英語を使うビジネスマンにとって、「〜に関して」「〜について」という表現は頻出の表現です。
しかし、例えば会議で「この件についてご説明します」と言いたいとき、あるいはメールで「プロジェクトについてご連絡します」と書きたいときに適切な英語表現をすぐに思いつかない方も多いのではないでしょうか。
一方で、「about」を多用しすぎると単調になり、カジュアルすぎて場にそぐわない場合もあります。逆に「regarding」や「concerning」といったフォーマルな表現を誤用すると、不自然さが残ります。
そのため、英語の会話やビジネス文書では、シーンに合わせて言い換えを選べる柔軟さが必要です。
そこで本記事では、「〜について」の英語表現を場面別に分けて詳しくご紹介します。読み終えたあとには、実践的に英語を使える自分をイメージできるはずです。
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「〜について 英語」を正しく使い分けよう
「〜について」を英語にするとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「about」です。しかし、場面によっては「regarding」や「concerning」といった表現のほうが適切です。
例えば、友人との会話なら「about」で十分ですが、ビジネスメールや公式な場面では「regarding」を使うほうが自然です。
正しく使い分けることで、英語の印象が大きく変わります。ここでは、まずそれぞれの表現の代表的な違いを整理します。
「about」「regarding」「concerning」の違いとは?
「about」は幅広い場面で使える便利な単語ですが、カジュアルな響きが強いため、日常会話や軽い説明に向いています。
「regarding」はビジネスやフォーマルな文章で使われ、メールや資料に適しています。
また、「concerning」は「〜に関連して」というニュアンスを持ち、やや硬い響きがあるため公的な文章や専門的な文脈で使われることが多いです。
状況に応じて言葉を選ぶことで、相手に与える印象が変わります。
| 表現 | 主な使用場面 | 例文 |
|---|---|---|
| about | 会話・日常 | Tell me about your trip. |
| regarding | ビジネス文書 | I’m writing regarding your request. |
| concerning | 公的・専門的 | We received a notice concerning the policy. |
スピーキングとライティングで表現が変わる理由
英語では「話す場合」と「書く場合」で適切な表現が異なる場合があります。
会話では相手との距離感を意識し、簡潔で分かりやすい「about」や「on」をよく使います。
一方、文章では読み手に対する礼儀や正確さが求められるため、「regarding」「in relation to」「with respect to」などフォーマルな言葉を選ぶのが一般的です。
これは英語が文化的に「書き言葉」と「話し言葉」でスタイルを大きく変える言語だからです。目的や状況に応じて表現を切り替えることが、自然で信頼感のある英語につながります。
会話でよく使う「〜について」の英語フレーズ
日常会話で「〜について」と言いたいとき、多くの場合はシンプルに「about」を使えば十分です。
しかし、同じ表現ばかりを繰り返すと会話が単調に聞こえてしまいます。そこでネイティブスピーカーは「on」や「related to」「as for」といった自然な言い換えを使うことが多くあります。
さらに、「質問する」「説明する」など特定の動詞と組み合わせることで、表現の幅が広がるでしょう。
この章では、会話でよく使われる「〜について」の表現を具体的に見ていきましょう。
日常会話で使えるシンプルな「about」
「about」は最も基本的で、誰もが使える万能な表現です。
友人との会話や日常的なやり取りでは、この一語で十分に自然なやり取りが成立します。
例えば「Tell me about your weekend.(週末について教えて)」や「What about lunch?(昼食はどう?)」のように、軽い会話の中で頻繁に登場します。
特に相手の意見や感想を尋ねるときにも便利で、「How do you feel about this plan?(この計画についてどう思う?)」のように幅広く応用できるので便利です。
| フレーズ | 日本語訳 | 例文 |
|---|---|---|
| talk about | 〜について話す | We talked about the movie. (私たちはその映画について話しました) |
| think about | 〜について考える | What do you think about this idea? (このアイデアについてどう思いますか?) |
| tell about | 〜について話す/教える | Can you tell me about your job? (あなたの仕事について教えてくれますか?) |
ネイティブが使う自然な言い換え(on, related to, as for など)
会話をより自然にするには、「about」以外の言い回しを覚えておくと役立ちます。
「on」はトピックを示すときによく使われ、「a lecture on history(歴史についての講義)」のように表現できます。
