- “Hello, this is…” の一言で声が震え、相手の名前を聞き逃した…。
そんな苦い体験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
資料や価格表を完璧に準備しても、リスニングが甘いと電話での会話の主導権は握れません。
この記事を読めば
- 英語での営業電話を成功させるポイント
- シーン別営業電話フレーズ
- 英語での営業電話に効くリスニング強化法
- 営業電話の断り方
などがわかりますよ。
英語での営業電話に苦手意識を持つ方や、自信を持って英語で営業電話をしたい方はぜひご一読ください。
※シャドテンラボおよびシャドテンは、株式会社プログリットによって運営されています
リスニング力を上げたいけどどうしたらいいかわからない・・という方へ。
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営業電話を成功させる3つの鍵
営業電話を成功させるポイントは3つです。
- 第一声の印象
- 要望を正確に聞き取る
- 論理的な会話設計
まずは全体像を押さえ、各ポイントで磨くべきスキルを解説します。
①冒頭で信頼を勝ち取る:第一声のインパクト
電話は視覚情報がゼロだからこそ、第一声で与える第一印象が対面よりもさらに重要です。
以下の3つのポイントをおさえ、信頼がおける人物であることを印象づけましょう。
ポイント | 具体策 | 例文 |
---|---|---|
1. 情報を自社名→自分の名前→相手の名前の順に伝える | 受け手が「誰からの何の用件か」を瞬時に把握できる流れ | “Good morning, this is Takashi Sato from ABC Solutions. May I speak with Ms. Johnson?” (おはようございます。ABCソリューションズのタカシ・サトウと申します。ジョンソン様はいらっしゃいますか?) |
2. 声色・スピード・破裂音 /b/ /g/ を意識 | 声はワントーン明るく・語尾は下げすぎない/破裂音をはっきり | “Good afternoon, Ms. Johnson. Briefly—my name is Sato.” (ジョンソン様、こんにちは。手短に申し上げますと、私サトウと申します。) |
3. 目的を15語以内で提示し相手に主導権を | 要件を示し「お時間よろしいですか?」で選択肢を渡す | “I’m calling to introduce our AI localization platform—do you have two minutes?” (当社のAIローカライズプラットフォームについてご紹介したくご連絡しました。2分ほどお時間よろしいでしょうか?) |
②要望を正確に聞き取る:リスニング精度が成果を左右
営業では、相手の「検討フェーズ」「懸念点」「決裁権限」を的確に把握できるかが案件化の分岐点です。
以下の3つのポイントを徹底しましょう。
①キーワードをサッとメモ
例:budget / timeline / decision-maker / pain point
文字数は最小限にし、会話を疎かにしないようにしましょう。
②その場で要約し誤解を防止
例:“Just to confirm, your budget is around ten thousand dollars and you need delivery by the end of Q3, correct?”
(確認ですが、ご予算は約1万ドルで、納期は第3四半期末までをご希望ということでよろしいでしょうか?)
要点を述べ、誤解のないようにしましょう。
また適度に“let me make sure I’m on the same page”(同じ理解か確認させてください)を挟むと、相手に「丁寧な人だ」という印象を与えます。
③聞き返しは「通信状況」も利用可
例:“Sorry, the line is a little faint. Could you repeat the budget figure?”
(失礼ですが、少し回線が遠いようです。ご予算をもう一度お聞かせいただけますか?)
聞き取れなかった箇所は「回線状況が悪くて聞こえづらかった」ことを言い訳にしても大丈夫です。
ただし、もちろん何回も使うのはNG。リスニング力を向上させ、一度で聞き取れるようにシャドーイングなどのトレーニングを実施しましょう。
クロージングまで導く:目的をぶらさない会話設計
電話の終盤では、冒頭に設定したゴールをもう一度はっきり示し、相手の同意を一つずつ確認しながら着地点へ導きます。
以下の4ステップを意識しましょう。
- 目的の提示 → “So, to schedule the demo, …”
- 要望の傾聴 → “What date works best for you?”
- 代案の提示 → “If Tuesday is busy, Thursday at 10 a.m. is also open.”
- 再確認 → “Perfect—let me send a calendar invite right away.”
例:“Great. So, to schedule the demo, would next Tuesday at 10 a.m. work for you?”
(承知しました。ではデモ日程ですが、次の火曜午前10時でご都合いかがでしょうか?)
