仕事で英文メールを打ちながら「この前置詞で合っていたかな」と手が止まる――そんな経験はありませんか?学生時代に覚えたはずの英文法は、使わなければ急速に錆びついてしまいます。
しかし、基礎を一から学び直せば、短期間でも実践力は大きく変わるのです。
この記事では、社会人のための英語文法学び直しを最短ルートで設計する方法をご紹介します。
最後には、文法の学び直しの次の学習ステップについてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
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英語文法を学び直してリスニング力を劇的に向上させる方法
文法の学び直しは、忘れた知識を思い出すだけの作業ではありません。語順や時制の感覚が戻ると、英語を前からすっと理解でき、聞き取りの抜けや言い直しが減ります。
本章では、社会人が英語の文法を学び直す主なメリットや、試験や仕事での活かし方について具体的にご紹介します。
社会人が文法を学び直すメリット
文法を学び直すと、迷いが減り判断が速くなります。
正しい語順や時制を選ぶ根拠がはっきりするため、メールや資料の確認が短時間で済み、会議での受け答えの瞬発力も上がるでしょう。
また、文法を学び直すと自分の弱点も見つけやすく、学習の優先順位づけがしやすくなるというメリットもあります。
結果として、限られた学習時間でも効果が出やすい状態を作れるのが大きなメリットです。小さな成功体験が積み重なり、学習の継続もしやすくなります。
リスニング・スピーキングの土台を固める
文法の学び直しは、リスニングやスピーキングの向上に繋がります。
文法を基準に句や節をかたまりで捉える習慣がつくと、次に来る言葉を予測でき、聞き取りの欠けも文脈で補えるようになるのです。
話す場面でも主語と動詞の一致や時制の整合が自然にそろい、言い直しが減って伝わりやすくなります。
文法と音を同時に意識した練習へ切り替えることが、安定したリスニングと滑らかな発話の土台づくりに直結するのです。
試験対策(TOEIC/IELTS/英検)やビジネスで即活用できる
文法を学び直すことで、TOEICやIELTS、英検などの資格試験のスコアと成果に直結します。TOEICでは限られた時間内でも根拠をもって選択肢を絞り込めるようになり、解答スピードが上がったと実感できるでしょう。
IELTSや英検では、英語の「正確さ」と「幅」の評価に繋がります。
構文理解が安定するとリスニングの設問も読み取りやすくなり、総合点の底上げが期待できます。仕事でも、契約文や仕様書の誤読を避けやすくなり、依頼や条件の表現が明確になるでしょう。
レビューややり取りの手戻りが減り、仕事の質とスピードを同時に高められます。
自分の文法力の現状を把握する
文法の学び直しの第一歩は、現状の棚卸しです。
ここでは「抜け漏れチェックリスト」と「自己診断テスト」で弱点を具体化し、学び直しの優先順位を決める方法を解説します。
感覚ではなくデータで判断できるようになると、勉強時間の配分がぶれません。チェックは数十分で完了するので、結果はそのまま週次の学習計画に落とし込みましょう。
記録を続ければ、改善の軌跡が視覚化され、モチベーションの維持にも繋がります。短時間でも効果を出す仕組みを整えましょう。
中学~高校英文法の抜け漏れチェックリスト
まずは教科書の章立てに沿って、時制/助動詞/受動態/分詞/関係詞/仮定法などを並べ、各項目で代表例文を3文ほど声に出して確認してみましょう。
言いよどんだ項目にはチェックマークを入れてください。チェックリストは下記の表のようにスプレッドシートやノートに一覧化しましょう。
項目ごとに優先度を3段階に分けておくと、どこを伸ばすか一目で把握できます。
項目 | 例文 | 声に出して確認 | 優先度 |
---|---|---|---|
時制 | I work here.I worked yesterday.I have finished. | □ / △ / ✔ | 高 |
助動詞 | I can swim. You must go.You should try. | □ / △ / ✔ | 高 |
受動態 | It is made in Japan.The door was opened.He was invited. | □ / △ / ✔ | 中 |
不定詞/動名詞 | To study is fun.I want to go.I enjoy reading. | □ / △ / ✔ | 中 |
分詞/分詞構文 | The running water is cold.The movie was exciting.Seen from above, the town looks small. | □ / △ / ✔ | 中 |
関係詞 | This is the book that I read. The man who came is John.The reason why he left is unclear. | □ / △ / ✔ | 高 |
