海外通販や輸入取引、海外企業とのビジネスのやり取りなどで避けて通れないのが「関税」です。
しかし、いざ英語で表現しようとすると “tariff” “duty” “customs” などいくつかの単語が思い浮かび、「どれを使えば正しいのか?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば
- 「関税」を英語で正しく表現するための基本単語と意味の違い
- ビジネス・通販などシーン別で使える関税に関する英語フレーズ
- 関税に関する英語を正確に聞き取り使いこなすためのリスニングのコツ
がわかります。
自信を持って英語で関税の説明や取引条件を伝えたい方や、海外通販・国際ビジネスでの英語対応力を高めたい方は、ぜひご一読ください。
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関税は英語で何と言う?基本表現を理解しよう
ひとくちに“関税”といっても、文脈によって使う単語が異なります。
ここを理解しておくと、会話でも文書でも自信を持って対応しやすくなるもの。まずは、「関税」を表す基本的な英単語を解説します。
「関税」は “tariff” “duty” “customs” のどれ?
英語では、関税を表す主な単語として “tariff”、“duty”、“customs” の3つがあります。
それぞれの意味と使い方を整理しておきましょう。
◆tariff:政府や政策レベルで使われる「関税」です。
例)The government decided to lower import tariffs.
(政府は輸入関税を引き下げることを決定した。)
◆duty:商品に課される個別の関税。取引や支払いに関する文脈でよく使われます。
例)You have to pay customs duty on imported goods.
(輸入品には関税を支払う必要があります。)
◆customs:関税そのものというより「税関」や「通関手続き」を指します。
例)Your package is being held at customs.
(あなたの荷物は税関で保留されています。)
このように、どの単語を使うかは文脈で決まります。
ニュースや書類、取引メールなどで出てきたときに、それぞれのニュアンスを理解できるようにしておきましょう。
関税に関連する基本単語一覧
関税まわりでは、頻出の英単語が多数あります。
いくつか実用的なものを見ておきましょう。
| 英語表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| import tax | 輸入税 | Import tax may apply to your order. (注文には輸入税がかかる場合があります。) |
| customs fee | 通関手数料 | Please note that a customs fee might be charged. (通関手数料が発生する場合があります。) |
| tariff rate | 関税率 | The tariff rate on wine is 15%. (ワインの関税率は15%です。) |
| tax exemption | 免税 | Some countries offer tax exemption for tourists. (一部の国では観光客に免税制度があります。) |
シーン別|関税に関する英語フレーズ集
関税をめぐる英語表現は、使う場面によって微妙に異なります。
ここでは、よくあるビジネス・日常シーン別にフレーズを整理しました。すぐに使える例文とあわせてチェックしてみましょう。
① 関税を払う・かかるときの表現
海外通販や輸入取引などで最もよく使われるのが、「関税を支払う」「関税がかかる」という表現です。
相手に支払い義務を伝えるときや、料金に関税が含まれていないことを説明するときに使われます。
- You need to pay customs duty.
(関税を支払う必要があります。)
→「支払いが必須」であることを明確に伝えるフレーズ。ビジネス文書や通知メールなど、フォーマルな場面でよく使われます。
- Customs charges may apply.
(関税がかかる場合があります。)
→オンライン販売などで、「場合によっては関税が発生する」ことをやわらかく伝える表現。確定的でない場合に便利です。
- Import duty is not included in the price.
(価格には輸入関税が含まれていません。)
→「本体価格と関税が別」という注意を促すときに使います。ECサイトや契約書でよく見られる定型文です。
注意点:
“tax” と “duty” は混同しやすいですが、商品に直接課されるのは “duty” です。“tax” はより広義(消費税や所得税など)なので、請求時には文脈に合わせて使い分けましょう。
② 関税が免除される・含まれているときの表現
免税や「関税込み」の価格を説明する場面では、表現を間違えると誤解を招きやすくなります。
「免除されている」のか「すでに含まれている」のかを、正確に区別して伝えましょう。
- The price includes customs duties.
