ビジネスシーンで外国人の上司や同僚から指示を受けたとき、日本語なら「承知しました」と自然に返せます。しかし、英語で同じニュアンスをすぐに言える方は意外と少ないのではないでしょうか。
「OK」や「Got it」だけでは、場合によってはカジュアルすぎてしまいます。特に取引先や上司に対しては、丁寧さや敬意を込めた表現が求められます。
逆に友人との会話では、堅すぎると距離を感じさせてしまうこともあるのです。
この記事では、相手や場面に応じた「承知しました」の英語表現をまとめてご紹介します。
さらに、単語やフレーズを知っていても実際の会話で使えない原因と、その克服法としてシャドーイングを活用する方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
リスニング力を上げたいけどどうしたらいいかわからない・・という方へ。
当社のLINE公式アカウントで簡単なアンケートにお答えいただくと、無料で『リスニング力を飛躍的に上げる英語学習法』のWeb bookをプレゼント。




下のボタンからぜひ「友だち追加」をお願いいたします!

「承知しました」は英語でどう言う?基本の意味とニュアンス
日本語の「承知しました」は、相手の依頼や指示を理解し、それを受け入れる丁寧な返答です。「わかりました」と似ていますが、よりフォーマルで、敬意を含んだニュアンスがあります。
英語でこれを表す場合、場面や相手によって言い回しが異なります。
例えば、ビジネスメールでのやり取りなら “I understand” や “I acknowledge” のようにフォーマルな表現が適します。口頭では “Got it” や “Sure” などカジュアルな返答もよく使われるので、覚えておきましょう。
「承知しました」と「わかりました」の違いは、英語でも意識すべきポイントです。日本語同様、ビジネスシーンでは「理解した」という事実を礼儀正しく示す表現が好まれます。
反対に、友人や同僚との日常会話でフォーマルすぎると、不自然に感じられる場合があります。
ビジネスで使える「承知しました」の英語フレーズ
ビジネスシーンでは、「承知しました」と伝える際に、相手や状況に合わせた適切な英語表現を使い分けることが重要です。
フォーマルな場面では丁寧で信頼感のある言葉を、社内のやり取りでは簡潔な言葉を選ぶと効率的です。また、電話や会議では即座に反応できる短く力強い表現が求められます。
ここでは、上司や取引先とのフォーマルなやり取り、社内メールやチャット、そして電話・会議での即答に適したフレーズを紹介します。
上司・取引先へのフォーマルな表現例
上司や取引先には、信頼と敬意を感じさせる丁寧な表現を使うことが大切です。短い返答よりも、理解したことと今後の行動を一緒に伝えると、相手に安心感を与えられます。
メールや対面のやり取りでは、ビジネスらしい落ち着いたトーンのフレーズを選びましょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
I understand your point. | ご意見、承知いたしました。 |
I acknowledge the receipt of your email. | メールを受領いたしました。 |
I will take care of it. | 承知しました。対応いたします。 |
I’ll make sure it’s handled. | 承知しました。対応いたします。 |
社内メールやチャットで簡潔に返すフレーズ
社内のやり取りやチーム内のチャットでは、スピード感と効率が求められます。
短くても意味が明確で、相手に安心感を与える表現を選びましょう。ただし、簡潔な返答は場合によってはそっけなく感じられるため、必要に応じて感謝や補足を添えると印象が良くなります。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Noted. | 了解しました。 |
Understood. | 承知しました。 |
Got it. | わかりました。 |
Will do. | やっておきます。 |
電話・会議で即答する場合の自然な言い回し
電話や会議では、相手が話を終えるとすぐに返答する必要があります。そのため、短く、かつ前向きな印象を与える表現が有効です。
行動の意思を示すフレーズを使うと、信頼感が高まります。発音や声のトーンにも注意し、明るくはっきりと伝えると効果的です。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Sure, I’ll get on it right away. | 承知しました。すぐに取り掛かります。 |
Absolutely. | かしこまりました。 |
