- まだ返事が来ないけど、どう伝えればいいんだろう…
- 支払いをお願いしたいけど、失礼にならない言い方はあるのかな?
ビジネスの現場では、相手に対して“催促”をしなければならない場面が少なくありません。
しかし、日本語では自然に言える「催促」も、英語で言おうとすると「remind」しか思いつかず、ニュアンスが強すぎたり弱すぎたりすることがあります。
実際、英語では状況に応じて「催促」の言い方を変えないと、思った以上に圧が強くなったり、逆に遠回しすぎて伝わらなかったりすることがあるもの。しかも相手の返答を正しく聞き取れなければ、やり取りがスムーズに進まずトラブルになりかねません。
この記事では、
- 「催促」の基本的な英語表現とニュアンスの違い
- 支払い・納期・メール・資料提出などシーン別の例文
- 催促表現を正しく使いこなすためのリスニング力の重要性
などがわかりますよ。
状況に応じた「催促」を自信を持って使い分けられるようになりたい方は、ぜひご一読ください。
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なぜ英語での「催促」が難しいのか
英語で「催促」をするのが難しいのは、直訳できる単語が存在しても、そのまま使うと意図しないニュアンスになってしまう可能性があるからです。
まずはなぜ英語での「催促」が難しいのか、その理由を見ていきましょう。
日本語の「催促」を英語に直訳できない理由
日本語で「催促する」は状況によって「確認をお願いします」「返事をお願いします」など、様々な言い方になります。
英語でも同じです。しかし日本語を直訳してしまうと、ストレートすぎたり不自然に響いてしまうことがあります。
例えば「支払いの催促」をしたいとき、日本語を直訳してメールタイトルを「Payment Reminder(支払いの催促)」と書いてしまうと直接的すぎて攻撃的な印象を与えることがあります。この場合は、「Friendly reminder: Invoice #12345(ご請求書#12345に関する友好的なリマインド)」と書く方が適切です。
つまり英語での「催促する」という表現を使いこなすには、状況に応じた様々な表現を知り、さらにそのニュアンスを理解することが大切なのです。
失礼に聞こえないための表現選びが重要な理由
英語圏ではストレートな表現が好まれます。
しかし催促は相手の都合を急かす行為でもあり、強すぎる言い回しは不快感を与えビジネス関係に悪影響を及ぼしかねません。
重要なのは日本語と同じく、「やんわりと、でも確実に伝わる表現」を選ぶことです。適切な言い回しを選ぶことが、相手への配慮とビジネスを円滑に進めるための鍵となります。
基本的な「催促」の英語表現
英語で「催促」するときは、状況に応じて複数の言い回しを使い分ける必要があります。よく使われる基本フレーズを押さえておくことで、ビジネスの場面でも安心して応用できます。
代表的な「催促」を表す英語表現を整理しましょう。
remind と follow up の違い
remindは「思い出させる」というニュアンスです。支払い・納期など相手が忘れている可能性がある場面に使います。
例:
I’d like to remind you that the payment is due tomorrow.
(お支払いの期日が明日であることをお知らせいたします。)
一方のfollow upは「前の話題に戻る」「確認する」というニュアンスです。
メールや会議などのやり取りを再確認するときに使います。
例:
I’m following up on the email I sent last week.
(先週お送りしたメールについてご確認のためご連絡差し上げています。)
どちらも「催促」に使えますが、remind は“期限や義務を思い出させる”場面、follow up は“やり取りの確認や進捗を求める”場面で使うと自然です。
「check in」「get back to」などの頻出フレーズ
check inは「軽く様子をうかがう」というニュアンスです。相手が進めているタスクや確認中の案件について、やんわりと状況を確認したいときに使います。
例:
Just checking in to see if you had a chance to look at this.
(確認いただけましたか?)
一方のget back to は「返答をもらう」というニュアンスです。具体的な回答やアクションを求めたいとき、期限を添えて使うと効果的です。
例:
Could you get back to me on this by Friday?
(金曜までにご返信いただけますか?)
