家事は毎日の生活の中で欠かせない存在ですが、いざ英語で表現しようとすると “clean” しか思い浮かばない…という方も多いのではないでしょうか。
実は英語の家事表現は想像以上に奥深く、動作によって使う動詞やニュアンスが大きく異なります。
さらに家族や同僚との会話の中で家事を依頼したり相談したりするためには、相手の意図を正しく聞き取り、文脈に応じて自然なフレーズを選ぶリスニング力も欠かせません。
この記事を読めば、
- 家事の基本動作に使う主要英語表現
- clean / tidy / organize など似た動詞の違い
- シーン別で使える自然な家事英語フレーズ
- 実践で役立つ“聞き取る力(リスニング力)”の鍛え方
などがまとめてわかりますよ。
「家事の英語をもっと自然に言えるようになりたい」「英語で家族とスムーズにコミュニケーションを取りたい」と感じている方は、ぜひご一読ください。
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家事の英語は意外と奥深い|まずは基本を理解しよう
家事の英語というと、 “clean ~” を思い出す人が多いのではないでしょうか。
しかし英語では動作ごとに細かいニュアンスが分かれており、 “clean”以外の動詞やフレーズを適切に使い分けることでより自然で伝わりやすい表現になります。
まずは「家事」を表す基本動詞の考え方と、ネイティブがどのように使っているかを整理しましょう。
「家事をする」は do chores だけじゃない(加筆版)
家事全般を指す “chores” はよく知られていますが、英語では「どんな種類の家事か」や「心理的ニュアンス」によって、使う表現が大きく異なります。
状況によって自然な言い回しを選べると、一気に「伝わる英語」になります。
- do chores:家事全体をする(義務感がやや強い)
- do the housework:一般的な家事をこなす(中立的)
- take care of the house:家の管理や世話をする(責任・維持のニュアンス)
- run errands:外出して用事を済ませる(買い物・郵便・銀行など)
“chores” は “面倒なタスク” というニュアンスが含まれやすく、ドラマでは子どもが嫌がるシーンでよく使われます。
一方、家事を淡々と表現したい場合は “housework” が自然です。
例:
- “I have to do some chores this morning.”
(今朝は家事をしなきゃいけない)→ 面倒だけどやらなきゃ感- “I usually do the housework on weekends.”
(普段は週末に家事をしている)→ 習慣・中立的- “I’ll take care of the house while you’re away.”
(君がいない間、家のことは任せて)→ 管理・責任のニュアンス- “I need to run some errands after work.”
(仕事のあと、雑用をいくつか済ませる必要がある)→ 外出タスク
同じ「家事をする」でも、使う動詞によって雰囲気が大きく変わります。場面に応じて切り替えることが英語上級者への近道です。
clean・tidy・organize など似た動詞の違い(加筆版)
家事の英語で最も混乱しやすいのが clean / tidy / organize / pick up の使い分けです。
日本語ではすべて「片付ける・掃除する」と訳されるため違いがわかりにくいですが、英語では動作の中身がはっきり分かれているのが特徴です。
●clean:汚れを取り除く(掃除する)
汚れ・ほこり・汚れた面をきれいにするイメージです。行為の中心は「清潔にすること」です。
例:
- clean the bathroom
(浴室を掃除する)- clean the table
(テーブルの汚れを拭き取る)
●tidy / tidy up:散らかった物を整える(片付ける)
物が散らかっている場合、元の位置に戻すのが “tidy”です。見た目の整頓がメインとなります。
例:
- tidy up the living room
(リビングを片付けてね)- tidy your desk, please.
(机を片付けてください)
●organize:整理して構造化する(分類・整理整頓)
カテゴリーごとに分けたり、収納を見直したり、システムとして「整える」ニュアンスです。長期的なきれいさを作る動作に用いられます。
例:
- organize the closet
(クローゼットを整理)- organize files
(ファイルの分類)
●pick up:散らばった物を拾って片付ける
床やテーブルに散乱した物を「拾って元に戻す」イメージです。子ども関連のシーンで超頻出の表現になります。
例:pick up the toys
(おもちゃを拾って片付ける)
家事全般で使える英語フレーズ|最初に覚えたい基礎表現
家事に関する表現は多岐にわたりますが、まず覚えてほしいのは「毎日の家事」でよく使う汎用的なフレーズです。
ここでは、掃除・片付け・依頼など幅広い場面で使える基本の表現を紹介します。
「片付ける」「掃除する」などの基本動作
- clean the room(部屋を掃除する)
- tidy up the desk(机を片付ける)
- pick up the toys(おもちゃを拾って片付ける)
- wipe the table(テーブルを拭く)
- vacuum the floor(床に掃除機をかける)
例:“I need to vacuum the living room.”
