日常会話でもビジネスでも、よく使われるのが「経験」という言葉。
「この仕事の経験があります」「貴重な経験をしました」など、場面を問わず自然に使える表現ですよね。
しかし、英語で言おうとすると “experience” をはじめ、“get experience”“gain experience”“have been to” など、似ているけれど微妙に意味が異なる言葉が多く、どれを使えばよいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば
- 「経験」を表す英語表現の違いと使い分け
- シーン別「経験」の英語フレーズと例文
- ネイティブが使う自然なニュアンスのコツ
- リスニングを通じて使いこなす学習法
などがわかりますよ。
英語で自分の「経験」を自然に語れるようになりたい方は、ぜひご一読ください。
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「経験」を英語で言うと?基本の考え方を押さえよう
ビジネスや日常会話でよく出てくる「経験」という言葉。実は「経験」は英語では “experience” を中心に、いくつかの異なる言い方があり、文脈によって使い分けが必要です。
ここではまず、「経験」を英語でどう表現すればよいか、その基本的な考え方を整理していきましょう。
“experience” の意味と使い方(名詞・動詞の違い)
英語で「経験」を表す代表的な単語が experienceです。ただし、この単語には名詞と動詞の両方の使い方があります。
◆名詞:経験という“コト”として使う場合
例:I have experience in sales.
(営業の経験があります)
◆動詞:何かを“経験する”という動作を表す場合
例: I experienced culture shock when I first moved abroad.
(初めて海外に引っ越したとき、カルチャーショックを経験した)
ポイントは、「経験がある」なら have+experience、実際に経験した行為を言いたいなら動詞 experienceを使うことです。
日本語では一言で済む「経験する」も、英語では微妙な文法の違いでニュアンスが変わります。
“have experience” は「これまでに積み上げた経験を持っている」という結果やスキルの蓄積を表します。一方、“experience(動詞)” は「実際に体験して感じた出来事」という生の体験や感情の瞬間を伝える表現です。
例えば
- I have experience in management. は「マネジメント経験がある(経歴)」
- I experienced leading a team for the first time. は「初めてチームを率いた(体験)」
つまり、“have experience” は履歴書に書ける経験、“experience(動詞)” は心に残る経験を語るときに使う、というイメージです。
「〜の経験がある/ない」を英語で言うには?
「〜の経験がある」は、最も基本的な言い方で have experience in ~ を使います。
例えば、
- I have experience in customer service.
(接客の経験があります)- I don’t have any experience in programming.
(プログラミングの経験はありません)
ビジネスではこの表現が最も自然です。
また、「〜する経験を積む」は gain experience、「〜の分野で経験を活かす」は use my experience in ~ など、動詞を変えることでより具体的な言い方ができます。
“have been to” と “have experienced” の違い
日本人が混乱しやすいのが、“have been to” と “have experienced” の違いです。どちらも「行ったことがある」「経験したことがある」に見えますが、意味は少し異なります。
◆have been to:場所への訪問経験を示す
例:I have been to France twice.
(フランスに2回行ったことがあります)
◆have experienced:出来事や体験そのものを示す
例:I have experienced a power outage during a meeting.
(会議中に停電を経験したことがあります)
つまり、行った場所を話すなら have been to、出来事そのものを話すなら have experiencedとなります。
リスニングでもこの違いを聞き分けられるようになると、会話の理解力が一気に上がります。
“get experience” と “gain experience” のニュアンス差
どちらも「経験を得る」という意味ですが、ニュアンスが少し違います。
◆get experience:カジュアルで日常的
例: I want to get more experience in design.
(デザインの経験をもっと積みたいです。)
◆gain experience:フォーマルでビジネス的
例:I gained valuable experience during my internship.
(インターン期間中に貴重な経験を得ました。)
ビジネスシーンでは “gain experience” が好まれますが、会話では “get” でも問題ありません。
このような微妙な使い分けも、実際の音声で聞くとより自然に身につきます。
状況別:「経験」を英語で表す便利フレーズ集
「経験」といっても、仕事・旅行・学びなどシーンによって表現が異なります。
ここでは、ビジネスマンがよく使う具体的なフレーズを紹介します。
仕事・キャリアの経験を伝える英語表現
例:
- I have experience in sales and marketing.
(営業とマーケティングの経験があります)- I gained experience managing international teams.
(国際チームのマネジメント経験を積みました)- I used my experience to improve team performance.