Certainly. | 承知いたしました。 |
No problem. | 問題ありません。 |
カジュアルな会話で使える「承知しました」の英語フレーズ
日常会話や気心の知れた相手とのやり取りでは、ビジネスのような堅さは不要です。むしろ、柔らかく自然な表現を使うことで、距離感を縮められます。
特に同僚や友人、家族との会話では、口語的でリラックスしたフレーズを選ぶと良いでしょう。
ここでは、同僚・友人との日常的なやり取り、柔らかく伝えるカジュアル表現、略語やスラングを使った軽い返答を紹介します。
同僚・友人との日常会話例
同僚や友人とのやり取りでは、短く親しみやすい表現が好まれます。相手との関係がフラットな場合、砕けた言い回しのほうが自然です。
ただし、場の空気や相手の性格によっては、カジュアルすぎる表現が軽く感じられることもあるため、適切な使い分けを意識しましょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Got it! | 了解! |
Sure thing. | もちろん。 |
No problem. | 問題ないよ。 |
Sounds good. | いいね。 |
柔らかく伝えるカジュアル表現
やや丁寧さを保ちながらも、フレンドリーな印象を与える表現です。相手の提案や依頼を快く受け入れるニュアンスを込めることで、会話がスムーズになります。
カジュアルな場でも、やや落ち着いた印象を与えたいときに便利です。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Alright, I’ll do that. | わかった、そうするね。 |
Okay, sounds good. | 了解、それでいいよ。 |
That works for me. | それで大丈夫だよ。 |
I can do that. | できるよ。 |
略語・スラングを使った軽い返答
親しい間柄やSNSなどのカジュアルなやり取りでは、略語やスラングがよく使われます。気軽でテンポの良いやり取りができる反面、ビジネスやフォーマルな場面では不適切になるため注意が必要です。
文字や音の省略によってくだけた雰囲気を演出できます。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
OK / Okay | オーケー。 |
Yep / Yup | うん。 |
Sure | もちろん。 |
K (text abbreviation) | 了解。 |
シーン別「承知しました」英語フレーズ例文集
「承知しました」は、使う場面によって適切な英語表現が変わります。
ビジネスメールのように記録が残るやり取りではフォーマルな文章が好まれ、チャットやSNSでは短く簡潔な返答が主流です。電話対応や接客では、即座に対応する意志を示す表現が効果的です。
また、プロジェクト報告では、理解と今後の行動をセットで伝えることが重要になります。ここではシーンごとに自然で使いやすい例文を紹介します。
ビジネスメール
ビジネスメールでは、正確さと丁寧さが求められます。依頼や情報を受け取ったことを明確にし、必要なら次の対応も示すと信頼感が高まります。
文章は簡潔ながらも礼儀を欠かさないことがポイントです。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
I have received your request and will proceed accordingly. | ご依頼を承知し、対応いたします。 |
I acknowledge the receipt of your email. | メールを受領いたしました。 |
Thank you for your message. I understand the details. | メッセージありがとうございます。内容について承知しました。 |
I will follow up as discussed. | お話しした通り対応いたします。 |
チャットやSNS
チャットやSNSではテンポが大切です。短く、わかりやすく返すことでやり取りがスムーズになります。
必要に応じて感謝の一言を加えると、そっけなさを防げます。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Noted, thanks! | 了解、ありがとう! |
Got it. | わかりました。 |
OK, will do. | 了解、やっておきます。 |
Understood. | 承知しました。 |
電話対応