(価格には関税が含まれています。)
→販売者が「総額表示」であることを明示するフレーズ。購入者とのトラブル防止にも役立ちます。
- This item is duty-free.
(この商品は免税対象です。)
→空港などの「免税品」を表す基本表現。一般販売でも「関税が課されない商品」という意味で使えます。
- The shipment qualifies for tax exemption.
(この発送は免税の対象です。)
→特定条件を満たして免税扱いとなる場合に使われるフォーマルな表現。商業インボイスなどにも登場します。
注意点:
「duty-free」は形容詞的に使うのが一般的(例:duty-free shop)。「免除されている」という状態を説明するときは “exempt from customs duties” の形もよく使われます。
③ 関税を説明・問い合わせるときの表現
関税の支払い負担や請求内容を確認したいときには、丁寧で明確な英語表現が必要です。
相手の立場(販売者・配送業者・顧客)によって使い方を調整しましょう。
- Could you tell me who will cover the customs fees?
(関税は誰が負担しますか?)
→取引時の費用負担を確認する定番フレーズ。丁寧な依頼の “Could you~?” を使うことで、ビジネスにも適しています。
- Is the duty included in the invoice?
(請求書に関税は含まれていますか?)
→インボイス金額の確認に使います。“invoice” の代わりに “total amount” を使えば、より口語的な印象になります。
- Do I need to pay customs at delivery?
(配達時に関税の支払いは必要ですか?)
→通販や国際配送でよくある質問。“at delivery” は「受け取り時」を意味するので、オンラインショッピングでも使いやすい表現です。
ポイント:
相手が外国の担当者やカスタマーサポートの場合、返答が早口だったり独特のアクセントがあることも多いです。
聞き返したい場合は “Sorry, could you repeat that, please?”(すみません、もう一度言っていただけますか?)を添えるとスムーズです。
④ 海外取引・契約・輸出入で使う表現
輸出入や契約に関する文書では、関税の責任範囲や手続き状況を明確にする英語が求められます。
これらのフレーズはニュースや公式発表などでも頻出です。
- The importer is responsible for all tariffs and taxes.
(輸入者がすべての関税と税金を負担します。)
→契約書に定型的に書かれる表現で、“is responsible for~” が「~の責任を負う」という意味になります。インコタームズ(国際商業取引条件)でも使われる基本フレーズです。
- The duty rate was increased last year.
(昨年、関税率が引き上げられました。)
→“duty rate(関税率)” は経済ニュースや報告書で頻出。時事英語として覚えておくと、ビジネスニュースを読む際に役立ちます。
- The product was delayed due to customs clearance.
(税関手続きの遅れで商品が遅延しました。)
→“due to~” は「~が原因で」という表現。国際物流の連絡やトラブル報告でよく見られます。
注意点:
“customs clearance” は「通関手続き全体」を指すため、「関税支払い」とは別の概念です。手続きの遅延や保留を説明するときに誤用しないようにしましょう。
⑤ 英文メール・通知で使える定型文
海外企業とのやり取りやEC取引では、関税に関する注意書きをメールで伝える機会が多くあります。
ここでは、丁寧で誤解のない伝え方を紹介します。
- Please note that customs charges may apply upon delivery.
(配達時に関税がかかる場合がありますのでご注意ください。)
→“Please note that~” はビジネスメールで頻出の丁寧な注意喚起表現。日本語の「〜の場合があります」に近い柔らかさで使えます。
- Customs fees are the responsibility of the recipient.
(関税は受取人の負担となります。)
→“the responsibility of~” の形で、契約上の義務や負担を明確に伝えます。請求書や配送案内にもよく使われるフレーズです。
- We will inform you once the customs process is completed.
(通関手続きが完了次第お知らせいたします。)
→“once~” は「~したらすぐに」という意味。進捗を報告するときに便利です。
補足:
メールでは「トラブル防止」の観点から、関税に関する説明を明記するのが一般的です。特に “may apply” や “subject to” のような曖昧な表現を使うことで、相手に柔らかく注意を促すことができます。
例)The item may be subject to import duties.