(自分の経験を活かしてチームの成果を向上させました)
ビジネス英語では “in” や “with” を使う範囲を間違えると不自然になるため、実際の会話や音声の中でどのように使われているかを確認しながら覚えるのがおすすめです。
旅行や留学などの体験を話すときの英語表現
例:
- It was a great experience studying abroad.
(留学は素晴らしい経験でした)- I’ve been to Kyoto several times.
(京都には何度も行ったことがあります)- I had a unique experience meeting locals in a small village.
(小さな村で地元の人と出会う特別な経験をしました)
会話では “It was a great experience” がとても汎用的。自分の経験談を自然に伝えるための定番表現として覚えておきましょう。
初めて・貴重・忘れられない経験を伝える英語表現
例:
- It was my first time visiting New York.
(ニューヨークを訪れたのは初めてでした)- It was an unforgettable experience.
(忘れられない経験でした)- It was a once-in-a-lifetime experience.
(一生に一度の経験でした)
ネイティブは「感情をこめて経験を語る」傾向があり、形容詞の選び方で印象が変わります。
スピーキングで“once-in-a-lifetime”などを使いこなせるようになると、表現の幅がぐっと広がります。
失敗から学んだ経験を英語で共有する表現
例:
- I learned a lot from that experience.
(その経験から多くを学びました)- That mistake was a valuable experience for me.
(その失敗は貴重な経験でした)- I’ve experienced both success and failure.
(成功も失敗も経験しました)
ビジネスでは失敗談をポジティブに語ることが評価につながることも多いため、「経験から学んだ」という言い回しを身につけておくと会話が自然に弾みます。
文法で差がつく!「経験」を表す現在完了形の使い方
「〜したことがある」と言いたいとき、英語では“have+過去分詞” で「経験」を表すことが多いです。
一方で、過去形との使い分けを理解していないと、微妙に意味が変わってしまうこともあります。ここでは、「経験」を自然に伝えるための現在完了形の使い方をわかりやすく解説します。
“I have done” と “I did” の違いを理解しよう
“I did” は「過去にやった」ことを示し、時間が切り離されています。“I have done” は「これまでに経験したことがある」ニュアンスです。
例:
- I did yoga last night.
(昨晩ヨガをしました)- I have done yoga before.
(ヨガをしたことがあります)
現在完了形は経験の累積を表すので、会話では “Have you ever〜?” とセットでよく使われます。
「〜したことがある?」を自然に聞くフレーズ集
例:
- Have you ever tried sushi?
(お寿司を食べたことがありますか?)- Have you ever experienced working overseas?
(海外で働いた経験はありますか?)- Have you ever had this kind of problem?
(このような問題を経験したことがありますか?)
“Have you ever〜?” のイントネーションを耳で覚えると、自然なリズムで使えるようになります。
英語のリスニングでは「ever」が弱く発音されることが多いため、注意して聞くと理解が深まります。
会話で使える「経験」に関する英語表現【ビジネス&日常】
「経験」は会話の中でも使う頻度が非常に高いテーマです。
仕事、日常、スモールトークなど、それぞれの場面で使えるフレーズを紹介します。
面接で「経験があります」と伝える英語フレーズ
例:
- I have five years of experience in project management.
(プロジェクトマネジメントの経験が5年あります。)- I gained leadership experience through managing a team of 10 people.
(10人のチームを管理する中で、リーダーシップの経験を積みました。)- My experience has helped me handle difficult clients effectively.
(これまでの経験が、難しいクライアントへの対応に役立っています。)
面接では 具体性と成果 をセットで伝えることがポイントです。
またネイティブの発音を聞くと、 “experience in marketing(イクスペリエンスィンマーケティンg)” のように「in」の音が弱くつながるのが分かります。シャドーイングで再現できるようになると、より自然な発話が可能になります。
履歴書や職務経歴書での「経験」の書き方
例:
- Gained hands-on experience in international business development.
(国際的な事業開発において実践的な経験を積みました。)- Used my experience to improve internal processes.
(自分の経験を活かして社内プロセスを改善しました。)- Developed experience in cross-cultural communication.
(異文化間コミュニケーションの経験を培いました。)
英語のCVでは「I」を省いて動詞から始めるのが一般的です。そのため「経験を得た」「活かした」という動詞表現を使いこなせると印象がぐっと良くなります。
スモールトークで使える「経験」トピック
例:
- Have you ever been to Japan?