電話対応では、即答と明瞭な声が印象を左右します。相手の要件を理解し、迅速に動く意志を示すことで、信頼を築けます。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Understood. I’ll make the changes immediately. | 承知しました。すぐに修正します。 |
Certainly, I’ll arrange that for you. | かしこまりました。手配いたします。 |
Sure, I’ll handle that right away. | 承知しました。すぐに対応します。 |
Absolutely, I’ll take care of it. | もちろんです。対応いたします。 |
接客
接客では、丁寧で親しみやすいトーンが求められます。
お客様に安心感を与えるため、柔らかく聞き取りやすい表現を選びましょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Certainly, I’ll arrange that for you. | かしこまりました。手配いたします。 |
Of course, I can assist you with that. | もちろん、その件お手伝いできます。 |
No problem, I’ll take care of it. | 問題ございません。対応いたします。 |
Right away, sir/ma’am. | ただいま、承ります。 |
プロジェクト報告・進捗連絡
プロジェクトの進捗連絡では、理解したことと今後のアクションを同時に伝えることが重要です。
相手が状況を把握しやすいよう、明確で前向きな返答を心がけましょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
I understand the next steps and will keep you updated. | 次のステップを承知しました。進捗をご報告します。 |
I have noted the changes and will implement them. | 変更点を承知しました。反映いたします。 |
All clear, I’ll proceed as planned. | 了解です。計画通り進めます。 |
Understood. I’ll report back once completed. | 承知しました。完了次第ご報告します。 |
英語で「承知しました」を伝えるときの3つのコツ
「承知しました」にあたる英語のフレーズは多く存在しますが、ただ知っているだけでは十分ではありません。状況や相手に応じて適切に使い分けることで、印象は大きく変わります。
特にビジネスでは、表現の選び方ひとつで信頼感が左右されるため注意が必要です。
ここでは、相手との距離感や立場、声のトーンや発音、そして返答の長さに注目した3つのコツをご紹介します。これらを意識することで、より自然で好印象なコミュニケーションが可能になるでしょう。
1. 相手との距離感や立場を考えて選ぶ
英語の返答は、相手が上司や取引先なのか、同僚や友人なのかで選び方が変わります。
フォーマルな関係では “I understand” や “I will take care of it” のような丁寧な表現が適し、カジュアルな関係では “Got it” や “Sure thing” が自然です。
同じ表現でも相手によっては軽く聞こえたり、逆に堅すぎる印象を与えることがあります。相手との関係性を見極め、適切なレベルの丁寧さを選ぶことが、スムーズで気持ちの良いやり取りの鍵となります。
2. 声のトーン・発音で印象が変わる
英語では、声の高さや強弱、発音の明瞭さがメッセージの印象を大きく左右します。例えば、”Understood” を低めで落ち着いたトーンで言えば信頼感が増し、明るく軽いトーンで言えばフレンドリーに響きます。
発音を意識することで、相手が聞き取りやすくなり、誤解を防ぐことにも繋がるのです。
また、はっきりと区切って話すか、自然につなげるかによってもニュアンスが変わります。意味だけでなく、声の届け方にも注意を払うことで、相手に与える印象は格段に良くなります。
3. 単語だけでなく文章で返すと丁寧になる
短い返答は効率的ですが、場合によっては事務的すぎて冷たく感じられることがあります。そこでおすすめなのが、単語だけでなく文章で返す方法です。
“Understood” だけでなく、”Understood, I’ll start working on it right away.” のように次の行動を添えると、丁寧さと主体性を同時に示せます。
特にビジネスでは、依頼内容を理解したうえで具体的に何をするかを伝えることで、相手の安心感が高まります。返事の一言にプラスアルファを加える習慣をつけましょう。
フレーズを覚えても会話ができないのはなぜ?
