ビジネスで成果を説明するとき、必ずと言っていいほど登場するのが「効果」という言葉です。
「この施策は効果があった」「もっと効果的な改善案を検討したい」など、日常的に使う表現ですよね。
しかし、いざ英語にしようとすると、effect と impact の違いは? “effective” と “efficient” は同じ? “効果がある”はどう言う? と迷ってしまう人が多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、
- 「効果」を表す主要な英語表現とニュアンスの違い
- ビジネス・日常で使えるシーン別フレーズ
- 実践で使いこなすためのリスニング戦略
などがわかりますよ。
効果に関する英語表現を使いこなせるようになりたい方は、ぜひご一読ください。
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英語での「効果」は一つではない|まず押さえるべき基本表現
英語の「効果」を表す単語には複数の種類があり、それぞれニュアンスが異なります。最初にこの違いを押さえることで、ビジネスの文脈でより正確に伝えられるようになります。
効果を表す基本的な英語表現を見ていきましょう。
“effect”|最も汎用的な「効果」
“effect” は日本語の「効果」に最も近い、基本となる語です。影響・結果・効き目など幅広い場面で利用できます。
例:The policy had a positive effect on sales.
(その施策は売上に良い効果を与えた)
ポイントは「ニュートラルな影響」を表す点です。良い効果にも悪い効果にも使えます。使うときは、positive / negative といった形容詞を添えると意図がより明確になります。
また “effect on 〜(〜への効果)” と前置詞 on をセットで覚えておくと良いでしょう。
“effectiveness”|「効果の高さ・有効性」
“effectiveness” は「どれだけ効果があったか」という程度に注目する語です。
例:We measured the effectiveness of the new strategy.
(新しい戦略の有効性を測定した)
研究・医療・ビジネスで頻出します。一方で日常会話ではやや堅めに聞こえるため、フォーマルな文脈で使うのがベターです。
形容詞 “effective(効果的な)” と混同しやすいので、名詞として使う場合は文構造に注意しましょう。
“impact”|強い影響・インパクト
“impact” は強い影響・大きな変化を表します。「劇的な効果」「大きな影響を与えた」というときはこちらを使いましょう。
例:The campaign had a huge impact on brand awareness.
(そのキャンペーンはブランド認知に大きな影響を与えた。)
「効果」というより「影響力」にフォーカスした表現です。“impact on〜” の形で使うのが基本で、対象を明示することで説得力が高まります。
また “strong impact”“significant impact” など程度を表す形容詞と相性が良い点も覚えておきましょう。
“efficacy”“benefit”|専門文脈での「効果」
医療・科学では efficacy(薬の効能)や benefit(便益)を使います。
例:The efficacy of the vaccine was proven.
(ワクチンの有効性が証明された)
ビジネスメールでも “benefit” は「得られる効果」として使われやすい語です。
“efficacy” は一般会話ではほとんど使われないため、医療・研究などの専門的文脈に限定しましょう。一方 “benefit” はユーザーメリットを説明する際に便利で、マーケティングとの相性が非常に良い単語です。
文脈別ニュアンスのまとめ
上記でご紹介した表現は日本語ではすべて「効果」と訳せますが、英語ではニュアンスが明確に分かれています。
- effect:もっとも一般的。広い意味の「効果」
- effectiveness:どれだけ有効か
- impact:大きなインパクト・変化
- benefit:利益・便益としての効果
- efficacy:医療・研究の専門的な「有効性」
文章の目的(説明・分析・説得)に合わせて単語を選ぶことで、英語の精度と印象が格段に上がります。
「効果」を表す英語表現の言い換え・関連語まとめ
ここでは「効果が出る/高める/自然な言い換え」など、使いこなすための実践フレーズを紹介します。
効果が出る/出ない(work, take effect)
例:
- The medicine worked well.
(薬がよく効いた)- The plan didn’t work.