(日本に行ったことはありますか?)- What was your most memorable experience from your trip?
(旅行で一番印象に残った経験は何でしたか?)- I had an interesting experience last weekend.
(先週末におもしろい経験をしました。)
スモールトークでは「自分の経験」よりも「相手の経験」を引き出す質問が鍵です。
相手の返答を聞き取るには、リスニング力が欠かせません。
「経験」の英語表現とリスニング力の関係
英語で「経験」を表現する場面は、ビジネスでも日常でも多くあります。
「仕事の経験があります」「貴重な経験でした」などのフレーズを覚えていても、実際の会話で自然に使いこなすのは意外と難しいものです。
「経験」に関する英語表現を本当に使いこなすために、なぜリスニング力が重要なのか、そしてその力を伸ばす方法を解説します。
会話の流れがわからなければ「経験」を自然に伝えられない
“experience” を使った表現を覚えていても、相手の意図を聞き取れなければ自然に使いこなすことはできません。特に会話の中では、相手が「あなたの経験について聞きたがっている」ニュアンスを示すことがあります。
例えば相手が “So, have you ever tried something like that?(ところで、そういうことをやってみたことはありますか?)” や “What about your experience?(あなたの経験はどうですか?/あなたはどんな経験がありますか?)” といったトーンで話しているのに、その意図を聞き取れなければ、自分の経験を語るチャンスを逃してしまいます。
つまり、「経験」に関する英語表現を使いこなすためには、単語の意味を覚えるだけでなく、相手がどんな情報を求めているのかを音声からくみ取るリスニング力が欠かせないのです。
リスニング力を磨くことは、単に「聞く力」を鍛えるだけでなく、相手の意図を正しく読み取り、会話をより深く広げる力を身につけることにつながります。
リスニング力向上には「シャドーイング」
前述の通り、「経験」に関する英語表現を覚えても、相手の英語を正確に聞き取れなければ自然に使いこなすことはできません。
シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を向上させましょう。
【シャドーイングとは】
英語音声の1〜2語後を、影のように追いかけて声に出すトレーニング方法です。
【シャドーイングの効果】
シャドーイングを続けると、音を単語やフレーズとして瞬時に認識する「音声知覚」が鍛えられます。
例えば “I learned a lot from that experience.”(アイラーンダロッフロmダリクスペリエンス)と発話されたといった文も、音から即座に単語・フレーズがイメージできるようになり、意味理解に余裕が生まれます。
結果として音→意味理解までのプロセスが早くなり、リスニング力が格段に向上するのです。

またシャドーイング前にスクリプトで内容を確認すれば、リスニング力と同時に英語力の土台とも言える文法力や語彙力も副次的に向上します。さらに音源の完全再現を繰り返すうちに、英語特有の音のつながりやリズムに慣れることができるのもシャドーイングのメリットです。
英語が聞きやすくなるのはもちろん、自分の発音も滑らかになりスピーキング力向上につながります。
つまり、シャドーイングは単なるリスニング練習ではなく、学んだ英語表現を聞き取り、話せるようになるためにおすすめのトレーニングなのです。

まとめ|「経験」を英語で自在に伝えるにはリスニング力が鍵
“experience” をはじめ、「経験」を表す英語表現にはさまざまな使い方があります。
文脈や状況に合わせて “have experience” や “gain experience” などを使い分けられるようになると、英会話全体がぐっと自然に聞こえるようになります。ぜひしっかりと使い方をおさえておきましょう。
そして、本当に「経験」に関する英語表現を使いこなすためには、リスニング力を育てることが欠かせません。
相手の英語を正確に聞き取り、文脈から「どんな経験を話しているのか」を理解できれば、自分の経験も自然に共有できるようになります。
シャドーイングの効果を最大化するなら「シャドテン」

リスニング力を本気で伸ばしたい方におすすめなのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
シャドテンでは、プロが毎日あなたのシャドーイング音声を添削し、英語特有の音声変化やリズムを中心に「良かった点」と「改善点」を丁寧にフィードバックしてくれます。
自分では気づきにくい発音の癖を客観的に分析できるため、リスニング力と発音力の両方を独学よりはるかに効率的に伸ばせるのが魅力です。
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「英語で自分の経験を自然に語れるようになりたい」と感じた方は、ぜひ一度シャドテンで本格的なシャドーイングを体験してみてください。
あなたの“英語を聞いて伝える力”が、きっと驚くほど変わるはずです。
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