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「商社」英語でなんと言う?総合・専門の表現と実務例文を一気に解説

  • 商社って英語でどう言えば正しいの?
  • trading company と general trading company の違いがよくわからない…

そんな疑問を抱えている方は多いはずです。

海外では日本の「商社」という概念が存在しないため、英語で説明しようとすると、思ったより言葉が出てこないことがあります。

また、履歴書に書く場合と、メールで取引先に伝える場合でも、適切な表現は少し変わります。
さらに、商社業務に関わっている方や志望している方の中には、「自分の役割や業務内容を自然な英語で説明したい」「海外の人に日本の商社のビジネスモデルをうまく伝えたい」と感じている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、「商社」の代表的な英語表現から、「総合商社」「専門商社」の言い分け方、職種の伝え方、ビジネスシーンで使えるフレーズまで丁寧に整理してご紹介します。

また、記事の後半では英語表現の理解を実務レベルの運用能力へつなげるための学習法についても解説します。

読み終えるころには、「商社を英語で説明する自信がついた」「リスニングを鍛えて実際の商談にも備えたい」と思えるはずです。

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目次

商社の英語は?まずは結論

日本語の「商社」という言葉は海外にそのままの概念がないため、英語で説明しようとすると迷いやすい分野です。しかし、結論からいえば “trading company” と言えばほとんどの場面に対応できます。 

商社の役割を包括的に表す表現であり、ビジネスメールでも履歴書でも違和感なく使えます。ただし、商社には「総合商社」と「専門商社」という分類があるため、場合によってはより詳しい英語表現が必要になるため注意が必要です。

ここからは、シーン別・種類別に自然な英語表現を整理していきます。

「商社」を表す英語表現一覧

商社を英語で表したいとき、万能で使えるのが “trading company” です。

ただし、文脈によってはニュアンスを補足する表現のほうが適切な場合もあります。

例えば、事業投資を多角的に行う大企業であれば “general trading company”、特定の分野に特化した企業であれば “specialized trading company” が自然です。

以下に主な英語表現をまとめました。

英語表現日本語訳
trading company商社(最も一般的)
general trading company総合商社
specialized trading company専門商社

次の章で具体的に見ていきましょう。

総合商社(general trading company / diversified trading company)

総合商社を説明するときは、“general trading company” が最も一般的です。
エネルギー、食品、化学品、インフラなど、幅広い事業領域をカバーしていることを示す表現で、海外の相手にも比較的理解されやすい言い方です。

また、「多角的に事業を展開している企業」である点を強調したい場合は、“diversified trading company” もよく使われます。

どちらを使っても不自然ではありませんが、履歴書や面接では “general trading company” のほうがより広く認知されています。総合商社の特徴を説明するときは、取り扱い分野の多さや投資活動の広がりを添えると理解が深まりやすくなるでしょう。

専門商社(specialized trading company / ○○-focused trading firm)

専門商社の説明では、“specialized trading company” が基本となります。ある分野に特化して取り扱いを行う企業を示し、海外でも比較的理解されやすい表現です。

また、より明確に業界を伝えたいときは、“〇〇-focused trading firm” という形が便利です。

例えば鉄鋼なら “steel-focused trading firm”、食品なら “food-focused trading firm” といったように、専門性を一言で示すことができます。

以下に例をまとめました。

英語表現日本語訳
specialized trading company専門商社
steel-focused trading firm鉄鋼専門商社
food-focused trading firm食品専門商社
IT-focused trading firmIT専門商社

専門商社の場合、重視されるのは 「何に特化しているか」 です。相手にイメージを伝えやすい表現を選ぶことで、コミュニケーションが格段にスムーズになります。

商社勤務を英語でどう説明する?職種・役割別の英語表現

商社で働いていることを英語で説明するには、企業の種類だけでなく自分の役割を正確に伝える表現が欠かせません。

海外の人は「商社」という概念を持たないことが多く、単に “I work for a trading company.” と言うだけだと、仕事内容が曖昧に伝わりやすいからです。そのため、営業・調達・物流管理・事業開発など、自分が担当している領域を短い英語で補足すると理解されやすくなります。