(計画は効果を発揮しなかった)- The changes will take effect next month.
(変更は来月から効力を持つ)
“work” は非常に便利で、口語でもビジネスでも使えます。ただし “work” は「思った通りに機能する」という意味のため、効果の大小より「成功/失敗」に焦点があります。
一方 “take effect” は制度・ルール・薬などに使われるフォーマルな表現なので、ビジネス文書で特に重宝します。
効果を高める(boost / enhance / improve)
◆boost:力強く押し上げる
◆enhance:質を高める
◆improve:改善する
例:We need to enhance the effectiveness of our training.
(研修の効果を改善する必要がある)
“boost” は数字や成果の向上に相性がよく、マーケティング資料でよく使われます。
“enhance” は抽象的なもの(品質・性能・印象など)を高めるときに自然で、フォーマルな文脈に適しています。
ネイティブがよく使う口語表現(make a difference)
“make a difference” は「効果がある」「状況を変える」という自然な表現です。
例:Your feedback really made a difference.
(あなたのフィードバックは大きな効果をもたらした)
相手の行動を肯定的に評価するときに使われることが多く、コミュニケーションを柔らかくしたい場面に最適です。ただしビジネス文書ではややカジュアルなので、メールでは相手との距離感を考えて使うと良いでしょう。
避けるべき直訳
英語では effect に「高い・強い」を直接つける表現がほとんど使われません。そのため high effect や strong effect は不自然になります。
代わりに、
- high effectiveness(=効果の高さ/有効性が高い)
- strong impact(=大きな影響がある)
のように、別の名詞に置き換えて表すのが英語の自然な言い方です。
シーン別で使える「効果」の英語フレーズ集|ビジネスから日常まで
文脈ごとに効果を表す英語は変わります。
ここではすぐに使える実用例を紹介します。
会議・プレゼンで使う表現
例:
- The new initiative was highly effective.
(新しい施策は非常に効果的だった)- This approach had a significant impact on productivity.
(このアプローチは生産性に大きな影響を与えた)
会議では「数字」「事実」とセットで話すと説得力が増します。
特に “significant impact” は分析結果や改善報告でよく使われるため、使い慣れておくと評価・報告の場で強い武器になります。
メール・ビジネス文書の丁寧な表現
例:
- We expect this solution to be effective.
(このソリューションは効果的であると期待しています)- The results showed limited effectiveness.
(結果は限定的な効果しか示さなかった)
メールでは断定を避けて “expect / likely / suggest” などの柔らかい語を使うと丁寧な印象になります。
“limited effectiveness” のように婉曲的な否定表現を覚えておくと、ビジネスで角を立てない言い回しとして非常に便利です。
マーケティング・営業での表現
例:
- The campaign boosted customer engagement.
(このキャンペーンは顧客エンゲージメントを押し上げた)- This feature adds value and benefits users.
(この機能は価値を高め、ユーザーにメリットを与える)
マーケティング文脈では “boost” や “add value” のように、魅力を強調する語が好まれて使われます。
また “benefits users” のような「相手にとっての利点」を示す表現は、営業資料や提案書で効果的です。
レビュー・レポートでの表現
例:
- I really felt the effect.
(効果を実感した)- It didn’t have the effect I expected.
(期待したほどの効果はなかった)
レビューでは “effect” のようなシンプルな表現のほうが自然で、読み手へも伝わりやすいのが特徴です。
否定表現を使うときは “didn’t work as expected” など柔らかい言い換えも覚えておくと便利です。
研究・医療・科学分野での表現
例:
- The treatment demonstrated strong efficacy.
(その治療法は高い有効性を示した)- Data shows positive benefits for patients.