どちらもやわらかく催促するときによく使われるフレーズです。check in は「軽く様子をうかがう」、get back to は「具体的な返答を求める」場面で使うと効果的です。
強め・柔らかめのニュアンスを変える表現一覧
◆柔らかさを加える表現
「控えめにお願いする」ニュアンスです。相手に負担をかけないように聞きたいときに使います。
例:
Would you mind letting me know…?
(教えていただけますか?)
◆中立的な印象を与える表現
「ただ確認したい」というニュアンスを加える表現です。ややフォーマルながらも自然に使える言い回しで、社内外どちらにも無難に使えます。
例:
I just wanted to ask if…
(〜かどうか伺いたいのですが)
◆強めに催促する表現
「できるだけ早く対応してほしい」というニュアンスです。緊急性が高いときや、ビジネス上どうしても期限を守ってほしいときに使います。
例:
I need you to respond as soon as possible.
(できるだけ早くご返信ください)
このように表現を加えることで、相手に与える印象をコントロールできるのが英語の「催促」の特徴です。
シーン別「催促」英語フレーズ集
実際のビジネスシーンごとに、使える催促フレーズを紹介します。
シーンに応じて適切な言い回しを選ぶことで、相手に不快感を与えずに必要な行動を促せます。ここでは支払い・納期・メールなど、よくある場面別に具体的な例を見ていきましょう。
支払いを催促したいとき
支払いに関する催促は、特に慎重さが求められる場面です。直接的な言い方だと圧が強くなるため、「friendly reminder」など柔らかい表現を添えるのがポイントです。
例:
This is a friendly reminder that the invoice is due on August 30.
(ご請求書の期日が8月30日であることをお知らせいたします)We kindly remind you that payment is still outstanding.
(お支払いがまだ完了していないことをお知らせいたします)
「remind」に「friendly」「kindly」を添えることで、角が立たない伝え方になります。
納期や納品を催促したいとき
納期や納品の確認は「ちゃんと進んでいるかどうか」を確かめるイメージです。プレッシャーを与えすぎず、進捗を確認する表現を選びましょう。
例:
Could you confirm if the delivery will be on schedule?
(納品が予定通りかどうかご確認いただけますか?)I just wanted to check if everything is on track for the deadline.
(締め切りに向けて順調に進んでいるか確認したいのですが)
「確認」という姿勢で聞くと、単なる催促ではなくサポート的な印象になります。
メールの返信を催促したいとき
メールの返信を求めるときは「follow up」を使うのが定番です。ビジネスメールでは「確認させていただきたくてご連絡しました」というスタイルが自然です。
例:
I’m following up to see if you had a chance to review my previous email.
(前回のメールをご確認いただけたかと思い、ご連絡しました)Just following up on my earlier message regarding the proposal.
(先日の提案についてのメールを再度ご連絡いたします)
「follow up」は“しつこい”印象を与えにくく、メール催促で最も使いやすい表現です。
会議資料の提出を催促したいとき
資料の提出依頼では、期限を添えて「お願い」する形にすると相手が動きやすくなります。
例:
May I ask you to share the slides by tomorrow morning?
(明日の午前中までにスライドを共有いただけますか?)Could you please send me the document by the end of day today?
(本日中に資料を送っていただけますか?)
「by+期限」をセットで伝えると、相手も具体的に対応しやすくなります。
契約・取引先へのフォーマルな催促
取引先への催促は特に丁寧さが重要です。「appreciate」「at your earliest convenience」などフォーマルな表現を取り入れましょう。
例:
We would appreciate it if you could provide the signed contract at your earliest convenience.
(ご署名いただいた契約書をできるだけ早くご提出いただけますと幸いです)We kindly request the updated agreement by the end of this week.
(今週末までに更新済みの契約書をご提出いただけますようお願い申し上げます)
フォーマルな場面では「命令」ではなく「お願い」のスタンスを貫くのが鉄則です。
同僚・友人にカジュアルに催促したいとき
親しい関係では、フランクな言い方で十分です。短く軽い表現で「もうできた?」と聞くようなイメージです。
例:
Hey, just checking if you’re done with the file.