仮定法 | If I were you, I would wait.If I had known, I would have called.I wish I were there. | □ / △ / ✔ | 中 |
文型 | She became a teacher.He gave me a pen.They call him Tom. | □ / △ / ✔ | 高 |
前置詞(at/in/on/by/for/of/to…) | I arrived at noon.The meeting is on Monday.He moved in 2020. | □ / △ / ✔ | 高 |
冠詞(a/the/無冠詞) | I have a car.The car is new.Life is short. | □ / △ / ✔ | 中 |
比較(原級/比較級/最上級) | He is as tall as me.She is taller than me.This is the best plan. | □ / △ / ✔ | 中 |
否定・疑問・付加疑問 | I don’t know.Do you agree?You’re coming, aren’t you? | □ / △ / ✔ | 中 |
接続詞・接続副詞 | I stayed because it rained.I studied, and he slept.However, we failed. | □ / △ / ✔ | 中 |
代名詞・数量 | Each student has a desk. Another plan exists.Few people know it. | □ / △ / ✔ | 中 |
語順/強調・倒置・省略 | It was John that I met.Never have I seen it.Want some? | □ / △ / ✔ | 中 |
句動詞・コロケーション | I picked up the phone.We took a risk.She made a decision. | □ / △ / ✔ | 中 |
自己診断テストで弱点を可視化する
週末に文法の20〜30分のミニ模試を解きましょう。その際、正答率だけでなく解答時間と「選んだ根拠」を必ずメモしてください。
誤答はミスの原因を、①知識不足、②読み間違い、③うっかりミス、④語彙不足、に分類します。原因別に次の学習計画(例:知識不足→該当章を3日間反復する)を決め、ノートに記録しましょう。
正解でも根拠が曖昧なら△扱いにし、翌週の学習計画へ優先的に組み込んでください。数値とメモが揃うと、復習の精度が上がり、短時間でも着実に弱点を克服できます。
最短ルートで学び直す学習計画の立て方
短期で成果を出すには、正しい学習計画の設計が重要です。
まず到達目標を決め、逆算で週次の学習ブロックを組み立てます。次に毎日のルーティンを決めると、学習が習慣化しやすくなります。
最後に、2〜4週ごとのマイルストーンで全体像を見直し、弱点克服のための学習計画を立ててください。
ここでは文法の学び直しのための学習計画の立て方を、各ステップに分けて具体的に解説します。
目標設定とスケジュールの作成法
まず、行動で測れるゴールを1つ決めます(例:TOEIC L/R 800、会議で3分要約)。次に締切日を決め、逆算して週ごとの小目標を数値化しましょう。
平日は20〜30分×2回の文法学習、週末は復習とミニ模試に充てます。
予備日を1日設け、日曜に進捗を見直せば、「今日はできなかったからもう無理」という断念を防げます。未達成のタスクは翌週へ再配分し、迷いなく回せる計画に整えましょう。
毎日の学習を習慣化するコツ
学習が続かない原因は、意思の弱さではなく設計不足にあります。
始める合図(コーヒ、通勤など)と「最小ステップ」(1分例文を音読など)をセットにし、学習の終わりに小さなご褒美を用意しておくと良いでしょう。
既存の習慣に学習を結びつける「習慣の連結」も有効的です。例えば、「歯を磨いたら学習を開始する」「帰宅して手を洗ったらテキストを開く」などと決めておきましょう。
また、机の上は教材を出しっぱなしにしておき、学習までのステップを最小化するのもおすすめです。
短期間で全体像を可視化するマイルストーン設計
文法を学び直す際は、2〜4週を1サイクルとして、短期間でテーマを横断的に学ぶのがおすすめです。各サイクルの始めの日に目標を設定し、最後にミニ模試で成果を確認します。
ミニ模試の結果は見える化し、弱点は次サイクルにもう一度学習し直すことで知識が定着します。
全体像を常に可視化し、迷いなく次の一手を打てる状態を維持しましょう。
文法学び直しにおすすめのテキスト・サイト
ここでは、短時間で力を底上げしたい社会人向けにおすすめのテキストやサイトをご紹介します。
まずはテキストを利用して英文法の全体像を押さえ、問題集で「使える形」に落とし込みながら弱点を強化するのがおすすめです。