(輸入関税が課される場合があります。)
関税に関する英語を使いこなすには
単語やフレーズを覚えるだけでは、関税関連の英語を「使いこなす」ことはできません。
関税に関する英語を使いこなすには「リスニング力」が必須である理由と、リスニング力向上の方法を解説します。
正しい英語表現を使うには「リスニング力」が必須
例えば、配送業者から次のように言われたとしましょう。
“Your package is held at customs due to unpaid duties.”
(あなたの荷物は未払いの関税のため、税関で保留されています。)
この一文を聞き取れなければ、荷物がどこで止まっているのか、何を支払う必要があるのか、そもそも自分に対応義務があるのかすら判断できません。
英語では「held at customs(税関で保留)」や「unpaid duties(未払いの関税)」のように、日常会話では聞き慣れない表現が使われることも多く、発音も速く曖昧になりがちです。また “held at customs” は「ヘルダッカスタムズ」と続けて発音されるため、単語ごとに聞き取ろうとすると理解が追いつかなくなります。
このように、正しい英語表現を覚えていても、相手の言葉を「音」として理解できなければ使いこなすことはできません。
関税や配送トラブルに関する会話は、金額・日付・住所など細かい情報が多く、1つ聞き逃すだけで誤対応につながることもあります。
だからこそ、単語暗記や文法よりもまず「耳で理解できる力=リスニング力」を鍛えることが、ビジネス英語の第一歩なのです。

リスニング力を伸ばすならシャドーイングがおすすめ
前述の通り、「関税」に関する英語表現を正しく使いこなすには単語を覚えるだけではなく、リスニング力の向上が必要不可欠です。
シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を向上させましょう。
【シャドーイングとは】
聞こえた英語音声の1〜2語後を、影のように追いかけて声に出すトレーニングです。
【シャドーイングの効果】
シャドーイングを継続することで、音を単語やフレーズとして捉える「音声知覚」が鍛えられます。例えば「ラナウェイ」という言葉が聞こえたとき、「run」と「away」の2語から成り立つと即座にイメージできるようになるのです。

その結果意味理解に余裕が生まれ、リスニング力が格段に上がります。さらに、スクリプトを確認しながら練習することで語彙や文法の理解も深まります。
加えて英語特有の音の連結や抑揚を繰り返し再現することで、リスニングだけでなくスピーキングの流暢さも向上します。自然なイントネーションで言えるようになるでしょう。
つまりシャドーイングは単なるリスニング練習ではなく、関税に関する英語を正確に「聞ける・理解できる・話せる」力を同時に鍛える最適なトレーニングなのです。
貿易・通販・国際取引など、関税が関わるシーンで実践的に英語を使いこなしたい人にこそ、最も効果的な学習法といえます。

まとめ|「関税」に関する英語を正しく聞けて使える自分へ
関税に関する英語表現は、状況に応じた使い分けが求められます。
“tariff”“duty”“customs” の違いやシーンごとの関税に関する表現をしっかりおさえること、そしてそれらを聞き取れるリスニング力を身につけることで、「関税」に関する英語を正しく使いこなせるようになるでしょう。
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シャドテンでは、プロが英語特有の音声変化を中心に毎日添削し、良かった点と改善点を具体的にフィードバックしてもらえます。
4つのアクセントに対応した1000以上の教材や、様々な難易度の教材があり、自分の英語レベルや学習目的にぴったりと合ったものでシャドーイングができるのもポイントです。加えて、AB再生・スピード調整・スクリプト表示切り替えといった学習に便利な機能も充実しており、ストレスなくスムーズにシャドーイングトレーニングが進められます。
シャドテンを続けることで、自分一人では気づけない発音やリズムの弱点を克服しながら、確実に「聞ける耳」を育てられます。
関税に関する英語表現を自然に使いこなせる英語力を身につけたい方は、ぜひシャドテンでトレーニングを始めてみてください。
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