英語会議で最初に発する一言は、参加者全員の集中度や信頼感を左右します。
しかし、いかに好印象を与えるフレーズを準備しても、相手の返答を聞き取れなければ対話は空回りしがちです。
本記事では“挨拶×リスニング”を両輪と捉え、すぐに使える冒頭フレーズと聞き取る力を伸ばすコツをまとめました。読み終えた頃には、会議開始から主導権を握り、議論をスムーズに運ぶ自信が手に入ります。
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英語会議をスムーズに始める挨拶フレーズ
冒頭でのひと言は会議のテンポを決める号令です。以下の3カテゴリで状況別に押さえておけば、オンラインでも対面でも慌てません。
- オンライン会議のオープニングに使える定番フレーズ
- 時間通りに開始するための一言
- トラブル発生時のフォローアップ挨拶
オンライン会議のオープニングに使える定番フレーズ
会議が始まったら、まず接続状況をさっと確認しましょう。続いて参加者に一声かけて、スムーズに本題へ入ります。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Good morning, everyone. Can you all hear me clearly? | 皆さんおはようございます。音声は問題なく聞こえますか? |
Thanks for joining on time. Let’s get settled and begin shortly. | 時間通りにご参加いただきありがとうございます。まもなく開始しますのでご準備ください。 |
Before we dive in, could you please mute your mic when not speaking? | 本題に入る前に、発言していない間はミュートにしていただけますか? |
I’ll share my screen now—just let me know if it’s visible. | 画面を共有します。見えているか教えてください。 |
Feel free to use the chat if any issues come up during the call. | 途中で問題があればチャットをご利用ください。 |
時間通りに開始するための一言
会議は長くなってしまうことも多いですが、冒頭で“時間厳守”の姿勢を示すと、全体の集中度が高まります。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
It’s 10:00 a.m. sharp, so let’s get started. | ちょうど10時になりましたので始めましょう。 |
I appreciate everyone being punctual today. | 皆さんが時間を守ってくださり感謝します。 |
To respect your schedules, we’ll keep this meeting within 30 minutes. | 皆さんのスケジュールを考慮し、この会議は30分以内に収めます。 |
We have a full agenda, so let’s jump right in. | 議題が盛りだくさんなので早速始めます。 |
If there are no objections, I’ll kick things off now. | 異議がなければ、今から始めさせていただきます。 |
トラブル発生時のフォローアップフレーズ
オンライン会議では回線遅延や音声途切れなど予期せぬトラブルがつきもの。進行役は落ち着いた一言で状況を共有しつつ、対応方針と再開の目安を示すことで議論の勢いを失わずに済みます。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
We’re experiencing a brief delay; thanks for your patience. | 少々遅れが生じています。お待ちいただきありがとうございます。 |
It seems our presenter is reconnecting—please bear with us. | 発表者が再接続中のようです。今しばらくお待ちください。 |
While we sort out the audio issue, feel free to grab a coffee. | 音声トラブルを解決する間に、コーヒーなどご自由にどうぞ。 |
Let’s extend the meeting by five minutes to cover everything. | すべてを網羅するため、会議を5分延長させてください。 |
We’ll switch to backup slides in case the video doesn’t load. | ビデオが表示されない場合に備え、予備の資料に切り替えます。 |
初対面の参加者に好印象を与える自己紹介&役割説明
初参加メンバーが混在する会議では、自己紹介の質が信頼感を大きく左右します。以下の2ステップを押さえれば、相手に安心感と目的意識を同時に届けられます。
- 自己紹介で押さえるべきポイントとフレーズ例
- 自分の役割・目的を明確に伝える表現
自己紹介で押さえるべきポイントとフレーズ例
自己紹介は「①名前 ②所属 ③専門領域 ④会議との関わり ⑤親近感を生む一言」の5要素を30秒以内でまとめるのがコツです。たとえば――
“Hello, I’m Yuki Tanaka, Project Lead at ABC Solutions.
I specialize in cross-border e-commerce, and today I’ll walk you through our market entry proposal.
Outside work, I’m a marathon enthusiast, so I value pacing—both in running and meetings!”