ここでは、商社勤務の基本表現から、職種に応じた言い換え、さらに面接で役立つ自己紹介の型までご紹介します。

相手に誤解なく伝えるための表現を押さえておくことで、メールや商談、英語面接など幅広い場面でのコミュニケーションがスムーズになるでしょう。

「商社勤務」「商社営業」の英語

「商社勤務」を表す最も簡潔な英語は “I work for a trading company.” です。しかしこれだけでは不十分で、 “I work at a general trading company.” など種類を補足するとよいでしょう。

「商社営業」は “sales representative at a trading company” が基本で、業界を示したい場合は “steel sales representative” のように分野名を先に置くと自然です。

また、取引先との交渉が多い人なら “international sales” や “account manager” と表現することで、担当領域が相手に伝わりやすくなります。以下に主な表現をまとめます。

英語表現日本語訳
I work for a trading company.商社で働いています
sales representative at a trading company商社営業
international sales海外営業
account manager取引先担当者
procurement officer調達担当

英文履歴書(CV)で使える職種別英語表現

英文履歴書では、具体的な役割が一目で分かる英語表現を使うことが重要です。

日本語では「営業」「担当業務」など抽象的な表現が多いですが、英語のCVでは「成果」「担当範囲」「専門領域」を明確に示すのが一般的です。
例えば営業なら “International Sales Representative”、資材調達なら “Procurement Specialist”、新規事業開発なら “Business Development Associate” が適切です。

また、チームをまとめていた経験がある人なら “Project Coordinator” や “Team Leader” など管理要素を含む語を選ぶと評価されやすくなります。

以下の表を参考に、自分の業務内容に合うものを選んでください。

英語表現日本語訳
International Sales Representative海外営業担当
Procurement Specialist調達担当
Business Development Associate事業開発担当
Logistics Coordinator物流管理担当
Project Coordinatorプロジェクト調整担当

英語面接でスムーズに答えられる自己紹介テンプレ

英語面接では、「どんな商社で」「何を担当しているか」を簡潔に述べる力が求められます。

ここで便利なのが3ステップで構成する自己紹介テンプレートです。①会社と担当領域、②具体的な業務内容、③成果や強みの順に述べると、短い時間でも分かりやすく伝えられます。

例えば次のような形です:

① Current Role(現在)
“I work for a general trading company as an international sales representative.”
(私は総合商社で海外営業を担当しています。)

② Responsibilities(役割)
“I’m responsible for managing key accounts, handling price negotiations, and coordinating logistics with overseas partners.”
(主要取引先の管理、価格交渉、そして海外パートナーとの物流調整を担当しています。)

③ Strengths / Achievements(強み・成果)
“I improved our sales process and increased annual sales by 15%.”
(営業プロセスを改善し、年間売上を15%向上させました。)

この構成を覚えておくと、面接だけでなく商談の冒頭で自己紹介を求められた際にも応用でき、相手に安心感を与えられます。

実務で使う!商社で頻出する英語フレーズ・例文集

商社の業務では、メール・商談・物流調整など、英語でのやり取りが日常的に発生します。特に取引先との交渉や納期確認などはスピードが求められ、適切な表現をその場で思い出せるかどうかが、業務の効率に直結します。

そこで重要なのが、頻出フレーズを「定型文として覚えておく」ことです。英語は毎回ゼロから作文する必要はなく、ビジネスで使われる言い回しはある程度決まっています。

ここでは、商社の現場でそのまま使えるメール表現、商談中の交渉フレーズ、貿易書類に関する英語をまとめました。

状況ごとに整理しておけば、突然の依頼にも落ち着いて対応でき、英語でのコミュニケーションに自信が持てるようになるでしょう。

取引先へのメールでよく使うフレーズ(問い合わせ/見積り/納期など)