「related to」は「〜に関連して」というニュアンスを出すときに便利です。また「as for」は「〜について言えば」と話題を切り替えるときに使われます。
これらを組み合わせると、同じ「〜について」でもニュアンスが変わり、英語がよりこなれた印象になります。
| 表現 | 日本語訳 | 例文 |
|---|---|---|
| on | 〜について(主にテーマや話題) | She gave a talk on marketing. (彼女はマーケティングについて講演しました) |
| related to | 〜に関連して | I’m interested in topics related to AI. (私はAIに関連するトピックに興味があります) |
| as for | 〜について言えば | As for the meeting, it’s been delayed. (会議について言えば、延期になりました) |
「〜について質問する」「〜について説明する」など動詞と組み合わせる表現
「〜について」を動詞と組み合わせると、より実用的な表現になります。
「ask about」は「〜について尋ねる」という意味で、疑問文でよく使われます。「explain about」は直訳的には使えますが、多くの場合「explain the problem」のように “about” を省略するのが自然です。
「talk about」や「discuss」も頻出表現で、特に「discuss」は“about”を伴わない点に注意が必要です。
これらを理解しておけば、会話で正確かつ自然にコミュニケーションが取れるようになります。
| 動詞 + about | 日本語訳 | 例文 |
|---|---|---|
| ask about | 〜について尋ねる | He asked about the new policy. (彼は新しい方針について尋ねました) |
| explain (about) | 〜について説明する(通常 about は省略) | She explained the process. (彼女はその手順について説明しました) |
| talk about | 〜について話す | Let’s talk about your plan. (あなたの計画について話しましょう) |
| discuss(※about不要) | 〜について議論する | We discussed the issue. (私たちはその問題について議論しました) |
ビジネス・書面で使う「〜について」の英語フレーズ
ビジネスメールや資料では、日常会話のように「about」を多用すると軽すぎる印象になりかねません。そのため、英語圏のビジネスパーソンは「regarding」「with respect to」「in relation to」といった表現を用います。
これらはフォーマルさや礼儀を伝えるために不可欠な言い回しで、場面に応じて適切に選ぶことが大切です。
この章では、メールやプレゼン、試験などで役立つ表現を整理し、具体例を交えて解説します。
フォーマルなメールや資料で使う「regarding」「with respect to」
「regarding」はビジネスメールの定番表現で、「〜について」という丁寧な響きを持っています。件名や冒頭で使われることが多く、無駄なく伝える印象を与えられるでしょう。
また、「with respect to」はさらにフォーマルで、会議資料や報告書に適しています。
どちらも「about」と置き換えると違和感が出るため、正しく使い分けると英文の信頼性が高まります。
| 表現 | 日本語訳 | 例文 |
|---|---|---|
| regarding | 〜に関して | I am writing regarding your application. (あなたの応募に関してご連絡いたします) |
| with respect to | 〜に関して、〜に関連して | With respect to the budget, further discussion is required. (予算に関してはさらなる議論が必要です) |
論文やプレゼンで使える「in relation to」「concerning」
学術的な文章やプレゼンでは、「in relation to」や「concerning」がよく使われます。
「in relation to」は「〜に関連して」という意味合いが強く、研究や調査結果を述べる際に適しています。「concerning」は少し硬い響きがありますが、正式な報告や公的な文書で使うと的確です。
これらの表現を知っておくと、論理的で整理された印象を与えることができます。
| 表現 | 日本語訳 | 例文 |
|---|---|---|
| in relation to | 〜に関連して | In relation to the survey, several points stand out. (調査に関連して、いくつかの重要な点が明らかになった) |
| concerning | 〜に関して | Concerning your request, we will provide an update soon. (ご依頼に関しては、近日中にご報告いたします) |
IELTS・TOEFLで役立つ「〜について」のバリエーション
IELTSやTOEFLのライティングやスピーキングでは、単調な「about」ばかりを使うと点を重ねることはできません。試験では「in terms of」「as regards」「pertaining to」など、多様な表現を使いこなすことが求められます。