英語のフレーズを暗記しても、実際の会話になると口から出てこない…そんな経験はありませんか。
原因の多くは、リスニング力不足にあります。相手の話す英語が聞き取れなければ、適切なタイミングで返答できません。特にネイティブスピーカーの会話は、音がつながったり省略されたりするため、教科書通りの発音では耳が追いつかないことが多いのです。
また、実際の会話は予測不能な展開が多く、事前に覚えたフレーズだけでは対応できません。知識と実践の間にあるこのギャップを埋めるには、リスニング力を鍛える練習が必要です。
そこでおすすめなのが、リスニング力を鍛える「シャドーイング」という学習法です。
シャドーイングがリスニング力を向上させる理由
シャドーイングは、聞こえた英語の後を追うようにして発話する学習法です。
私たちはリスニングの際、「音声知覚」と「意味理解」という2つの能力を使って会話の内容を理解しています。音声知覚とは聞こえた英語の音を単語として認識する能力のことで、意味理解とはその単語を意味として理解する能力のことを言います。
例えば「ラナウェイ」と聞こえたら “run” と “away” という2つの単語を頭の中に思い浮かべるのが音声知覚で、 “run away” =「逃げる」という意味を理解するのが意味理解です。

シャドーイングを継続すると、これらのうち音声知覚の能力が向上します。音声変化やリエゾン、弱形に耳が慣れ、自然なスピードの会話も聞き取りやすくなります。
また、音声知覚の能力が向上すると意味理解に使う脳のキャパシティが広くなるため、結果としてリスニング力が向上するという仕組みです。
シャドーイングの正しいやり方
シャドーイングを行う際は、次の流れに沿って進めると効果的です。
- まず音声を聞き、どの程度理解できるかを把握する
- スクリプトと音声を照らし合わせ、意味と発音を確認する
- オーバーラッピング(音声に合わせてスクリプトを読み上げる)を5回ほど行う
- 必要に応じてマンブリング(スクリプトを見ずに小声で音を追う)を1〜3回程度行う
- シャドーイングを20回以上繰り返す
- 自分の声を録音し、改善点を振り返る
2日目以降は、この⑤と⑥を繰り返し、シャドーイングは合計30回以上を目安に練習しましょう。
シャドーイングの詳細な手順やコツについては、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

シャドーイングにおすすめのアプリ
シャドーイングは自己流でもできますが、プロによる添削があると効果が格段に高まります。そこでおすすめなのが、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。
シャドテンは、毎日提出するシャドーイング音声を英語のプロが添削し、良かった点と改善点をフィードバックしてくれます。
教材は4つのアクセント・1000以上から選べ、AB再生や速度調整、スクリプト表示切替など、学習を続けやすい機能も充実しているのも魅力ポイントです。
リスニング力だけでなく、副次的に発音なども総合的に鍛えられるため、「承知しました」のようなビジネスフレーズも自然に使えるようになるでしょう。
まとめ|フレーズ+リスニング力で「承知しました」を自然に言える自分へ
「承知しました」にあたる英語表現は、相手や状況によって選び方が変わります。ビジネスでは信頼感を与える丁寧な言い回しを、カジュアルな場では自然で柔らかい表現を意識しましょう。
ただし、フレーズを覚えるだけでは、実際の会話でとっさに使えるようにはなりません。
相手の言葉を正しく聞き取り、瞬時に反応するためには、リスニング力と瞬発力を同時に鍛える必要があります。
その両方を伸ばせる効果的な方法が、シャドーイングです。そこで、シャドーイング特化型アプリ「シャドテン」の利用をおすすめします。
最大の特長は、プロが毎日あなたの音声を添削し、良かった点と改善点を具体的にフィードバックしてくれることです。「承知しました」のようなビジネスフレーズも、相手の発音を聞き取り、自然に口に出せる力が身につくでしょう。
まずは無料体験で、その効果を実感してみてください。
また、当社公式LINEの「友だち追加」をしてアンケートにお答えいただくと「リスニング力向上に役立つWeb book」が受け取れます。 リスニングに役立つ情報もLINEで配信していますので、ぜひこの機会にご登録ください。

シャドテンオリジナルWeb book『究極のリスニング学習法』をプレゼント!!
全5問のアンケートに答えるだけで無料でGETできるので、ぜひ友だち追加してみてくださいね。
- 最新のリスニングTips
- リスニング診断
- 限定セミナー情報
など、リスニング力を上げたいあなたにピッタリなお役立ち情報を配信中です。