メールでは、丁寧さと簡潔さを両立することが大切です。

特に商社では、見積依頼・在庫確認・納期変更などのやり取りが多く、よく使う表現をあらかじめ押さえておくことで処理スピードが上がります。

問い合わせの場合は “Could you provide more details about…?”、見積依頼なら “Could you give us a quotation for…?”、納期確認は “Could you update us on the delivery schedule?” が定番です。

どれも柔らかく丁寧で、海外の企業にも自然に伝わる言い回しです。

以下によく使うフレーズをまとめています。

用途フレーズ日本語訳
問い合わせCould you provide more details about ~?~の詳細を教えてください
見積依頼Could you give us a quotation for ~?~の見積をいただけますか
在庫確認Do you have this item in stock?この商品は在庫がありますか
納期確認Could you update us on the delivery schedule?納期状況を教えてください
値段交渉Is there any room for a price adjustment?価格調整の余地はありますか

英語での商談・交渉に使える表現

商談では、丁寧ながらも相手の言い分を引き出し、こちらの条件を伝えるバランス感覚が必要です。英語で議論を進める際には、結論を先に伝えることが特に重要で、商談がスムーズになります。

例えば提案するときは “Our proposal is as follows.”、条件を確認するときは “Could you clarify your requirements?”、合意に近づけたいときは “We can proceed under the condition that…” が便利です。

また、相手の主張を柔らかく受け止めつつ、自分の意見を述べるためには “We understand your point, but…” がよく使われます。

以下に実務に強い表現を整理しました。

シーンフレーズ日本語訳
提案Our proposal is as follows.弊社の提案は以下の通りです
条件確認Could you clarify your requirements?条件をご確認させてください
議論We understand your point, but…ご意見は理解していますが…
合意形成We can proceed under the condition that ~.~という条件で進められます
依頼Could you reconsider the terms?条件の再検討をお願いできますか

貿易・物流に関する英語(shipping, invoice, lead time など)

商社の実務で欠かせないのが、貿易・物流に関する英語です。船積みスケジュール、インボイス作成、リードタイム調整など、専門用語が多く、最初は戸惑う人も少なくありません。

例えば shipping は「出荷・船積み」、invoice は「請求書」、lead time は「調達にかかる期間」を意味します。これらの言葉を理解しておくと、物流担当者や海外工場とのやり取りが格段にスムーズになります。

また、状況確認には “When will the shipment be ready?” や “Could you send us the commercial invoice?” などの表現が便利です。

以下に基本語彙とフレーズをまとめました。

用語意味
shipping出荷・船積み
invoice / commercial invoice請求書/商業インボイス
lead timeリードタイム(調達期間)
bill of lading (B/L)船荷証券
ETA / ETD到着予定/出発予定
フレーズ日本語訳
When will the shipment be ready?出荷はいつ可能ですか
Could you send us the commercial invoice?商業インボイスを送ってください
What is the lead time for this product?この製品のリードタイムはどれくらいですか

商社で必要な英語を効率よく身につけるには?

商社の現場で求められる英語は、単なる単語知識ではなく、実際の会話スピードについていける「運用力」です。

電話やオンライン会議、商談などの場合予測できない話の展開が多いため、読む力以上に「聞き取って理解する力」が求められます。そのため表現を覚えるのはもちろんですがそれと同等にリスニング力も必要になるのです。

ここからは、リスニング力を向上させる必要がある理由と、おすすめの「シャドーイング」という学習法について解説します。

なぜ商社の英語には「リスニング力」が必須なのか

商社の英語が聞き取りづらい最大の理由は、語彙力ではなく 音声知覚(音を正しく認識する力) が不足しているからです。英語は音が連結したり消えたりするため、表記のとおりに聞こえることは少なく、慣れていないと単語自体を認識できません。