これらはややフォーマルな響きがあり、意見や分析を述べる際に説得力を増してくれます。
試験対策の段階からバリエーションを意識して身につけておくと、本番での表現力の幅が広がるでしょう。
| 表現 | 日本語訳 | 例文 |
|---|---|---|
| in terms of | 〜の観点から | In terms of cost, this plan is more efficient. (コストの観点から、この計画はより効率的です) |
| as regards | 〜に関しては | As regards the environment, stricter laws are needed. (環境に関しては、より厳しい法律が必要です) |
| pertaining to | 〜に関連する | We read articles pertaining to global trade. (国際貿易に関連する記事を読みました) |
【例文集】「〜について」を使った英語フレーズ30選
ここまで紹介してきた「about」「regarding」「in relation to」などの表現を、実際のフレーズで確認してみましょう。会話・ビジネス・試験対策という3つの場面ごとに整理した例文を覚えておけば、即戦力として使えるようになります。
単なる直訳ではなく、シーンに応じた自然な英語に触れることが重要です。
以下に30個の例文をまとめました。
会話で使える例文(カジュアル)
日常会話では、最もよく使われるのが「about」です。
シンプルで覚えやすく、相手の意見や感想を尋ねたり、自分の考えを述べたりするときに便利です。
ただし「about」だけに頼ると表現が単調になるので、「as for」「think about」など、少しバリエーションを広げると会話が自然になります。
友人や同僚との気軽なやりとりに役立つフレーズを以下にまとめました。
| 英語フレーズ | 日本語訳 |
|---|---|
| Can you tell me about your new job? | 新しい仕事について教えてくれる? |
| I heard something about the event. | そのイベントについて何か聞いたよ。 |
| What about dinner tonight? | 今夜の夕食はどう? |
| I’m curious about your opinion. | あなたの意見について興味があるよ。 |
| We talked about movies all night. | 私たちは一晩中映画について話した。 |
| How do you feel about this plan? | この計画についてどう思う? |
| Let’s talk about your weekend. | 君の週末について話そう。 |
| She asked me about my family. | 彼女は私の家族について尋ねた。 |
| As for the party, I’ll join later. | パーティーについては、後から参加するよ。 |
| I’m thinking about changing jobs. | 転職について考えているところだ。 |
ビジネスや文書で使える例文(フォーマル)
ビジネスでは「about」を使うとカジュアルすぎて不自然に響く場合があります。そのため「regarding」「with respect to」「concerning」などを使うことで、文章に丁寧さや信頼感が加わります。
特にメールの件名や冒頭で使うと、相手にすぐ内容が伝わり、形式的にも整った印象を与えることができるでしょう。
以下にビジネスで役立つ例文を整理しましたので、ぜひ実践で使ってみてください。
| 英語フレーズ | 日本語訳 |
|---|---|
| I am writing regarding your application. | あなたの応募についてご連絡いたします。 |
| With respect to the budget, we need more time. | 予算に関しては、もう少し時間が必要です。 |
| Concerning your request, we will respond soon. | ご依頼に関しては、すぐに対応いたします。 |
| In relation to the project, we found some issues. | プロジェクトに関連して、いくつかの問題が見つかりました。 |
| Please let us know regarding your availability. | ご都合についてお知らせください。 |
| This email is concerning your order. | このメールはご注文に関するものです。 |
| With respect to the meeting, the schedule has changed. | 会議に関して、日程が変更になりました。 |
| Regarding the shipment, it will arrive tomorrow. | 出荷については、明日到着します。 |
| We discussed the issue regarding compliance. | コンプライアンスに関する問題を議論しました。 |
| Concerning the report, revisions are necessary. | レポートに関しては修正が必要です。 |