(こんにちは、ABCソリューションズでプロジェクトリードを務める田中悠希と申します。越境ECを専門としており、本日は市場参入提案をご説明します。趣味はマラソンで、走るときも会議もペース配分を大切にしています。)
このように「業務的情報」と「人柄が伝わる一言」をセットにすると、初対面でも笑顔が生まれ、質問がしやすい空気が整います。
自分の役割・目的を明確に伝える表現
自分が会議で何を担い、どんな成果を目指すのかを宣言すると、議論が脱線しにくくなります。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
I’ll be facilitating today’s discussion to keep us on track. | 本日は議論の進行役を務め、議題がぶれないようにします。 |
My goal is to present the timeline and gather your feedback. | 私の目的はスケジュール案を提示し、ご意見をいただくことです。 |
I’m here to provide technical insights on the new platform. | 新プラットフォームに関する技術的見解を共有するために参加しています。 |
I’ll summarize key decisions and circulate the minutes afterward. | 主要な決定事項をまとめ、後ほど議事録を配布します。 |
Please feel free to direct any finance-related questions to me. | 財務面の質問は私にお任せください。 |
会議の議題紹介と歓迎の言葉
オンラインでも対面でも、議題紹介と歓迎のひと言で場の空気は一気に整います。ここでは「要点だけをすっきり伝える方法」と「海外ゲストの心をつかむウェルカム表現」を押さえましょう。
議題を簡潔に紹介するフレーズ
会議の目的と流れを最小限の言葉で示すと、参加者は全体像を即座に把握できます。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
Let me briefly walk you through today’s agenda. | 本日の議題を簡単にご説明します。 |
We’ll start with a project update, followed by budget approval. | まずプロジェクト進捗、続いて予算承認に移ります。 |
The goal is to agree on next-step actions by the end of this call. | 本日のゴールは次のアクションを決定することです。 |
If no one objects, we’ll keep Q&A until the final section. | 異議がなければ質疑は最後にまとめます。 |
I’ll share a detailed timeline after the meeting. | 詳細なタイムラインは会議後に共有します。 |
海外上司・クライアントを歓迎する表現
国や文化が違う上司やクライアントを迎える際は、時差や立場への配慮を示す言葉選びが信頼構築の近道です。まず歓迎と感謝を端的に伝え、参加を喜ぶ姿勢を見せたうえで、自由に意見を述べてもらえるよう背中を押すひと言を添えましょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
It’s an honor to have you with us today, Ms. García. | 本日はご参加いただき光栄です、ガルシア様。 |
Welcome aboard, and thank you for joining despite the time difference. | 時差のある中ご参加いただき、心より歓迎します。 |
We appreciate your insights from the Singapore market. | シンガポール市場でのご知見を共有いただき感謝します。 |
Your presence will be invaluable as we discuss expansion plans. | 拡大計画を議論する上で、皆様のご参加は非常に心強いです。 |
Please feel free to jump in with comments at any point. | いつでもご自由にご意見をお寄せください。 |
多国籍メンバーが理解しやすい言い回しと進行役のコツ
多国籍チームでは母語も文化も異なるため、曖昧さのない表現と的確なファシリテーションが会議成功の鍵となります。本節では分かりやすい言葉選びと主導権を握る進行フレーズのコツを紹介し、誰も取り残さない議論を実現します。言語レベル差を意識した確認質問の挟み方も押さえ、議論を巻き戻さずに前進させましょう。
- シンプル&クリアな言葉選びのポイント
- 進行役として自信を持つためのフレーズ
シンプル&クリアな言葉選びのポイント
専門用語やイディオムを多用すると、非ネイティブが“置いてきぼり”になりがちです。
まず最重要なのは「一文一義」。主語・動詞・目的語を明確にし、修飾語は削るか後置します。次に、抽象語より具体語を選ぶと良いでしょう。例えば、“optimize”より“speed up by 20 %”のように数値化すると誤解を防げます。
最後に“Do you follow?”“Any clarification needed?”と理解確認を挟むと、相手は質問しやすくなり、全員の足並みがそろいます。
進行役として自信を持つためのフレーズ
会議の舵取りを宣言型フレーズで示すと、自然とリーダーシップが伝わります。
英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
To keep us on schedule, I’ll time-box each topic to ten minutes. | 予定通り進めるため、各トピックを10分に区切ります。 |
Let’s park that issue and revisit it in the next meeting. | その件はいったん保留し、次回改めて扱いましょう。 |