(データは患者にとって良好な便益を示している)
“efficacy” は専門用語のため、一般向け文書では “effectiveness” に言い換えるとより伝わりやすくなります。
科学分野では主観表現を避け、データや研究結果を主語にすることで客観性が保たれます。
効果に関する英語表現を使いこなすには
英語の「効果」に関する表現は、単語を知っているだけでは実践で使いこなすことはできません。
「効果」英語表現とリスニング力の関係、そしてその力を効率的に伸ばす方法を解説します。
リスニング力が必要不可欠である理由
「効果」に関する英語表現は、単語単体で使われることはほとんどありません。
多くの場合、
“The new strategy was highly effective.”
(新しい戦略は非常に効果的だった。)
“This change had a significant impact on our results.”
(この変更は私たちの成果に大きな影響を与えた。)
のように、話の流れや背景説明とセットで登場します。
つまり前提となる説明や議論全体を聞き取れていなければ、たとえ effect や impact の意味を知っていても、適切なタイミングで使うことはできないのです。
ビジネスの場では、相手の発言を正確に理解したうえで、「どの施策にどんな効果があったのか」「どの要因が影響を与えたのか」を整理して説明する力が求められます。
これは語彙力だけでは対応できず、文脈をつかむリスニング力が不可欠です。
つまり「効果」に関する英語表現を実践で使いこなすには、単語暗記よりもまず“聞いて理解できる力”を鍛えることが重要なのです。
リスニング力向上には「シャドーイング」
前述の通り、「効果」を意味する英語表現をいくら覚えても、相手の英語を正確に聞き取れなければ自然に使いこなすことはできません。
シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を効果的に向上させましょう。
シャドーイングとは
英語音声の1〜2語後を追いかけて発話するトレーニング方法です。
耳から得た情報を即座に処理しながら口に出すため、実際のビジネス会議と近い負荷でリスニング力を鍛えられます。
シャドーイングの効果
シャドーイングを続けることで、音を単語やフレーズとして瞬時に認識する「音声知覚」が鍛えられます。
例えば、「ラナウェイ」と聞こえた時に、音から即座に「run away」というフレーズがイメージできるようになることで「どの単語であるか?なんと言っているか?」と考える時間が減り、意味理解に余裕が生まれます。

その結果、音を聞いてから意味を理解するという一連の流れが格段にスムーズになり、リスニング力そのものが向上するのです。
また、シャドーイング前にスクリプトを見ながら練習することで語彙が文脈の中で自然と定着します。さらに英語特有の音の連結(リエゾン)やリズムを真似することで、自分の発話も滑らかになり、スピーキングにも効果があるのもシャドーイングのメリットです。

まとめ|「効果」を英語で自然に言えるようになろう
「効果」を適切な英語で表現できると、会議での発言がより正確になり、提案内容にも説得力が増します。さらに、聞き取りの精度が上がれば、海外メンバーとの認識のズレがなくなり、ビジネス全体のスピードも向上します。
そしてそのためには、単語暗記だけではなくリスニング力の強化が不可欠です。
シャドーイングでリスニング力を効果的に向上させましょう。
シャドテン:リスニング力を最短で伸ばす

英語のリスニング力を本気で伸ばしたい人におすすめなのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
シャドテン最大の特徴は、英語のプロがあなたのシャドーイング音声を毎日添削してくれること。
リエゾン・脱落・強勢など英語特有の音声変化を踏まえ、「どの音が聞き取れていないか」「どこで意味処理が追いついていないか」などを丁寧に分析し、改善点と良かった点をフィードバックしてくれます。
さらに、教材は1000以上、アクセントは4種類と豊富で、自身の英語学習の目的やレベルにぴったりと合った教材でトレーニング可能です。加えて、AB再生・速度調整・スクリプト表示切り替えなど、シャドーイングに必要な機能がすべて揃っており、忙しいビジネスマンでも続けやすい仕組みが整っています。
「impact」「effectiveness」など、この記事で学んだ表現を実際の音で聞き取り、自然に使えるようになりたい方は、ぜひ一度シャドテンを体験してみてください。
きっと、リスニングの“効果”を実感できるはずです。
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