通勤やスキマ時間は、動画講座やサイトを利用して学習しましょう。
English Grammar in Use

「English Grammar in Use」は洋書の英文法テキストのため、「英語を英語で理解したい」「日本語を介した学習はしたくない」という人におすすめのテキストです。
見開き1ページで「解説→練習」が完結するため、独学でも迷いにくい構成となっています。1日1ユニットを目安に学習を続けましょう。
練習で間違った問題はノートに要点だけを記録しておき、通勤時に見返すのが効果的です。
一億人の英文法

「一億人の英文法」は、日本語話者がつまずきやすい語順やイメージを、直感的な図解で説明してくれる、初級者にもわかりやすいテキストです。
知識の暗記ではなく「英語の見方」が身につくので、リスニング時に先読みが働きやすくなります。
テキストに出てくる例文を音読し、その後自分の言葉で言い換える練習を挟むと、スピーキングにも直結します。
BBC Learning English
「BBC Learning English」は、短い動画レッスンで文法を学べるサイトです。短時間で要点を確認できるため、通勤時間などの隙間時間の活用におすすめできます。
また、Easy、Medium、Hardなどのレベル別にコースが分かれている教材もあるため、自分のレベルに合わせて学習を進められるのもポイントです。
学んだ表現をそのまま音読やシャドーイングに活用でき、日常英語への橋渡しにちょうど良いボリュームです。
文法知識だけでは不十分な理由──リスニングとのギャップ
文法の知識が豊富でも、実際の英語は音声として連なり、リエゾンや弱形、語尾の消失などが起きます。
紙の上では見える語が耳では欠けやすく、その場で断片を構文に当てはめて意味を組み立てる力が求められます。
ここでは、瞬時に英語を聞き分けるコツと、リスニング力向上のためのシャドーイングのやり方、続けやすいアプリを紹介しますので、ぜひ今後の英語学習の参考にしてください。
その場で瞬時に正しい文を聞き分けるスキルの必要性
例えば会議で “Would you mind…?” のWould youがウッジューのように聞こえ、頭の中で考えているうちに会話はどんどん進んでしまいます。
音を聞き分けて会話の内容を瞬時に理解する鍵は、英語特有の音声変化に慣れることです。
上記の例でWould youが「ウッジュー」に聞こえたように、英語は音の繋がりや音の消失などによって、綴りと実際の音が異なる場合が非常に多いです。
その音の変化の知識を身につけることが、リスニング力向上の1つのポイントとなります。

シャドーイングでリスニング力を強化する方法
英語特有の音声変化に慣れるために、「シャドーイング」という英語学習法をおすすめします。
シャドーイングとは、聞こえた英語の音声の後を追うようにして発話する学習法で、繰り返し行うことで音の知識が蓄積され、リスニング力の向上が期待できる学習法です。
ただし、シャドーイングを間違ったやり方で行っても、なかなか効果が現れずに挫折してしまう原因にもなります。
そこで、シャドーイングは以下のステップに沿って行いましょう。
- 音声を聞き、内容がどのくらい理解できるかを確認する
- スクリプトと音声を照らし合わせ、内容と発音を確認する
- オーバーラッピング(音声に合わせてスクリプトを音読する)を5回程度行う
- 必要に応じてマンブリング(スクリプトを見ずに小声で音声を追いかける)を1〜3回程度行う
- シャドーイングを20回以上行う
- 録音と振り返りを行う
2日目以降は上記の⑤と⑥を繰り返し、シャドーイングは30回以上を目安に行ってください。
なお、シャドーイングの詳しいやり方については以下の記事も参考にしてください。

シャドーイングにおすすめのアプリ
「シャドーイングを試したい」と思った方には、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」をおすすめします。
シャドテンを使ってシャドーイングの録音音声を提出すると、英語特有の音のつながりや弱形まで英語のプロが添削してくれます。良かった点と改善点のフィードバックが具体的に返ってくるため、独学と比べてより効率的な学習が可能です。
また、教材は4つのアクセント・1000以上から選べるのもおすすめポイントの1つです。ぜひご自身のレベルや英語学習の目的に合わせて教材選びを行ってください。
まとめ:文法学び直しからリスニング強化へ
文法を棚卸しし、弱点をピンポイントで埋めることは、英語力の土台を固めるうえで避けて通れません。
しかし、文法知識を「聞こえる形」に変換しなければ会話では活かせないのも事実です。そこで、学び直しフェーズが終わった段階でシャドーイングを導入し、リスニング力を鍛えていきましょう。
本記事を読んでシャドーイングに興味を持った方は、ぜひおすすめのアプリ「シャドテン」を試してみてください。
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