試験で使える例文
IELTSやTOEFLなどの試験では、文脈にふさわしい表現を使えるかどうかが採点に影響します。
「in relation to」「in terms of」「pertaining to」といった表現は、文章をより論理的で説得力のあるものにします。
単純な「about」に頼らず、こうしたバリエーションを活用することで、エッセイやスピーキングで差をつけられるでしょう。
以下に試験でよく使われるフレーズをまとめましたので、参考にしてください。
| 英語フレーズ | 日本語訳 |
|---|---|
| In relation to the data, several points stand out. | データに関連して、いくつかの点が目立ちます。 |
| The article concerning climate change is useful. | 気候変動に関する記事は有益です。 |
| Regarding the hypothesis, further tests are needed. | 仮説については、さらなる検証が必要です。 |
| In terms of cost, this method is effective. | コストの観点から、この方法は効果的です。 |
| As regards the result, it supports our theory. | 結果に関しては、私たちの理論を裏付けています。 |
| We read documents pertaining to global trade. | 国際貿易に関連する資料を読みました。 |
| In relation to education, technology plays a key role. | 教育に関して、テクノロジーは重要な役割を果たします。 |
| Concerning ethics, this case raises questions. | 倫理に関して、この事例はいくつかの疑問を投げかけます。 |
| With respect to methodology, changes are required. | 方法論に関しては、変更が必要です。 |
| Regarding the literature review, more sources are required. | 文献レビューに関しては、さらに多くの資料が必要です。 |
フレーズを覚えるだけでは不十分?リスニング力がカギ
「about」や「regarding」などの表現を覚えることは大切ですが、それだけでは実際の会話では十分に通用しません。
相手の発話を聞き取れなければ、せっかくの知識も活かせないからです。特に英語は音がつながったり、省略されたりするため、教科書で覚えたフレーズが実際には全く違う音に聞こえることもあります。」

多くの学習者が「知っているのに聞き取れない」という壁にぶつかるのはこのためです。
つまり、英語を「理解して使える」状態にするには、単語やフレーズの暗記以上にリスニング力の強化が欠かせません。
リスニング力を伸ばす最短ルートはシャドーイング
リスニング力を鍛える方法として効果的なのが「シャドーイング」という英語学習法です。これは音声を聞きながら、わずかに遅れて声に出す学習法で、プロの通訳訓練にも取り入れられています。
シャドーイングを続けることで、英語特有の音の変化やリズムに慣れ、聞いた内容を理解するスピードが格段に上がります。またイントネーションも自然に身につくため、発音力も同時に伸ばすことが可能です。
なお、シャドーイングの正しいやり方については以下の記事を参考にしてください。

シャドーイングにおすすめのアプリ「シャドテン」
シャドーイングを効率的に学ぶなら、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」がおすすめです。最大の特徴は、英語のプロが毎日あなたの音声を添削してくれることです。
英語特有の音声変化や発音の癖を指摘し、改善点と良かった点を具体的にフィードバックしてくれるので、独学では気づけない弱点を克服できます。
教材は1000以上、4種類のアクセントに対応しており、学習に飽きることもありません。AB再生や速度調整、スクリプト表示切り替えなど、シャドーイングに最適化された機能も充実しています。
リスニング力を本気で伸ばしたいビジネスマンにとって、シャドテンは頼れるパートナーとなるでしょう。
まとめ:「〜について」の表現とシャドーイングで実践力を高めよう
「〜について」を表す英語表現は一見シンプルですが、実際には会話と書き言葉で使い分けが求められます。
日常会話では「about」や「on」、ビジネスメールでは「regarding」や「with respect to」、試験では「in relation to」「in terms of」などを用いると、より自然で的確な英語になります。
こうしたバリエーションを押さえることで、表現の幅が広がり、英語に説得力が生まれるでしょう。
ただしフレーズの暗記だけでは、実際のやり取りでスムーズに使えません。その理由は、多くの日本人学習者が「知っているのに聞き取れない」という壁に直面するからです。
そこで重要になるのが、「シャドーイング」という学習法です。
シャドーイング学習にアプリ「シャドテン」を取り入れれば、プロが毎日発音を添削してくれるため、正しい学習を積み重ねられます。
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