「売上の推移」「市場の変化の推移」「安定した推移を示す」――ビジネスで頻出する「推移」という言葉。
しかし、いざ英語で表現しようとすると trend? transition? change? と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
さらに厄介なのは、単語そのものを知っていても、会議やプレゼンで実際に使われる英語表現を聞き取れなければ、実践で使いこなせないという点です。
この記事を読めば
- ビジネス英語でよく使われる「推移」の表現とその使い方
- シーン別の推移に関する英語例文
- 推移の英語表現を使いこなすコツ
などがわかりますよ。
自信を持ってプレゼンをこなしたい方や、会議で具体的な数字を見せながら説得力のある話し方をしたい方は、ぜひご一読ください。
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「推移」は英語でどう言う?基本の英単語と使い方
ビジネス文書やプレゼン資料、会議などでよく使われる「推移」は、状況によって英語表現が大きく変わります。
ここではまず、基本となる英単語とその使い方を押さえましょう。
代表的な「推移」を表す英単語一覧
「推移」を表す英単語には以下のようなものがあります。
同じ「推移」を表す単語であってもそれぞれニュアンスが違うので、しっかりとおさえておきましょう。
◆trend:最も一般的な「推移」「傾向」を表す単語。数値の上昇・下降の流れなどに幅広く使えます。
例:The sales trend shows continuous growth over the last decade.
(売上の推移は過去10年間で継続的な成長を示している)
◆change:「変化」というニュートラルな意味で使われます。変化の内容を詳しく述べるときに便利です。
例:We observed a significant change in consumer preferences.
(私たちは消費者の嗜好に大きな推移(変化)があることを観察した)
◆transition:「移り変わり」「段階的な推移」というニュアンス。状態やフェーズの変化に適しています。
例:The company is undergoing a transition from a domestic to a global market.
(その企業は国内市場から国際市場への段階的な推移を経験している)
◆movement:「動き」「変遷」。政治や社会、長期的なトレンドに使われることが多い表現です。
例:There has been a notable movement toward renewable energy in recent years.
(近年、再生可能エネルギーへの顕著な推移(動き)が見られる)
◆progress:「進行」「進展」といった意味。プロジェクトや成長などの文脈でよく登場します。
例:The project’s progress reflects the company’s commitment to innovation.
(プロジェクトの推移(進展)は、同社の革新への取り組みを反映している)
「推移する」を表す動詞表現
名詞だけでなく、動詞として「〜が推移する」と言いたい場面も多いでしょう。
以下の表現は覚えておくと便利です。
◆show a trend(推移を示す)
例:The data shows a trend toward higher user engagement.
(そのデータはユーザーエンゲージメントの上昇推移を示している)
◆follow a trend(推移に沿って動く)
例:Our sales followed the overall market trend last quarter.
(当社の売上は前四半期、市場全体の推移に沿って動いた)
◆transition into ~(〜へと推移する)
例:The industry is transitioning into a digital-first model.
(業界はデジタルファーストモデルへと推移している)
◆fluctuate(上下に推移する、変動する)
例:The exchange rate fluctuated throughout the fiscal year.
(為替レートは会計年度を通じて変動した)
シーン別「推移」を使った英語例文集
同じ「推移」でも、売上・市場・人口など文脈によって表現の使い方が変わります。
ここでは代表的なシーン別に、使いやすい例文を紹介します。
売上・業績の推移
- Sales have shown a steady upward trend over the past five years.
(過去5年間、売上は安定した上昇推移を示している)- Revenue fluctuated slightly before reaching a peak in 2024.
(2024年のピークに達する前に、売上はやや変動した)
ビジネスの数値推移を説明する際は、「上昇(upward)」「下降(downward)」「変動(fluctuate)」といった形容詞・動詞を使い分けることで、より正確なニュアンスを伝えられます。
また、数字を明示すると文章全体が具体的で説得力のある表現になります。
人口・市場の推移
- The population transition indicates rapid urbanization.
(人口の推移は急速な都市化を示している)- Market trends suggest a shift in consumer behavior.
(市場の推移は消費者行動の変化を示唆している)
人口や市場の推移を述べるときは、「indicate(示す)」や「suggest(示唆する)」などの動詞がよく使われます。
特に市場動向については、背景となる要因や今後の見通しを続けて述べると、よりプロフェッショナルな印象になります。
グラフ・レポートでの表現
- The chart illustrates the transition of user numbers over time
(このグラフはユーザー数の推移を示している)- The data shows how the demand has evolved since 2010.
(データは2010年以降の需要の推移を示している)
プレゼン資料やレポートで使う場合、「illustrate(示す・図解する)」や「show(示す)」は定番表現です。
また、「over time(時間の経過とともに)」や「since〜(〜以降)」などの時間軸を示すフレーズを組み合わせると、説明がより明確になります。
ビジネスで使える「推移」英語フレーズ集
ビジネスの現場では、以下のような定型的な表現を使うことでスマートかつ正確に「推移」を伝えられます。
ここでは定型的なフレーズと、ネイティブがよく使う自然な表現をまとめました。
定型的な表現(プレゼン・レポート・会議用)
- The following chart shows the trend of ~.