(リビングに掃除機をかけなきゃ)
家事の頻度・習慣を表す英語(I usually…, I’m in charge of…)
習慣的に行う家事は、以下のように表現できます。
- I usually…(普段は~)
- I’m in charge of…(私は~担当です。)
例:
- I usually do the laundry on weekends.
(普段は週末に洗濯をする)- I’m in charge of cooking in my family.
(うちでは料理担当です)- I take turns doing the dishes with my partner.
(パートナーと交代で皿洗いをしている)
ビジネスの自己紹介でも「家庭での役割」を話題にすることで、自然な雑談が生まれます。
家事を依頼するときの丁寧表現(Could you…, Would you mind…)
依頼の英語は、以下の表現が頻繁に使われます。
- Could you…(~してくれる?)
- Would you mind…(~してもらえますか?)
例:
- Could you clean the kitchen?
(キッチンを掃除してくれますか?)- Would you mind taking out the trash?
(ゴミを出してもらってもいいですか?)- Can you help me fold the laundry?
(洗濯物を畳むのを手伝ってくれますか?)
柔らかく丁寧に依頼したいときは Would you mind 〜? が便利です。
シーン別:家事の英語フレーズ一覧
家事はシーンごとに使う単語が大きく異なるため、状況別に覚えると効率的です。
ここでは、掃除・洗濯・料理・食器洗いなど、具体的な動作ごとに使えるフレーズをまとめました。
掃除で使う英語(掃除機をかける・拭く・片付ける など)
- vacuum the floor(掃除機をかける)
- mop the floor(床をモップで拭く)
- wipe the windows(窓を拭く)
- dust the shelves(棚の埃を払う)
例:“Could you dust the shelves before guests come?”
(お客さんが来る前に棚の埃を払ってくれる?)
洗濯で使う英語(洗濯する・干す・畳む・仕分けする)
- do the laundry(洗濯する)
- hang the clothes(服を干す)
- fold the clothes(服を畳む)
- separate the whites and colors(白物と色物を分ける)
例:“Did you fold the laundry?”
(洗濯物は畳んだ?)
料理で使う英語(調理する・切る・炒める・盛り付ける)
- cook dinner(夕食を作る)
- chop the vegetables(野菜を切る)
- fry the chicken(チキンを炒める)
- serve the food(料理を盛り付ける)
例:“I’ll cook tonight. Can you chop the onions for me?”
(今夜は私が料理するよ。玉ねぎ切ってくれる?)
食器洗いの英語(皿洗い・水切り・片付ける)
- do the dishes(皿を洗う)
- rinse the plates(皿をすすぐ)
- dry the dishes(皿を乾かす)
- put the dishes away(皿を片付ける)
例:“I’ll do the dishes. Can you put the dishes away after they dry?”
(私が皿を洗うね。乾いたら片付けてくれる?)
ゴミ関連の英語(捨てる・分別する・回収日)
- take out the trash(ゴミを捨てる)
- separate recyclables(リサイクルできるものを分別する)
- trash collection day(ゴミの回収日)
例:“Could you take out the trash before it gets full?”
(いっぱいになる前にゴミを捨ててくれる?)
家庭内のトラブルで使う英語(汚れ・壊れた・こぼした など)
- The sink is clogged.(シンクが詰まっている)
- I spilled the juice.(ジュースをこぼした)
- The light doesn’t work.(電気がつかない。)
家事はトラブルも多いので、こうした表現も覚えておくと便利です。
子どもに優しく家事を促す英語フレーズ
- Let’s clean up together!(一緒に片付けよう!)
- Can you put your toys away?(おもちゃを片付けてくれる?)
- Good job! That helps a lot.(よくできたね!すごく助かるよ。)
子ども向けの英語はシンプルで優しい言い方が中心です。
家事分担を話し合うときの英語表現
- Let’s share the chores.(家事を分担しよう。)
- Can we take turns cooking?(料理を交代でするのはどう?)