Could you elaborate in one or two sentences? | 1〜2文で補足していただけますか。 |
I’m noting that for the action list—thank you. | 今のご指摘をアクションリストに追加します。ありがとうございます。 |
If everyone’s aligned, let’s move to the next agenda item. | ご賛同いただければ、次の議題へ進みます。 |
カジュアル・フォーマル 挨拶の使い分け
会議の雰囲気や相手との距離感に応じて挨拶のトーンを切り替えると、信頼感と親近感のバランスが保てます。軽い雑談から始めるのか、役員への報告なのかで語彙や語尾は変わります。正しいトーン設定は会議全体の温度を決め、議論の質にも影響します。
カジュアルな場面での自然な挨拶例
スタートアップの定例ミーティングやフラットな社内会議なら、親しみと前向きさを伝えるライトな表現が有効です。たとえば “Hi team, hope you’re all doing great.” から入り、“Let’s make this short and sweet.” とテンポ感を示せば、堅苦しさを取り除けます。
ただし敬意は忘れず、“Thanks for hopping on at such short notice.” と感謝を一言添えると好印象です。
フォーマルな場面での丁寧な挨拶例
役員報告やクライアント向けプレゼンでは、冒頭からプロフェッショナルな信頼感を演出します。
“Good afternoon, distinguished guests.” のように敬称を付け、“We appreciate the opportunity to present our proposal.” と謙虚さを示すと資料への期待値が高まります。
敬語表現を維持しながらも、要点を先に提示することで時間を尊重する姿勢も伝わります。
挨拶から質疑応答・クロージングへのつなぎフレーズ
挨拶で場を温めたら、次は質疑応答やクロージングへ自然に橋渡しする“つなぎフレーズ”が鍵です。段階ごとに目的を示し、参加者の集中を切らさず議論を前進させましょう。
質疑応答や自己紹介へのスムーズな導入
議題紹介直後に “Before we proceed, are there any initial questions?” と区切りを入れると疑問を早期に解消できます。
参加者が多い場合は “Let’s do a quick round of introductions—please keep it to your name and role.” と自己紹介の枠を決めると時間超過を防げます。
さらに “Feel free to raise your virtual hand” のようにツールを指定して発言方法を示すと、オンライン環境でも秩序が保たれます。
会議後半への切り替え&クロージングへの布石
議論が山場を越えたら “To recap, we’ve agreed on three key points.” とまとめ、次に “With those decisions in mind, let’s move to our final item: timelines.” と後半へ接続します。
クロージング直前には “Before we wrap up, any last comments?” と取りこぼしを防止し、終了時は “Thank you all for your valuable input—minutes will follow shortly.” でアクションの明確化と感謝を同時に伝えましょう。
挨拶を活かすためのリスニング力強化法
完璧な挨拶を用意しても、相手の返答が聞き取れなければ会話は続きません。ここでは“聞く力”を最短で伸ばす方法にフォーカスします。
なぜシャドーイングで“聞き取る力”が飛躍的に伸びるのか
シャドーイングとは「聞いた音声の内容を、聞いた通りに発音する」勉強法で、特にリスニングに効果があります。
一文を聞き取ってから再現するリピートと違い、シャドーイングは聞こえてくるお手本音声のすぐ後ろを影(shadow)のように追って発話するのが特徴です。聞こえてきた音を「どの単語であるか理解しながら」 そっくり再現するため、「聞こえてきた音がなんの単語であるか理解する力(=音声知覚)」が向上するだけでなく、自然とアクセントやリズムにも慣れていくためスピーキングにもメリットがあります。
<シャドーイングの基本的なやり方>
- スクリプトがついている短め(30秒~1分程度)の音源を用意する
- 音声のみを聞き大まかな内容を把握する
- スクリプトを見ながら音声を聞き発音や全体の意味を理解する
- 5回を目安にオーバーラッピング(スクリプトを見ながら音声と同時に発話)を行う
- シャドーイング(スクリプトを見ずにお手本音声の1~2語後を追うように発話)を行う(20回以上)
- 録音した自分の音声を聞き振り返りを行う
まとめ:“挨拶力”と“聞き取る力”が英語会議を動かす
本記事で紹介したポイントを押さえれば、冒頭の一言からクロージングまで自信を持って主導権を握れます。ここで改めて要点を整理しましょう。
- 第一声で空気をつくる
オンラインでも対面でも、はじめの数秒で信頼度が決まる。 - 議題・役割を端的に示す
全員がゴールを共有すると、脱線や再確認の手間が激減。 - 多国籍メンバーには“短く・具体的・確認あり”
専門用語や比喩を減らし、チャンク+数値で明確化。 - 質疑応答→クロージングは「要約→確認→次アクション」
一歩先を示して会議を未来志向で締める。
そして――挨拶の質を最大化する決め手はリスニング力。フレーズを覚えるだけでは、相手の早口に置いていかれるのが現実です。
そこでおすすめなのがシャドーイング特化型アプリ「シャドテン」です。シャドテンには以下のような特長があります。
- プロの毎日添削
英語特有の音声変化を中心に、良かった点と改善点を具体的にフィードバック。 - 教材は4アクセント・1,000以上
会議で遭遇しやすい多様な発音に対応。 - 学習効率を高める機能
AB再生、速度調整、スクリプト表示切替で集中学習をサポート。
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