(次のグラフは〜の推移を示しています)- We analyzed the transition of ~.
(〜の推移を分析しました)- It remained stable throughout the period.
(期間を通じて安定した推移を見せました)
こうした定型表現は、ビジネスレポートや会議の発表資料で頻出します。
「show」「analyze」「remain」などの基本動詞を使うことで、フォーマルかつ明確な印象を与えられます。
特に、数字やデータを説明する際は、period(期間) や over time(時間経過とともに) のような時制表現と組み合わせると自然です。
よくある言い回し・ネイティブが使う自然な表現
- It has been on an upward/downward trend.
(上昇/下降傾向が続いている)- There has been a gradual shift.
(徐々に推移している)- The figures fluctuated before stabilizing.
(数値は安定する前に変動した)
こちらはプレゼンや会話の中でネイティブがよく使う自然な表現です。
has been や There has been のような現在完了形が使われることが多く、「今も続いている変化」を表すのに適しています。
また、「fluctuate(変動する)」は経済・市場レポートなどで特によく登場する語なので、使い方に慣れておくと実務で役立ちます。
推移の表現を使いこなすには「リスニング力」が必須
ここまで紹介した表現を覚えただけでは、ビジネスの現場で活用することはできません。
英語の会議やプレゼンで登場する『推移』に関する表現を使いこなすには、『リスニング力』が欠かせません。
ここでは、その理由と効果的な向上方法を解説します。
なぜリスニング力が弱いと「推移表現」を使いこなせないのか
「推移」に関する英語表現は、単に単語を覚えれば使えるというものではありません。
trend や transition といった語を知っていても、相手が話している内容やデータの変化の背景を正確に理解できなければ、適切な表現を選んで使うことはできないのです。
例えば会議で内容が聞き取れなければ、まったく的外れなコメントをしてしまう可能性があります。
英語では数字の変化や市場の動きをめぐる会話の中で、「推移」に関する表現が頻繁に登場します。
だからこそ、まずは相手の発言を正確に聞き取って理解できるリスニング力が、「推移」を的確に表現するための土台になるのです。
リスニング強化に効果的な「シャドーイング」
「推移」に関する表現を自然に使いこなすためには、数値や状況の変化を正確に聞き取り、その意味を素早く理解する力が欠かせません。話の流れがつかめなければ、「増加傾向にある」「徐々に変化している」といった適切な表現を選ぶこともできないからです。
そこで役立つのが、リスニング力を効率的に鍛えられる「シャドーイング」というトレーニングです。
【シャドーイングとは】
聞こえた音声の1~2語後を、影のように追いかけて声に出すトレーニング。スクリプトを見ずに耳だけを頼りに発話するため、実際の会話と同じ条件下でリスニング力が鍛えられます。
【シャドーイングの効果】
◆ 音声知覚の向上
音と単語のつながりを意識しながらシャドーイングを実施することで、音声知覚(音を単語・フレーズとして捉える力)が向上します。音を聞いて即座に単語やフレーズがイメージできるようになり、リスニングの次のプロセスである意味理解へスムーズにつなげることができます。
◆ リスニング力の底上げ
音声知覚が向上することで、意味理解に余裕がうまれます。「音を聞いた瞬間に単語やフレーズが頭に浮かぶ→その意味を理解する」というプロセスが格段に速くなり、リスニング力が底上げされます。
◆ スピーキング力の向上
相手の意図を素早く理解できるようになると、 “The market trend has been stable recently.” のように自分の言葉で推移を説明する余裕が生まれます。結果としてスピーキング力も向上します。
◆ 発音・リズム感の改善
ネイティブの発音・抑揚をまねる中で、英語特有の音の流れが身につき、より自然な発話につながります。
このようにシャドーイングは、リスニングだけでなくスピーキングを伝わりやすくする効果があるのです。
「推移に関する英語表現」を自在に使いこなしたいなら、まずはリスニング力をつけることが最短ルートです。

「シャドテン」で推移に関する英語表現を使いこなそう
「推移」という英語表現は、単語を覚えるだけではビジネス現場で使いこなせません。
重要なのは、実際の会議や資料の中でその表現を「聞いて理解できる」こと。シャドーイングを英語学習に取り入れ、リスニング力を向上させましょう。
シャドーイングの効果を最大化させる「シャドテン」
シャドーイングの効果を最大化させ、ビジネスシーンでも使える英語を最短で身につけたいなら、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」の活用が最もおすすめです。
シャドテンでは、プロが毎日あなたのシャドーイングを添削し、音声変化を中心とした発音で良かった点や改善点を具体的にフィードバックしてくれます。
これにより、自分一人では気づけない弱点を効率的に克服できます。
教材も1000以上と豊富で4つのアクセントに対応しているため、実際のビジネス現場で出会うさまざまな英語に慣れることができます。
さらに、ABループ再生・速度調整・スクリプト表示切り替えなど、シャドーイングしやすい機能が充実している点も大きな魅力です。
「推移」や「市場動向」といった専門的な英語も、聞いて理解し、自分の言葉で使えるようになる――そんな実践力を最短ルートで身につけたいなら、シャドテンは最適なパートナーになるでしょう。
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