よくある障害 | 乗り越えフレーズ |
---|---|
参加者が多く決めづらい | “Who else should be involved in the decision?” (ご決定に他にどなたが関わられますか?) |
日程が合わない | “Let’s pencil in the week of August 12th and adjust later.” (とりあえず8月12日の週で仮押さえし、後で調整しましょう。) |
競合比較を求められる | “Happy to share a feature matrix in our follow-up email.” (後ほど機能比較表をメールで共有いたします。) |
英語で営業電話をかける前の準備チェックリスト
本番の手応えは事前準備で8割決まると言っても過言ではありません。
以下の2点を理解し、営業成績を上げましょう。
①相手企業と担当者リサーチのポイント
事前リサーチは「冒頭10秒の説得力」を何倍にも高めます。ツールは「LinkedIn+企業サイト+ニュースリリース」の3点が基本です。
次の手順で“相手の今”を把握しましょう。
ステップ | やること | 狙い |
---|---|---|
1 最新役職を確認 | LinkedIn の肩書きをスクリーンショットで保存 | 誤称呼や旧役職呼びかけのリスクをゼロに |
2 直近プロジェクトを把握 | 企業ブログやプレスリリースでキーワード検索 | “御社が今力を入れる分野”に触れて共感を演出 |
3 SNSポストに共感 | 投稿への「いいね」「コメント」で存在を軽く示す | コール時に “Thanks for reacting to my post.” と言われれば距離が一気に縮まる |
オープニングでの活用例:
“I saw your recent post about expanding into the APAC market—congratulations!”
(御社のAPAC市場拡大の投稿を拝見しました。おめでとうございます!)
時差・業種別のベストコールタイミング
「つながる時間」を読むだけで接続率はかなり変わります。欧州・北米(西海岸)なら以下の時間がねらい目です。
◆北米西海岸(PST)
日本時間 6:00–8:00/現地 14:00–16:00
理由:昼食後のメール整理タイムで電話が取りやすい
◆欧州(CET)
日本時間 17:00–19:00/現地 10:00–12:00
理由:午前のルーティンワークが一段落する時間帯
◆業界特有のクセ
- IT・SaaS:開発ミーティング前の朝イチがGood
- 製造・物流:現場が落ち着く昼食後〜15時
- 金融:マーケットオープン直前直後はNG、現地11時以降が安全
またミーティングなどを組むときは、以下のような表現を使い相手の都合を丁寧に伺いましょう。
例:
“Would Wednesday at 10 a.m. BST (6 p.m. JST) suit you?”
(水曜午前10時〈イギリス夏時間〉、日本時間では午後6時となりますが、ご都合いかがでしょうか?)
シーン別|営業電話必須フレーズ&例文集
難しいと思われがちな英語での営業電話ですが、意外と使うフレーズは定型的です。
以下のフレーズを“口と耳”で回路化し、反射神経レベルで使えるようにしましょう。
冒頭あいさつと自己紹介
例:Good afternoon, this is Keiko Tanaka calling from Nippon Tech.
(こんにちは。Nippon Tech のケイコ・タナカと申します。)
声はワントーン上げ、語尾を下げすぎないことがポイントです。
相手の都合を伺う丁寧表現
例:Do you have a moment to talk, or would another time be better?
(少々お時間よろしいでしょうか。それとも別の時間帯のほうがご都合よろしいですか?)
「都合確認 → 選択肢提示」で押しつけ感をなくします。
担当者につないでもらう/決裁者を特定する質問
例:Could you direct me to the person in charge of procurement?
(購買部門のご担当者様におつなぎいただけますか?)
部署名より役職名で尋ねると道筋がクリアになります。
商品・サービスの魅力を30秒で伝える
例:We help companies cut translation costs by 40 % through AI-powered localization.
(当社の AI ローカライズにより翻訳コストを40 %削減できます。)
数字+メリット+独自性の三拍子で覚えましょう。
アポイント調整:時差配慮&日時提案フレーズ
例:Would Wednesday at 3 p.m. your time (Thursday 7 a.m. JST) suit you?
(御社時間の水曜午後3時〈日本時間木曜午前7時〉でご都合いかがでしょうか?)
相手時間 → 自分時間の順で示すのが国際商習慣です。
価格・契約条件を明確に示す言い回し
例:The monthly fee is US $500, and the contract term is six months with a 30-day notice.
(月額料金は 500 米ドル、契約期間は6か月で30日前通知にて解約可能です。)
数字はゆっくり、単位を強調して聞き返しを減らします。
断られた際の切り返し・再提案フレーズ
例:I understand. May I follow up next quarter when budgets reopen?
(承知いたしました。次の四半期でご予算が再設定された際に改めてご連絡してもよろしいでしょうか?)
“Understand” → 小さな次ステップの提案、で関係を温存します。
クロージングの決め台詞と次アクション確認
例:Excellent. I’ll email the proposal today, and we can touch base next Tuesday.