- I’ll take care of the dishes today.(今日は皿洗い担当するよ。)
家事分担を話すときの英語は、お互いを思いやる柔らかい言い方が中心です。
負担を押しつけるのではなく、協力し合う姿勢が伝わる表現がよく使われます。
家事に関する英語表現を使いこなすコツ
家事に関する英語表現は、単語だけを覚えれば使えるようになるわけではありません。
家事の英語を自然に使いこなすために必要なリスニング力の重要性と、効果的な鍛え方を解説します。
リスニング力が必要な理由
家事に関する英語を使いこなすために必要なのは、単語そのものを知っているかどうかだけではありません。
家事は依頼→返答→相談→雑談…という流れで会話が続くことが多く、その前後の文脈を理解して初めて、適切な行動や返答ができるからです。
一方でリスニング力が弱く、文脈が理解できないと、「どの家事を、どの程度、いつまでにしたいのか」といった重要な意図を読み取れず、的外れな行動をしてしまうこともあります。
さらに家事英語は短い動詞が多く、音声変化で一気に聞き取りづらくなるのが特徴です。
pick up → 「ピッカp」 のように連結したり、clean it → 「クリーニッ」 のように聞こえることも珍しくありません。
そのため、家事の英語表現を実践で使いこなすには、相手の発話をリアルタイムで理解するリスニング力が土台になるのです。

リスニング力向上にはシャドーイング
前述の通り、家事に関する英語表現を正しく使うには、会話の流れ全体を理解するリスニング力が不可欠です。
そのリスニング力を効果的に伸ばす方法として、非常に有効なのがシャドーイングです。
【シャドーイングとは】
聞こえた英語音声の1~2語後を影のように追いかけて発話する学習法です。スクリプトを見ずに耳だけを頼りに進めるため、日常会話と同じ条件で「英語の音」を捉える力が鍛えられます。
【シャドーイングの効果】
◆ 音声知覚の向上
英語特有の音のつながり・リダクション・イントネーションを身体で覚えることで、短く聞こえる家事の動詞(pick up / tidy up / wipe など)も瞬時に判断できるようになります。
英語の音を即座に単語やフレーズとして捉えられるようになり、音声知覚が向上するため、意味の理解が圧倒的に楽になります。
◆ リスニング力の底上げ
音声知覚が向上すると、「聞く→単語・フレーズをイメージする→意味を理解する」という一連のリスニングプロセスが格段に速くなります。結果としてリスニング力が向上し、家族や同僚との家事に関する会話や相談もスムーズにキャッチでき、自然に反応できるようになります。
◆ スピーキング力の向上
相手が言った内容を瞬時に理解できるようになると、リスニングに労力を使わなくなるため、なんと返答するか考える余裕ができます。そのためスムーズな会話が可能になります。
◆ 発音・リズムの改善
ネイティブ音声をまねて発話することで、自然なリズムやアクセントが身につきます。結果として、自分の英語も伝わりやすくなり、家事の依頼やお願いもクリアに届けられるようになります。
シャドーイングは、家事の英会話に必要な「聞く力」と「伝える力(発音)」を同時に鍛えられるおすすめの学習法です。
日常生活でも家庭内でも、英語で自然に家事の話ができるようになりたい方は、まずシャドーイングから始めてみましょう。

まとめ|家事の英語表現を身につけて日常会話をもっと自然に
家事に関する英語表現は、日常生活の中で最も使う頻度が高いジャンルのひとつです。基本の動詞を理解し、シーンごとに適切なフレーズを使い分けられるようになると、英会話の幅が大きく広がります。
そして本当に使いこなすためには、英語の音声変化を聞き取れるリスニング力が欠かせません。
前項でご紹介したシャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を効果的に向上させましょう。
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シャドーイングの効果を最大化させるのが、シャドーイング特化型アプリ 「シャドテン」 です。
シャドテンでは、あなたのシャドーイング音声を英語の音声変化を熟知したプロが毎日添削してくれます。
どの部分が聞き取れていて、どこが改善すべきポイントなのかを丁寧にフィードバックしてくれるため、独学では気づきにくい弱点を明確にできます。
シャドーイングに最適化された教材は1000以上・4アクセントあり、自身の英語学習の目的やレベルにぴったりと合った教材でトレーニングできるのもポイントです。
さらに、ABリピートやスピード調整、スクリプトの表示切り替えなどの機能も充実しており、忙しい社会人も続けやすい仕様になっています。
「英語の音がつかめない」「家事の英語が自然に聞き取れない」という悩みがある方は、ぜひ一度シャドテンを試してみてください。
日常会話の理解が驚くほどスムーズになります。
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