(やあ、そのファイル終わったかな?)Any updates on the slides?
(スライドの進捗どう?)
カジュアルな表現は仲間内で効果的ですが、フォーマルな場面には向かないので注意しましょう。
メールで使える「催促」英語表現
メールでの催促は特に慎重に表現を選ぶ必要があります。件名や書き出し次第で印象が変わるからです。
特にビジネスメールでは、相手の状況に配慮しつつも、必要な対応をはっきり伝えるバランスが求められます。ここでは実際に使える件名やフレーズを具体的に紹介していきます。
件名に使える自然なフレーズ例
メールの件名は、相手が最初に目にする部分です。シンプルで丁寧、かつ内容が一目でわかる表現を使うことが大切です。
例:
Follow-up on our meeting notes
(会議の議事録についてのフォローアップ)Gentle reminder: Invoice #12345
(ご請求書 #12345 に関する軽いリマインダーです)
件名は「用件を簡潔に、しかし柔らかく」伝えるのが基本です。強い言葉は避けましょう。
書き出しでやんわり催促する表現
メール冒頭でいきなり要件を伝えると、催促がきつく感じられることがあります。挨拶や気遣いを添えると、やわらかい印象になります。
例:
I hope this message finds you well. I just wanted to follow up on…
(お元気でいらっしゃることを願っています。先日の件についてご連絡しました)I’m reaching out to check if you had a chance to review my previous email.
(前回のメールをご確認いただけたかと思い、ご連絡しました)
書き出しでクッションを入れると、催促も自然に伝わります。
「早めに対応してほしい」「確認いただけましたか?」を丁寧に伝える方法
期限やスピード感を求めたいときでも、柔らかい表現を選ぶことで相手に圧をかけすぎずに伝えられます。
例:
Could you kindly confirm if you’ve had a chance to review this?
(こちらをご確認いただけましたでしょうか?)We would greatly appreciate your prompt response.
(迅速なご対応をいただけると大変ありがたいです)
「prompt response」などはスピードを求める表現ですが、「appreciate」を添えることで丁寧さを保てます。
クッションフレーズで相手を不快にさせない工夫
催促をするときは、相手の状況に配慮していることを示す一言を添えるだけで印象が変わります。
例:
At your convenience
(ご都合の良いときに)I understand you must be busy, but…
(お忙しいとは思いますが…)
クッションフレーズは相手への配慮を示すもの。頻繁に使いすぎると曖昧になるので、場面を見極めて活用しましょう。
フォーマル度別の使い分け(上司・顧客・同僚)
相手との関係性によって、適切なフォーマル度を選ぶことが重要です。上司や顧客には丁寧さを意識し、同僚にはフランクな表現でも構いません。
例:
上司:Would you be able to share your feedback by tomorrow?
(明日までにご意見をいただけますでしょうか?)顧客:We kindly request your response by the end of this week.
(今週末までにご返信をお願い申し上げます)同僚:Just checking in—any updates?
(ちょっと確認、進捗どう?)