(かしこまりました。本日中にご提案書をお送りしますので、来週火曜に再度ご連絡いたします。)
「資料送付+再連絡日時」をセットで口にすると曖昧さが消えます。
フォローアップメールを素早く送るテンプレ
例:Subject: Thanks for your time today – Demo on July 15
(件名:本日はお時間ありがとうございました ― 7月15日のデモについて)
冒頭で感謝 → 要点3行 → 添付資料 → 次アクション、の流れを一画面に収めると既読率が跳ね上がります。
営業電話を丁寧に断る英語フレーズ集
営業電話はかけるだけではなく、受ける側になることもあります。
その際、忙しいからといって無礼な態度をとるのはもちろんNG。
断った相手が自社の取引先になる可能性もありますし、SNSですぐに口コミや評判がシェアされてしまう昨今、その態度=会社の評判になってしまう可能性もあるからです。
営業電話を丁寧に断る英語フレーズをご紹介します。
忙しい・予算なしなど理由別のスマートな断り方
断る際は理由を明確にし、丁寧に対応しましょう。
以下の3場面を押さえておけば、大半の営業電話に対応できます。
シチュエーション | 断り方の流れ | フレーズ例 |
---|---|---|
時間がない | ①謝意 → ②現在の事情 → ③次の時期提案 | “I’m in the middle of a project right now, but could we reconnect next month?” (ただ今プロジェクトの最中でして、来月改めてお話しできませんか?) |
予算がない | ①事情説明 → ②承認時期の共有 → ③再アプローチ依頼 | “Our budget for this year is fully allocated; please check back early next fiscal.” (今年度の予算はすでに使い切っておりますので、次の会計年度初めにまたご連絡ください。) |
ニーズが合わない | ①現状を共有 → ②方向性の不一致を示す → ③関連が出た際の連絡を提案 | “We’re focused on SaaS solutions, so the fit isn’t right at the moment.” (当社は現在 SaaS ソリューションに注力しており、現時点ではマッチしません。) |
将来の接点を残すポジティブクロージング
現時点ではサービスや商品は必要ないけれど、将来的に前向きに取引を検討したい場合は、以下のような流れが適切です。
- 関心を示す :“Your offering is interesting”
- 継続意志を示す :“Let’s keep in touch”
- 具体策を示す :“I’ll add your details to my vendor list”
例:Your offering is interesting, though. Let’s keep in touch—I’ll add your details to my vendor list.
(御社の製品は興味深いので、ぜひ今後も情報交換させてください。ベンダーリストに登録しておきます。)
「断られた」ではなく「次の機会をつくった」と相手に感じてもらえるクロージングが完成します。
まとめ|リスニング力強化×定型フレーズで英語での営業電話を攻略する
英語営業電話は「聞く→理解する→提案する」という流れの連続です。聞き取れれば的確なフレーズが選べ、適切なフレーズが出れば相手の反応も読みやすくなります。
つまり英語での営業電話において、特にリスニング力は欠かせないものなのです。シャドーイングを英語学習に取り入れ、効率的にリスニング力を向上させましょう。
【シャドーイングのメリット】
- 音声知覚が向上しリスニング力が向上する
- 音源の完全再現をする中で発音やリズムといった発話力が向上する
- スクリプトの理解を通じ文法や単語などの英語の基礎力が上がる

特にシャドーイングに特化したアプリ「シャドテン」には以下のような特徴があり、さらに学習効果を高めることができます。
【シャドテンの特徴】
◆プロによる毎日の添削
毎日プロから英語の音声変化、発音、イントネーションに関するフィードバックが提供されます。自分の発音の良い点や改善すべき点を具体的に知ることができるため、自己流で学んでいるだけでは見逃しがちなポイントをしっかり修正できます。独学で学ぶより、はるかに効率的にリスニング力向上が可能です。
◆1000以上の教材
さまざまな題材・4つの異なるアクセントを網羅した1000以上の教材が用意されています。これにより、実際の会話でよく使われるフレーズや表現を、異なるアクセントで学べます。
◆シャドーイングに最適な機能
AB再生(繰り返し再生機能)やスピード調整機能、スクリプト表示切り替え機能など、シャドーイングを効果的に行うための豊富な機能が搭載されています。これらの機能を使いながら、自分のペースでスピーキングの練習ができ、発音やリズムの改善が図れます。
シャドテンでは7日間の無料体験も実施しており、使いやすさを体感できます。
この機会にシャドテンでリスニング力を上げて日々の業務をスムーズにこなせるようになりませんか?
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