめなのが、シャドーイング専用アプリ 「シャドテン」の活用です。
このアプリでは、英語のプロが毎日あなたのシャドーイング音声を添削し、良かった点と改善点を具体的にフィードバックしてくれます。さらに教材は1000以上あり、アメリカ・イギリスといった4つのアクセントを網羅しています。
AB再生やスピード調整、スクリプトの表示切替といった機能も備わっており、忙しい社会人でも効率的に続けられる仕組みが整っていることも魅力の1つです。
「フレーズを知っている」から「実際に使える」へ進むために、まずはシャドテンで実践的なトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。
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