誰に対して書くのかを意識すると、自然にフォーマル度を調整できます。
ネイティブがよく使う自然な催促表現
ネイティブスピーカーは催促でも直接的な表現を避け、やんわりとした言い回しを使う傾向があります。
直訳表現と比べることで、自然な英語の感覚を身につけられるはずです。ここではネイティブがよく使う催促表現を見ていきましょう。
日本人が直訳しがちな表現との違い
日本人学習者は「とにかく簡潔に伝えよう」と考えて、直訳調の表現を選びがちです。例えば「Please reply soon.」は一見シンプルですが、英語では命令形に近く、失礼に響く場合があります。
その代わりに、I’d appreciate your quick response のように感謝を前面に出すと柔らかい印象になります。
英語では「依頼+感謝」をセットで伝えることで、ビジネスにふさわしいトーンを作れることを覚えておきましょう。
「強すぎず、でも伝わる」言い回しのコツ
相手にプレッシャーを与えずに行動を促すには、催促を「お願い」として表現するのが効果的です。
例えば I’d be grateful if you could update me on this. は「もしご対応いただければ助かります」という柔らかい響きになります。
このような婉曲表現は、英語では「ポライトネス(丁寧さ)」を示す重要な要素です。遠回しでも「催促している」ことは伝わるので、強弱のバランスを工夫することが相手の信頼を保つコツです。
正しく「催促」を使うためにはリスニング力が不可欠
催促フレーズを知っているだけでは、実際の会話で使いこなすには十分ではありません。相手の返答を正確に聞き取り、その場に合った対応ができることが大切です。
正しく「催促」を使うためにはリスニング力が不可欠である理由と、リスニング力向上の方法を解説します。
内容が理解できなければ適切なニュアンスの「催促」表現が使えない
例えば、相手が “I’ll get back to you shortly.”(すぐに返答します)と言っても、聞き取れなければ再度催促してしまい、失礼につながります。
リスニング力がなければ適切なタイミングでの催促ができません。
逆に、このような返答を正しく理解できれば、相手の状況を尊重しつつ安心して待つことができます。
さらに、「soon」と「shortly」の微妙なニュアンスの違いを聞き分けられるようになれば、相手が本当に「すぐ返すつもり」なのか、「少し時間がかかるのか」を判断でき、無駄な催促を避けられます。
催促を効果的に行うには、表現を知るだけでなく相手の言葉の温度感を聞き取る力が欠かせないのです。
リスニング力を伸ばすなら「シャドーイング」がおすすめ
催促表現を正しく使いこなすには、相手の返答を聞き取りニュアンスを理解する力が欠かせません。そのための効果的なトレーニングが「シャドーイング」です。
シャドーイングは音声を1〜2語遅れて追いかけて発話するトレーニングで、次のような力が身につきます。
◆ 音声知覚の向上
- リエゾン(音の連結)やリダクション(音の脱落)に慣れ、似た音の聞き間違いを防げる。
- 単語単体ではなく「フレーズ全体」をまとまりで聞き取れる耳になる。
◆ リスニング力の底上げ
- 音を自動的に処理できるようになり、会話が速くても要点を取りこぼさず理解できる。
- 相手の返答や依頼のニュアンスを余裕をもって把握できる。
◆ スピーキング力の向上
- 相手の意図を正しく受け取り、即座に「確認します」「できるだけ早く対応します」と返せる。
- 自然な応答ができ、やり取りのテンポがスムーズになる。
◆ 発音・リズム感の改善
- フレーズを繰り返す中で、英語特有のリズムやイントネーションが身につく。
- 自分の発音との差に気づき、より通じやすい英語を習得できる。
このようにシャドーイングは「聞き取る → 理解する → 返す」という流れを鍛え、催促表現を自信を持って使える力へとつなげてくれます。

まとめ:「催促」表現を確実に使いこなすならシャドテン
英語での「催促」は、相手にプレッシャーを与えずに意図を伝えるための繊細なスキルです。シーン別の表現を学び、ニュアンスを理解することはもちろん重要ですが、それを実践で使いこなすにはリスニング力の強化が欠かせません。
そこでおすすめなのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
シャドテンには以下のような特徴があり、シャドーイングの効果を最大化することができます。
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◆プロによる毎日の添削
シャドテンでは、英語特有の音声変化を中心とした発音についてプロが毎日添削し、具体的なフィードバックをくれます。課題を録音して送れば、改善ポイントが明確になり、独学では気づけない発音の癖を短期間で修正できます。
◆1000以上の教材を収録
4種類のアクセントに対応した1000以上の教材を収録しているため、自分のレベルやニーズに合った教材で学習を継続することが可能です。
◆シャドーイングを支える便利機能
AB再生やスピード調整、スクリプトの表示切り替えといった機能を活用すれば、苦手なフレーズや発音を集中的に練習可能。
ビジネスシーンで適切な「催促」の英語表現を使いこなせるようになりたい方は、ぜひシャドテンを試してみてください。
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