特に商社では、ネイティブの速い英語だけでなく、多国籍の話者による多様なアクセントに触れるため、音声知覚が弱いと「何を言っているのか」以前に音の区別ができず、会話に乗り遅れてしまいます。

つまり、リスニング力とは「意味を理解する力」ではなく、まず 音を脳が処理できるかどうか が土台になります。

商社で使う英語を聞き取れるようになるには、音声知覚そのものを鍛えることが避けて通れません。

商談・電話・会議は「聞き取れないと始まらない」

商談・電話・会議のいずれも、事前準備ではカバーしきれない「瞬間的な対応」が求められます。だからこそ、音声知覚が弱いままだと、重要な条件の提示や相手の意図を聞き逃し、会話の前提を誤解してしまうリスクが高まります。

特に電話では資料も表情もなく、頼れるのは音だけです。つまり、「聞き取れなければ何も始まらない」 のです。

英語の音を正確にキャッチできる力は、ビジネススキル以前の必須条件と言えます。

だからこそ、音声知覚を鍛え、音の変化をそのまま処理できる耳を作ることが、実務で使える英語のスタートラインになります。

リスニングを伸ばすならシャドーイング一択である理由

リスニングが伸びないと感じる多くの人は、意味理解ではなく 「音として英語を認識できていない」 状態にあります。この「音の処理能力=音声知覚」を鍛えるトレーニングとして最も効果的なのがシャドーイングです。

シャドーイングは、音声を聞きながらほぼ同時に声に出すため、英語の連結・脱落・弱形などの音声変化を強制的に処理することになります。

これは「ただ聞く」よりも脳への負荷が大きく、結果として、聞き取れる音の範囲が一気に広がります。

商社の英語はスピードと複雑さが特徴ですが、シャドーイングを続けると「聞こえなかった音が聞こえる」状態になり、会議や商談での理解が格段にスムーズになるのです。

なお、シャドーイングの詳しいやり方は以下の記事の内容を参考にしてください。

リスニングを最速で鍛えるシャドーイング学習なら「シャドテン」

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シャドーイングは効果が高い反面、「正しくできているか分からない」という悩みがつきまといます。そこで頼れるのがシャドーイング特化サービス「シャドテン」です。

最大の強みは、英語の音声変化に精通したプロが毎日添削し、どこが聞けていないのか、どこを改善すべきかを具体的にフィードバックしてくれる点です。 音声知覚を鍛えるには、誤った発音や聞き間違いをそのまま放置しないことが重要で、プロの添削はその課題を最短で解決へ導きます。

また、4つの異なる英語アクセント×1000以上の教材があり、商社で必要な多様な英語に触れられるのも魅力です。

AB再生や速度調整など、シャドーイングに必須の機能も揃っており、実務英語の「聞こえる耳」を最速で身につけたい人に最適なサービスです。

まとめ|商社の英語は「表現+音声知覚」がカギ!

商社の英語は、単語やフレーズを知っているだけでは実務で通用しません。会議・電話・商談では相手の話すスピードも速く、アクセントも多様なため、まず音声知覚(音を正確に認識する力) が鍛えられていることが前提になります。

この力が弱いと、語彙を知っていても「音として認識できない」ため、内容理解にたどりつけません。だからこそ、英語を「知っている」だけでなく「聞こえる」状態にすることが、商社英語を武器にするための最優先ステップです。

その音声知覚を最速で鍛えられるのがシャドーイングです。

英語の音声変化をそのまま再現しながら発話するため、聞き取れる音の範囲が広がり、実務のスピードに対応できる耳が育ちます。

そして、シャドーイングを正しく継続したい方にぜひ試してほしいのがシャドーイング特化サービス「シャドテン」です。シャドテンでは プロが毎日添削し、あなたが聞き取れていない音や改善ポイントを正確にフィードバックしてくれます。

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Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(PGU)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっている。
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この記事を書いた人

シャドテンラボ編集部です。
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